もののけ姫のネタバレと感想!フル動画の無料視聴方法も紹介

キャッチコピーは「生きろ。」公開されたのは1997年。監督は宮崎駿、制作はスタジオジブリ。興行収入193億円を記録し、当時の日本における歴代興行収入を塗り替えた、空前絶後の大ヒット作品です。

今回はそんな『もののけ姫』のネタバレと動画の無料視聴方法についてご紹介します。

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もののけ姫の作品情報

タイトル:もののけ姫
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
製作:スタジオジブリ
公開日:1997年7月12日
出演者:松田洋治、石田ゆり子

『もののけ姫』は宮崎駿監督が16年の構想を経て着手し、3年かけて制作された長編アニメーション作品です。宮崎駿監督のジブリ作品としては9作目にあたります。音楽はジブリ作品の常連である久石譲が担当。壮大な自然風景や、村の様子と、劇中を鮮やかに彩ります。

観客動員数1420万人を記録しました。海外でも高い評価を受けており、2013年にはイギリスの劇団によって舞台化されています。20年経った現在でも色褪せない、不朽の名作と言えるでしょう。

もののけ姫のキャスト

アシタカを演じたのは俳優の松田洋治、もののけ姫ことサンに石田ゆり子、そして犬神モロに美輪明宏を起用しました。あえて声優の起用を抑え、俳優やシンガーソングライターを用いる手法は宮崎監督のこだわりを感じます。

もののけ姫のあらすじとネタバレ

西よりタタリ神がエミシの一族の村へ襲い来る。タタリ神は赤黒い触手で覆わた猪で4速歩行で這うように進む。タタリ神が通り過ぎれば植物は枯れ、森からは鳥も獣も居なくなる。エミシの一族の長になるべく育てられた青年アシタカ。彼は珍しいアカシシをヤックルと呼び、その背に乗ってタタリ神を鎮めようと試みた。しかしその禍々しいタタリ神は足を止めず一直線に村へ進んだ。

アシタカは呪われることさえ覚悟し、タタリ神を射止めるが、案の定右腕に呪いの痣ができてしまう。一族の老巫女であるヒイ様は、タタリ神について教える。遥か西からやってきたこと、人間によるつぶてが惨い苦しみを与え、呪いとなりタタリ神になってしまったのだと。アシタカの右腕の呪いはいつか骨に達し、命を奪う恐ろしいものだった。ヒイ様は呪いを解くためにも、西へ赴き曇りなき眼で見定めよと伝える。

一族の掟で見送りは禁止されていたが、アシタカを慕う娘カヤはお守りとしアシタカに玉の小刀を渡す。

痣の異変

アシタカはヤックルに乗り、西へ向かった。道中、戦が起こっており、女までも見境無く殺す侍たちを目撃する。アシタカが矢を構えると、右腕が暴走し、矢はとてつもない威力で放たれた。侍の両腕を切り離し、首を討った。戦場を抜けたアシタカは、腕の痣が大きくなっていることに気がつく。

町で米を買おうと砂金を出したアシタカは、銭がないと売れないと断られた。しかし赤い装束に身を包み傘を持つ中年の男、ジコ坊に助けられ無事に米を買う。ジコ坊と粥を食べながら、アシタカは猪をタタリ神にしたつぶてについて聞く。ジコ坊はさらに西へ進み、森のまたさらに深くにシシ神の森があると言った。翌朝アシタカはヤックルとともに出発する。

もののけ姫との遭遇

一方山ではエボシと呼ばれる女頭首とその従者ゴンザが、白く大きな山犬と対峙していた。それより二周りも大きい山犬、犬神モロと因縁があるようだった。モロは石火矢という火銃で撃たれ、崖から川へ落ちていった。

アシタカは川で流されている男性2人を助ける。ヤックルが何かに気がつき、アシタカも反対岸を眺めた。そこにはモロの傷口を手当てする少女サンが居た。サンは毛皮を肩からかけ、赤土色の仮面、赤い戦化粧に白い耳飾といった姿だった。アシタカは姿を現し、シシ神の森に住む古い神かと問うが、サンは「去れ」と一言口にするのみだった。

シシ神の池

男の叫び声でアシタカはコダマの存在を知る。コダマは人間の手のひらほどの大きさで、白く透けた身体を持ち、からからという音で鳴く。森が元気な証拠だとアシタカは言い、怪我人を背負いコダマの道案内で森を進む。

