映画「君の名は。」のあらすじネタバレと感想!ラストの結末は?

2016年に公開された「君の名は。」興行収入が250億円を突破し、歴代4という快挙を成し遂げた作品。

今作品の挿入歌含め全部担当したのは若者に絶大な人気を誇るRADWIMPS

特に挿入歌である「前前前世」は2016年の日本音楽界で1番と言っていいほど大ブレークしたのではないでしょうか。

日本では聞いたことはない人がいないであろう、一世を風靡した今作品を今回ご紹介します。

君の名は。の作品情報

タイトル:君の名は。

原作:君の名は。 Another Side:Earthbound(著者:新海誠)

監督/脚本:新海誠

公開日:2016826日(日本)

出演者:神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ/市原悦子など

詳細:2018年現在で、ハリウッド版実写リメイクが決まっている今作品。

プロデューサーは「スターウォーズ/フォースの覚醒」や「スター・トレック/イントゥ・ダークネス」の監督を務めたJJ・エイブラムス。

また共同プロデューサーとして「モテキ」や「悪人」などを手掛けた川村元気の名が上がっています。

君の名は。のキャスト

主人公の立花瀧役を演じた神木隆之介

幼少期から子役として芸能活動を行っている彼は若干11歳にして日本アカデミー賞新人男俳優賞を受賞した実力派俳優。

以前にも海外でもジブリ作品の中で1番興行収入が高かった「千と千尋の神隠し」や今や日本のアニメーション界で絶大な人気を誇る細田守監督の「サマーウォーズ」にて声優をしています。

ヒロイン、宮水三葉を演じた上白石萌音2011年のNHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」にて役者デビューした期待の若手女優。

声優としては神木隆之介同様、細田守監督の別の作品「おおかみこどもと雨と雪」で劇場アニメの声優デビューを果たしています。

君の名は。のあらすじとネタバレ

目がさめると何故か泣いているということがたまにあるが何でかは解らない。けれど、何かを失ってしまったという感覚だけが残る。

そしてずっと何かを誰かを探している。そういう気持ちに取り憑かれたのはきっとあの日から。

あの綺麗でこの世とは思えないほど美しい流れ星を見た時からだ。と2人の成人が言ったところから映画が始まる。

物語の始まり

「ねえ、瀧くん覚えてない?私の名前は三葉!」という叫びから目を覚めた三葉(みつは)。

しかし彼女は自分の体がいつもとは違うのを見て不思議に思っていたところ、妹の四葉がやってきて何自分の触ってるの、ご飯だよ!と呼びに来ます。

そこで立ち上がって鏡で自分の姿を見て絶叫する三葉。

そこで自分が女性の体になっているのに気付いたのです。

なかなか起きてこない三葉を見て、代わりに朝ごはんを作ってあげた四葉に怒られながらも一緒に住む祖母と3人で朝ごはんを食べていたところテレビのニュースで彗星が1ヶ月後に肉眼で観測できるというニュースが流れます。

それを聞き流し身支度をし高校へと向かった三葉は仲良しの友人のサヤちんこと早耶香とテッシーこと克彦と合流し一緒に学校へ向かう中、糸守町の町長で父である宮水俊樹が野外演説しているのを見ます。

そこに三葉にちょっかいを出しているクラスメイトにも遭遇しますが、それを避けるように通っていた三葉ですが父にもっと胸を張るようにと注意を受けてしまいます。

それに嫌気をさす三葉。父と娘の関係はあまりいいものではありませんでした。

学校にて授業を受けていた三葉ですが、ノートに「お前は誰だ?」という書き覚えのないメモを見つけます。

そして昨日三葉の様子がおかしかったことをテッシーとサヤちんから聞きます。三葉は昨日のことを何も覚えておらず、ただ誰か別の人の人生の夢をずっと見ていたと話します。無類のオカルト好きのテッシーは何か前世の記憶かもしれない!と言いますがまた始まったと流されてしまいます。

学校が終わり帰路に就く中、三葉とサヤちんは自分たちの住む糸守町が何もないド田舎でカフェなど何もなく東京に行ってみたい。と嘆きます。

そして自宅に着いた三葉は実家である宮水神社にてある重要な伝統儀式に向け伝統工芸である組み紐をしたり準備をしていました。その一方テッシーの自宅では三葉の父である町長が訪れており、テッシーの父で建設業を営む社長にまた今回もお願いしますよ。と盃を交わしていました。それに乗り気でないテッシーは俺らも遣る瀬無いよな。と三葉の自宅の方を見上げ言ったのでした。

宮水神社では神様に奉納するため儀式が行われていました。そこに三葉と四葉が踊っていました。

最後に”口噛み酒”と言われる口で米を噛み砕き、また吐き出しそれを放置しているだけで自然発酵されるという最古のお酒を作り奉納して儀式が終わりました。

ですが、その最中にちょっかいを出すクラスメイトが見に来ており、「やだ、あんなの人の目の前でやるなんてあり得ない。」と不快なことを言いそれに苛立っていた三葉は次は東京に住むイケメンにしてください!と神様に懇願したのでした。

正反対の人生の送る少年

夜が明け、携帯のアラームで目を覚ました三葉。しかし自分の体がいつもとは違う体なことに気付きます。そして自分が同世代の男の子、瀧になっていることを知りますが、司という友人から「早く来い!」とメールが入ります。

仕方なく壁に掛けてあった制服を着て学校に行こうと外に出たらそこは自分がずっと行きたいと思っていた大都会の東京だったのです。

それに戸惑いながら迷いながらも高校に着いた瀧ですがもう昼過ぎになっていてちょうどそこにいたメールをくれた友人司と真太に、学校に来るまでに迷ったのとまたいつもと話し方が違う瀧がおかしいと心配されます。

