映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のあらすじとネタバレ!動画の無料視聴方法も紹介

いよいよ2019年4月に完結を迎える『アベンジャーズ』シリーズ。
今回はアベンジャーズの中心メンバー“キャプテン・アメリカ”シリーズ第3作にして“マーベル・シネマティック・ユニバース”第13作となり、シリーズの分岐点ともなった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』についてのあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の作品情報

タイトル:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
原題:Captain America : Civil War
監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー
原作:マーク・ミラー/スティーブ・マクニーブン『CIVIL WAR』
製作:ケヴィン・ファイギ
公開:2016年5月6日(アメリカ)、2016年4月29日(日本)
出演:クリス・エヴァンス/ロバート・ダウニー・Jr/スカーレット・ヨハンソン/セバスチャン・スタン/アンソニー・マッキー/ドン・チードル/ジェレミー・レナー/チャドウィック・ボーズマン/ポール・ベタニー/エリザベス・オルセン/ポール・ラッド/トム・ホランド/フランク・グリロ/マーティン・フリーマン/ウィリアム・ハート/ダニエル・ブリュール など

監督を務めるのは前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』からシリーズ参戦したアンソニーとジョーのルッソ兄弟で、兄弟は引き続いて『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』でもメガホンを執っています。
脚本は”キャプテン・アメリカ”シリーズや『マイティ・ソー/ダークワールド』などを手掛けたクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリー、製作はマーベル・シネマティック・ユニバース総合プロデューサーであるマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが手掛けています。
また本作よりマーベル・スタジオは『スパイダーマン』シリーズの映画化権を持つソニー・ピクチャーズと業務提携しており、本作の最大の目玉でもあるスパイダーマンのシリーズ初参戦を実現させています。

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のキャスト

主人公キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスを始めとする主要キャストの豪華さは『アベンジャーズ』シリーズに次ぐものであり、ほとんどが単独で主演を張れる説明不要の大物スターばかりが勢揃いしています。
本作からブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマン、3代目スパイダーマン役のトム・ホランドがシリーズ初参戦を果たしています。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のあらすじ・ネタバレ

ヒドラ残党との戦い

1991年。
シベリアにある秘密結社ヒドラの基地。
ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)は冷凍睡眠から目覚め、ヒドラによる洗脳を施されていた。

ある合言葉によってヒドラに忠実な暗殺者に変貌するよう仕組まれたバッキーは1台の車を襲い、その中から5つの超人血清を奪うのだった。

現代のナイジェリア・ラゴス。
キャプテン・アメリカ(以下キャップ、クリス・エヴァンス)はアベンジャーズの仲間であるブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、ファルコン(アンソニー・マッキー)、スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)を引き連れ、ヒドラ残党のクロスボーンズことブロック・ラムロウ(フランク・グリロ)の行方を追ってこの街に潜入していた。

ラムロウ一味はゴミ収集車に乗って感染症研究所を襲撃、生物兵器を奪って逃走しようとするが、ファルコンのウィングパックに搭載のドローン“レッドウィング”により居場所を特定、キャップらは激闘の末に生物兵器を奪還することに成功したのだ。

しかし、キャップとの格闘戦に敗れたラムロウは道連れに自爆を図り、キャップを助けようとしたスカーレットは誤ってラムロウを超能力で近隣のビルへと飛ばしてしまい、ビルはラムロウの自爆の巻き添えをくらって爆破され、一般市民にも犠牲者が出てしまったのである。

スカーレットは取り返しのつかないことをしたと消沈するのだった。

スタークの苦悩

アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はMITで開かれた、スターク・インダストリーズ社が手がける奨学金のセミナーの壇上に立ち、自らが開発したホログラム装置を使って、自らの過去を振り返る試みのプレゼンテーションをしていた。

スタークが若かりし頃の事で、亡き父・ハワード(ジョン・スラッテリー)と母・マリア(ホープ・デイヴィス)が出張に赴くのを見送るスタークの姿が再現されたのだ。

会場を後にしようとするスタークを一人の女性が呼び止めた。
女性の息子は、スタークらアベンジャーズが強敵ウルトロンと小国ソコヴィアで死闘を繰り広げた際(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』参照)に巻き添えになって死亡しており、女性はアベンジャーズのやり方を激しく糾弾したのである。

