トランスポーターシリーズ映画を見る順番とは?時系列について大検証!

トランスポーターは製作・脚本:リュック・ベッソン、主演:ジェイソン・ステイサムで2002年に立ち上がったノンストップ・アクション・エンタテイメント作品。

何でも運ぶプロの運び屋(トランスポーター)のフランク・マーティンを主人公とする本シリーズ、今回は公開順や気になる時系列、どの順番で見たらいいかなどについて大特集していきますので最後までお付き合いください。

トランスポーターシリーズ・トランスポーター
・トランスポーター2
・トランスポーター3 アンリミテッド
・トランスポーター・ザ・シリーズ(テレビドラマ)
・トランスポーター・イグニッション

『トランスポーター』シリーズの概要

トランスポーター以外にカーアクション映画としては2019年現在で5作品が制作されている『TAXi』シリーズの立ち上げに尽力したフランスの巨匠リュック・ベッソン、『エクスペンダブルズ』『ワイルド・スピード』シリーズなど話題作・超大作への出演が絶えないイギリスのスーパースター、ジェイソン・ステイサムがタッグを組み、2002年にスタートした本シリーズ。

黒いスーツに黒いネクタイに身を固め、イタリアの高級腕時計ブランド“オフィチーネ・パネライ”の腕時計を愛用、BMWやアウディなど高級車を乗り回す主人公フランク・マーティン。

常に冷静沈着なフランクは「契約厳守」「依頼者の名前は聞かない」「依頼品を開けない」との3つのルールを自らに課し、高額な報酬と引き換えにどんな依頼品でも(たとえそれが“人”であっても)必ず約束の時間通りに運ぶ凄腕の運び屋(トランスポーター)です。そして、万が一3つのルールのうちひとつでも破ってしまった場合、フランクはとてつもない大事件に巻き込まれていくことになります。

フランクは車の天才的ともいえる運転技術に加え、過去に特殊部隊に在籍していた経験から格闘能力にも長けており、その場にあるものは何でも武器にしてしまう奇想天外なファイトスタイルを持ち味としています。

第1作から第3作『トランスポーター3 アンリミテッド』まではステイサムが主人公フランクを演じ、2012年にシーズン1が、2014年にシーズン2が放映されたテレビドラマ版『トランスポーター ザ・シリーズ』では『プリズン・ブレイク』のクリス・ヴァンス(シーズン2ではリュック・ベッソンに代わり製作も兼任)が2代目フランクを、2015年公開のリブート版となる第4作『トランスポーター イグニション』では『デッドプール』のエド・スクラインが3代目フランクを演じています。

『トランスポーター』シリーズ作品を公開順におさらい!

それでは、『トランスポーター』シリーズを公開順におさらいしていきましょう。
なお、本項の一部には重要なネタバレを含んでおりますのでご注意ください。

第1作『トランスポーター』(The Transporter)(2002年、日本公開は2003年)

記念すべきシリーズ第1作はゲストヒロインに台湾を代表する女優のひとりスー・チーを迎え、3つのルールのひとつ「依頼品を開けない」を破ったフランクが陰謀に巻き込まれていくことになります。

ルールを破って依頼品を開けてしまったフランクは、それが手足を縛られ口をガムテープで塞がれた中国人の美女ライ(スー・チー)であることを知り、成り行きからライと行動を共にすることに。
やがてフランクにライの輸送を依頼した犯罪組織とライの父が共謀して人身売買に手を染めていることを知り、知人のタルコーニ警部の助けを借りて単身で人身売買の現場へと乗り込んでいきます。犯罪組織のボスを倒したフランクはライの父と対峙するも追い詰められますが、ライが父を射殺してフランクを救い、人質も無事解放されました。

フランクの協力者であるタルコーニ警部を演じるフランソワ・ベルレアンはその後も第2作『2』、第3作『アンリミテッド』やテレビシリーズでも同役を演じています。

第2作『トランスポーター2』(Transporter 2)(2005年、日本公開は2006年)

前作のヒットを受けて続編の製作が決定。本作では一時引退を決断しながらも再び騒動に巻き込まれるフランクが描かれます。
本作でコンビを組むのは何と6歳の少年ジャック。公開当時8歳だった子役のハンター・クラリーが演じています。

運び屋を引退してアメリカに移り住み、一時的に連邦麻薬対策委員長の息子ジャックの送迎を依頼されたフランク。しかし本作の敵役である国際テロリスト集団はジャックに感染力の非常に強い究極の殺人ウイルスを打ち込み、大統領も出席予定の麻薬犯罪撲滅サミットに参加するジャックの父も感染してしまいます。このままでは大統領を含め会場中の人々が抹殺されてしまう。フランクは唯一の解決策である解毒剤を巡ってテロ集団との死闘に挑んでいきます。

解毒剤を体内に取り込んだテロ組織のボスを追うフランクは強敵の女テロリストを倒し、無事に解毒剤も回収してジャックの父らの命も救い、そのまま運び屋に復帰することになりました。

第3作『トランスポーター3 アンリミテッド』(Transporter 3)(2008年、日本公開は2009年)

