映画「ワンダーウーマン」のあらすじとネタバレ!無料動画を視聴する方法とは?

今回は、DCコミックスが誇る女性スーパーヒーローであり、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』でも大暴れした『ワンダーウーマン』についてのあらすじとネタバレ、ワンダーウーマンを無料視聴する方法をご紹介します。

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『ワンダーウーマン』の作品情報

タイトル:ワンダーウーマン
原題:Wonder Woman
監督:パティ・ジェンキンス
脚本:アラン・ハインバーグ
原作:DCコミックス
製作:チャールズ・ローヴェン/デボラ・スナイダー/ザック・スナイダー/リチャード・サックル
公開:2017年6月2日(アメリカ)、2017年8月25日(日本)
出演:ガル・ガドット/クリス・パイン/ロビン・ライト/ダニー・ヒューストン/デヴィッド・シューリス/コニー・ニールセン/エレナ・アナヤ など

DCコミックスの一連の実写化作品シリーズ『DCエクステンデッド・ユニバース』第4作となる本作は、アメコミ作品としては初となる女性監督であり、シャーリーズ・セロンにアカデミー賞をもたらした映画『モンスター』で注目されたパティ・ジェンキンス監督がメガホンを執っています。なお、ジェンキンス監督は本作の続編『ワンダーウーマン2(仮)』でも引き続き監督を担うことが決定しています。

『ワンダーウーマン』のキャスト

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』で先行登場を果たしたガル・ガドットが満を持してタイトルロールを演じ、ワンダーウーマンと心を通わせ合っていくアメリカ人スパイを『スター・トレック』シリーズのクリス・パインが演じています。そのほか、ワンダーウーマンの母をコニー・ニールセンが、叔母で師匠をロビン・ライトが演じ、悪役としてダニー・ヒューストンやデヴィッド・シューリスが出演しています。

『ワンダーウーマン』のあらすじ・ネタバレ

100年前の写真

現代。
自らの正体が“ワンダーウーマン”であることを隠し、古美術ディーラーとして働くダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)のもとに、“バットマン”ことブルース・ウェインからひとつのアタッシュケースが贈られてきた。
その中には、ダイアナが約100年前、ある人物たちと一緒に写っている写真の原板が入っていたのである。

ダイアナは当時に想いを馳せるのだった。

アマゾン族の島、セミッシラ

遠い昔、アマゾン族の女性だけが住む島“セミッシラ”。
アマゾン族は全知全能の神ゼウスにより創り出され、粘土で象った人形に神が命を吹き込むことで誕生しているのだ。

アマゾン族の王、ヒッポリタ女王(コニー・ニールセン)の王女として生を受けた幼き日のダイアナ(リリー・アスペル)は勉学よりも武芸に興味を抱いており、母王の目を盗んでは度々ヒッポリタ女王の妹であるアンティオペ将軍(ロビン・ライト)が兵士を養成している場を覗き見していたのである。

ダイアナもいつか勇敢な戦士になることを夢見ていたのだが、彼女の身を案じるヒッポリタ女王は一切の武芸をを学ぶことを禁じるのだった。

ある日、ヒッポリタ女王はダイアナに神話を聞かせたのだ。
かつてゼウスは神々に仕える存在として人間を創った時、ゼウスの息子である軍神アレスは人間を扇動して争い事を引き起こしたのである。

ゼウスはアレスに対抗してアマゾン族を創造、しばらくは平和な時が続いたのだが、遂にゼウスや神々・アマゾン族とアレスとの戦いが勃発、激しい戦いの末にゼウスはアレスを退けることに成功したのだった。
それからというもの、万が一のアレスの復活に備えて、アマゾン族は外界から完全に隔離されたセミッシラに住み、ゼウスは神をも殺すことのできる剣“ゴッドキラー”を授けたのだ。

いつか真の戦士しか手にすることのできないゴッドキラーを握るため、ダイアナ(エミリー・キャリー)は母に内緒でアンティオペ将軍の稽古を受け、次第に頭角を現していったのである。
しかしある時、ダイアナの秘密の特訓はヒッポリタ女王の知るところとなり、アンティオペ将軍はいずれ復活するであろうアレスに対抗するためにもダイアナを鍛えるべきだと説得、女王は他の誰よりも厳しい修行を課すことを条件にダイアナの特訓を許可するのだった。

