バック・トゥ・ザ・フューチャーは1985年にアメリカで公開されて大ヒットしたタイムスリップ映画。
日本でも大ヒットし、30年以上経った今でも評価が高く、全く色あせない、タイムトラベル映画の金字塔といわれている名作です
バック・トゥ・ザ・フューチャーは全部で3部作あり、今回は1作目のご紹介です。
3部作の中でも一番評価の高い「バック・トゥ・ザ・フューチャー1」をご紹介していきます。
Contents
バック・トゥ・ザ・フューチャーの予告動画
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」作品情報
タイトル:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
原題:Back to the Future
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル
制作:ボブ・ゲイル/ニール・カントン
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ/キャスリーン・ケネディ/フランク・マーシャル
公開日:1985年7月3日(アメリカ)/1985年12月7日(日本)
出演:マイケル・J・フォックス/クリストファー・ロイド/リー・トンプソン 他
バック・トゥ・ザ・フューチャーは監督ロバート・ゼメキスと製作総指揮のスティーブン・スピルバーグによって制作され、いずれも「フォレスト・ガンプ」「シンドラーのリスト」でアカデミー監督賞をとった名匠の監督です。面白くないはずがありません!
ちなみに同年のアカデミー賞では音響効果賞を受賞しています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のキャスト
当時「ファミリータイズ」というTVドラマなどで活躍していたマイケル・J・フォックスがハリウッドスターとしての地位を確立するきっかけとなった代表作。
ドクを演じたクリストファー・ロイド、若きロレインを演じたリー・トンプソンのこの映画をきっかけに第一線で活躍するハリウッドスターとなりました。
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」あらすじとネタバレ
時代は1985年。ヒルバレーという街に住むマーティー・マクフライは ミュージシャンを夢見る青年。
マクフライ家は代々落ちこぼれの家系と言われ、うだつの上がらない父ジョージは上司であり幼馴染のビフによくいじめられていた。
かねてより親交のあったエメット・ブラウン博士(愛称はドク)からの電話で、深夜にスーパーマーケットの駐車場に来いといわれる。
彼は自分で改造したデロリアンというスポーツカーで、ある実験をはじめる。
ドクはマーティーには記録用にとビデオカメラをまわさせた。
ドクの愛犬アインシュタインがまずデロリアンに乗った。デロリアンをリモートコントロールで操作するドク。彼曰く「時速140キロを超えるとぶったまげることが起こるんだ」と。
そして140キロに達すると、デロリアンは消えた。
喜ぶドク。
マーティーは驚いて「車が消えちゃったよ、アインシュタインも。どこへ行ったの?」
ドク「アインシュタインは1分先に行ったのだ!」
そして1分後、デロリアンがいきなり現れる。
中にいたアインシュタインは無事で、一緒に測ったストップウォッチはちょうど1分遅れていた。
その車の燃料となっているのはプルトニウムであった。
プルトニウムは中東の過激派集団からまきあげたものだった。そこへ、プルトニウムを騙し取られたとして過激派集団が襲撃してくる。
撃たれるドク。マーティーは急いでその車に乗り込み、過激派集団から逃げようとデロリアンを走らせるのだが、誤って1955年にタイムスリップしてしまう。
タイムスリップして1955年の父と母と出会う
元の世界に戻ろうとするが、デロリアンの燃料であるプルトニウムを使い切ってしまったため、マーティーは元の時代に戻ることができなかった。
マーティーはデロリアンをとりあえず隠し、街の様子を見に行く。
街にはクラシックカーが走り、新聞の日付けは1955年11月5日。1985年には壊れていた裁判所の時計台も動いていた。
若き日のドクに電話をするために入ったカフェで若き日の父ジョージとビフに出会う。
1985年ではビフはジョージをいじめていたが、学生時代のビフも相変わらずジョージをいじめていた。
ジョージは木に登ってある女の子の部屋を覗いていたが、誤って木から落ちたジョージのところに車が走ってくる。マーティーはジョージを助けようと突き飛ばし、マーティーが身代わりになってぶつかってしまう。
意識を失っていたマーティーはその車の持ち主の家で目覚めるマーティー。そこには30年前の若き母ロレインがいた。ロレインは明らかにマーティーに気があるような様子だった。
ジョージが木の上で覗いていた女の子はロレインだった。
ロレインの家族と食事をすることになったマーティー。 ロレインの母親に「家族に連絡しなきゃ」と言われると「今日はいないんです」と嘘をついた。
するとロレインは「今日は泊まってもらったら。よければ私の部屋で」と言ってマーティーの膝に手を置いた。
まずいと思ったマーティーはお礼もそこそこにその家を飛び出してしまう。
1955年のドク
誰にも頼ることが出来なかったマーティーはドク家を見つけ、若きドクに会うことができたマーティー。
そしてドクが作ったタイムマシンに乗って1955年の世界に来たこと、そして1985年の世界に帰りたいことをドクに告げる。しかしドクは信じようとしない。
マーティーはドクの頭の傷をみて、「なぜケガをしたのか知っている。ドクはトイレに時計をかけようとしてる時に 便器から滑って転び 頭を打った。 その時に次元転移装置、すなわちタイムトラベルの構想を思いついたんだ」といった。
驚くドク。彼は次元転移装置のイラストを書いていた。マーティーは彼にデロリアンを見せ、その内部にあった実物の次元転移装置を見せる。
そしてドクに、実験の時にドクがデロリアンの仕組みについて喋っていた映像を見せる。
ドクはマーティーに1.2ジゴワットの電流は稲妻しかない。デロリアンを動かすのは無理だと伝える。
映画マニア:翔太
マーティーは時計台を復活させようと呼びかけるパンフレットを持っていた。そこには時計台に稲妻が落ちて動かなくなった日付が書いてあり、それは来週だった!
