アイアンマンスーツの一覧!アベンジャーズ映画に登場した全種類をご紹介

マーベル・コミックの数あるスーパーヒーローの中でも、キャプテン・アメリカや雷神ソー、超人ハルクとともに“ビッグ4”と呼ばれるなど中心的存在のひとりである“アイアンマン”。

今回は、2008年公開の映画『アイアンマン』から2019年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』に至るまでの映画シリーズ“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”に登場したアイアンマンの歴代スーツの一覧を、派生スーツである“ウォーマシン”“アイアン・パトリオット”“ハルクバスター”“レスキュー”とともにご紹介します。

なお、本項では『アイアンマン』『アベンジャーズ』などのMCUシリーズのネタバレを大いに含んでいますので、未見の方はご注意ください。

Contents

アイアンマンのスーツの基本知識とは?

アイアンマンスーツの概要

アイアンマンのスーツは『アイアンマン』シリーズの主人公であり、巨大複合企業スターク・インダストリーズ(以下スターク社)社長(2作目途中まで)にして天才発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)がアフガニスタンでテロ組織“テン・リングス”に身柄を拘束された際、脱出するためにありあわせの材料で作った“マーク1”を起点としています。

トニー・スタークは生涯にわたって多種多様な種類のスーツを開発し続け、ナンバリングされたものだけでも“マーク1”から最期に装着した“マーク85”までのスーツが存在しています。

また、スターク以外の人物がスーツを装着することもあり、スタークの大親友である軍人ジェームズ・“ローディ”・ローズ、スタークの秘書で後にスターク社の社長、そしてスタークの妻となるペッパー・ポッツが装着するタイプが存在しているのも特徴です。

アイアンマンスーツの動力源

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強靭なパワーを誇り、自由自在に空を飛び、時には宇宙空間での活動も可能な歴代アイアンマンスーツの動力源は、全てスタークが発明した半永久的に動作する小型熱プラズマ反応炉“アーク・リアクター”となっています。

元々はコストがかかりすぎるとして長きに渡り放置されていた技術でしたが、テン・リングスに襲撃された際、心臓近くに突き刺さったミサイルの破片を繋ぎ止める電磁石兼ペースメーカーとして小型化・実用化に成功しました。

アーク・リアクターは小型ながらも非常に強力なパワーを秘めており、空を飛べるほか攻撃にも転用可能ですが、当初は素材として使用していたレアメタル“パラジウム”の毒素によりスターク自身も常に生命の危険にさらされてきました。

その後はスタークが亡き父ハワードの遺したヒントを元に無害な新元素を開発、毒素の問題も克服されました。
そしてスタークは心臓の手術を受けて無事にミサイルの破片を取り出し、ペースメーカーの不要な健常者へと戻りましたが、その後もアーク・リアクターはアイアンマンスーツの動力源として欠かせないものとなっています。

『アイアンマン』(Iron Man)(2008年)

まずは記念すべきMCUシリーズ第1弾であり、シリーズの原点である『アイアンマン』に登場したスーツから取り上げていきましょう。

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マーク1

テン・リングスのアジトに監禁されたスタークは、同じく拉致されていた科学者インセン博士の協力を得てアジト内にあった兵器や機器などを組み合わせてパワードスーツ第1号“マーク1”を完成させました。

簡素な造りながらも防弾性能や短時間の飛行性能を備えており、アジトから脱出した後に故障して放置されていましたが、スターク社の乗っ取りを目論むオバディア・ステインに回収されて“アイアンモンガー”のベースとなりました。

マーク2

アフガンからの生還を果たしたスタークは本格的にスーツの開発に着手、マーク1よりも進化した性能と洗練されたデザイン、人工知能J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)によるサポート機能、両手両足に装備された飛行ユニット兼ビーム兵器の“リパルサー”など、後のアイアンマンスーツの基礎となりました。

『アイアンマン2』ではローディに押収され、改造を施されて“ウォーマシン・マーク1”へと進化を遂げました。

マーク3

本作のメインスーツであり、このマーク3からアイアンマンのパーソナルカラーである“赤と金”の塗装が施されるようになりました。

マーク2の弱点であった、飛行高度を上げすぎると氷結して機能ダウンしてしまう現象を克服することに成功、胸からビームを発する“ユニ・ビーム”が新たに装備されています。

テン・リングスとの戦闘のほか、強敵アイアンモンガーとの決戦時に使用され、世間一般から“アイアンマン”として認知されるきっかけとなりました。

『アイアンマン2』(Iron Man 2)(2010年)