しばらく進むと苔むした木々のある池につく。アシタカたちは休憩しようと立ち寄る。彼は山犬と少女の、そして3つの蹄の足跡を発見する。そこでアシタカは無数の角と人面を持つ鹿の姿をしたシシ神を目撃する。池で休んだ後はやけに身体が軽くなり、無事森を抜けタタラ場に着く。

タタラ場の女頭

タタラ場は四方を湖に囲まれた巨大な山のような村である。山を削り砂鉄を取り、製鉄する。エボシは村人を助けた礼としてアシタカを歓迎する。村では男が牛飼いをし、女人禁制とされているタタラ場で女が鉄を作った。

女たちは男と対等かそれ以上の発言力を持っていた。タタラ場の女頭エボシは、売られた娘を見ると皆引き取ってタタラ踏みとして働かせた。優しい人物だと牛飼いは言った。それでいて彼女はタタリも掟も恐れない。タタリ神になった猪、ナゴの守を討ったのもエボシだった。

アシタカはエボシに会いに行き、旅の理由を教え、つぶてについて問う。エボシはそのつぶては自分がやったものだと言い、自分の庭に案内した。誰も近寄らないとされるエボシの庭では、包帯を巻いた病人たちが新しい石火矢の開発を行っていた。アシタカは怒り、森を奪い、山の神をタタリ神にしたにも関わらず、新たな呪いを生み出そうというのかと言う。彼の怒りに呼応するように右腕が震え、腰の剣を抜かんとする。

床に臥せている長老はエボシを殺さないでくれと懇願する。エボシは我々の病気を恐れず世話をし、人として扱ってくれた唯一の人であると。エボシはアシタカにタタラ場で留まり手伝ってくれないかと聞く。アシタカは神妙な面持ちでその場を後にする。

サンとエボシ

アシタカはタタラ場に赴き、タタラ踏みの女たちと話をする。彼女たちは、4日5晩踏み抜くこの生活は厳しいが、それでも満足に食べられ、男がいばらないため、下界よりはいいと言う。アシタカは明日発つ、会わねばならぬ者がいると伝える。

もののけ姫が山犬2匹と共に、タタラ場に急襲をしかける。エボシの首を狙って来たのだ。エボシは、山犬に夫を殺された妻と並び立ち、サンを煽る。サンは屋根を伝い、エボシに向かっていく。2人は一騎討ちになる。アシタカは怒り、しかし己を制御した様子で2人に近づいていく。彼の右腕からは紫色の光を帯びた黒い触手がゆらゆらと波打っていた。

アシタカはサンとエボシの腕を掴み押さえると、2人を囲っていた村人たちに向けて声をかける。これが身のうちにすくう憎しみと怨みの姿である、これ以上憎しみに身を委ねるなと。エボシはアシタカの右腕を切り落とそうとするが、アシタカはエボシを、そしてサンを気絶させる。彼はサンを抱えるとその場に背を向けて歩き出した。石火矢を構えた未亡人はアシタカの胸を撃ち抜いてしまう。

猩々たち

アシタカは流血しながらもサンを抱え、重い門を開きヤックルとともにタタラ場を去る。サンとヤックルに乗り移動していたが、アシタカは限界に至り、転げ落ちてしまう。気がついたサンは、アシタカに何故邪魔をしたのかと問う。アシタカは生きろと言う。サンは人間の指図は受けないと答えたが、アシタカはサンにそなたは美しいと告げる。サンは驚いた様子で、殺すのを躊躇った。

2人の方に小石が投げられる。森の賢者といわれる猿神、猩々たちだった。猩々は人間の力を得るために、人間を食うと主張し、アシタカを寄越すように言う。サンは、血が汚れるだけだと返す。モロの一族も最後まで戦うと伝えるサンに対し、猩々はサンは人間だから平気だと言う。黙って聞いていた山犬だったが耐えきれず猩々たちに牙を向ける。サンはそれを止め、帰るように伝えると、ヤックルにアシタカを乗せシシ神の池に向かうのだった。

シシ神の治癒

サンはシシ神の池にアシタカを寝かせ、ヤックルの手綱をはずしてやる。空には月がのぼっており、シシ神はディダラボッチと言われる夜の姿になっていた。山を覆うほどの巨人の身体に、鹿の頭、その全てが青色の半透明な液体のようだった。シシ神は朝の姿に戻ると、アシタカに触れ傷を癒した。