外界から来た男

成長したダイアナ(ガル・ガドット)は誰よりも過酷な修行に耐え抜き、その頭角を現しつつあった。
ある時、アンティオペ将軍とお手合わせしたダイアナは思わず潜在能力を開放してしまい、将軍に怪我を負わせてしまったのだ。

自分自身の未知なる力に怯えたダイアナは逃げるように海岸へ行くと、深い霧で遮断されているはずの外界から1機の戦闘機が飛び込んできたのである。
戦闘機は海面に不時着、ダイアナは海に飛び込み、溺れかけたパイロットのスティーブ・トレバー(クリス・パイン)を救出したのだった。

その直後、戦闘機を追っていたドイツ軍の艦隊がセミッシラに上陸、ヒッポリタ女王とアンティオペ将軍の率いる島の女たちは弓矢と剣、圧倒的な身体能力を駆使、銃や爆弾など近代的な武装のドイツ軍と渡り合っていったのだ。
トレバーも島の女たちに加勢、ダイアナも剣を取って戦うが、アンティオペ将軍は狙撃されそうになったダイアナを庇って銃弾を受けてしまったのである。

アンティオペ将軍は「ダイアナ、時が来た・・・ゴッドキラーを・・・行くのよ・・・」と言い残して息を引き取ったのだった。

旅立ちの時

侵略者は撃退したものの、トレバーは敵兵と同じ服装だったことから捕えられ、真実を自白させる力を持つ“ヘスティアの縄”をかけられて尋問を受けることになったのだ。

トレバーはアメリカ外征軍の飛行士であり、イギリスの諜報機関と協力してスパイ活動をしていたのである。

ドイツ軍を率いるエーリヒ・ルーデンドルフ総監(ダニー・ヒューストン)の身辺を探っていたトレバーは、兵士たちから“ドクター・ポイズン”とのあだ名で恐れられている狂気の天才学者イザベル・マル博士(エレナ・アナヤ)がルーデンドルフの命により新型の毒ガス兵器を開発していることを突き止めたのだった。

トレバーは、ガスマスクも効かないこの毒ガスが戦争に用いられれば必ずや大虐殺が起こるであろうと予感、毒ガスの製造法を記したノートを盗み、飛行機を奪うと毒ガス工場を爆破して逃走していたのだ。
トレバーはこのノートをイギリスの諜報機関に渡すことで戦争を終わらせようと考えていたのである。

長い間外界とは隔絶されていたアマゾン族は、今まさに外界で起こっている“第一次世界大戦”のことに全く気付いておらず、実際に悲惨な戦場を目の当たりにしてきたトレバーの話に誰もが衝撃を受けるのだった。
ダイアナはアレスが黒幕としてドイツ軍を操っているとして、トレバーと共に外界へと向かおうとしたが、ヒッポリタ女王は外の世界での出来事としてダイアナの申し出を一蹴したのだ。

その夜、ダイアナは風呂につかるトレバーのもとを訪れ、初めて目の当たりにする“男”と腕時計に興味を示したのである。
外界に行きたくても母が許さないというダイアナに、トレバーは父が言った言葉「人は不正を目の当たりにした時、何もしないか行動するかだ」を伝えるのだった。

ダイアナは宝物庫に侵入、ヘスティアの縄と盾、そしてゴッドキラーと“ワンダーウーマンの鎧”を入手すると、トレバーと共にヨットに乗り込もうとしたのだ。
その時、ヒッポリタ女王が部下たちを引き連れて現れ、ダイアナの決意の固さを再確認したうえで、「この島を出れば二度と戻れない」と告げてアンティオペ将軍の形見を渡し、娘の旅立ちを見送ったのである。

故郷と外界を隔てる深い霧を抜けたダイアナはアレスさえ倒せば戦争は終わると主張するが、トレバーは戦争を講和に導ける人物に会うべくロンドンへ向かうことを提案するのだった。

その頃、ドイツでも休戦を勧める動きがあったが、戦争継続派のルーデンドルフはマル博士が開発した身体能力を強化する新薬を手に入れていた。
そしてマル博士はガスマスクを一瞬で溶解させる超強力な毒ガスを開発していたのである。

ロンドン

ダイアナとトレバーはロンドンに到着、ダイアナは空気の汚さに思わず顔を歪めたのだ。

トレバーは街のものに興味を示すダイアナを連れて自身の秘書エッタ・キャンディ(ーシー・デイヴィス)に会い、まずはダイアナの身元を隠すためデパートで服を調達することにしたのである。
226通りの試着の末に地味で目立たない服装に決め、トレバーはゴッドキラーと盾をエッタに預けさせるとダイアナを連れて議会へと向かうのだが、トレバーは街中のあちこちに怪しげな人物がいることを察知していたのだった。

