映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のあらすじ・ネタバレ!動画の無料視聴方法も紹介

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、マーベル・コミックの実写映画を同一の世界観のクロスオーバー作品とする「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの第10作品目で、2014年9月に日本で公開されました。

銀河のおたずね者の5人がインフィニティ・ストーンをめぐる戦いで活躍する『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』についてご紹介いたします。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの作品情報

タイトル:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

原題:Guardians of the Galaxy

原作:ダン・アブネット/アンディ・ランニング『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

監督:ジェームズ・ガン

脚本:ジェームズ・ガン/ニコール・パールマン

製作:ケヴィン・ファイギ

公開:2014年8月1日(アメリカ)2014年9月13日(日本)

出演者:クリス・プラット/ゾーイ・サルダナ/デイヴ・バウティスタ/ブラッドリー・クーパー/ヴィン・ディーゼル など

ジェームズ・ガン監督は、初のハリウッドメジャー作品である2002年の『スクービー・ドゥー』の脚本、ジョージ・A・ロメロの同名作品のリメイクの2004年の『ドーン・オブ・ザ・デッド』の初稿などを経て、2006年に初監督作『スリザー』が公開されました。

2010年にはブラック・コメディの『スーパー!』の監督と脚本を務め、本作はコメディを多く手がけてきた彼ならではの笑いのエッセンスが満載です。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャストについて

ジェームズ・ガン監督は当初、主役のピーター・クイルにクリス・プラットが提案された時は拒否しましたが、のちに彼と会った時に適役だと判断して起用しました。

木型のヒューマノイドであるグルートのモーションキャプチャと声優を務めたのはヴィン・ディーゼルですが、グルートは「私はグルート」しか話しません。もしも声優だけだったら、あまりにも贅沢すぎる起用でしたね。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのあらすじとネタバレ

1988年の地球のアメリカで、まだ幼い少年のピーター・クイルの母は死の床にあった。生まれた時からクイルの父はどこにいるのか不明で、病室で母からの贈り物をクイルが受け取ったあと、母は亡くなってしまう。祖父に廊下に連れ出されて「ここにいなさい」と言われたクイルだったが、悲しみのあまり病院を飛び出してしまった。

母がお気に入りの曲で作ってくれた「最強ミックス VOL.1」のカセットテープとウォークマンが入ったリュックサックを背負ったままクイルが泣いていると、上空から不思議な光が彼に当てられる。クイルはヨンドゥ・ウドンタが率いる宇宙海賊ラヴェジャーズの宇宙船に吸い込まれ、拉致されてしまった。

それから26年後、クイルは廃墟の惑星モラグにいた。ヨンドゥの命令で廃墟からオーブと呼ばれる球体を盗み出そうとしていたのだ。だが、それを邪魔する者たちが現れる。オーブを狙うクリー人のテロリストのロナンの部下であるハンターのコラスたちだった。

伝説のアウトローのスター・ロードを名乗るクイルはコラスたちと戦い、自分の宇宙船ミラノ号で何とか脱出する。その宇宙船内では、ノバ帝国の首都惑星のザンダー星との和平条約に抗議する暴動がクリー帝国で発生したというニュースが流れた。

そんな時、ヨンドゥから通信が入る。実はクイルはオーブの横取りを謀っていたのだ。クイルを拉致した時に依頼主に届けずに手元に置いて育てたヨンドゥは、クイルの裏切りを知って4万の懸賞金をかける。

戦艦ダーク・アスター号では、ロナンがザンダー星を根絶やしにする宣言をしてザンダー聖人を処刑する。戻ったコラスから、タイタン星人のサノスに渡すはずだったオーブを盗んだクイルのことを聞いたロナンは、サノスの娘のネビュラにオーブの強奪を命じた。だが、ネビュラの姉である最強の暗殺者のガモーラが自らその役割を買って出る。

キルン刑務所からの脱獄

ザンダー星に到着したクイルはヨンドゥが取引をしているブローカーにオーブを持ち込むが、ロナンの部下に殺されかけた話をすると「怒りは買いたくない」と取引はなかったことにされてしまった。ロナンの正体を知ったものの、約束を破られて怒るクイルのところにガモーラが現れ、オーブの取り合いになる。

