魔女の宅急便のネタバレと感想!フル動画の無料視聴方法も紹介

「魔女の宅急便」は宮崎駿監督のスタジオジブリ作品です。この作品では、13歳になった魔女の少女が一人前の魔女になるために1年間、他の街で修行積むという内容で、その中で魔法が使えなくなり、どのように少女がそれを乗り越えて行くのかを丁寧に描かれています。そんな悩み藻掻くヒロインの成長を描いた「魔女の宅急便」についてのネタバレと感想をご紹介します。

「魔女の宅急便』の作品情報

タイトル:魔女の宅急便

監督:宮崎駿

脚本:宮崎駿

原作:角野栄子著「魔女の宅急便」

製作:尾形英夫/漆戸靖治/原徹/宮崎駿

公開:1989年7月29日(日本) 1998年5月23日(アメリカ)

声の出演:高山みなみ/佐久間レイ/戸田恵子/山口勝平/加藤治子 など

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映画の作品情報についての感想

ヤマト運輸が協賛しています。初め、宮崎駿監督は映画「となりのトトロ」の制作を開始したばかりで、プロデューサーのみで「魔女の宅急便」に携わる予定だったのですが、できあがった脚本が本作にそぐわないと言うことで、全面的に参加することになりました。脚本は原作からはかなり自由に書かれていて、宮崎駿監督ならではの手腕が光る極上の作品となっています。

「魔女の宅急便」のキャスト

ヒロインの魔女の少女キキと森の中で絵描きをしていて、キキが危機に陥ったときにアドバイスをするウルスラを当時声優歴3年の高山みなみさんが担当しています。キキの担当が難航している中、ウルスラのオーディションに合格していた高山みなみさんは、キキのオーディションにも参加していて、キキ役に合格したのです。その他にも、戸田恵子さんら熟達の声優陣が脇を固めていて作風に生き生きとした命を吹き込んでいます。

「魔女の宅急便」のあらすじとネタバレ

草原に横たわってラジオを聴いているキキ(声:高山みなみ)。今夜の満月の夜が晴れと知るやいなや、キキは徐に立ち上がり、家路に急ぐ。

キキが修行に旅立つ

そして、母親に今夜、魔女の修行で1年、他の街で暮らす旅立ちをすると告げ、急いで旅支度をする。

黒猫のジジ(声:佐久間レイ)が急ぐ必要はないと諭すが、キキは楽しくてしょうがないようで全く聞く耳を持たないのであった。

そこへ父親オキノ(声:三浦浩一)が借りてきたキャンプ用品を車の屋根に積んで帰ってくる。キキがきょう出発する、とオキノにいうと、オキノは急いで知り合いなどに電話をする。

夜、近所の人々に見送られ、キキは出発する。それでも無事に出立したキキ。途中、1年間の修行を終えようとしていた魔女の少女(声:小林優子)に出会う。ジジはその魔女の少女の猫がツンとしていて気に食わないのであった。

と、突然の雨。雨宿りのつもりでキキは貨物列車に潜り込み、そこに敷き詰められていた枯草に大喜びなのであった。

貨物列車の貨車で眠ってしまったキキは、牛がキキの足をなめて目覚める。貨車から外を見ると海が広がっているのであった。

キキは海沿いに発展した街に向かって、箒に乗り、飛び立つ。まず、時計塔の番人(声:西村知道)にこの街に魔女はいるか、と聞いて、番人のおじさんがここ近年トンと見ないといわれ、キキはこの街にしようと決める。

街の上空を箒にまたがって飛ぶキキ。しかし、バスにぶつかりそうになり、あわや大惨事を引き起こすところだったキキは、地上に降りるが、人々はどこかよそよそしいのである。

そこへトンボ(声:山口勝平)が自転車に乗ってキキの後を追ってきて、キキになれなれしくあれこれと聞くが、キキはそれに怒って、飛び去るのであった

そんな中、ある橋の上でパン屋の女将のおソノ(声:戸田恵子)が赤ちゃんを連れたお客がおしゃぶりを忘れたからと帰りかけていたお客に呼びかけるのである。

キキがおしゃぶりを届けるといい、キキは飛んでお客の後を追って、無事におしゃぶりを届けるのであった。

パン屋に帰ってきたキキ。感謝の気持ちでおソノはキキを奥の部屋に誘い、コーヒーをご馳走し、キキの話を聞くのだ。おソノは家に空いている部屋があるといい、キキはおソノの家に厄介になることになるのであった

