ホット・サマー・ナイツのあらすじ・ネタバレと感想!動画の無料視聴方法も紹介

『ホット・サマー・ナイツ』は、ティーンエイジャーのダニエルが観光客で賑わう海辺の町へ訪れ経験するひと夏を描いたドラマ作品です。地元の不良・ハンターと出会ったダニエルが大きく変貌し、周囲を巻き込んで行きます。主人公を演じるのはティモシー・シャラメ。『レディ・バード』や『ヘレディタリー』等低予算でありながら良作を手掛ける事で知られるA24が配給しました。

今回はホット・サマー・ナイツのあらすじ、ネタバレと感想についてご紹介します。

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『ホット・サマー・ナイツ』作品情報

タイトル:ホット・サマー・ナイツ

原題:Hot Summer Nights

監督:イライジャ・バイナム

脚本:イライジャ・バイナム

製作:ダン・フリードキン、ライアン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス

公開日:2018年7月28日(アメリカ)、2019年8月16日(日本)

出演者:ティモシー・シャラメ、アレックス・ロウ、マイカ・モンロー、マイア・ミッチェル、トーマス・ジェーン、ウィリアム・フィクナー

『ホット・サマー・ナイツ』概要

本作はインディペンデント映画として製作され最初は限定公開でした。ティモシー・シャラメはオーディションで主役を獲得。当時ほぼ無名だった俳優陣に加え、『ミスト』のトーマス・ジェーンや『アルマゲドン』のベテラン俳優が脚本に惹かれて出演を承諾。イライジャ・バイナムにとって、本作が監督デビューとなり脚本も執筆しています。

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ホット・サマー・ナイツのキャスト

主人公ダニエルを演じるのは、『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ。避暑地で出会うマリファナの売人ハンターに扮するのは、『フィフス・ウェイブ』のアレックス・ロウ。ダニエルの恋人マッケイラ役には、『イット・フォローズ』が配役されています。

『ホット・サマー・ナイツ』のあらすじ・ネタバレ

1991年6月、マサチューセッツ州、ケープ・コッド。父親が亡くなり何もする気になれないダニエル・ミドルトン。心配した母親は夏の間、息子を彼の叔母が住むリゾート地へ送る。ダニエルは、パーティーへ参加するが周囲に溶け込めずにいた。

ハンターとの出会い

そこへ現れた赤いスポーツカーのハンター・ストロベリーを見掛ける。ハンターは地元で有名なマリファナの売人で、観光客は大人から子供までハンターから買っていた。ハンターは、人を殺したと言う噂がある悪名高い男だった。

ある日、ダニエルが商店で店番をしているとハンターが入って来て、レジのカウンターにマリファナの包を置き、隠してくれと頼む。直ぐ後から警官が入って来た。ハンターは、素直に頼みを聞いたダニエルをパーティーへ連れて行く。

初めてマリファナを吸ったダニエルは床に倒れ込む。ドライブインシアターで前の車に乗っていたマッケイラが同乗者と口論した後ダニエルの車に勝手に乗り込んで来る。影のある悪ぶったマッケイラは、地元の同年代から注目されている女の子だった。

送って欲しいと頼まれたダニエルは、マッケイラを家まで運転して行く。到着しても家を見つめるまま車を下りないマッケイラに、ダニエルはつまらないと前置きして冗談で笑わせようとした。彼女はダニエルの名前を訪ね、自分の名前は名乗らずに去った。

翌日、ハンターと会ったダニエルは、マッケイラの事が頭から離れないと話す。どこまで送ったのか訊かれて答えたダニエルに、ハンターは自分の妹だと分かり、付きまとうなと忠告。兄妹で口を聞かない間柄だと明かす。

マリファナの売人

ダニエルは、警察に知られているハンターに代わり、自分がマリファナを売ると持ち掛ける。最初は取り合わなかったハンターだが承諾した。値段は1グラム10ドルだと教わるダニエルは、喘息を患っているにも拘らず咳をしながらマリファナを吸った。

ある日、強面の警官に停車を求められたダニエルは、その警官が自分の名前を知っている事に気づく。ハンターは、警官の名前はカルフーンで、ずっと自分に目を付けていると言う。車を停められた時マリファナを積んでいたダニエルは警戒した。