危険を感じたトレバーはダイアナを人気のない路地に連れて行ったところ、二人はマル博士のノートを奪還しようとするドイツのスパイたちに囲まれたのだ。
ダイアナは一瞬でスパイたちを倒し、そのうちの一人にヘスティアの縄をかけてアレスの居場所を聞き出そうとしたが、スパイは青酸カリを飲んで自決してしまったのである。

議事堂では休戦派と主戦派が議論を交わしている最中だった。
トレバーは議員の一人パトリック・モーガン卿(デヴィッド・シューリス)にマル博士のノートを渡したが、ノートは暗号が散りばめられていて解読は困難であった。

そこで世界中の数百の言語を話せるダイアナが解読に挑戦、毒ガスの構造がガスマスクの効かない水素系のマスタードガスであること、そしてドイツ軍は前線で使用しようとしていることを突き止めたのだ。
トレバーは早速秘密基地を叩くべきだと主張するが、議員たちはルーデンドルフのいるドイツ占領下のベルギーには軍隊を派遣できないとしてあくまでも休戦協定を優先させるべきだとして主張を退けたのである。

これに納得がいかないダイアナは兵士の犠牲を増やすのかと詰め寄り、議員たちも兵士と一緒に戦えと言い放って会議場を後にしたのだった。

仲間探し

議員たちに失望したダイアナだったが、自らヘスティアの縄を巻いたトレバーの「前線に行く」という決意を確認すると、まずは一緒に前線に行くための仲間を探すことにしたのだ。

トレバーはまず酒場にいた数か国語を話せる潜入のプロのサミーア(サイード・タグマウイ)、腕っぷしはからっきしだが狙撃の名人である酒飲みのチャーリー(ユエン・ブレムナー)を仲間に引き入れ、ダイアナやエッタを交えて作戦会議をしていたところ、その場にモーガン卿が現れ、極秘任務だとして密かに資金を提供したのである。

その頃、ルーデンドルフはマル博士と共に、休戦協定に臨もうとしていた軍部の主要メンバーらを毒ガスで抹殺していた。

ワンダーウーマンの変身

前線に入ったトレバーらは物資の横流しをしている“酋長”という人物(ユージーン・ブレイブ・ロック)から武器を調達、ドイツ軍の秘密基地を目指したが、ダイアナは戦禍から逃げ惑う一般人の姿に心を痛めるのだった。

トレバーたちと共にイギリス軍の塹壕に入ったダイアナは、避難していた民間人の女性からまだ村人が取り残されていることを聞き、任務を優先するトレバーらを振り切り、アンティペオ将軍の形見であるティアラをつけると“ワンダーウーマン”に変身、たった一人で前線に突入したのだ。

ワンダーウーマンは流れ弾を腕輪で弾き、大砲や機関銃を盾で防ぎながら注意を引きつけると、トレバーと仲間たちは隙を突いて突入して敵の塹壕に手榴弾を投げ込み、それを合図にイギリス軍部隊が一気に突入して制圧したのである。
ワンダーウーマンはそのまま仲間たちと共に村へと突入、驚異の戦闘能力を発揮して敵の装甲車を破壊、一気にドイツ軍を壊滅させて村を開放したのだった。

ワンダーウーマンは仲間や村人たちと喜びを分かち合い、そして仲間たちと記念の写真(冒頭に登場した写真)を撮ったのだ。

トレバーは村の電話からエッタに連絡、村から数km先でドイツ皇帝を招いての晩餐会が行われること、そしてルーデンドルフも出席するという情報を入手したが、エッタのところにいたモーガン卿は休戦協定の重視を理由に決して会場に近づかないよう厳命したのである。

その夜、村では解放を祝う祝賀の宴が催され、ダイアナはトレバーからダンスを教えてもらったのだった。
ダイアナは生まれて初めて見る雪に感動、束の間の平和を満喫すると、トレバーと宿で一夜を明かしたのだ。

舞踏会へ

翌朝、ダイアナ一行は村で調達した馬に乗り、晩餐会の会場である古城へと向かった。
ドイツ軍将校に変装したトレバーは運転手役のサミーアと共に城へと潜入、ダイアナは待機せよとの忠告を無視すると招待客からドレスを奪って城に潜り込んだのである。