目を覚ましたアシタカは胸の傷が塞がっていることに気がつく。サンはシシ神が生かしたアシタカを助けると決める。

乙事主の軍勢

ナゴの守がタタリ神になったことから、痺れを切らした猪たち。4本のを持つ白く大きな長老猪、乙事主を先頭にシシ神の森へやって来た。猪たちは、山犬が独り占めしているからシシ神はナゴの守を助けなかったのだ、人間を倒すために来たのに何故人間がいるのかとモロに言う。モロは自身の身体にもナゴの守の受けたつぶてと同じものが入っている。ナゴは逃げ、自分は死を見つめていると答える。

モロが猪と話しても埒が明かないと考えていると、乙事主が前に出てくる。アシタカは乙事主に、タタリ神になったナゴの守を自分が討ったと告げる。乙事主はナゴの最後を伝えてくれたことに感謝し、一族からタタリ神が出てしまったことを悲しんだ。モロは、人間に真っ向から勝負をしかけても石火矢で全滅すると注意する。しかし乙事主は、一族が滅びようとも、人間に思い知らせるのだと考えを変えることはなかった。

唐傘連と地走り

ジコ坊により猪が間近までやってきていること、帝からシシ神の首を持ってくるよう命令が来たことを知るエボシ。ジコ坊の所属する師匠連は、シシ神の首に不老不死の力が宿っていると考えていた。タタラ場の石火矢衆も、師匠連より送られてきた人々で、エボシは彼らが敵になることを悟る。エボシはジコ坊が連れてきた、白い着物に赤い羽織を身につけ唐傘を持つ唐傘連と、獣皮を被った地走りを村に呼ぶ。

村の女たちはジコ坊の手下を信用ならないといい、エボシと共に戦うことを志願する。しかしエボシはタタラ場を守ってほしいと告げる。

アシタカとモロ

サンの穴倉で寝ていたアシタカは夜更けに目が覚める。外に出るとモロが居た。アシタカはモロに人間と森は戦うほかに道がないのかと問う。モロは人間が集まってきており、この戦でサンは森と運命を共にするのだと言う。そしてサンは、人間がモロの攻撃を逃れるために寄越した赤子だったと教える。人間にも山犬にもなり切れない哀れな娘をお前は救えるのかと問う。アシタカは共に生きることはできると答える。モロは夜明けに立ち去るように言った。

穴倉に戻ったアシタカ。サンは歩けたかと訊ねる。アシタカはサンとシシ神のおかげだと礼を言う。

開戦

翌朝目覚めるとサンとモロは既に居なかった。アシタカは鈍った足に驚きつつも、ヤックルとともに動き始める。案内をしてくれた山犬に、玉の小刀をサンに渡して欲しいと預ける。

ジコ坊たちはタタラ場の近くで、猪たちの鼻を利かせないように煙を焚き、おびき寄せるために木を切り始める。モロ一族は罠であることを見破っていたが、猪たちはそれでも正面から戦いたがるだろうと考えた。サンは玉の小刀を受け取ると、目の見えない乙事主の目になるため、母であるモロに別れを告げる。

タタラ場ではエボシの留守を狙い、侍たちが襲撃してきていた。アシタカは村人から弓矢を受け取り、シシ神退治に向かったエボシにタタラ場の状況を伝えることを約束する。

アシタカは猪と村人の死体を目の当たりにする。唐傘連が村人を囮にし、猪もろとも爆破したのだった。村人の唐傘連への不信感は高まっていた。猪の死体に押しつぶされている山犬を、村人とともに助け、サンの元へ向かう。

タタリ神と化す乙事主

サンと山犬は深手の傷を負った乙事主を救おうと、シシ神の池へと急いだ。道中死んだ猪の皮を被った地走りに追いつかれる。乙事主は同胞が蘇ったと歓喜し、シシ神の元へ走る。サンは地走りがシシ神の池へ案内させるつもりだと気がつき、山犬にこのことをモロに伝えるように走らせる。

地走りたちは乙事主に近づいてくる。乙事主は身体の熱さを感じ、気がつくと赤黒い触手が身体を覆い始める。タタリ神化が始まってしまったのだ。サンは必死に止めようと試みるが、地走りの攻撃により気を失う。