お届け物屋さんをするつもりとおソノにいったキキは、電話を引こうとするが、店の電話を使うといいといい、そして、店の手伝いをするという条件で、おソノの家にタダで厄介になるのである。

初めての注文

キキは翌日、日用品を買って帰ってくるとおソノに呼び止められ、お届け物の注文が入ったと告げたのだ。

初仕事は、ジジにそっくりな猫のぬいぐるみを届けるというものなのだ。キキは途中、雁の群れに出会う。雁が鳴き出し、風が来る、といっているとジジがキキにいう。

すると、突風が吹いてきて、キキは贈り物を落としてしまう。落ちる途中で何とか贈り物の猫が入っていたかごをキャッチするが、カラスの卵がある巣のそばに落ちるのであった。

贈り物を届けるのに戻ろうとしたところ、ジジが猫のぬいぐるみがないことに気が付く。キキは贈り物を落とした森に向かうが、怒っているカラスの群れがキキを襲い、猫のぬいぐるみが落ちたであろう場所に近づけないのであった。

キキは仕方なくジジに猫のぬいぐるみの身代わりになってといい、それを届け先に届けるのだ

キキは夜を待ってぬいぐるみを早く見つけようとカラスの住む森へゆくのであった。ぬいぐるみを探しているとキキは偶然、森に立つ小屋の窓辺に猫のぬいぐるみを見つけるのであった。

キキがウルスラに会う

キキがその小屋の屋根に上ると屋根には若い女性がいて、カラスをスケッチしているのであった。

彼女は画家でウルスラ(声:高山みなみ)といい、森の中で一人で生活していたのである。キキの話を聞いて猫のぬいぐるみを渡したウルスラであったが、キキがぬいぐるみが破けているのを見つけたのである。

ウルスラが交換条件といい、キキが家を掃除する代わりにウルスラがぬいぐるみを直すこととなる。

キキが届け先にやっとのこと来ると、その犬がジジをくわえて外に出て、ジジはやっと解放されるのである。

夜になってパン屋に戻るとパン屋の主人フクオ(声:山寺宏一)がキキのためにパンで看板を作っていてくれて、キキはフクオに抱き着くのであった。

翌日、パン屋の店番をするキキは暇を持ち余している。そこへ、電話がかかってきてお届け物の注文が入る。と、トンボがやってきて、キキをパーティへ誘い、パーティの招待状を渡し、6時に迎えに来るというのであった。

老婦人との出会い

そんな中、また、お届け物のお客がやってきて、重い荷物を届けてほしいと頼むのであった。キキは急いで仕事をやり終えようと、まず、重い荷物を届け先に届け、そして、4時30分にお宅に伺うというお客のもとへと急ぐのでであった。

目的の家に伺うと、まだ、孫娘に届けるニシンのパイ包み焼きが焼けていないのだ。キキはまだ、時間があると、薪のオーブンは使えないのかと聞き、長いこと使っていないけど、と老婦人(声:加藤治子)は答えたのである。

キキは薪のオーブンの扱いに慣れたもので、手際がいいのである。ニシンのパイ包み焼きをオーブンに入れると、キキは他に何か手伝えることはないかと、電球を取り替えたりするのであった。

ひと段落して老婦人とお茶を飲んでいるとパーティの話となり、家の時計が10分遅れていると老婦人がいうとキキは急いでニシンのパイ包み焼きを孫娘に届けてゆくのだ。

しかし、天候は、激変し、やがて土砂降りの雨となるのであった。濡れるのもいとわずにキキは孫娘に老婦人の自慢のニシンのパイ包み焼きを大事に届けると、孫娘は「これ嫌いなのよね」といって、そっけなく受け取るであった。