前作のゴタゴタを経て結局運び屋に復帰したフランク。今回もまた成り行きで依頼品として“人”、今度は首筋に“安”とタトゥーを入れている自由気ままな大臣の娘ヴァレンティーナを運ぶことを暴利を貪る国際廃棄物管理会社が雇った本作の敵役ジョンソンに依頼され、しかも車に取り付けられたGPSから約20m離れると爆発する腕輪をつけられたままという過去最大の困難なミッションに挑むことになります。

ジョンソンが列車に乗り込んでいることを知ったフランクは爆発の危機が迫るなか車ごと列車に突っ込み、ジョンソンと格闘の末に腕輪を見事にジョンソンに付け替えることに成功。ジョンソンは爆死を遂げ、無事娘を取り戻した大臣は契約を迫られていた廃棄物管理会社と決別しました。

シリーズでかつてない緊迫感に包まれた本作。ヒロインであるヴァレンティーナはドイツ出身の女優でモデルのナタリア・ルダコーワが演じ、敵役のジョンソンはテレビドラマシリーズ『プリズン・ブレイク』『HEROES』のロバート・ネッパーが演じています。

テレビドラマシリーズ『トランスポーター ザ・シリーズ』(Transporter : The Series)

映画シリーズの大ヒットを受け、リュック・ベッソンのプロデュース(シーズン1のみ)によるテレビドラマシリーズが始動。
2代目フランク・マーティンはオーディションで満場一致で選ばれたクリス・ヴァンスが演じ、本シリーズの仲間である情報収集のエキスパートのカーラ・ヴァレリ役をハンガリー人女優アンドレア・オズヴァルトが、車のメカニック担当のディーター・ハウスマン役をドイツ人俳優のチャーリー・ヒュブナーが演じています。

シーズン1(2012年、全12話)

フランス、ドイツ、アメリカ、カナダを股にかける本シリーズでは、フランクはまたしても“人”、しかも麻薬密売や売春など組織犯罪の証拠を握る元アメリカ陸軍将軍の娘を運ぶことになるのですが、フランクには常に謎の組織、そしてフランクを捕らえる使命を負った謎の女が付きまとうことになります。

シーズン2『ニュー・ミッション』(2014年、全12話)

本シリーズでは主演のクリス・ヴァンスがプロデュースも手掛け、モロッコ、チェコ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダの6ヶ国でロケを敢行するというワールドワイドなスケールとなりました。

今回は、フランクは父である判事を殺されて犯人を知る12歳の少年をローマまで運ぶことになるのですが・・・。本シリーズでは映画では決して明かされなかったフランクの過去が明かされ、更にはフランクの恋人と子供も登場しています。

第4作(リブート第1作)『トランスポーター イグニッション』(The Transporter Refueled)(2015年)

エド・スクレインが3代目フランク・マーティンとなり、設定も新たにリブート(再起動)された映画版第4作。もちろんシリーズの生みの親であるリュック・ベッソンがプロデュースと脚本を手掛けています。

本作ではフランクの父(レイ・スティーヴンソン)がシリーズ初登場、フランクの今回の依頼品は訳ありの美女3人。
元スパイである父を人質に取られたフランクは、美女のリーダー格で本作のヒロインであるアンナ(ローン・シャバノル)が過去に売春させられていた元締めのロシアンマフィアへの復讐を手伝わされることに・・・。

アンナたちはフランクの協力を得てロシアンマフィアから金を巻き上げていきますが、毒を盛られたとされていた父は実は毒など盛られていませんでした。
ところが、フランクの父は本当にロシアンマフィアに拉致されてしまい、激しい銃撃戦の末にロシアンマフィアは全滅しますがアンナの仲間たちも命を落としてしまいます。

アンナはフランクを口封じに殺そうとしましたができず、巻き上げた金を仲間たちの遺族、そして父を取り戻したフランクに送金して姿を消しました。

本作でもこれまでのシリーズで貫かれてきた壮絶かつスタイリッシュなカーアクション、その場にあるものは何でも武器にしてしまう奇想天外な格闘アクションは健在です。

『トランスポーター』シリーズ、どの順番でみたらいい? 気になる時系列について

『トランスポーター』シリーズ、一応第4作『イグニッション』の時代設定は2010年となっていますが、シリーズ(映画版・テレビドラマ版)を通じて明確な時代設定や時系列が存在しているというわけではありません。

あくまでも本シリーズは、これまで数多くのスタイリッシュなアクション作品を手掛けてきたリュック・ベッソンならではのノンストップアクションを楽しむものであり、主人公フランク・マーティン役は何度も交代しているにせよ基本設定や世界観はそのまま受け継がれていますので、正直なところシリーズ作品を見る順番はどの作品からでも構いません。

それでもあえて言うならば、シリーズの原点である第1作『トランスポーター』が基本的な世界観を理解する入門編の役割も果たしていますので、第1作からご覧になった方がわかりやすいでしょう。

『トランスポーター』シリーズの順番・時系列のまとめ

シリーズを通じてハイテンションでスタイリッシュなカーアクションとド派手なバトルが展開されるノンストップ・アクション・エンターテインメントの王道『トランスポーター』シリーズ。

映画シリーズ第4作『イグニッション』が興行的に振るわなかったことから、今後も新作が作られるかは今のところ全くの未定ですが、ジェイソン・ステイサムを世界的なスーパースターに押し上げるきっかけともなった本シリーズ、ぜひともお楽しみいただければ幸いです。

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