遠吠えを聞いたアシタカと山犬はサンの危機を知り急ぐ。道すがらエボシを見つけ、タタラ場の状況を伝える。しかしエボシは引き返さず、シシ神狩を続行するのだった。

シシ神と乙事主

シシ神の池では、エボシを倒すべく最後の余力を残していたモロ、そしてタタリ神となりつつある乙事主が居た。アシタカも到着し、サンを助けようと手を伸ばすが上手くいかない。モロは力を振り絞り、乙事主に取り込まれたサンを助けようとする。池の向こうからシシ神がやってきて、それを見た乙事主のタタリ神化は止まった。アシタカはサンを抱え池に潜る。

シシ神は乙事主に近づくと、その身体に触れ命を奪った。

シシ神の首

夜になった。シシ神はディダラボッチへと変化しつつあった。エボシはすかさず石火矢でシシ神の首を落とす。シシ神は赤黒い液体のディダラボッチとなり、触れるものすべての命を奪いながら首を探し始める。モロは生首となってエボシの腕を噛み千切る。アシタカはそんなエボシたちを助けながら、サンにシシ神に首を返すのを手伝ってくれと頼む。

シシ神は首を探しながら森を覆うほど巨大化し、ジコ坊たちが担ぐシシ神の首は桶の中で動いた。

ディダラボッチはタタラ場まで至り、アシタカは村人に逃げるよう伝える。

アシタカとサンはジコ坊に追いつき、首を取り戻すことに成功する。2人は首を高くかかげ、シシ神に返す。ディダラボッチは青色に戻り、その直後に倒れる。強風が吹き、枯れた土地に緑が戻り始め、村人の病は治り、アシタカの呪いも解かれた

サンはシシ神が死んだと悲しんだが、アシタカはシシ神は命そのものだから死んでいないと言った。そして別々に暮らしながら共に生きようと提案し、ヤックルに乗って会いに行くと約束する。

壊滅したタタラ場に戻ったエボシは反省した様子で、残った村人と共にいい村を作ると決心した。

もののけ姫の感想

森と人間の対立を軸に進む『もののけ姫』では、人間の利己的な姿がまざまざと描き出されています。生きるために森を削り、動物を殺めるその姿は現代を生きる人間にも共通しています。

この環境が誰のものなのか、人間のためのものなのか、動植物のためのものなのかはわかりません。ただ省みることなく自然を破壊してしまうことさえあるということ。そうせずには生きられない人間の業を感じました。

1997年から20年以上経ち、現代では動物の肉を食べない菜食主義を貫く生活様式や、自然を侵さないと言われる再生可能エネルギーの開発などが盛んになってきました。どこまで自然に寄り添って生きるのかは個々人に委ねられていますが、選択肢が増えたことや環境破壊への危機感は過去とは違っているのかもしれません。

蛇口をひねれば飲み水が出る生活をしていると、水という資源が無限なのではないかと錯覚してしまいます。例えば節水であったり、下水に油を流さないだったり、個人ができる些細な注意があります。直接の変化が見られないからこそ、つい軽んじてしまう個々人の努力を、私も少しずつでも意識していきたいと考えました。

しかしながらその一方で、森と人間の共存は存在し得ないと言えるかもしれません。多くの人間には人間の意思しか受け取れず、そして時に人間同士であっても意思を交わすことが難しいこともあります。「もののけ姫」と異なり、現実の森にはシシ神も、人語を話す山犬も居らず、森といった自然から意思を受け取ることは不可能と言えます。

それゆえに森と人間の共存は、人間の意思の中でのみ存在するファンタジーとも捉えられます。『もののけ姫』の中では、森や、そこに住むモロや山犬、猪の声が聞こえる人間と、そうでない人間に分けられます。

具体的にはアシタカやエミシの一族、そしてサンにしか森の声は聞こえていないのだと考えます。エボシはモロとの戦いを繰り広げますが、決して人語を話していることを知りません。またジコ坊や地走りたちには乙事主の声がわかりません。森の声がわからない人間には、山犬も猪もただ吠えたり、鳴いているとしか捉えることができません。

視聴者はこの物語を俯瞰することが許されています。私たちは『もののけ姫』において、人語を話す森の神たちも、ただの獣としての山犬や猪も見ているのです。どこまで自然に寄り添って生きるのかは個々人に委ねられていると述べました。宮崎駿監督は、森と人間、または森の声が聞こえる人間と、そうでない人間、どちらの主張も提示することで、我々視聴者に「見定めよ」と伝えているのだと考えました。

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