さらに、その争いには遺伝子改造されたアライグマのロケット、植物型生命体である樹木型のヒューマノイドのグルートという懸賞金稼ぎののペアも加わった。結局、大騒ぎになってしまったためノバ軍警察が駆けつけ、4人は逮捕されてしまう。4人全員がキルン刑務所に投獄され、ロケットは「ここの看守は残忍で腐っている」と言った。

ガモーラはロナンを裏切ってオーブを第三者に売る気だったと4人に打ち明ける。だが、ロナンの手下と知れ渡っていたため囚人たちから憎まれ、殺されそうになってしまう。看守は脱獄以外は見て見ぬふりで絶体絶命の危機に陥るが、そこに現れたのはドラックス・ザ・デストロイヤーと呼ばれる男だった。

ドラックスは妻と娘をロナンに殺され、ロナンの手下を数多く殺していた。他の囚人を止めてドラックスが自分の手でガモーラを殺そうとした時、隙を突いてガモーラが武器を奪う。ガモーラは「私はロナンとサノスの身内じゃない。私なら奴を殺せる」と言って武器を捨てたが、再び武器を手にしたドラックスを止めたのはクイルだった。

クイルは裏切りを許さないロナンがガモーラを殺しに来る時に殺せばいいと提案し、ドラックスはそれを受け入れる。ガモーラの話では彼女が取引するオーブの買い手は40億出すという。クイルたちは脱獄の達人のロケットに脱獄計画を立てさせ、そのために必要な物を集める話をしたところでグルートがそれをいきなり実行に移してしまった。

その頃、ロナンはサノスに呼び出されて「お前の策略には飽きた。ガモーラを裏切らせたのはお前だ」と叱責する。再び手ぶらで戻ればサノスに殺されることになるロナンは、ネビュラとともにキルン刑務所に向かった。

キルン刑務所内は大騒ぎになり、看守や警備兵に囲まれてピンチのグルートとロケットを助けたのはドラックスだった。ガモーラとクイルはロケットに指示された物を集め、5人は計画どおりに監視塔に集まる。ロケットは刑務所内の人口重力を切って警備兵の攻撃を止め、監視塔ごとその場から脱出するとミラノ号に乗り移って飛び立った。

クイルたちの脱出後にキルン刑務所に到着したロナンは、誰もクイルたちの行き先を知らないことを知る。ノバ軍の艦隊が近づいていることから、ネクロクラフトを出動させてクイルたちを捜索することにして、何の痕跡も残さないようにキルン刑務所を破壊した。

オーブの中身の正体

ミラノ号は宇宙の果てにある無法地帯のノーウェアに到着した。取引の前夜にクイルたちはそれぞれ自由に過ごす中、ガモーラはクイルにサノスが自分の目の前で両親を殺し、サノスに兵器として育て上げられたことを打ち明ける。その一方で、ドラックスはロケット、グルートと大喧嘩をしてしまい、1人で別行動をとった。

ドラックス以外の4人は迎えの者を寄こしたオーブの買い手である“コレクター”ことタニリーア・ティヴァンのところに向かう。ティヴァンはオーブを開け、宇宙が誕生する前に6つの特異点ができ、大爆発が起きて宇宙が生まれたあとの特異点の残骸がエネルギーの結晶となったものがインフィニティ・ストーン(無限の石)だと説明した。

さらに石を意のままに扱えるのは並外れた力を持つ者だけで、石を操る者は全世界を簡単に破壊できるという。だが、ティヴァンにこき使われて苦しんでいた使用人のカリーナがストーンに触れてしまい、ティヴァンのコレクションを収めた建物が大爆発を起こしてしまった。あまりの破壊力にガモーラはノバ軍に保管してもらおうと考える。

そこにドラックスが呼び寄せたロナン、さらにヨンドゥたちも現れ、ガモーラは奪ったポッドでミラノ号へと逃げようとした。そのガモーラをネビュラが追うが、クイルとロケットがガモーラを助けようとする。やむなくノーウェアの外へ逃げたガモーラだが、ポッドをネビュラに破壊されて生身のまま宇宙空間に放り出されてしまった。

一方、ドラックスはロナンと1対1で戦うが相手のほうが力が上で、その場で殺されはしなかったものの水の中に落とされてしまう。クイルはヨンドゥに連絡すると自分はポッドから宇宙空間に出てガモーラのところへ行き、生命維持装置の着いている自分のヘルメットをガモーラに装着した。2人はヨンドゥの宇宙船に回収されて生き延びる。