マリファナを大量に仕入れて儲けを増やそうと話し合ったダニエルとハンターは、サプライヤーの下を訪ねる。ダニエルは逆に脅され、相手が拳銃を取り出すピンチに陥った。駆けつけたハンターは銃を奪いサプライヤーを暴行。2人は返り血を浴びて家を出た。

程無くして、ハンターが暴れた一件を聞いた組織の人間がダニエルとハンターを訪ねて来る。大口でマリファナを流すので、売る相手を見つけろと言う。サプライヤーを探していた2人は身を乗り出して話を聞く。条件は支払いの遅延が無い事だった。

ダニエルは、警察のおとり捜査ではないかと疑う。それを聞いた組織の男は良い質問だと感心した様子を見せた途端、ダニエルの顔を平手打ち。ハンターは飛び上がった。男は、警察はこんな行為は出来ないと涼しい顔をした。

ダニエルは一瞬放心。最後に男は、木曜日までに2ポンド(1キロ弱)をさばけと言った。ハンターが2日しか無いと不平を口にする。男は、品質はケープ・コッドで手に入らない上物だとにやけた。ダニエルが5ポンド(役2.3キロ)売ると意気込んだ。

ハンターは目をむいてダニエルを見るが承諾し、もし何か起きて支払い期日に間に合わなければどうなるのか尋ねる。男は映画に出てくるシナリオと同じだと答えた。5ポンドさばけるのか不安なハンターに、ダニエルは考えがあると自信を見せた。

ダニエルの野心

ダニエルは幼少の時からジャンキーでネットワークを持つ従兄に連絡。5パウンド全量をさばいた。マリファナは凄まじい勢いで売れて行き、大金が頃がり込んだ。ダニエルはお札を数えるのを止め、全部クローゼットに押し込んだ。

7月。花火大会の夜、テーマパークでマッケイラを見掛けたダニエルは、彼女のボーイフレンドや友人達が側に居るにも拘らず、キスをする。次の日、この事が話題になった。

ダニエルは、ハンターに内緒でマッケイラと付き合うようになる。一方、ハンターは、カルフーンの娘と知らずにエイミーと親しくなった。ハンターは、ダニエルとエイミーだけが自分をありのまま受け入れてくれたとダニエルに話す。

嘘だけはつくなと言われ、ダニエルは下を向く。そして、花火大会の夜、妹が誰かに突然キスされた事を聞いたハンターは、その男を見つけ出して叩きのめすと鋭い視線を寄越した。ダニエルの脳裏にハンターがサプライヤーを暴行した時の事が過った。

ダニエルとマッケイラはマリファナでハイになる。もっと手に入ると言うダニエルに、マッケイラは好からぬ事に関わっていないのか訊く。ダニエルは嘘をつく。マッケイラは、病気で死んだ母親が止めるのも聞かずハンターが売人を続けた話をした。

遂にダニエル達は11ポンド(5キロ弱)のマリファナをさばく事に成功。大金を手に入れ有頂天になった。その後も更に売る量を増やして行く。酒に酔いお金を燃やし、止まらなくなっていった。

8月。ある晩ゲームセンターでマッケイラと一緒に居たダニエルは、エイミーを連れたハンターに遭遇する。マッケイラがトイレに行っている時だった。戻って来た妹を見たハンターは、ダニエルと知り合いなのか尋ねた。

マッケイラは知らないと答えゲームセンターを出て行く。道路を歩くマッケイラに追いついたダニエルに、彼女は兄とどうやって出会ったのか訊いた。ダニエルは、パーティーで1度会っただけだと嘘をつく。マッケイラは、ダニエルがハンターに殺されると呟く。

大型台風がケープ・コッドへ近づいていた。ハンターの家で眠り過ごしたエイミーは急いで帰宅するが、外で父親が待ち伏せていた。カルフーンはハンターの家に乗り込み、見せたいものが有ると言う。

と或るバーへハンターを連れて行ったカルフーンは、落ちぶれたハンターの父親が女性といちゃついている姿を見せる。全ては自分の選択しだいだとカルフーンは言った。父親の姿を見つめるハンターの目から涙がこぼれた。

誤算

ダニエルは別のルートでコカインを仕入れて売ればもっと稼げるとハンターに持ち掛ける。ハンターは麻薬には手を出さないと言い、必ず組織にバレてやっかいな事になると拒絶。困っても自分の所へ泣きつくなとダニエルに忠告した。