本作からサイドキック(相棒)として“ウォーマシン”が登場しています。

≫ アイアンマン2のあらすじとネタバレ

マーク4

マーク3をベースに、スタークの胸のもの以外にもスーツ本体にアーク・リアクターを搭載、アイアンモンガーとの決戦でパワー不足に陥った弱点を改善しています。
スターク曰く“尿を分解する機能”も備えているとのことですが、スタークが自暴自棄に陥っていた時期の発言であり、真偽の程は不明です。

マーク5

普段はスーツケース型であり、その場で装着が可能になった初の持ち運び可能なスーツです。
軽量・コンパクト化したため装甲は薄くなっており、武装もリパルサーしか装備していません。
スタークがモナコのレースに参加した際、襲い掛かってきた“ウィップラッシュ”との戦闘に使用されました。

マーク6

本作での決戦に使用され、引き続き『アベンジャーズ』でも使用されたメインスーツであり、新元素を採用した新型アーク・リアクターを搭載した初のスーツです。
胸のユニ・ビーム部は従来の丸型から逆三角形となり、いかなる分厚い装甲でも切断できるカートリッジ式のレーザーカッターも装備されています。

『アベンジャーズ』(Marvel’s The Avengers)(2012年)

マーク7

マーク6がヘリキャリアでの戦いなどにより使用不能に陥り、未完成のままロキやチタウリ艦隊との戦いで初使用、初めて宇宙空間でも運用されました。
スタークの腕のブレスレットに反応して、ニューヨークの「スターク・タワー」から各部位が射出されてスタークの身体に装着されることで変身が完了、また遠隔操作も可能となっています。胸のユニ・ビームは再び丸型に戻り、レーザーカッターもカートリッジ式からアーク・リアクターのパワーを利用したものに置き換わるなど全体的にマーク6よりもスペックが向上しています。

『アイアンマン3』(Iron Man 3)(2013年)

『アベンジャーズ』での戦いで未知なる強敵の存在に気付かされたスタークは不眠症とパニック障害を患い、衝動的に次々と大量のスーツを開発していきました。
シリーズで最多となる計42着のスーツが登場しており、その大半は悪役キリアンとの最終決戦でスタークとJ.A.R.V.I.S.による遠隔操作で投入され、戦い終わった後にクリスマスの夜空を彩る“花火”として全て爆破されました。

なお、本作ではメインスーツとなる“マーク42”以外のスーツの出番が少ないことと種類が多すぎることから、マーク8からマーク41は概要のみ説明していきます。

≫ アイアンマン3のあらすじとネタバレ

マーク8~マーク41

マーク8

マーク7をベースに装甲の耐久力を上げています。

マーク9

マーク7をベースに軽量・スリム化が図られています。

マーク10

脚部に金のチタニウムの安定板とスタスターを備え、空中での静止時の安定性を強化したほか、飛行速度もマーク9の約3倍にまで向上させています。

マーク11

潜入任務用として開発され、ステルス機能を搭載しています。

マーク12

マーク8をベースにカラーをカーボンブラックに変更、ウォーマシンを彷彿とさせるスタイルとなりました。

マーク13

ベースカラーは灰色で、高速飛行用として開発されました。従来のスーツよりも軽量化と空力性能の向上が図られています。

マーク14

従来のスーツよりも更に軽量化が施され、武装も最小限にとどめた試作型です。

マーク15

通称“スキーニー”。特殊コーティングによりボディの色を変えることが可能な潜入任務用スーツです。こちらも軽量化と必要最小限の武装のみが施されています。

マーク16

通称“ナイトクラブ”。マーク15の改良型でステルス機能が強化されています。

マーク17

通称“ハートブレイカー”。胸部のアーク・リアクターとユニ・ビームが強化され、またリパルサーによるバリアを張ることが可能になっています。

マーク18

通称“カサノヴァ”。マーク16の特殊コーティングとマーク17の強化型ユニ・ビームを併せ持ち、潜入と攻撃の両用が可能となっています。

マーク19

通称“タイガー”。武装を減らした代わりにスタスターを増強、高速飛行に特化したスーツです。

マーク20

通称“パイソン”。マーク19の改良型で、より高い高度での活動を可能にしています。

マーク21

通称“ミダス”。装甲に金とチタニウムの合金を使用、低温や低気圧での活動を可能にしています。

マーク22

通称“ホット・ロッド”。ウォーマシン・マーク2の試作型として開発され、ボディカラーはウォーマシンと同等ながらも手足が赤く塗られ、足にはファイヤーパターンが施されています。