テレビのニュースでは、先日のアベンジャーズとラムロウ一味との戦闘によりアフリカの王国ワカンダの使節団10数名が犠牲になったと報じられていたのだった。

ソコヴィア協定

ワカンダのティ・チャカ国王(ジョン・カニ)は国連本部で会見を開き、アベンジャーズの対応を非難した。
サンダーボルト・ロス米国務長官(ウィリアム・ハート)はアベンジャーズ本部を訪れ、行方不明中のソーとハルク、引退したホークアイ(ジェレミー・レナー)を除くアベンジャーズのメンバーを招集すると、アベンジャーズに対する国際社会からの批判が高まっている現状を告げたのである。

ロス長官はこれまでアベンジャーズが関わってきた戦闘行為の現状をまとめたVTRを見せ、もはや各国政府の手に負えなくなったとして、アベンジャーズをこれまでの民間運営から国連の管理下に移行するための「ソコヴィア協定」の概要を明かすのだった。
協定は既に世界117ヵ国の支持を得ており、ロス長官は3日後にウィーンで行われる著名式までにアベンジャーズのメンバーに同意を求めたのだ。

ヒドラのノート

クリーヴランド。
妻子をソコヴィアの戦いで失い、アベンジャーズに逆恨みを抱くヘルムート・ジモ(ダニエル・ブリュール)はヒドラ残党のヴァシリー・カルポフ(ジーン・ファーバー)の潜伏先に潜入、カルボフを襲うと隠し持っていた“ヒドラのノート”を奪ったのである。

その頃、アベンジャーズ本部では、未だにソコヴィアでの一件で自責の念に駆られているスターク、最初から政府に従うつもりだったウォーマシンことジェームズ・”ローディ”・ローズ(ドン・チードル)、能力は管理されるべきだとするヴィジョン(ポール・ベタニー)、アベンジャーズの存続を願うウィドウは協定の賛同に回ったのだった。
しかし、ファルコンは協定に真っ向から反発、S.H.I.E.L.D.がヒドラに乗っ取られた一件(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』参照)から国連を含む国際組織そのものに不信感を抱いていたキャップも協定に反対の意志を示し、スカーレットは保留することにしたのだ。

そんな時、キャップのスマホに、初恋の人だったペギー・カーターが亡くなったとのメールが舞い込んできた。

葬儀に参列するため、ファルコンやウィドウと共にロンドンに飛んだキャップは、弔辞を述べるエージェント13(エミリー・ヴァンキャンプ)が実はペギーの姪シャロン・カーターであることを知るのだった。

ウィーンのテロ

ウィーンの国連事務局では、117ヵ国の代表が参加してソコヴィア協定の署名式が行われようとしていた。
ティ・チャカは王子ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)を伴って出席、ウィドウもアベンジャーズを代表して参加したのである。

ティ・チャカが演説台に立ったその時、外での異変に気付いたティ・チャラが避難を促す間もなく会場内で爆弾テロが発生、ティ・チャカは爆風に巻き込まれて命を落としてしまったのだ。

一方、ロンドンに残っていたキャップとファルコンはテレビのニュースで事件を知り、監視カメラの映像からテロ実行犯はバッキーであると報じられたことに衝撃を受けるのだった。

父王を看取ったティ・チャラはウィドウの慰問を受け、自らの手でバッキーを裁く決意を明かしたのである。

キャップとファルコンはウィーンに飛び、ウィドウの忠告を無視してバッキーに事情を聞くことにしたのだ。
その頃、事件の真犯人であるジモは、ホテルの一室でヒドラのノートに目を通すのだった。

ブラックパンサー登場

キャップはエージェント13からの情報を受け、ブカレストに潜伏中のバッキーの隠れ家に潜入した。
一目でバッキーが真犯人ではないことを見抜いたキャップだったが、隠れ家は警察の特殊部隊に包囲されていたのである。

特殊部隊と拳を交えつつ逃亡を図るキャップとバッキーだったが、バッキーの前に“ブラックパンサー”に変身したティ・チャラが現れて襲い掛かってきた。
キャップは上空で待機していたファルコンと共にバッキーを助け、高速道路のトンネルでブラックパンサーや警官隊を振り切ろうとするが、駆け付けたウォーマシンと警官隊によってバッキー、キャップ、ファルコン、そしてティ・チャラも逮捕されてしまうのだった。