トレバーは会場にいたマル博士に近づき、言葉巧みに取り入ろうと試みたが、ダイアナが潜入したことに気付いたために失敗に終わった。
ダイアナは背中にゴッドキラーを隠してルーデンドルフに近づき、覚えたてのダンスを踊りながら戦争狂である彼の本心を探り、ルーデンドルフこそが探し求めていたアレスだと確信したのだった。

ダイアナは背中のゴッドキラーに手を伸ばそうしたがトレバーに「今ここで彼を殺せば何も止められない。もし彼がアレスではなかったらどうする?」と制止されたのだ。
誰の指図も受けないというダイアナはルーデンドルフの跡を追って城を飛び出すと、城の砲台から村に向けて毒ガス弾が発射された直後であった。

ルーデンドルフとの対決

ダイアナはワンダーウーマンに変身、馬で村へと急いだが時すでに遅く、村人たちは毒ガスによって皆殺しにされていたのである。
毒ガスの効かないワンダーウーマンは村の惨状を目の当たりにし、駆け付けたトレバーに「村人たちを救えたはずなのになぜ止めたの? ドイツ軍だけじゃない。あなたたちもアレスに憑りつかれているのよ!」と怒りを露わにするのだった。

その時、ドイツ軍の秘密基地を突き止めた酋長が合図の狼煙を上げ、ワンダーウーマンは馬で、トレバーは乗り捨てられていたバイクで現地へと急いだ。
検問を突破したワンダーウーマンはトレバーや仲間たちと共に基地に殴り込み、司令塔にいたルーデンドルフを追い詰めたのだ。

ルーデンドルフはマル博士の薬を摂取してパワーアップしたがワンダーウーマンの敵ではなく、ワンダーウーマンは「荒れ狂う世界を終わりにする。そして世界は“善”に満ちる」と告げると、逃げようとするルーデンドルフをヘスティアの縄で捕らえてゴッドキラーで串刺しにしたのである。

これで戦争は終わると確信したワンダーウーマンだったが、ドイツ軍は毒ガス兵器の準備と止めることなく進めていたのだった。

アレス登場

ワンダーウーマンは駆け付けたトレバーに、アレスを倒したはずなのになぜ戦争は終わらないのか問いかけた。
トレバーは、戦争を引き起こしたのはアレスではなく、人間の誰しもが秘めている“悪の心”にあるというのだが、もはや現実に絶望したワンダーウーマンは「この世界は救うに値しない」と協力を拒絶したのだ。

トレバーは仲間たちと共に、ドイツ軍が毒ガス兵器を輸送機で運び出そうとするのを阻止するため行動を起こすなか、ワンダーウーマンの前にロンドンにいたはずのモーガン卿が現れたのである。

モーガン卿は「人類には滅亡こそ相応しい」と告げると、自らの正体が“アレス”であることを明かしたのだった。

アレスは人類の愚かさ、そして人類を創造した父ゼウスの愚かさを説くと、ワンダーウーマンの突き出したゴッドキラーを拳ひとつで粉々に打ち砕いたのだ。
そしてアレスはワンダーウーマンに「お前自身が“ゴッドキラー”なのだ」と言い放ち、ワンダーウーマンはゼウスとヒッポリタ女王との間に生まれた実の子でありアレスの実妹であることを明かすと、戦争の元凶である人類を滅ぼして地上に永遠の楽園を築こうと協力を持ち掛けたのである。

ワンダーウーマンはアレスとは手を組まないと宣言、アレスは彼女を電撃で吹き飛ばすのだった。

トレバー死す

トレバーと仲間たちは毒ガスが可燃性であることに気付き、万が一爆発した場合は周囲の半径50km圏内を焼き尽くす恐れがあることを察知したのだ。
トレバーは仲間たちに援護を頼むと、単身輸送機へと向かった。

強大な力を誇るアレスの前にワンダーウーマンは苦戦を強いられた。
トレバーはワンダーウーマンのもとに駆け寄ると、ある言葉を言い残し、自分の腕時計を彼女に託すと輸送機へと乗り込み、コクピットを乗っ取って上空へと飛び出していったのである。

仲間たちは毒ガスの研究所を爆破するが、ワンダーウーマンはなおもアレスに苦しめられ、戦車のキャタピラに巻き付けられて拘束されてしまった。
アレスが仲間たちを殺そうとしたその時、上空のトレバーは毒ガスに拳銃を撃って爆発させ、輸送機もろとも大爆発の中に消えていったのだった。

