ジョン・ウィックはキアヌ・リーブス主演のバイオレンス・クライムアクション映画シリーズ。
最新作となる第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』の日本での公開が2019年10月4日(金)に決まり、ますます盛り上がりを見せる本シリーズ、今回は公開順や気になる時系列、見る順番などについて検証していきますので最後までお付き合いください。
なお、本項には一部にストーリーの根幹に関するネタバレが含まれていますので、シリーズ作品を未見の方はご注意ください。
・ジョン・ウィック:チャプター2
・ジョン・ウィック:パラベラム
・ジョン・ウィック4(アメリカ2021年5月21日公開予定)
Contents
『ジョン・ウィック』シリーズの概要
ジョン・ウィックは裏社会でその名を轟かせながらも、愛する女性との出会いを機に足を洗った凄腕の元殺し屋。シリーズを通じてキアヌ・リーブスが演じています。なお、シリーズ第1作ではキアヌ・リーブスは製作総指揮も兼任しています。
キアヌ・リーブスの代表作のひとつ『マトリックス』シリーズなどでスタントやスタントコーディネーターを手掛けてきたチャド・スタエルスキがシリーズ全作品の監督を務め、ガンアクションと香港映画のカンフーを組み合わせた全く新しい接近戦用格闘スタイルの“ガンフー”をはじめ、日本の殺陣、マーシャルアーツ、マカロニ・ウェスタン、マフィア・ノワール映画など様々なアクション要素を取り入れているのが特徴です。
殺し屋から引退して妻と愛犬との日々を過ごしていたジョンでしたが、妻に先立たれ、愛車フォード・マスタングを奪われ、妻の形見だった愛犬を殺されたことをきっかけに復讐を決意したことから壮絶な闘いへと突入していき、やがて世界中の殺し屋から追われる身となっていきます。
本シリーズには、表向きはホテルを装い世界中の殺し屋たちをサポートする機関「コンチネンタル」、そして世界中の犯罪組織を束ねる超巨大組織「主席連合」が登場します。
『ジョン・ウィック』シリーズを公開順におさらい!
それでは、『ジョン・ウィック』シリーズ各作品を改めて公開順からおさらいしていきましょう。
第1作『ジョン・ウィック』(John Wick)(2014年、日本公開は2015年)
妻を失い、愛車の1969年式フォード・ムスタングと愛犬が唯一の生き甲斐だったジョン・ウィックでしたが、車目当てに押し入った強盗によってマスタングを奪われ、愛犬を殺されてしまいます。
ジョンは復讐を決意しますが、相手は過去にジョンを雇っていたロシアンマフィアの超大物の息子。ジョンの実力を恐れるボスは我が子可愛さあまりにジョンの抹殺を決意します。そして事態はジョンの旧友や世界中の暗殺者たちを束ねる「コンチネンタル」をも巻き込んで血みどろの地獄絵図へと突き進んでいきます。
ボスの息子を倒したジョンでしたが、ジョン暗殺指令を出しながら実はジョンと繋がっていた旧友を惨殺、ジョンはコンチネンタルの代表ウィンストンからの情報を元にマフィアの動向を突き止め、ボスと決着をつけるため壮絶な死闘に挑みます・・・。
ロシアンマフィアのボス・ヴィゴ役にはスウェーデンを代表する名優で惜しくも2017年に他界したミカエル・ニクヴィスト、ジョンの旧友マーカス役では数多くの代表作を持つウィレム・デフォー、そして今後のシリーズに深く関わっていく「コンチネンタル」の代表ウィンストン役にはイギリス人俳優のイアン・マクシェーンが参加しています。
第2作『ジョン・ウィック:チャプター2』(John Wick : Chapter 2)(2014年、日本公開は2015年)
前作から5日後。ロシアンマフィア一味との死闘に決着をつけ、亡き妻との思い出を胸に生き抜くことを決意、応急手当のため立ち寄った動物病院から殺処分を待つ身の1匹の犬をもらって新たな愛犬としたジョン。
今回、満身創痍ながらも何とか愛車ムスタングを取り戻したジョンは、今度はイタリアの犯罪組織の幹部から組織を継いだ幹部の姉の抹殺を依頼され、ジョンは一旦断るのですが、かつてジョンが“借り”として組織と交わした“血の掟”に背いたと見なされ、ジョンは亡き妻との思い出の自宅を燃やされてしまいます。
仕方なく依頼を受け入れたジョンはローマに飛び、幹部の姉を殺害することに成功してニューヨークに舞い戻るのですが、今度は幹部はジョンの口封じを狙い、ジョンは幹部一味と幹部の姉の手下の両方から追われることに。
幹部から懸賞金700万ドルをかけられ、ニューヨーク中の殺し屋から狙われる身となったジョンは「主席連合」にもコンチネンタルにも属さない地下犯罪情報組織の王バワリー・キングの協力を得て大乱戦に決着をつけ、ホテル内で殺しをしてはならないというコンチネンタルの掟を破って幹部を倒しました。しかし、掟を破ったジョンは今度は世界中の殺し屋から命を狙われることに・・・。
本作では、銃+カンフーの“ガンフー”をより進化させた、車とガンフーを組み合わせた新たなハイブリッドなファイテァングスタイル“カーフー”を披露。前作を超えるヒットを記録、直ちに続編の製作も決定しました。
地下犯罪情報組織の王バワリー・キング役はキアヌ・リーブスとは『マトリックス』シリーズで共演して以来のローレンス・フィッシュバーン。その他にも前作に引き続いてウィンストン役のイアン・マクシェーン、コンチネンタルのコンシェルジュのシャロン役のランス・レディックが続投しています。
第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(John Wick : Chapter 3 – Parabellum)(2019年)