大脱走

その頃、ヴィジョンはスタークからスカーレットを監視するよう命じられ、彼女の料理の手伝いをしながら過ごしていた。
人造人間であるヴィジョンは少しでも本物の人間に近づきたくて学んでいる最中であり、強化人間であるスカーレットと次第に心を通わせ合っていったのである。

ベルリン。
護送中の車内でティ・チャラはキャップの問いに応じ、まだ正式にワカンダ国王には即位していないものの王家に代々受け継がれてきたブラックパンサーのスーツと称号を継いだこと、スーツの素材はキャップの愛用の盾と同じ金属“ヴィブラニウム”製であること、そしてバッキーに復讐するために来たことを明かしたのだ。

対テロ共同対策本部に収容されたキャップらは責任者のエヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン)に装備一式を没収され、処遇はローディに一任されることになった。
本部にはスタークやウィドウも駆け付けており、スタークは改めて協定に同意するようキャップを説得するが、キャップはあくまでも同意せず、スカーレットが軟禁状態にあることに苦言を呈すのだった。

一方、ジモは国連から派遣された精神鑑定医と称して本部に潜入、まんまとバッキーとの接触に成功すると、予め発電所に備えていた装置で停電を起こし、その隙にヒドラのノートに記されていた暗号を読み上げてバッキーを洗脳された状態のウィンター・ソルジャーへと変貌させたのである。

バッキーは拘束を解いて暴れ回り、ジモを締め上げようとしたキャップらに牙を向いてきた。
バッキーはスタークやウィドウ、エージェント13、ティ・チャラと拳を交えながらヘリポートに逃れ、ヘリコプターを奪って逃走しようとしたが、追い付いたキャップは素手でヘリを止めにかかり、二人はそのままヘリごと川に転落していったのだ。

キャップはバッキーを連れ、ファルコンと共に行方をくらました。
一方、逃げおおせたジモはモスクワ行きの飛行機にのるのだった。

アントマン、そしてスパイダーマン登場

キャップとファルコンは廃倉庫にバッキーを拘束、洗脳が解けるのを待ってジモの足取りを追うことにした。
バッキーはジモのことは知らなかったが、ジモはシベリアにあるヒドラの基地の在り処を知りたがっていたこと、そして基地内には自分以外にもウィンター・ソルジャー少なくとも5人いることを告げたのである。

彼らウィンター・ソルジャーは、1991年にバッキーが奪ってきた超人血清により生み出されたのだが、副作用により狂暴化したため冷凍保存されていたのだった。

キャップらは、ジモの狙いがウィンタ・ソルジャーたちを復活させて新たなテロを起こすことだと推測したが、今やスタークやアベンジャーズの力を借りるのは非常に危険なことであった。
そこでファルコンは、以前にアベンジャーズ基地に侵入してきた(『アントマン』参照)、アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)の力を借りることを提案したのだ。

一方、スタークとウィドウはロス長官に呼び出され、36時間以内にキャップとファルコン、バッキーの身柄を確保するよう命じられた。
人手不足に悩むスタークだったが、ニューヨーク・クイーンズに住む少年ピーター・パーカー(トム・ホランド)のことが脳裏によぎったのだった。

スタークは奨学金をネタにピーターと接触、YouTubeの映像から彼こそがクモの力を持つ超人“スパイダーマン”であることを見破ると、新たなスーツを作ることを条件に味方に引き入れたのである。

その頃、ホークアイは引退を一時撤回してキャップ側につく決意を固め、スカーレットをヴィジョンの監視下から連れ出したのだ。
ウィドウもまたティ・チャラに協力を求めるのだった。

一方、キャップたちはエージェント13から密かに装備一式を返してもらい、エージェント13はキャップとキスを交わすと送り出したのである。
続いてキャップたちは待ち合わせていたホークアイとスカーレット、そしてスコットと合流、ヘリを奪うため空港へと進入していったのだ。

しかし、空港にはアイアンマンとウォーマシン、ブラックパンサー、ウィドウが待ち構えていた。
アイアンマンはジモこそが全ての黒幕だというキャップの話に耳を貸さず、スパイダーマンに声をかけるのだった。