マーク23

通称“シェイズ”。全身をカーボン素材などで覆い、超高温下での耐久力をアップしています。

マーク24

通称“タンク”。マーク17の改良型で、耐久力がアップしています。

マーク25

通称“ストライカー”。土木工事用に開発され、両腕には大型の空気圧ハンマーを装備しています。

マーク26

通称“ガンマ”。ハルクを意識したかのような緑のボディで、ガンマ線や高圧電流などの耐久性を向上させています。

マーク27

通称“ディスコ”。光学迷彩により周囲に合わせた迷彩に変化することが可能です。

マーク28

通称“ジャック”。気密性を向上させており、核放射線やガンマ線から完全に防御することが可能です。

マーク29

通称“フィドラー”。マーク25・マーク26をベースに戦闘能力も向上させています。

マーク30

通称“ブルースティール”の通り全身を青で固め、新型リパルサー・トランスミッターを搭載して出力をアップしています。両腕に装備された宇宙最強の金属ヴィブラニウム(キャプテン・アメリカの盾やブラックパンサーのスーツなどに使用)製のダガー・ブレードが特徴的です。

マーク31

通称“ピストン”。新型リパルサー・トランスミッターにより飛行性能を向上させたスーツです。

マーク32

通称“ロミオ”。マーク17の改良型で、高出力と軽量化を両立させています。

マーク33

通称“シルバー・センチュリオン”。マーク30をベースにカラーを赤と銀に変更したスーツです。

マーク34

通称“サウスポー”。人命救助用に開発された試作型で、その名の通り左腕が伸縮性のアームとなっています。

マーク35

通称“レッドスナッパー”。人命救助用スーツで、今度は両腕が伸縮性アームとなっています。

マーク36

通称“ピースメーカー”。マーク36をベースに武装を殺傷能力の低い暴動鎮圧用に仕上げました。

マーク37

通称“ハンマーヘッド”。濃いエメラルドカラーの深海活動用スーツです。

マーク38

通称“イゴール”。重量物運搬用に開発されたスーツで、後の“ハルクバスター”を彷彿とさせるゴツいデザインに猫背スタイルが特徴的です。

マーク39

通称“スターブースト”。チタウリとの戦いの経験から宇宙空間での活動用に開発されたスーツです。

マーク40

通称“ショットガン”。マーク13とマーク19をベースに開発され、最高速度マッハ6.7という超高速での飛行が可能になったスーツです。

マーク41

通称“ボーンズ”。後のマーク42のプロトタイプで、各部位にロケットを搭載して細かな分離が可能となっており、また極限まで装甲を省いた俊敏性の高いものとなっています。

マーク42

本作におけるメインスーツである“自動キャッチ型スーツ”です。分離飛行や1000km離れた場所からの遠隔操作が可能ですが未完成のため気密性が弱いという弱点も。キリアン一味にスターク邸を破壊された時の戦いでエネルギー切れを起こし、その後不時着したテレシー州で機械好きの少年ハーレーの協力を得て修理され、キリアン一味に捕らえられたスタークが脱出する際やエア・フォース・ワンの乗組員を救出する際に遠隔操作で使用され、キリアンとの決戦ではキリアンの身体に装着して自爆するという最期を迎えています。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(Avengers : Age of Ultron)(2015年)

マーク43

マーク42の改良型で、分離飛行機能や遠隔操作などはそのまま引き継がれたうえで耐久性と気密性が向上、新たに赤外線スキャナ機能が装備されました。冒頭のソコヴィアでの任務などで使用されました。

マーク44

→ハルクバスターの項を参照

マーク45

ソコヴィアでのウルトロンとの最終決戦に使用されたスーツで、胸のユニ・ビームが六角形になっているのが特徴です。なお、これまでスタークをサポートしてきたJ.A.R.V.I.S.が人造人間ヴィジョンとして生まれ変わったため、本機から新たな人工知能F.R.I.D.A.Y.(フライデー)がサポートするようになりました。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(Captain America : Civil War)(2016年)