マーティーは一週間あるからこの世界を楽しみたいと言うと、ドクは反対し「この家から一歩も出るな、誰にも会うな。歴史が変わって未来に影響が出る」と言われる。
将来、父と母になる人に会ったことを言うと、 マーティーの兄弟が写った写真を見せろと言われる。
写真の中で写っていた兄の頭が消えかかっていた。
本来ジョージが車にぶつかって、ロレインと出会うはずだったのに、マーティーが身代わりになったため歴史が少し変わってしまっていた。
このままでは自分の存在もいずれ消えてしまうこととなる。
マーティーはジョージとロレインを引き合わせて恋人同士になるように行動を開始する。
ロレインの恋
まずジョージをロレインを会わせるが、ロレインはジョージに見向きもせず、マーティーと話してしまう。
ロレインは完全に恋をしていた、将来の息子のマーティーに。
困り果てたマーティーだったが、学校主催のダンスパーティーのポスターを見て、思い出す。父と母はその時初めてキスしたということを前に聞いたことがあった。
ジョージにロレインをパーティーに誘うように言うが、自分には度胸がないとかテレビドラマを見なければ、と言われ断られてしまう。
写真の兄はとうとう足だけになっていた。
その夜、宇宙人の恰好に化けたマーティーがジョージの寝室に行き「 私はバルカン星からきた宇宙人だ!ロレインをパーティーに誘わないと脳を溶かしてやる」
密かにSF小説を書いていたジョージはそれを信じ、翌日マーティーにどうやってロレインを誘えばいいかを尋ねる。
カフェにいたロレインを決死の覚悟で誘おうとするジョージ、影から見守るマーティー。
しかしそこにビフが現れ、邪魔をされてしまいそうになる。マーティーはビフの足を引っかけ 、 ついでにビフを殴ってしまう。
その後追いかけられるがビフの自滅によってなんとか逃げ切るマーティー。
以前にもロレインに言い寄っていた所を邪魔されたビフのマーティーに対する怒りはどんどん増大していった。
ドクの家に戻るマーティー。
ドクはマーティーがいない間にビデオテープの最後の部分を何回も見ていた。 過激派集団が襲ってきてマーティーに逃げろと言うシーンである。
マーティはドクがビデオを見ているところを見つけ、この日何が起こったのかをドクに伝えようとする。 しかしドクは「未来のことなんか聞きたくない。知ってしまったらろくなことがない。君がいい例だ」とかたくなに断った。
そこにロレインが訪れる。 カフェでマーティーがビフを殴り倒すのを見ていたロレインはマーティーのあとをつけてきたのだ。ロレインに「パーティーで自分をエスコートしてほしい、恋人を守ってくれるような強い男は素敵」と言われるマーティー。
作戦開始
マーティーは作戦を立てた。その作戦とは・・・
マーティーがロレインと一緒に車でダンスパーティーの会場に行く。しかしマーティーは車から出ずロレインにいやらしいことをしようとする。
そこにジョージが現れてロレインを助ける。そしてロレインはジョージのことを好きになりふたりはキスをする。という作戦だった。
ダンスパーティーの夜、 マーチはドクに手紙を書く。「あなたは僕(マーティー)が未来に戻った夜、過激派たちに撃たれて死にます。 なんとか身を守る方法を考えてください。あなたの友人マーティーより」と書いて、(1985年まで開けないように)と書かれた封筒に入れた。そしてこっそりドクのコートに入れた。
マーティーとロレインが車でパーティー会場に着く。マーティー逆にハメを外していたロレインにキスされる。しかし、ロレインは「自分の弟とキスしてるみたいで全くときめかない」と 少し落ち込んでしまう。 その時、マーティーは車から引きずり出される。 引きずり出した男はジョージではなくなぜかビフだった!