シビル・ウォー開戦

ピーターはスタークから提供された新型スーツをまとってスパイダーマンに変身、キャップの盾をスパイダーウェブで絡め取ったのである。

その頃、別行動を取っていたファルコンとバッキーは、レッドウィングの情報で格納庫にアベンジャーズ専用戦闘機“クインジェット”があることを突き止め、縮小していたアントマンがキャップの盾を取り返したのだ。

アイアンマンはなおもキャップらに投降を呼びかけ、遅れて駆け付けたヴィジョンもアイアンマン側につき、ここにアベンジャーズはキャップ派とスターク派に分裂状態に陥り、ここに“シビル・ウォー”の火蓋が切って落とされるのだった。

キャプテン・アメリカ側:キャプテン・アメリカ、バッキー・バーンズ、ファルコン、ホークアイ、スカーレット・ウィッチ、アントマン
アイアンマン側:アイアンマン、ブラック・ウィドウ、ウォーマシン、ヴィジョン、ブラックパンサー、スパイダーマン

両陣営は本気のバトルを繰り広げ、スパイダーマンは軽口を叩きながらバッキーとファルコンを翻弄、対するアントマンも縮小してアイアンマンスーツにダメージを与えると巨大化して“ジャイアントマン”に変身、キャップ側がアイアンマン側を引き付けている隙にキャップとバッキーはクインジェットへと急いだのだ。

キャップとバッキーにブラックパンサーが立ちはだかろうとしたが、密かにキャップ側に寝返ったウィドウがブラックパンサーをスタンガンで沈黙させ、その隙に二人は飛び立ったのだった。
スパイダーマンとの連携プレイでジャイアントマンを倒したアイアンマンとウォーマシンはキャップらを追い、ファルコンはキャップらの援護に回ったが、ヴィジョンがファルコンを狙って放った光線が誤ってウォーマシンに直撃してしまい、そのままウォーマシンは地面に叩きつけられてしまったのである。

両陣営は戦闘を中止せざるを得なかった。

黒幕を追え

モスクワ入りしたジモはヒドラ関係者から基地の在り処を聞き出すと殺し、一路シベリアへと向かった。

ローディは一命を取り留めながらも脊髄に深刻な重傷を負い、追われる身となったウィドウはスタークに苦言を呈して去って行ったのだ。
しかし、スタークは独自の情報網から、一連の事件の黒幕はかつてソコヴィアの諜報員だったジモであることを突き止めていたのだった。

スタークはジモの情報をロス長官に送ると、投降したファルコン、ホークアイ、スカーレット、スコットが(協定違反の罪も兼ねて)収監されている洋上の“ラフト刑務所”に向かった。
ホークアイやスコットが悪態をつくなか、ファルコンはスタークにキャップらの行き先を伝え、友として助けに行くよう求めたのである。

スタークはアイアンマンに変身してシベリアに向かったが、ティ・チャラも密かにその後を追っていたのだ。

決別

シベリアに到着したキャップとバッキーは基地に潜入、そこにアイアンマンも駆け付けて休戦を持ち掛け、3人はジモを探して基地の奥へと潜り込んでいった。
ところが、何と5人のウィンター・ソルジャーは全員殺害されていたのである。

姿を現したジモは、本当の狙いは家族を死なせたアベンジャーズに復讐するためだったと明かし、3人に映像を見せるのだった。
それは1991年12月16日、ウィンター・ソルジャーと化したバッキーがスタークの両親を殺害した時の映像であった。

キャップは既にその事を知っており、初めて両親の死の真相を知ったスタークはなぜ黙っていたのかとキャップに激昂すると、バッキーを殺そうと襲い掛かっていった。
キャップはバッキーを庇ってアイアンマンと拳を交え、ここに両者の決裂は避けられないものとなってしまったのだ。

キャップとバッキーが連携してアイアンマンとバトルを繰り広げている隙に、基地の外に出たジモはティ・チャラに全てを打ち明けるのだった。
全ての真相を知ったティ・チャラはジモもまた自分と同じ深い哀しみを抱えていることに気付き、ジモの拳銃自殺を阻止すると「生きて罪を償え」と告げてジモを逮捕したのである。