ノーウェアではグルートが救出したドラックスが、言動は「悲しみを隠すため」であっても、その結果、クイルがラヴェジャーズに捕まったことを悔やんだ。ドラックスを非難したロケットは、ストーンがロナンの手に渡ったことで、ロナンに捕まらないように逃げようとする。だが、それを止めてクイルを助けると言ったのはグルートだった。

ダーク・アスター号で通信を介してサノスと話をしたロナンは、インフィニティ・ストーンの1つであるパワー・ストーンをサノスには渡さずに自分のコズミックハンマーに埋め込む。そしてザンダー星を滅ぼしたあとはサノスを殺すと宣言し、ネビュラと手を組んだ。

ダーク・アスター号との戦闘

クイルを処刑しようとするヨンドゥに、ガモーラはロナンがザンダー星を滅ぼす気でいることを告げる。クイルは自分を殺したら大きな儲け話を棒に振ることになると言って、ガモーラの協力でストーンを取り戻そうとヨンドゥを説得した。そこにミラノ号で到着したロケットたちは、クイルたちを解放しないと宇宙船を破壊すると脅迫する。

クイルがヨンドゥと話をつけたことで5人は話し合うが、ロナンは強大でストーンの奪還は難しいことは明白だった。だが、自分たちは何もかも失って負け犬だが、ザンダー星の人々、そして銀河を救うためなら死ぬ覚悟だとクイルは語る。その言葉に仲間となった5人は綿密な奪還計画を立てて準備し、ダーク・アスター号に接近した。

ザンダー星にはラヴェジャーズからロナンの計画が伝えられた。ノバ軍警察のリーダーのノバ・プライム・イラニ・ラエルは罠ではないかという部下のガーサン・サアルの進言もあることから事実の根拠を求めると、将校のローマン・デイはクイルたちが脱獄したのに戻ってきたことが根拠だと発言する。

ロケットとラヴェジャーズはダーク・アスター号に穴を開けたが、クイルたちの侵入には周囲に敵が多すぎた。だが、そこにサアルが率いるノア軍が援護に現れ、ロケット以外の4人は侵入に成功する。そこに現れてガモーラと一騎打ちとなったネビュラは、ダーク・アスター号から落下しそうになると自ら機械の左手を外して逃亡した。

ザンダー星では戦闘機が被弾して不時着したヨンドゥがロナンの部下に囲まれるが、口笛で操る武器のヤカの矢で周りの敵を一掃する。ロナンはネクロクラフトを地表で自爆させてザンダー星を攻撃するが、それはロケットとラヴェジャーズが迎撃した。だが、ダーク・アスター号はノバ軍の戦闘機によるブロック網を破って着陸を図る。

飛行甲板にいるロナンのところに行かせまいとするコラスたちを倒し、ガモーラが防護ドアの動力源を切ったことでクイルたちは飛行甲板にたどり着く。攻撃してもストーンを操るロナンには効かず、皆がやられそうになったところでロケットがミラノ号ごと突入した。ロナンは姿を消し、クイルたちがいるダーク・アスター号は墜落していく。

逃げられないクイルたちを墜落の衝撃から守ろうと、グルートは自ら体の枝を伸ばして皆を包み込んで保護壁となり、その中で明かりを灯す。「よせ! 死んじまうぞ! なぜそこまで。なぜだ?」と問うロケットの涙を枝の指先で拭いながら、いつも「私はグルート」しか言わないグルートは「私たちはグルート」と答えた。

銀河を守る最強チームの誕生

グルートのおかげでクイルたちは命を失うことなくザンダー星に落ちた。だが、そこにロナンが現れる。すると、クイルは歌いながら踊ってダンスバトルでロナンの注意をそらし、その隙にロケットが直した武器でロナンのコズミックハンマーを狙い撃ちした。ハンマーに埋め込まれたストーンが飛び出し、ロナンよりも先にクイルがつかむ。

ストーンのパワーはすさまじくクイルは死にかけるが、ガモーラ、ドラックス、小枝だけの姿になったグルートを手に持つロケットは、クイルと手をつなぐなどして全員がつながり、パワーを分散して受け止めた。「なぜ死なない?」と聞くロナンにクイルは「銀河を守る最強チームだからさ」と答え、ロナンにストーンのパワーを浴びせる。

