スタジオジブリが80年代から90年代に公開した歴代作品の一覧!あらすじと豆知識もご紹介

スタジオジブリは1984年に「風の谷のナウシカ」から始まり、これまでに多くの名作を公開してきました。私たちが知っている多くの作品は80年代や90年代に公開されています。

今回はこれまでに公開された80年代から90年代のジブリ作品を年代順にご紹介します。

風の谷のナウシカ(1984)

あらすじ

時代背景は未来。
自然破壊を続けてきた巨大な産業文明が「火の七日間」戦争で巨神兵に焼き尽くされてから1000年後の世界である。

大地は腐海(毒を放つ菌類の森)にのみ込まれ、蟲が世界を支配しつつあると思われている中で、懸命に「風の谷」の人々を守ろうとする「ナウシカ」。

風の谷の王で、森の毒により病に倒れた父「ジル」に代わって、若干16歳で一国(人口は約500人)の指揮をとる優しくたくましい少女は、蟲や動物と心をかよわせる不思議な力を持っていた。

近隣国が、腐海と蟲を焼き払おうとする中で「腐海こそが大地を浄化し森の木々を守っている、その腐海を蟲たちが守っている」と訴えるナウシカだったが、理解を得られず苦しむ。

そんな中、腐海を焼き払うためペジテ市の地下に1000年もの間眠っていた巨神兵が掘り起こされる。

しかし、他国が巨大な力を持つことを恐れた凶暴な軍事国家「トルメキア軍」に奪われる。

トルメキア軍はまだ未成熟な巨神兵を大型船(空を飛ぶ)で輸送していたが、その重さに耐えきれず風の谷のはずれの崖に衝突し大型船は大破。

辺りは火の海なったが巨神兵は燃えず。

巨神兵が風の谷にあると知ったペジテは、巨神兵を奪い返すため風の谷を王蟲に襲わせるための罠を仕掛ける。

罠により、怒りに満ち大群となって押し寄せる王蟲から風の谷を守るため、ナウシカは王蟲の大群の前に降り立ち、自らを犠牲にして怒りを鎮める。

誰もが死んだと思ったその時、王蟲が起こした奇跡によって青き衣をまとったナウシカが金色の野に姿を現わしたのであった。

豆知識

風の谷のナウシカの制作はスタジオジブリではなくトップクラフト。
風の谷のナウシカがヒットを収めることができ、その後、徳間書店出資のもとスタジオジブリが設立されました。

風の谷のナウシカが失敗に終わってたら、多くのジブリ作品も誕生していなかったかもしれませんね。

天空の城ラピュタ(1986)

あらすじ

時代背景は19世紀後半のヨーロッパ。ともに両親を亡くし、若くしてそれぞれ1人で暮らしていたパズーとシータ。
年齢は、2人とも13歳くらいである。

ある日、鉱山で働くパズーは、夜空に輝く青い光を見つける。
それは、海賊ドーラ一家(どーらいっか)に追い詰められて飛行船から落下して意識を失い、青く輝く「飛行石」の力で空からゆっくり降りてきたシータであった。

2人は運命的な出会いをしたのだ。パズーの父親は、かつて空に浮かぶ島ラピュタの撮影に成功するが、誰にも信じてもらえず詐欺師扱いされたまま亡くなった。
パズーは、父がウソつきではないと証明するために、自分で飛行船を作りその目で確かめようとしていた。

一方、シータは空に浮かぶ島ラピュタ一族の血を受け継ぐ王女であった。

「ラピュタはかつて、恐るべき科学力で天空にあり、全地上を支配した恐怖の帝国である。」

シータは、もう1人のラピュタの継承者「ムスカ」による世界征服を阻止するために、かつては敵だったドーラ一家の力を借りてパズーと懸命に戦い世界を守ったのである。

豆知識

金曜ロードショーで放送される際に、滅びの呪文「バルス」を、パズーとシータが言うと同時にネット上で一斉ツイートする「バルス祭り」という社会現象を起こします。しかし、その意味を知っている人は以外と少ない。「バルス」は、実はトルコ語で「平和」という意味なのです。まさしく破滅の言葉にぴったりですね。

火垂るの墓(1988)