バッキーは左腕の義手を失い、アイアンマンは降伏を勧告するが、キャプテンは満身創痍をおしてアイアンマンのスーツを破壊、スタークを戦闘不能に追いやったのだ。
スタークは「その盾は私の父が作ったものだ。お前が持つ資格はない!」と言い放ち、キャップは盾を手放すとバッキーを連れて立ち去っていったのだった。

キャップ、ワカンダへ

ジモはエヴェレットの取調べに対し、「全てやりきった」と満足げな表情を浮かべた。

数日後、アベンジャーズ基地でローディのリハビリを手伝うスタークのもとに、配達員(スタン・リー(カメオ出演))が小包を届けにやってきた。
その中身はキャップからの手紙と携帯電話であり、手紙にはスタークへの謝罪とともに、本当は協定に賛同するつもりであったこと、そしてもし自分の力が必要となった時には必ず駆け付けるとのメッセージが込められていたのである。

その頃、キャップは単身でラフト刑務所に潜入、ファルコンら仲間たちを脱獄させていた。
スタークはロス長官から電話でキャップらの身柄確保を命じられたが、キャップの想いを受け止めたスタークは要請を無視して電話を切るのであった。

エンドロール後

協定違反とファルコンらの脱獄幇助の罪で国際指名手配となったキャップとバッキーはティ・チャラに匿われ、ワカンダ王国へと渡っていた。
バッキーは自らの洗脳を解く方法が見つかるまでは冷凍睡眠につくことになり、キャップから謝意を受けたティ・チャラは「私の父も、君の友人も同じ犠牲者だ」と答えたのである。

ニューヨークに戻ったピーターは叔母のメイ(マリサ・トメイ)の看病を受けていた。
それは空港の戦いで負った傷の手当てなのだが、もちろん事情は伏せておいたのだ。
ピーターがスタークから贈られた腕のウェブ・シューターを起動させると、天井にはスパイダーマンのマークが映し出されていたのだった。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の感想とまとめ

アベンジャーズの主要メンバーのひとりであり、アイアンマンやソーと並んで“ビッグ3”に挙げられるキャプテン・アメリカ。
「アベンジャーズ」シリーズはもとより、キャプテン・アメリカを主人公とする単独映画シリーズも回を重ねるごとにファンを増やしていき、ほぼオールスター総出演となった本作では遂に全世界で10億ドルを超える興行収入を挙げ、日本でも26億円を超える大ヒット作品となりました。

キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは2019年公開のアベンジャーズ完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもって同役および“マーベル・シネマティック・ユニバース”から卒業すると表明しており、『エンドゲーム』はキャプテン・アメリカのシリーズ完結編も兼ねることになりましたが、アベンジャーズが分裂する本作はひとつの区切りとなるに相応しい作品に仕上がりました。

前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から加わったルッソ兄弟のメガホンのもと、これまでのシリーズの伏線(アイアンマンことトニー・スタークの両親の死の真相、キャプテンと“ウィンター・ソルジャー”ことバッキー・バーンズの変わらぬ友情、キャプテンの初恋の人だったペギー・カーター(テレビドラマシリーズ『エージェント・カーター』の主人公でもある)の最期、そして『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から顕在化していたキャプテンとスタークの意見の相違など)を見事に回収、そしてラスボスは特殊能力を持つ超人などではなくアベンジャーズ絡みの戦闘に巻き込まれて家族を失ったごく普通の男というこれまでにない新機構を加え、迫力溢れるバトルシーンのみならず人間ドラマにも力を入れた内容となりました。

そして本作には2015年公開の『アントマン』でキャプテンの親友ファルコンとタイマンを張ったアントマンが本格参戦、そして2018年公開の単独作品に先駆けての『ブラックパンサー』の登場、そしてマーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズの歴史的な業務提携により実現した『スパイダーマン』の第3シーズンに先駆けての先行登場も大いに話題を集めました。スパイダーマンは第2シーズンの『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを2作で打ち切っての再リブートとなり、またブラックパンサーは2018年公開の単独作品が10億ドルを越えるメガヒットとなり、この年の全世界興行収入において『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次ぐ第2位となったことは記憶に新しいことでしょう。

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