なんだか気持ちがなえたキキは、パン屋へと帰るのであったが、しばらくパン屋で待っていたトンボが歩いて立ち去るのが見えたが、もうパーティどころではなかった。

翌朝、キキは熱を出して頭ががんがんと痛むのだ。おソノがキキは風邪をひいたといい、ミルク粥を作ってくれるのである。翌日、キキはすっかり調子が元に戻り、ホットケーキを焼いているところ、おソノさんが、後で用事があるので来て、というのだ。

おソノの頼みはコポリという人のところへ小袋を届けてというものなのであった。キキは途中でトンボと会い、コポリという人のところに行くというと、それは自分のことだという。

トンボと仲良くなる

トンボはおソノさんからのお届け物を受け取るとトンボが見せたいものがあると、人力飛行機の駆動部分のプロペラ付きの自転車を見せるのであった。

そして、トンボが海岸の飛行船を見に行こうと誘うと、トンボとキキはプロペラ付きの自転車で海岸まで行くのである。

途中、自転車が車にぶつかりそうになると浮いたのだ。大型トラックにぶつかりそうになり、プロペラ付きの自転車は道をそれて、草むらへとゆっくりと落下していた。

しかし、プロペラが外れるとすとんと地面に落ちて、自転車は壊れてしまうのであった。

幸い、キキもトンボもけがはなく、キキはあまりの怖さにおかしくて笑い出すのであった。それにつられてトンボも笑い出すのである。と、その時、空からプロペラが降ってきて、トンボがそれを拾いに駆け出すのであった。

海岸に座ってトンボと打ち解けていると、そこへトンボの友達がやってくる。キキはそこに老婦人の孫娘がいるのを見つけて、突然不機嫌となり一人帰るのだ

キキは部屋に入るなりベッドに横になり、ジジにキキの正直な思いを話すが、ジジは隣家の雌猫のリリーに夢中でそれどころではなかった。

その夜、夕食をキキが食べているところにジジが帰ってきた。しかし、キキはジジの言葉が分からないのであった

翌朝、キキは魔法が弱くなっていることをおソノの伝え、これまで以上に店のお手伝いをするから部屋においてください、といい、おソノは了解するのであった。

そんな時に、ウルスラが街に買い出しに来てキキを訪ねてきたのである。キキは事情をウルスラに話すと、ウルスラは森においでよ、とキキを誘うのであった。

ウルスラの小屋へ

キキはウルスラの小屋へ行くことにした。その道中が楽しくてしょうがないキキ。ウルスラのなんとも豪快で力強い生き方に感銘を受けるのであった。

ウルスラの家に着いてキキは家に入るとウルスラの絵を見て圧倒されるのだ。ウルスラによるとそのモデルはキキなのである。

前よりいい顔していると、モデルになるキキ。キキはウルスラに私も絵が描けなくなる時がある、といわれ、そんなときどうするのかと聞く。

すると、ウルスラは、じたばたするといい、それでも描けなかったならば絵を描くのをやめて、散歩などするというのだ。すると、突然、絵が描きたくなるからとウルスラはいう。

寝る前、ウルスラはキキの年の頃に絵描きを目指そうとしたと告白する。しかし、ある時、絵が描けなくなったという。それまでは人まねだったことに気が付いたからだというのだ。

自分の絵を描かなければと、その時は苦しかったとウルスラはいう。キキをモデルにした絵も消そうかどうか迷っていたが、今日のキキを見て描こうと決めたというのだ。

翌朝、キキはパン屋に電話をすると老婦人がどうしてもキキに来てほしいとのことで、キキは帰りに寄ったのである。

キキが老婦人の家に着くと使用人のパーサ(声:関弘子)が出迎えてくれたのだ。パーサは白黒テレビで飛行船に夢中なのであった。

老婦人がキキを呼んだのは、キキのために焼いたケーキを渡すためなのである。キキに老婦人はその子に誕生日を聞いて、といい、キキも老婦人の誕生日を知りたいと思うわ、といい、プレゼントのやり取りができて楽しみが増える、と喜び合うのだ。

飛行船の事故

と、その時、パーサがテレビの音声を大きくし、飛行船に事故が起きたというのであった。それは、突風で地上につないでいたロープが切れ、飛行船が制御不能に陥っていたのである。