夜マッケイラが帰宅した所に出くわしたハンターは、後方で走り去る車の男は誰なのか尋ねる。兄を無視して通り過ぎる妹に、ハンターは自分の行いを悔い、母親を傷つけた事を謝った。マッケイラから麻薬を売るのを止めろと言われたハンターは承諾した。

ハンターはダニエルを呼び出し、マッケイラと付き合っているのか尋ねる。ダニエルは再び嘘をつく。そこへマッケイラがやって来てダニエルが兄と居る所を見る。腹を立てたマッケイラは車で走り去った。

8月19日、台風上陸の日。ダニエルはコカインを買いにサプライヤーの下を訪ねる。目の前に有るコカインを鼻から吸えと半ば強要されたダニエルは言われた通りにした。サプライヤーは笑って乳児用の粉ミルクだと明かす。

マリファナの組織で働いている事も全て知られており、持参したお金を置いて行くようダニエルは要求された。更に、サプライヤーは、コカインの取引をしようとしたダニエルの身は危険で遠くへ逃げた方が身の為だと忠告した。

ハンターの正義

暴風雨で非常事態宣言が発表。ダニエルはハンターに助けを求めてやって来る。マッケイラの事も謝るが、ハンターは拳銃を構えて立ち去れと追い返した。組織の男が訪れダニエルの所在を訪ねるが、ハンターは口を割らなかった。

ハンターは射殺され、視界の悪い中運転していたダニエルは交通事故を起こす。車から這い出たダニエルは、最後の別れを言う為にマッケイラを訪ねるが、彼女はハンターの所へ行っていた。兄の息絶えた姿を見つめたマッケイラは、そのまま立ち去った。

ハンターの射殺体は翌日発見され、埋葬にはエイミーとカルフーンを含む4人だけが参列した。ダニエルは消え、二度と町には姿を現さなかった。マッケイラは嵐の夜を最後に、高速バスで町から出て行った。ケープ・コッドにはダニエルの噂だけが残った。

『ホット・サマー・ナイツ』を観た感想

主演は『君の名前で僕を呼んで』や『ビューディフル・ボーイ』に出演後注目を集めているティモシー・シャラメですが、ハンター・ストロベリーを演じたアレックス・ロウの存在感が際立つ映画です。

刹那的で人を惹きつける眼差しは、どこかジェームス・ディーンを彷彿とさせる雰囲気があります。現在海外ドラマ『サイレン』に出演中で、ジェシカ・ロースと共演したミュージカル『フォーエバー・ガール』(日本未公開)では歌も披露しています。

リゾート地を舞台にした青春物語の様相で始まる本作は、町にふらりとやって来たティーンエイジャーのダニエルが暴走し、ハンターとマッケイラ兄妹が絶望的末路を辿るサスペンスへと物語は展開して行きます。

何の野心も無く町の不良として長く警察に目を付けられていたハンターは、自分をありのまま受け入れて欲しかっただけで、親しげに近寄ってくるダニエルに心を許します。しかし、ダニエルは単にハンターを利用しているだけと言うオチです。

悪く見えても内面に様々な葛藤を抱えるハンターは、地元を出た事も無く外を知らない若さゆえのナイーブさが見え隠れします。エイミーと出会いカルフーンの説得で改心。心を許したダニエルの為に死ぬ覚悟をするハンターの純朴さが光ります

本作は、若い命と暑い夏の終わりを告げる台風が複雑な余韻を残すエンディングを迎えます。90年代初頭のポップな音楽を背景にしながらも、どこか詩的な雰囲気さえ感じさせる切ない映画です。

本作の脚本は暫くブラックリストに載っていました。ブラックリストとは、製作の目処が無いものの製作会社の役員達によってクオリティが高いと評価された脚本を指しています。

アカデミー賞を受賞した『英国王のスピーチ』や『アルゴ』、そしてレオナルド・ディカプリオが主演した『レヴナント』も同リストの脚本でした。更に、監督・脚本を兼務したイライジャ・バイナムは、過去に短編も含め映画制作の経験は無かったそうです。

当時まだ殆ど知られていなかった俳優を集め、初監督を据えた『ホット・サマー・ナイツ』は、インディペンデント映画でありながら、特に若い世代の観客から絶大な支持を集めました。

アトランタで撮影された期間中キャスト全員が1つ屋根の下で共同生活を送り、親しい仲になった分息の合う演技を披露。海辺の町で繰り広げられるスリリングな夏の2ヶ月が一生忘れられない辛い思い出になる過程を生々しく演じています。

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