グリンチは2000年にジム・キャリー主演で話題になったキャラクターが、「ミニオンズ」や「SING/シング」でおなじみのイルミネーション・スタジオによって3DCGアニメでリメイクされ、映画館に帰ってきました!グリンチが盗み出すとんでもないものとは⁉︎クリスマスのキラキラした雰囲気や心温まるストーリーが魅力のこの作品。ぜひ今年のクリスマスに見たい作品です!
Contents
グリンチの作品情報
タイトル:「グリンチ」
原題: The Grinch
監督: ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー
脚本: マイケル・レシュー
原作: 『いじわるグリンチのクリスマス』
製作: クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
公開日:2018年11月9日(アメリカ)、2018年12月14日(日本)
出演者: ベネディクト・カンバーバッチ、キャメロン・シーリー、ケナン・トンプソンなど
グリンチのキャスト
主人公・グリンチの声を務めるのは大人気マーベルシリーズの『ドクター・ストレンジ』では主人公スティーヴン・ストレンジ役を演じ、テレビドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』では天才ホームズ博士を演じたベネディクト・カンバーバッチです!
そして純粋な心を持つ少女のシンディ・ルー役は『グレイテスト・ショーマン』でP・T・バーナムの娘を演じて話題になったキャメロン・シーリーが務めています。
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グリンチのあらすじとネタバレ
愛を知らない主人公・グリンチ
主人公のグリンチは、生まれた時から全身が緑色の毛に覆われており、その外見から誰にも愛される事なく育った。彼は親に見捨てられ、学校ではいじめに遭っていた経験から人間不信になってしまい、犬のマックスと共にクランペットマウンテンの崖の上に篭り生活をしていた。
家の中は奇妙な発明道具で溢れかえっていたが、グリンチは一人の生活を楽しんでいた。ひねくれ者のグリンチは、人々の笑顔や笑い声が一番嫌いだった。
街はクリスマスムード一色!
時はクリスマス。小さな街のフーヴィルに住む住民たちはこの季節が大好きで毎年クリスマスを盛大に祝っていた。
グリンチは食べ物を切らしたときだけ、山から降りてこの街で買い物をするのだが、ある日いつものように犬のマックスが用意した朝食は小さな豆だけ。1年分は買い込んだ食糧がなくなるはずはないと思っていたグリンチだったが、どこを見ても食べ物は底をついていた。グリンチは嫌々ながらフーヴィルの街まで食糧調達に出かける。
毎年、クリスマスになると、フーヴィルの街ではキラキラとイルミネーションが飾り付けられ、人々は盛大に聖歌を歌い、華やかな場所が苦手なグリンチは不機嫌。
街に降りても人々に嫌がらせをして楽しんでいるグリンチ。すると、元気一杯の少女シンディ・ルーが浮き輪をソリ代わりにして乗りながらグリンチに衝突してきた。
彼女はサンタに当てた手紙を持っていたが、グリンチと衝突したときには手から離れていて無くしてしまっていた。グリンチはシンディ・ルーのことを助けるどころか、「手紙なんかでじゃなく直接お願いしたらどうだい?」と嘲笑い、その場を去る。
すると探していた手紙が空から降ってきてシンディ・ルーの元へ落ちた。しかしグリンチの発言を受けたシンディの気持ちはもはや手紙よりも、直接サンタクロースに会いに行く計画に向いていた。
例年の3倍のクリスマスで3倍ハッピー⁉︎
一方グリンチが家へ戻る途中、彼は隣人のブリクルバウムの家を横切る。ブリクルバウムはグリンチを大の親友だと思い込んでいる陽気な住人だ。
グリンチは身を隠しながらブリクルバウムの家の前を通ろうとしたが、ブリクルバウムに見つかってしまう。ブリクルバウムはフーヴィルの市長の意向により、今年この町では例年の3倍もの豪華さでクリスマスを祝うことになるのを知って上機嫌そうだった。
グリンチはまたしても浮かれ気分の住人を嘲り、その場を去る。クリスマスのことを考えること自体が憎たらしかったのだ。
ある朝、グリンチは愛犬マックスとチェスをしていると騒音を耳にする。外に出てみると、ブリクルバウムが空中で巨大なクリスマスツリーをフーヴィルの街まで運んでいるところだった。