爆発したロナンは消滅して死んだ。そこに現れたヨンドゥは「宇宙を滅ぼされないためには石をノバ軍に」というクイルの説得も聞かず、ストーンを閉じ込めたオーブをクイルから受け取る。宇宙船エクレクター号に乗ったヨンドゥは部下のクラグリンに「クイルは立派に育った。父親に届けなくて正解だったな」と言われた。

だが、クイルはオーブをすり替えていた。それを知ったら怒ると思われるヨンドゥのことをクイルは「唯一の家族だった」と言うが、ガモーラは「いいえ、違うわ」と答える。グルートを手に号泣するロケットの隣に座ったドラックスは、ロケットの頭を優しくなでた。

クイルはノバ軍に逮捕された時の検査で、母親は地球人だが、父親は地球人ではなく未知のはるか古代の人だということがわかる。だからストーンを握っても焼き尽くされなかったのだ。ノバ軍から感謝された5人は犯罪歴を抹消され、クイルには再建されたミラノ号が贈られる。オーブはノバ軍によって厳重に保管された。

ミラノ号に乗り込んだクイルは今までずっと開けずにいた母親からのプレゼントを開ける。母親からの手紙とともに入っていたのはカセットテープだった。母のお気に入りの曲が収められた「最強ミックス VOL.2」をクイルは再生する。その頃、ヨンドゥは開けるなとクイルに言われたオーブを開け、中から出てきた人形を見て笑っていた。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と呼ばれるようになったクイルたちのグループは、いいことと悪いことの両方をするためにザンダー星から銀河の海へ出発する。小枝になってしまったグルートは挿し木になって復活し、メンバーは変わらず5人のままだ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの感想とまとめ

細かい部分まで丁寧に描かれたロケットやグルートの姿、宇宙船と戦闘機などの迫力あるシーンなど、違和感を感じさせないCGの素晴らしさは、確かにSF映画の今作の見どころの1つです。しかし、それにも増して俳優陣の演技、表情や体の使い方などがとても素晴らしく、人間ドラマとしても非常に楽しめました。

クリス・プラットはコメディ要素のある演技をさりげなく見せていて、クスッと笑わせられるシーンが多かったです。主役のヒーローなのでかっこいいシーンももちろんあるのですが、ロナンを目の前にしたダンスバトルのシーンは、本当は緊迫のシチュエーションなのにクリス・プラットの表情とダンスに思わず笑ってしまいました。

賞金稼ぎのコンビであるロケットとグルートの相棒への友情はとても微笑ましく、特にグルートが死ぬ覚悟で皆を守ったところからは涙腺を刺激されっぱなしでした。ロケットは悪態をつきまくりですが、勝手に改造されて今の姿があり、実は今作で最もかわいそうな存在だと思います。グルートはそれがよくわかっているんでしょうね。

ダーク・アスター号での戦闘シーンのグルートはものすごく強く、怒らせたら本当は怖いんだと実感させられました。その一方で、グルートが灯す明かりの数々から伝わるほっこりとした温かさは、彼の優しさが現れていると思います。挿し木になって復活したグルートがこの先、どんなふうに成長していくのか楽しみです。

かわいそうといえば、ガモーラとネビュラの姉妹も本当は思い合っているはずなのに、特にネビュラの姉への嫉妬の感情が強くなりすぎて歪んでしまっているのが悲しいですね。助けようとしたガモーラを振り切ってネビュラは逃亡したのですが、今後、姉妹の関係はどうなっていくのか気になるところです。

インフィニティ・ストーンをめぐって強大な敵から銀河を救う戦いが描かれている今作ですが、ある意味、孤独だった5人がさまざまなことを経験しながら仲間になっていく友情ストーリーでもあると思います。もちろんガモーラへのクイルの感情には恋愛感情もあり、ガモーラも次第にまんざらでもない感じになっていきますが。

そして、今作の注目ポイントには音楽もあります。クイルの母親が選曲したカセットテープの曲ということで、70年代や80年代のアメリカのヒット曲がそのシーンに合わせてうまく流れています。明るい曲調のものが多いのは今作の雰囲気にピッタリですね。特にその曲をもともと知っていて好きな人にはたまらないのではないかと思います。

クイルと母親をつなぐ曲の数々は、SF映画である今作の中の銀河の世界と観客がいる現実世界もつないでいる気がします。映像の素晴らしさと音楽の素晴らしさがある今作は、目でも耳でも楽しめる娯楽作品だと思います。

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