あらすじ

時代背景は、第二次世界大戦中から終戦後の兵庫県神戸市と西宮市。

主人公の清太(14歳)と妹の節子(4歳)は神戸大空襲で母親を亡くし、西宮の親戚の家に預けられる。

父親は海軍大尉。
父が出征中に起きた出来事だった。

父が帰ってくることだけを希望に幼い節子と2人、おばさんに嫌味を言われ続けながらもしばらくお世話になる。

しかし、空襲警報が鳴るたびに横穴防空壕へ節子といち早く避難し、隣組の消火活動にも参加しない清太を罵るおばさんに耐え兼ねた清太は、おばさんの家を出て節子と2人で横穴防空壕に住むことを決意する。

現実は甘くなく、子供2人で生きることは想像以上に困難であり、清太は生きるために盗みを繰り返し逮捕されてしまう。

それでも盗みをやめるわけにはいかなかった。

そんなある日、母が残した預金をおろしに銀行に行った清太は、日本が戦争に負けたことを知る。

父の乗った連合艦隊も全滅したことを知り、絶望した清太だったが節子を守れるのは自分しかいないと、前を向き直す。

節子においしいものを食べさせてやろうと頑張る清太だったが、戦後で食料は乏しく節子はとうとう栄養失調で息を引き取った。

清太は節子を火葬したあと再び壕には戻らなかった。

戦争孤児になった清太は、神戸三宮駅の構内で衰弱して死んだ。

所持品は節子の骨の欠片が入ったドロップの缶だけだった。

豆知識

火垂るの墓は、作家「野坂昭如」さんの実体験に基づいて構成されています。ただし、ノンフィクションではありません。火垂るの墓を見るたびに戦争の恐ろしさを知ることができますね。

となりのトトロ(1988)

あらすじ

時代背景は、昭和30年前半のまだテレビがなかった時代。

主人公はサツキ(12歳)とメイ(4歳)の姉妹。

病気で七国山病院に入院している母(靖子)の静養のため、自然豊かで空気のキレイな田舎に引っ越してきた。

越してきた家は、お化けが出そうなおんぼろ屋敷だったが、父(タツオ)も含めこのおんぼろ屋敷が気に入った。

ある日、母が一時退院できることになりみんな待ちに待っていたが、母が風邪をこじらせたため退院が先延ばしになってしまう。

サツキは聞き訳がいいので理解を示したが、メイは泣きじゃくり、お母さんにあげるためにおばあちゃんの畑で収穫したトウモロコシを持って1人で七国山病院に向かうが迷子になる。

サツキはいなくなったメイを懸命に探すが見つからない。

トトロに助けを求めるため、いつでも行ける場所ではない「トトロが棲んでいる穴」につながる草むらの中のトンネルを急ぎ、トトロのもとへたどりつく。

トトロはサツキの頼みを受け入れ、ネコバスを呼んで無事メイを見つける。

ネコバスは2人を母がいる七国山病院にも連れていってくれ、メイは母にトウモロコシを届けることができた。

母は元気そうで2人は安心したのだった。

豆知識

となりのトトロは宮崎駿監督作品で、高畑勲監督作品の火垂るの墓と同時上映。
宮崎監督は高畑監督をそうとう意識したという。

また、となりのトトロの時代設定は1953年、火垂るの墓の時代設定は1945年。つまり、一見平和そうに見えるとなりのトトロですが、戦後からわずか8年しか経っていません。

魔女の宅急便(1989)

あらすじ

時代背景は20世紀後半(仮定)の魔女の存在が信じられている東洋の国のどこか。

魔女のキキは、13歳で家を出て独り立ちするという魔女の古くからの「しきたり」で、相棒の黒猫ジジと家を出て1人で暮らす町を探す。

ある出来事からキキを気に入ったグーチョキパン屋のオソノさんの厚意により、使っていないパン屋の粉置き場だった部屋に住みはじめる。

空が飛べるキキに興味津々で、この町に住む飛行クラブに所属する少年トンボが、キキにつきまとうので初めはうっとうしがるが、次第に仲良くなる。

パン屋の店番をしながら空飛ぶ宅急便の仕事をはじめたキキは、アクシデントに見舞われながらも張り切るが、同世代の若者に好奇な目で見られることにいら立つ。

そして、ある出来事がきっかけで気持ちが激しく落ち込み、突然空が飛べなくなってしまう。

飛べない自分に自信を無くしふさぎ込むキキだったが、周りの人達の支えで少しずつ自信を取り戻していた。

そんなある日、トンボが不時着した飛行船の中を見せてもらえることになり、キキも誘われたが断る。

しかし、トンボが乗った飛行船が突風でひっくり返り、トンボが危険にさらされているのをテレビ中継で知る。

キキはトンボを助けるため急いでかけつけるが、まだ上手く飛べない。

それでも懸命に飛び、間一髪のところでトンボを救出することができ、再び飛べるようになった。

豆知識

魔女の宅急便のスポンサーは、クロネコヤマトの宅急便でおなじみのヤマトホールディングス株式会社!宅急便とクロネコでまさにイメージぴったいですね。原作は角野栄子さんの絵本です。