それはそれは大きなクリスマスツリーだったので、グリンチはそのクリスマスツリーを見て、壊してやろうと決心する。
彼は、雪の塊をツリーにぶつけるため投石器を崖の上まで運ぶ。しかし投石器が雪で滑り出し、必死に止めようとしたグリンチが思いっきり宙に投げ出されてしまう。
ちょうどツリーは点灯式の真っ最中。フーヴィルの住人が集まってライトアップのカウントダウンが始まっていた。様々なオーナメントが飾られたツリーに人々は感動していた。
グリンチはその巨大なツリーに衝突し、そのまま落下。オーナメントに絡まりながら、もがくうちに点灯のスイッチを押してしまい、人々はなおさら盛り上がる一方だった。
辛すぎるグリンチの過去
人々の歓喜の声、輝かしいクリスマスライトに包まれてグリンチはさらに惨めな気持ちになった。余計に孤独を感じ、過去のつらい思い出がよみがえってきた。
人々の笑顔や歓声を上げる姿を目にしたグリンチは昔の辛い経験をフラッシュバックして思い出す。
両親のいないグリンチはその昔、孤児院で暮らしていた。
クリスマスの時期にも誰一人いない寂しい孤児院で過ごす毎日。当然暖かい料理、クリスマスカード、きらびやかなツリー、プレゼントもない。
外には嬉しそうな子供達がはしゃぎ、知らない家のテーブルにはグリンチが見たこともないようなごちそうに囲まれた暖かい家庭。
ツリーを囲んで歌を歌う姿を見るのがグリンチにとって一番辛かった。
幼いグリンチにとって、クリスマスは一年で一番最悪な日という思い出になるのだった。
つらい記憶を思い出した彼は、フーヴィルのクリスマスを盗んで台無しにすることで辛いこのイベント自体を無くしてしまおうと思いつくのだった。
クリスマスごと盗んじゃえ!グリンチの大胆な計画
グリンチはサンタクロースに扮してフーヴィルの街にある全ての家に侵入、そしてクリスマスプレゼントやツリーを盗み出す計画を立てる。
まず、ブリクルバウムの屋根の上に飾ってあるソリを盗むことに成功する。そしてソリをひくトナカイを捕まえにいくも、警戒心の強い群のトナカイはなかなか捕まえられずにいた。最終的に群れから離れた一匹のでっぷり太ったトナカイ・フレッドをやっとの事で捕まえる。
一方、シンディ・ルーはグリンチに言われた通り、サンタに直接お願い事をいうための作戦を友達と一緒に考えていた。
シングルマザーであるシンディ・ルーの母親は女手一つで3人の子供を育てていた。そんな姿を見ていたシンディ・ルーはサンタに頼んで、なんとか母親を楽にさせてあげたいと思っていたのだ。そこで彼女はサンタを捕まえるために家の中に罠を張ることにする。
クリスマスも直前に迫ったある日、グリンチは家の近くでトナカイのフレッドにソリを引かせて、操縦の練習をしていた。フレッドは勢いよく走っていたが、凍った湖で急に足を止める。そこにはフレッドの家族の姿があった。
フレッドを一人ぼっちだと思っていたグリンチはフレッドを家族の元へ返し、犬のマックスと作戦を遂行することに。
ついにクリスマスイブの夜になり、グリンチの作戦を決行する時が来た。夜になり街が静まり返ると、グリンチはサンタクロースの赤い衣装に身を包み白い髭を蓄えて気合十分。
フレッドの代わりにソリを引くのはマックス。グリンチは小さな体でソリが引けるのか心配だったが、マックスはそんな心配を跳ね返すように元気いっぱいにソリを引きずり回るのだった。
グリンチはあらゆる発明品を用いながら巧みに人々の家に侵入。そして家の外の飾りはもちろん、プレゼントやクリスマスツリーを片っ端から盗んでいった。
シンディとの出会い
残る家はシンディ・ルーの眠る家あと一つとなった。彼はクッキーに仕掛けられた罠にひっかかり、動けなくなってしまう。すると、物音に気付いて起きてきたシンディ・ルーが二階から下りてきてグリンチを発見。
グリンチが本物のサンタクロースだと信じているシンディ・ルーは母親が自分を犠牲にしながら毎日働いていることを話し、そんな母を助けて欲しいとお願いする。
グリンチはシンディの純粋な思いに少し心を痛めるものの、作戦を遂行するためにシンディをベッドに向かわせた。
グリンチをサンタだと信じてやまないシンディはグリンチにハグをして再び寝室へ戻っていった。グリンチは後ろめたさを感じながらシンディの家を去る。
クリスマス当日。フーヴィルの街の人々は悲しみのあまり呆然としていた。前日までそこにあったデコレーションや家のプレゼント、ツリーまでもが跡形もなく消えていたのだ。
シンディ・ルーはこうなってしまったのも、自分がサンタを捕まえて怒らせたからだと自分を責めていた。