唯一残ったロープに人が群がり、何とか飛行船を地上につなぎとめようとしたが、それも無駄であった。しかし、ロープにはトンボがぶら下がっていたのである

飛行船はトンボとパトカーをぶら下げて風に流されて市街地に向かうのであった。テレビを見ていたキキは我も忘れて老婦人の家から飛び出し、飛行船のもとへと駆け出した。

途中、パトカーは落下し、トンボのみがロープにしがみついているのであった。そんな中、キキはおじさんにデッキブラシを貸してくださいというのである。

キキが再び飛ぶ

キキはデッキブラシにまたがって何とか飛ぼうとするのだ。やがて、ブラシ部分が飛び出し、ゆっくりとキキは飛び上がる。

「飛べ」とキキがいうと、キキは慣れない飛行でトンボのところに向かうのであった

飛行船は時計塔にぶつかり、ヘリウムガスが抜けてゆき、倒れて住宅の屋根に乗っかって、横倒しになる。

トンボは相変わらずロープにしがみついていた。その時にキキが飛んできて、何とかトンボを助けようとするが、デッキブラシが安定せずにトンボが捕まられないのであった。

と、トンボの手がロープから離れ、トンボが落下するのであった。キキはトンボの後を追い、落下途中で何とかトンボをとらえたのである

すると街中が喜びにあふれ、キキは一躍街の英雄になるのであった。ここで、場面はトンボが操縦する人力飛行機とキキがランデブー飛行する場面となる

飛行船の一件でキキは街の有名人となり、お届け物屋も軌道に乗る。そして、最後は、両親のもとにキキから手紙が届き、落ち込むことがあるけれども、私、この街が好き、と手紙の文面が読み上げられて映画は終わる。

「魔女の宅急便」の感想とまとめ

「魔女の宅急便」は13歳の魔女の少女が挫折を味わい、そして、それを夢中になって克服するという物語です。

天真爛漫なキキが、見知らぬ街でお届け物屋をすることで人の思いの様々な形を知って、うれしいこともあれば、苦々しいこともあり、人生の機微が凝縮されています。

中でも、人力飛行機に夢中なトンボという少年との出会いは、キキに人間は第一印象では判断できないことを教え、人とのつながりの大切さを教えるきっかけになっています。

また、老婦人との出会いは、人生捨てたもんじゃないということを教えていて、人のぬくもりがあふれる場面になっています。

特におソノと画家のウルスラとの出会いはキキに大切なことを教えていて、13歳のキキにはとても大切な存在となっています。

おソノもウルスラもどちらも豪快で生命力にあふれていて、これから成長してゆくキキにとっては見習うべきところが多い存在でもあります。

中でもウルスラの言葉は一つ一つに重みがあってキキの生きる指針になっていると思います。

キキの魔法の力が弱くなってキキが危機に見舞われたときのウルスラの言葉の一つ一つは誰にも当てはまるもので、普遍性があり、とても示唆に富んでいます。

キキにとってウルスラの存在なくして魔法が弱くなった危機から脱出することは不可能だったに違いありません。

また、この作品のストーリー展開は抜群に面白く、さすがに宮崎駿監督の脚本というべきものです。

特筆すべきは最後の部分で、飛行船が突風でロープが切れて制御不能に陥り、トンボが一人ロープにしがみつくところなど、よく練られていると思います。

この部分がなければ、最後にキキが魔法の能力を取り戻し、トンボを助けてハッピーエンドで終わる終わり方は、なんとも胸が熱くなるシーンです。

また、老婦人との触れ合いはとても心温まる場面で、様々な人がいる都会の街で孤軍奮闘するキキには老婦人の存在は心のオアシスになっていると思います。

それにしても宮崎駿監督という人間の能力には感嘆せざるを得ません。「となりのトトロ」と同時制作していたとは思えないほどに「魔女の宅急便」は微に細に入り丁寧に描かれていて、手を抜いたところが全くありません。

宮崎駿監督の自分の仕事に対する向かい方に一切の妥協は許さないという気概が伝わってきます。

大きなストーリーの展開とはあまり関係ないところの細部の描き方など、非常にアイデアがあふれていて、この作品にとても厚みを持たせているところなど白眉といえます。

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