おもひでぽろぽろ(1991)

あらすじ

時代背景は1980年代の東京と山形県。

主人公は岡島タエ子(27歳)。
東京でOLをしている。

東京で生まれ育ち田舎がなかったため、小さい頃から田舎に憧れていた。

長女ナナコのおかげで田舎ができたと喜ぶタエ子は、ナナコの夫ミツオの親戚がいる山形で2度目の田舎生活を体験させてもらうことを楽しみにしている。

10日間の有給休暇を取ったタエ子は、早朝からお手伝いをしようと寝台列車に乗って山形に向かう。

列車の中で、ふと5年生の頃の自分を思い出していた。

それから、5年生の自分がつきまとった。

夏休みにみんなは田舎に行くのに自分はいけなかったこと、初めてパイナップルを食べた思い出、いい子ぶってただけの自分・・・。

山形に着くと、ミツオのまたいとこのトシオが迎えに来ていた。

トシオはタエ子と2度目の再開だったが、タエ子は覚えていなかった。

タエ子のことが気になっているトシオは、サラリーマンから農業に転身し有機栽培農業を目指している。

トシオや親戚の高校生ナオ子達と一緒に紅花摘みをしたり紅花染めをしたりと楽しく過ごしていたタエ子だったが、ふいに親戚のおばあちゃんにトシオの嫁に来てくれないかと言われ困惑する。

タエ子は、農家の生活を少し体験しただけで田舎はいい!を連発し、田舎を知ったつもりでいた自分を恥じていた。

おばあちゃんの言葉で、農家の嫁になることを意識しはじめるタエ子。

5年生の自分を思い出しながらトシオを意識するようになったタエ子は、山形でトシオと暮らすことを真剣に考えはじめたのであった。

豆知識

高畑勲監督に意向で、一般的に採用されている「映像に声をあてるアテレコ」ではなく、自然な演技をするために「声に合わせて作画するプレスコ」が採用されて製作されました。

紅の豚(1992)


時代背景は第一次世界大戦後。
世界恐慌時代のイタリア・アドリア海。

主人公は元人間で現豚のポルコ・ロッソ(36歳)。

元イタリア空軍のエースパイロットだったが、空軍を辞めて空中海賊(空賊)狩りをして賞金稼ぎをしている。

ポルコはみんなのヒーローだが空賊にとっては邪魔な存在だ。

飛行艇乗りのマドンナ、ジーナが経営する「ホテル・アドリア海」ではポルコも空賊たちも表面上は仲良くしている。

しかし、いったん外に出れば空賊はポルコを倒そうと必死になり、アメリカの腕利きパイロット・カーチスを雇ってまでポルコを倒そうとする。

一方、ポルコは愛機である赤い飛行艇が故障しかけているので、新しく作り直すために長い付き合いあるピッコロ社へ隠れ家から飛び立ったが途中でカーチスからの攻撃にあう。

エンジン不調のため逃げるポルコだったが、かろうじてもっていたエンジンが故障しカーチスの撃つ玉が当たり大破。

一時は死んだと思われていたポルコだったが生きていた。

ピッコロ社でフィオの設計のもと各段に生まれ変わった愛機で理由あってフィオと隠れ家に戻るが、空賊マンマユート団が待ち構えていた。

マンマユート団に生まれ変わった愛機を斧で壊されそうになるが、フィオが飛行艇を壊すなんて許さないと激怒し、正々堂々と戦いなさいと説教したため、フィオの説得力に負けたマンマユート団主催のもと、助っ人であるカーチスとの対決の舞台を設けることになった。

ポルコが勝てば、ポルコの飛行艇の借金の残りをカーチスが払う・カーチスが勝てばフィオに一目ぼれしたカーチスのお嫁さんになるという条件で対決がはじまる。

五分五分の戦いを繰り広げた結果、見事ポルコが勝利を収めたのだった。

豆知識

紅の豚は、はじめ短編アニメとして制作する予定だったがいろいろあって長編映画になったというエピソードがある。
ちなみに、ポルコ・ロッソは宮崎駿監督を思わせるキャラクターである。