≫ シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのあらすじとネタバレ

マーク46

本作におけるメインスーツ。スターク社のヘリコプターに格納されており、ヘリに搭乗した状態で装着します。新たに対戦相手の戦闘スタイルを解析する機能が加えられています。ドイツの空港でのキャプテン・アメリカ派との戦闘、そしてシベリアでのキャップやウィンター・ソルジャーとの決闘に用いられ、最後はキャップによって破壊されました。

『スパイダーマン:ホームカミング』(Spider-Man : Homecoming)(2017年)

≫ スパイダーマン:ホームカミングのあらすじとネタバレ

マーク47

本作でのメインスーツで、マーク46のマイナーチェンジ版です。スターク社の仕事のため海外にいたスタークが遠隔操作でスパイダーマンの危機を救い、真っ二つに割れたフェリーを新たに装備されたワイヤーで繋ぎ合わせ、レーザーで船体を溶接して応急処置を行いました。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(Avengers : Infinity War)(2018年)

≫ アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのあらすじとネタバレ

マーク48

→ハルクバスター・マーク2の項を参照

マーク50

スタークがこれまでの技術をフル投入して完成させた最強のスーツです。ナノテクノロジーを採用、普段はスタークの胸に装着された新型アーク・リアクター内に格納されている無数のナノマシンが展開されてスーツを構築します。
これまでのスーツよりも全てにおいて性能が大幅に向上しており、背中に装着されたブースター、右腕に展開されるキャノン砲、スーツの破損個所の自己修復機能などが備えられています。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(Avengers : Endgame)(2019年)

≫ アベンジャーズ/エンドゲームのあらすじとネタバレ

マーク49

→レスキューの項を参照

マーク85

マーク50の改良型で最後のアイアンマンスーツです。最後の切り札である“ナノ・ガントレット”も同時に開発され、スタークは最強の敵サノスとの決着をつけるためにナノ・ガントレットを使用しました・・・。

派生スーツ一覧

ウォーマシン

ジェームズ・“ローディ”・ローズが装着する、アイアンマンの相棒的存在です。

マーク1

『アイアンマン2』でローディが自暴自棄となったスタークから取り上げたアイアンマン・マーク2をベースに、スタークのライバルであるハマー社の技術と重火器を追加装備して完成させました。

マーク2

アイアンマン・マーク22をベースに開発され、『エイジ・オブ・ウルトロン』でのソコヴィアの戦いに投入されました。耐久性を保ちつつマーク1よりも軽量化が図られています。

マーク3

マーク2をベースに、超音波砲やマイクロミサイルなどの武装を強化。『シビル・ウォー』で用いられ、キャプテン・アメリカ派との抗争で破壊されています。

マーク4

『シビル・ウォー』の戦いで脊髄を損傷したローディのために動作をサポートするナノマシンが装備され、『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』に投入されました。

アイアン・パトリオット

『アイアンマン3』に登場した、ウォーマシン・マーク2を星条旗カラーに塗り替えた改良型です。遠隔操作も可能になっています。

ハルクバスター

ハルクが暴走した場合に備えて開発された巨大アーマーで、通常は人工衛星“ヴェロニカ”内に分割された状態で待機、アイアンマンスーツのマーク42・マーク43のように分割飛行して装着されます。万が一破壊された時に備えて各部位のスペアも用意されています。

マーク1

アイアンマン・マーク44として開発され、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で暴走してヨハネスブルクの街を破壊し始めたハルクを止めるために初使用されました。

マーク2

アイアンマン・マーク48として開発されたマーク1の改良型で性能も出力も向上しています。『インフィニティ・ウォー』では一時的にハルクに変身できなくなったブルース・バナー博士が装着、ワカンダでのサノスの大軍との戦いに使用されました。

レスキュー

アイアンマン・マーク49として開発された女性用スーツで、性能はアイアンマン・マーク85と同等です。ペッパー・ポッツは『エンドゲーム』で装着してサノス軍との最終決戦に参戦しました。

アイアンマンスーツ一覧のまとめ

今回はマーベルを代表するスーパーヒーローのひとり、アイアンマンが生涯に装着してきた全てのスーツを、派生型であるウォーマシン、ハルクバスター、アイアン・パトリオット、レスキューとともに紹介していきました。

なお、マーベル・コミックの原作漫画ではアイアンマンの意思を継ぐ女性ヒーロー“アイアンハート”が登場しており、トニー・スターク/アイアンマン役を11年に渡って演じてきたロバート・ダウニー・Jrも映像化を希望していることから、近い将来MCUでアイアンハートの姿を見る日も近いでしょう。

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