キャッチフレーズは「世界はお前を許さない」「伝説の殺し屋は、復讐の果てに逃亡者となる」。
前作の数時間後。コンチネンタルの掟を破ったことにより世界中の殺し屋から命を狙われるようになり、しかも世界最大の犯罪組織連合「主席連合」に目をつけられて懸賞金1400万ドルをかけられたジョン。
前作でジョンの逃亡の手助けをしたウィンストンは主席連合からコンチネンタルの代表の座を追われそうになり、同じくジョンの手助けをしたバワリー・キングも主席連合に目をつけられて制裁を受けてしまいます。殺し屋と主席連合の両方から追われる身となったジョンはモロッコ・カサブランカへ逃れ、美貌の女殺し屋ソフィアの元を頼ります。そして様々な思惑が交差するなか、ニューヨークへ舞い戻ったジョンはある決断をします。
サブタイトルの“パラベラム(Parabellum)”とはラテン語の格言“Si vis pecem, para bellum”(汝平和を欲するならば戦に備えよ)からきており、いよいよ主席連合との全面戦争に突入するジョンの心情を表した言葉となっています。
世界で最も広く愛用される銃弾“9mmパラベラム弾”の命名の由来となり、日本のロックファンならばロックバンド「9mm Parabellum Bullet」の命名の元ネタでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
本作では持ち前のバイオレンスアクションにも更に磨きがかかり、圧巻のカーチェイスや乗馬シーン、世界的テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスタッフを招いて実現した犬を交えたアクションなどまさにシリーズ最高の出来栄えと呼べるものであり、日本公開に先駆けて世界各国で公開された本作は批評家からも絶賛され、シリーズ最高の興行収入を記録しました。
本作ではキアヌ・リーブスはもちろんレギュラー陣はほぼ続投、ジョンを手助けする魅惑の女殺し屋ソフィア役を本シリーズへの参加を熱望していたハル・ベリーが満を持して演じ、もはやハリウッドでの活動歴の長い真田広之が日本人ヤクザ役(『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも同じようなヤクザの親玉役を演じていました)で参戦しています。
本作からは、今後のシリーズでジョンが本格的に立ち向かう相手となるであろう「主席連合」がいよいよ本格的に観客の前に姿を現し、重鎮のひとりである“指導者”役をハル・ベリー同様オスカー女優であるアンジェリカ・ヒューストン、“審判者”役をアジア・ケイト・ディロン、そしてラストでジョンが対決することになる殺し屋ゼロ役をアクション俳優のマーク・ダカスコスが演じています。
ジョン・ウィック4の公開予定
ジョン・ウィック3は10月に日本で公開されますが、すでにネタバレをご覧になった方はお判りですが、物語はまだ終わっていません。明らかに続編があるかのような終わり方でした。
そして、ジョン・ウィック4についての公開予定日も決まりました。2021年5月21日です。日本ではそれほどジョン・ウィックシリーズは人気ではないのですが、アメリカではジョン・ウィック:パラベラムが公開から最初の週で58億円の興行収入を出すほどかなり人気のシリーズになっています。
もしかしたらジョン・ウィック4でも終わらない可能性が十分にあります。
『ジョン・ウィック』シリーズの気になる時系列と見る順番について
『ジョン・ウィック』シリーズの時系列は作品の公開順と全く同じであり、第2作『ジョン・ウィック:チャプター2』は第1作『ジョン・ウィック』の5日後、第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』は『チャプター2』の数時間後となっています。
見る順番については非常に気になるところですが、ここは2019年10月公開の『パラベラム』の前の予習を兼ねて、物語の導入部にして入門編にあたるあたる第1作『ジョン・ウィック』から公開順にご覧になることをオススメします。
・ジョン・ウィック:チャプター2
・ジョン・ウィック:パラベラム
・ジョン・ウィック4(アメリカ2021年5月21日公開予定)
『ジョン・ウィック』シリーズの時系列と見る順番のまとめ
数多くのヒット作・代表作を誇るキアヌ・リーブスにとって新たな代表作シリーズとなっただけではなく、かつてキアヌ・リーブスが主演した『マトリックス』三部作のスタッフが再集結して新たな世界観を提示したノンストップ・バイオレンス・クライムアクションの決定版『ジョン・ウィック』シリーズ。
本シリーズは前述の“ガンフー”などといった迫真のアクションはもちろんのことですが、今は亡き妻や愛犬との出会いで“愛”を知ってしまった孤高の元殺し屋の、決して逃れることのできない裏社会の“掟”と向き合う姿を堪能できる一大エンターテイメントに仕上がっています。
シリーズの回を追うごとに着実に興行収入を増やしていき、クライムアクション映画の歴史に新たな1ページを加えた『ジョン・ウィック』シリーズ、2019年10月4日に日本公開が迫る最新作『パラベラム』、そして製作が決定であろう次回作に向けて気合いを高めていただければこれ幸いです。
それでは、シリーズの今後の展開に期待していきましょう。
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