海がきこえる(1993)

あらすじ

時代背景は1990年代の高知県と東京。主人公は杜崎拓(もりさき たく)。

無事東京の大学に合格し、上京して一人暮らしをしていた拓は、帰郷のため飛行機に乗って高知県に向かっていた。
その手にはクラス会の通知。

拓は、高校二年のときに両親の離婚により東京から母の故郷・高知に引っ越してきた武藤里伽子を思い出していた。里伽子は、成績優秀・スポーツ万能・おまけに美人だったため、すぐに有名人になったがクラスに馴染もうとせず浮いた存在だった。

しかし、美人で気の強い里伽子に恋心を抱いた拓の親友「豊」は、彼女を気にかけ何かと世話を焼いていた。

親友を取られたと思い、おもしろくない拓だったが、拓にとっても里伽子はほっとけない存在になっていった。

一方、親の都合で高知に連れてこられた里伽子は、本当は東京で暮らしたかった。

綿密に計画を立て、父を嫌う母の目を盗んで東京に住む父に会いに行ったが、父はすでに新しい家族と暮らしていたのだった。

里伽子は大きなショックを受けるが、ひょんなことで一緒に東京に行くことになった拓がそばついていた。

東京で里伽子は元彼に会うことになっていた。拓は、それを嫌だと思う自分に気づき、いつの間にか危なっかしい里伽子のことを好きになっているのを感じた。

その後、お互いに思いを秘めながら離れ離れになった2人だったが、最終的に里伽子と拓は結ばれるのだった。

豆知識

若手作家を育てるために制作された作品で、宮崎駿監督や高畑勲監督が全く関わらない初めての作品となった。ジブリスタジオで公開された作品の中ではあまり知られていない作品ですね。宮崎駿監督と高畑勲監督のすごさを改めて思い知らされました。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994)

あらすじ

時代背景は昭和40年代の東京都多摩ニュータウンが建設されはじめた頃。

それまで、平和に暮らしていたタヌキたちだったが、多摩ニュータウンの開発で森が切り崩され、住む場所をどんどんと奪われていった。

もともと化け学を得意とするタヌキたちは、多摩ニュータウンの開発をやめさせるため、様々な手を使って人間たちを驚かせたが、結局開発はすすめられていく。

多摩のタヌキたちは、四国・佐渡から有名な変化ダヌキを化け学指南としてお招きし、この緊急事態をなんとかしようとした。

長老らの教えのもと、若い狸たちは化け学を特訓するが、心・技・体の激しい鍛錬を必要とするため、落ちこぼれるものも出てきた。

それでもみなが協力して、秘術「妖怪大作戦」を決行するが、建設中のテーマパーク「ワンダーランド」の宣伝隊がやったものとされてしまう。

そんなことは許さないと、長老の1人がテレビ局に手紙を書いたことで、変化ダヌキの存在が人々に知られるようになり、タヌキ達を理解する人達が現れはじめた。

その後も多摩ニュータウンの開発はすすめられていったが、タヌキと共生する暮らしができるように元の山林を残す形で公園が整備されたのだった。

豆知識

原作は高畑勲監督。スタジオジブリ内初のCG使用作品。

耳をすませば(1995)