ビフの仲間に連れていかれるマーティー。ビフは車に乗り、ロレインに乱暴しようとする。
そこに何も知らずに現れたジョージ 。ビフの姿を見て一瞬たじろぐが、立ち向かうジョージ。 ビフにやられそうになるジョージを見て、止めようとするロレイン。そんなロレインを突き飛ばすビフを見たジョージは渾身の力を振り絞ってビフにパンチを食らわせる。
ビフは気絶し、そしてジョージとロレインはお互い手を取り合ってダンス会場に向かっていった。 その後のダンスパーティーでふたりがキスするのを見届けたマーティーは未来に帰るためドクの待つ時計台へ向かう。
ドクに別れを告げ車に乗ったマーティー。しかし、ドクはコートのポケットに入ってある手紙を見つける。 「絶対に未来なんか知りたくない」と言ってドクは手紙を破り捨てる。
その後ケーブルが外れるアクシデントが起こり、ドクがそれを繋ぎに行く。
真実を伝えることができなくなったマーティーは到着時間を10分早めることにした。
早めに着いてドクを助けようとしたのだ 。
未来への帰還
アクシデントを乗り越え何とか無事に1995年に返ってきたマーティー。
急いでドクのところに行こうとするがエンストになって車が動かなくなってしまう。
その横を走り去る過激派の車。
マーティは急いでドクのもとへ行くが、着いた時はちょうどドクが撃たれたところだった。
悲しむマーティ。しかし、なぜかドクは生きていた!ドクは防弾チョッキを着ていた。
「何で 知ってたの?教える暇なんかなかったのに・・・」 とマーティーが言うとドクは 破いたはずのつなぎ合わせた手紙を持っていた。
マーティー「 ずるいよドク、未来に影響を及ぼすってさんざん言っといてさ」
ドク「 固いこと言うな 」
助かったドクはデロリアンで30年後の未来へ旅立っていった。
そしてマーティーは家族が寝静まる家に帰っていった。
変化
翌朝マーティは自宅のリビングを見て驚く。マクフライ家は少々お金持ちになっていた。
未来に行く前の家はとても庶民的だったが、 立派なソファーやテーブル、そしていつもヨレヨレのTシャツを着ていた兄と姉は小奇麗な服を着ていた。父のジョージはうだつの上がらない、黒縁メガネをかけたしがないサラリーマンだったのだが、サングラスを掛けスタイリッシュな装いだ。母のロレインは太っていたがスリムになっていた。
ジョージとビフの立場は逆転し、ビフはマクフライ家の車をワックスがけしていた。
ジョージとロレインがキスをしたのは事実だがジョージがビフを殴った過去はなかった。
それによって少しではあるが過去が変わってしまったのだ。
ビフを殴ったことで自信を持てるようになったジョージは小説家として成功していた。
マーティーの人生も少し変わっていた。ずっと欲しかった車がなぜかガレージに止まっていたのを見つける!家に現れたジェニファーとデートに行こうとするマーティー。
そこに未来から帰ってきたドクと出会う。 彼は「私と一緒に来てくれ、未来へ戻るんだ。君たちの子供が危ないんだ」 と言って 2人をデロリアンに乗せる。
そして、未来で改造して、ごみを燃料に空を飛べるようになったデロリアンに乗って、3人が未来へタイムスリップするところで物語は終わる。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」感想とまとめ
子供の頃に初めて見たタイムスリップものの映画です。私が覚えているのは、 主人公である青年が過去に行って自分と同じ歳の母親と出会い、その母親に好かれておろおろする主人公。家で母親と一緒に見ていた時に何か気恥ずかしいものを感じたこと。
そして撃たれたドクが実は生きていて、「固いこと言うな」といった時に軽く涙ぐんでしまったこと。いまでもこのシーンは一番好きです。
30年以上前の映画とは思えないほどの見事に完成された映画だと思います。
きっちり2時間、集中力が切れないうちに全く無駄なシーンを入れずにまとめています。
最初に見たのは中学生の頃。それからいままで数回みてきたが、いつみてもおもしろい。
ストーリーもよくできていますが、主人公を演じるマイケル・J・フォックスがとても親しみやすく、それでいて豊かな表情でだれでもすんなり感情移入できるキャラになっています。
そしてそれ以上に存在感があったのは変人科学者役のクリストファー・ロイド。いつも目を見開いて、黙っていたら怖いけど、しゃべれば早口で科学用語を並べ立てる。でも時折見せる真剣で優しい表情。この博士の存在がこの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズが大ヒットした要因のひとつであると思います。
子供の頃はただただ憎たらしかったビフですが、大人になって見るとまるでサーカスのピエロのような存在です。ずっと出ずっぱりではなくたまに忘れたころに出てくる。自分の愛車ででてくれば家畜の肥料に埋まり、また出てきてロレインとイチャイチャ?していたら殴られて失神。そのやられっぷりがまさにピエロ!
実際ビフを演じていたトーマス・F・ウィルソンはコメディアンだそうです!
初めに書きましたが、この映画は3部作になっており、もちろんこれは第1作目。しかし当初は続編を作る予定がありませんでした。1987年にビデオソフト化したとき、劇場公開時にはなかった「TO BE CONTINUED」のテロップが入っていました。
ただこれは続編があるという意味ではなくて、マーティーの冒険はまだまだ続くという終わり方で締めたかったからでした。
しかしこれを見た視聴者からの問い合わせが殺到したため、急遽続編の制作が決まったそうです。
もう何回も見てますが、またいつか見たい映画です!
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