覚醒

トレバーの死に衝撃を受けたワンダーウーマンは遂に真の神として覚醒、驚異的な強さで基地中のドイツ兵を倒していった。
しかし、それはアレスにとって思う壺だったのだ。

アレスは改めて人類の愚かさと無力さを説き、トレバーは犬死にだったと告げると、逃げようとしたマル博士を捕らえてワンダーウーマンに殺させようとしたのである。
アレスの言葉に乗りかけたワンダーウーマンだったが、彼女はトレバーが言った「僕は今日を救う。君は世界を救え」との言葉を思い出して我に返り、マル博士を逃すと、「アレス、お前は間違っている。私は人類の中に希望を見出した」と再びアレスに立ち向かうのだった。

遂にフルパワーを発揮したワンダーウーマンは「私は愛を信じる」と言い、アレスの雷撃のエネルギーを受け止めると、「さらば、兄よ」と全てのエネルギーを解き放ち、遂にアレスを討ち滅ぼしたのだ。

アレスが死んだ瞬間、全てのドイツ兵は戦いを止めて投降した。

終戦、そして現代

ダイアナは生き残った仲間たちとロンドンに戻り、エッタと合流した。
休戦協定の締結により第一次世界大戦は遂に終戦を迎え、街は終戦を祝う人々の群れに溢れかえっていたのである。

ダイアナは戦没者の掲示板にトレバーの写真を見つけ、独り物思いに耽るのだった。

現代。
過去を振り返り終えたダイアナは、あの日の写真を眺めながらこう振り返った。
「世界を救おうとしたあの頃。戦争を止めて平和をもたらそうとした。だが、私は光に影が差し込む様を見た。誰の心の中にも常に“光と影”は存在するのだ」

ダイアナはトレバーの形見の腕時計を手にしながら、「選択によって人は決まる。それは英雄にも変えられない。私は学んだ。愛だけがこの世界を本当に救えると・・・」と世界が完全な平和を手にするまでワンダーウーマンとして闘い抜く決意を新たにしたのだ。

ダイアナはブルース・ウェインにお礼のメールを打つと、ワンダーウーマンに変身して弱き人々を救うために飛び立ったのである。

『ワンダーウーマン』の感想とまとめ

本作に先駆けて先行登場した『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年公開)で主役2人を食うほどの圧倒的な存在感を示したガル・ガドット演じる“ワンダーウーマン”の満を持しての単独主演作であること、そしてアメコミ作品で史上初めての女性監督の起用という話題性もあり、本作は世界各国で興行収入8億ドルを超える大ヒットとなり、続編『ワンダーウーマン1984(仮)』(2020年公開予定)の製作もガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督の続投で決定することとなりました。そして『ワイルド・スピード』シリーズへの出演などで着実にスターへの足掛かりを築き上げていたガル・ガドットは本作の成功により本格的に売れっ子スターの地位の確立を果たしました。

本作のメガホンを執ったパティ・ジェンキンス監督は、2003年の長編映画デビュー作『モンスター』で主演のシャーリーズ・セロンにアカデミー主演女優賞やゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得させたことで一躍脚光を集め、その後は長らくテレビドラマの現場で活動していたのですが、自身14年ぶりとなる劇場版第2作にして初の特撮作品となる本作を成功に導きました。本作では第一次世界大戦という戦時下を通じて、いつまでも戦争を止められない人間の業を女性監督としての視点から描いており、それは『バットマンvsスーパーマン』でワンダーウーマンをセクシーかつスタイリッシュに描いたザック・スナイダー監督とは違った切り口でもあり、『モンスター』でシャーリーズ・セロンが演じた凶悪犯罪者の生き方にも通ずるところがあるといえましょう。

本作の数ヶ月後に公開され、一連の“DCエクステンデッド・ユニバース”の集大成となるはずだった『ジャスティス・リーグ』(2017年公開)が期待を大きく裏切る結果となり、また本作や『アクアマン』(2018年公開、日本では2019年公開)といった単独作品がヒットしている現状においては、DCコミックスの最大のライバル、マーベル・コミックの『アベンジャーズ』を柱とする“マーベル・シネマティック・ユニバース”のようには中々上手くユニバースを構築できていないジレンマもDC社や親会社であるワーナー・ブラザースにはあるところですが、それでも女性監督による女性ヒーロー作品の歴史的快挙は今後のスーパーヒーロー作品の可能性を大いに広めたと言っても過言ではないでしょう。

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