あらすじ

時代背景は昭和から平成に移り変わる頃で東京都の京王線沿線の聖蹟桜ヶ丘駅周辺。

主人公は月島雫14歳。

読書が大好きで、将来は物語を書く仕事につきたいと夢見ているがまだ決めかねている。

図書館の常連で、たくさんの本を借りて読んでいるが、図書カードに頻繁に自分より先に名前が書いてある「天沢聖司」という名前の男子が気になっていた。

そんなある日、カントリーロードのオリジナル和訳を頼まれていた雫は、親友の夕子にある程度出来あがった歌詞を校庭のベンチで見せていた。

ついでに、遊び心で書いた「コンクリートロード」と名付けた歌詞も書いていた。

2人はコンクリートロードの歌詞を見て笑っていた。

ひょんなことで夕子が帰りを急いだため、図書館で借りた「歌詞を挟んだままの本」をベンチに忘れ急いで戻る。

すると知らない男子が雫が借りた本を読んでいた。

その男子は「コンクリートロードはやめたほうがいいぜ、月島雫」と言い残して去っていくが、何で名前を知っているのか疑問に思うと同時に腹を立てていた。

だが、その男子が「天沢聖司」だったのだ。

最初の出会いは最悪だったが、ひょんなことから聖司がバイオリン職人になるという夢のために努力していることを知った雫は、聖司を尊敬し好意を抱きはじめる。

実は、聖司は前から雫のことが気になっていたのだが・・・。

しかし、聖司が中学を卒業したらイタリアのクレモーナのバイオリン製作学校に行くことを知った雫は、進路を決めかねている自分に焦りを感じるとともに、離れ離れになるのを悲しむ。

夢に向かって前進する聖司を見て、自分も物語を書く!と決意し、受験勉強を後回しにして没頭する。

いろいろあったが、何とか物語を完成させた雫は、書きたいことを書けばいいだけじゃないと気づき、もっと物語について学ぼうと高校に行くことを決めたのだった。

その後、聖司はイタリアで暮らすことになるが、本格的にイタリアに旅立つ前、雫にプロポーズをし2人は将来の結婚の約束をしたのであった。

豆知識

1980年代末以降のスタジオジブリの作画を担当していた「近藤喜文」監督作品。耳をすませばの原作者は、少女コミックりぼんでおなじみの柊あおいさん。

もののけ姫(1997)

あらすじ

時代背景は室町時代の頃の日本。

主人公はアシタカ(17歳)。
いずれ一族の長になる男である。

ある日突然、アシタカの村がタタリ神に襲われたため、やむを得ずタタリ神を矢で射殺すが、その時タタリ神の呪いを貰ってしまう。

その呪いは、人間に対する強い憎しみを持ち、身を食い尽くして死に至らしめる呪いであった。

アシタカは、なぜ森の大イノシシが祟り神になってしまったのか、呪いを解くすべはないのか、の答えを探すため村をあとにする。

旅に出たアシタカは、ジコ坊という男を偶然助け、太古から人をよせつけぬ深い森「シシ神の森」の存在を知る。

シシ神の首には不老不死の力があるとされ、ジコ坊は不老不死を手に入れるため神殺しを企んでいたのだった。

ある出来事から、砂鉄から鉄を取り出す作業を行う「タタラ場」の男を助けたアシタカは、タタラ場を統治しているエボシと出会う。

エボシは周囲で砂鉄を取りつくしていたため、シシ神の森を焼き払い新たに砂鉄を採取したがっていた。

そんなエボシを敵対視する、シシ神の森を守る山犬の姫「サン」は、エボシを殺そうとあがいていたが、エボシの持つ石火矢(鉄砲) を前になかなか手が出せないでいた。

しかし、とうとうエボシは人が恐れて入らないというシシ神の森に入り、シシ神の首を撃ったのだ。

ジコ坊との約束で、シシ神の首をジコ坊に渡したが、シシ神はデイタラボッチになって追いかけてきた。

デイタラボッチはシシ神の夜の姿である。

シシ神を死なせないため・デイタラボッチに触れると命を吸い取られるため、アシタカはジコ坊に首を返すよう説得するが、ジコ坊は言うことを聞かない。

デイタラボッチは、太陽の下では生きていけないことを知っているジコ坊は、夜明けまで逃げ切ろうとするが、とうとうアシタカの説得に折れる。

しかし時すでに遅し、デイタラボッチは朝日を浴びて倒れ、タタラ場もシシ神の森も、そしてアシタカにかけられた呪いも消え去ったのであった。

あとには自然だけが残ったが、山犬の背に助けられたエボシは(森と人間が共存できる)いい国にしようと前を向くのであった。

豆知識

もののけ姫のタイトルは「アシタカ聶記(せっき)」となるところだったが、「の」が入った作品はヒットするというジブリのジンクスを貫きたい鈴木敏夫プロデューサーの意向でもののけ姫になった。

ホーホケキョ となりの山田くん(1999)

スタジオジブリ長編アニメ。
主人公は平和で庶民的な家族・山田一家。

日本のごく普通のありふれた家族の日常を描く。
山田家の人達が繰り広げるほのぼのとしたおもしろおかしい温かいお話。

まとめ

80年代や90年代に公開されたジブリ作品は本当に名作ばかり!公開されてから30年以上が経っても多く人たちに愛される作品ばかりでした。

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