しかしシンディの母親は「あなたのせいなんかじゃないわ。それに盗まれたのはプレゼントだけで、クリスマスは私たちの心の中にまだちゃんとあるわ。」とシンディを慰める。
クリスマスの暖かさに触れるグリンチ
一方、グリンチは盗んだプレゼントを崖の上から落として捨てようとしていた。しかしシンディの言葉がどうしても忘れられず、あとひと押しのところでためらっていた。
するとフーヴィルの街から人々の歌声が聞こえてきた。シンディを含む住人たちは手をつなぎ幸せそうに聖歌を歌っている。
それを見たグリンチは自分のハートが3倍に膨れ上がるのを感じる。しぼんでいた何かが膨らんで、息を吹き返したような気持ちになったのだ。
グリンチが優しさを取り戻した瞬間、盗んでいたプレゼントを乗せたソリが崖から落下しそうになる。グリンチが必死に抑えるもののもう落下は食い止められそうになかった。
絶体絶命のその時、何かが落下しそうなソリを引っ張っていた…それはどこかへいっていたはずのトナカイのフレッドと家族だった。心配そうに見つめていたマックスも手伝い、あと一歩のところでプレゼントが落下するのを防いだ。
グリンチは人々にプレゼントを返すため街へ降りていき、みんなの前に出て、クリスマスを盗んだのは自分だと正直に謝る。
初めての幸せなクリスマス
クリスマスの夕方、再び家に戻ったグリンチのもとにシンディ・ルーが訪ねてきた。
シンディはグリンチと愛犬のマックスをクリスマスの夕食に招待。6時に家に来るようにいって山を下っていった。
グリンチはなぜシンディがクリスマスを盗んだような人物に優しくするのか分からず、驚きを隠せずにいた。
そして夜、グリンチはマックスを連れシンディ・ルーの家を尋ねる。シンディの母がドアを開けて出迎え、パーティーの出席者は彼に優しく挨拶した。ブリクルバウムもグリンチにハグをして歓迎した。
グリンチは生まれて初めてのクリスマスディナーを体験し、人々の本当の暖かさに触れる。グリンチはクリスマスが憎かったのではなく、孤独になるのが嫌だったのだ。最後はみんなで一緒に笑顔でクリスマスを迎えるハッピーエンドとなる。
グリンチの感想とまとめ
世界的に有名なクリスマスのお話であるグリンチがついにアニメになって帰ってきました!
まず映画開始早々から登場する、可愛らしい登場人物の数々にほっこり。グリンチはもちろん、街の人々や動物たちに至るまで思わずにやけてしまうほどみんなもふもふで可愛い!さらにフーヴィルの街のイルミネーションやクリスマスの飾りが、絵本の世界から飛び出してきたようにとってもキュートなんです。
ひねくれ者のグリンチは、誰もが「そりゃあ気難しい性格になるのも無理はないわ…」と思うほど悲しい過去を背負っています。両親の愛も、友達と遊ぶ楽しさも、クリスマスの暖かさも知らない可哀想なグリンチ。心を閉ざして大人になってもひとりぼっちの生活をしています。
しかし案外楽しそうなのは優秀すぎる愛犬マックスのおかげでしょう!彼は朝からグリンチのためにコーヒーを入れ朝食を作ったり、自分の何十倍の大きさのソリを引いたり、フーヴィルの街に偵察に駆り出されたり、とにかくグリンチに尽くしまくります!(笑)
そしてグリンチの発明品。ちょっとヘンテコだけど奇妙な動きをしますし、何より「次はどんな道具が出てくるのかな?」とワクワクするので、見ていて飽きません。
そして本作のヒロインであるシンディ・ルーちゃんは、とにかく人を疑うことを知らない優しくて元気いっぱいの女の子。お母さんが女手一つで3人の子供を、大変な思いをしながらも支えています。子供達ってそんな親の姿をしっかりと見ているんですよね。まっすぐ育った子供たちにほんわか癒されます。
さらに心に響いたのはそんなシンディ・ルーちゃんのお母さんのセリフです。グリンチにクリスマスが奪われたのは自分のせいだと落ち込むシンディに「盗まれたのはプレゼントだけで、クリスマスは心の中にあるのよ」、「もうすでにあなたというギフトがあるわ」と声をかけるママにとても感動しました。グリンチのテーマでもある、「クリスマスを通して見える人の暖かみ」が伝わる印象深いセリフです。
子供むけ作品だと侮るなかれ!この映画は家族や友人、恋人とクリスマスを過ごすように、「みんなで一緒に観る」ことで本当に暖かい気持ちになれる、そんな作品だと感じました。
今年はグリンチのように、大切な人と優しいクリスマスを体感してみてはいかがでしょうか?
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