放課後新しく出来たカフェに行こうと誘われ、中身が三葉である瀧は念願のカフェに行けると大興奮。パンケーキの値段に唖然としますが、そこでこれは夢だからと気にせずパンケーキを堪能した瀧はバイト先から遅刻しているぞという連絡が来ます。

行き方を忘れた(知らなかった)瀧ですが無事に着き、あまりの忙しさにこの夢いつ醒めるの!と嘆く瀧に、タチの悪い客に絡まれてしまいます。接客慣れしていない瀧(三葉)は横で見ていた奥寺先輩に助けられます。

そして営業後お詫びを言った瀧でしたが、先ほどの客にカッターで奥寺先輩の制服が切られているのを見て、直してあげるのでこっちに来てください!と言い、瀧(三葉)は得意の裁縫で直してあげたのを機に奥寺先輩と仲が良くなっていったのでした。

その晩家で瀧の携帯を見ていた三葉は瀧が奥寺先輩に片思いしているのを知ります。

そこで携帯の日記帳に今日何があったかを書き、その時に自分のノートに書いてあった「お前は誰だ?」という文字を思い出し、今は自分の体である瀧の手に「みつは」と書き就寝しました。

二人にだけの秘密

また朝が来て、学校に行った三葉ですが、クラスに着くや否や周りの視線が何か違うのに気が付きます。内容を聞いた三葉は絶句し、自分のノートを見るとまた全く見覚えのない記述ばかり。

一方瀧の方でも携帯に自分が書いたものではない日記ばかり増えているのを見て、瀧と三葉たちは自分たちが寝ている間体が入れ替わっていることを知ります。

ただそれは不定期に起きており、週に2、3回。そして起きてしまうと入れ替わった日に何があったかの記憶が消えてしまうが周りの反応が違うので確かに何かがあったことは分かる。

そういうことで2人は2人だけのルールを作った。

絶対してはいけない禁止事例や、その日あったことを携帯に書き留めること。そうはするが中々上手くいかない2人であった。

そしてまた朝。目を覚ました瀧はその日また自分が三葉だと知り四葉が早く準備するように言います。

用意した三葉は祖母を連れある所へと出かけたのでした。その道中祖母は「結び」の意味について説明します。

結びとは人と人との結びでもあるし、時の結びでもあるしいろんな結びがあると。そして今回は神様と人との結びのため宮水神社の御神体へと訪れたのです。その御神体に先日作った口噛み酒を奉納し帰宅したのでした。

また目を覚ました瀧は次はちゃんと自分の体であることに安堵しますが、なんと知らぬ間に三葉が奥寺先輩とのデートの約束をしておりそれが今日だったのです。

慌てて待ち合わせ場所に行き、デートしますが全く会話が続かず撃沈する瀧。その後訪れた写真展に飛騨の欄に見覚えの風景の写真がありました。それは三葉の住んでいる町でした

その日ディナーも一緒にしないかと尋ねた瀧ですが解散となってしまい散々な結果だった瀧。

先日の日記に三葉が「ちょうどデートが終わる頃には彗星が見えるね。」と書いていましたが瀧は何を言っているんだと謎の表情を浮かべます。そして思い切って三葉に電話しますが掛かりませんでした。

異変

そしてまた三葉の朝が来ます。

身も心も三葉でしたが何か少し浮かない表情をする三葉。その日は、糸守町でお祭りがありました。お祭りの後サヤちんとテッシーと彗星を見に行った時にあることが起きていました。

瀧は最近なんだか冴えない顔をしていました。というのも前回のデートの以降、三葉と入れ替わることが無くなっていたのです。

思い切って三葉を訪れようと岐阜へと向かった瀧。その時にバイトへアリバイ作りのため協力してもらっていた司と一緒に行くはずが何故か奥寺先輩も一緒でした。

瀧に行き場所を聞きますが、手がかりは自分の描いた風景画しかありません。それに不信感を抱く奥寺先輩と司ですが、瀧について行くことにします。ただ勿論風景画だけでは場所は特定できず難航する一方。

うどんを食べながら諦めかけていたその時、そこの亭主がその風景は糸守町じゃないか。と言いやっと場所が分かり喜ぶ瀧。しかし瀧以外は糸守町と聞いたその時まさか!とあることに気付きます。

瀧が知らなかった真実

糸森町へと連れて行ってもらった瀧たちですが、そこにはなんと跡形もなく池になっている糸守町がありました。

実は糸森町は前から三葉が言っていた彗星の隕石が落下し糸森町に直撃し町が破壊されてしまっていたのでした。それは3年前の出来事でした。落下地点は人混みが多かったお祭り地点。生存者もほぼいないとのことでした。

そして被害者名簿を見ていた瀧はそこに”宮水三葉”を名前を見つけ三葉が亡くなったことを知ります。

過去を変えるための過酷な挑戦

次の日瀧はある場所へとひとりで向かっていました。

それは三葉の祖母が教えてくれた結びの原点でもある宮水神社の御神体。

御神体に祀らわれていた三葉の口噛み酒を口にした瀧は足を滑らしこけた時タイムスリップし再び三葉の体と入れ替わることが出来たのです

そしてその日は彗星が落ちる日。まだみんなを救うことが出来ると思った瀧は、テッシーやサヤちんに頼みごとをします。テッシーが爆弾を仕掛け、町中を停電させ、今後の爆破の危険からその際にサヤちんが電波放送にて被害範囲外である高校に避難するよう呼びかけるとのことでした。

ただいきなり訳の分からないことを言い出す三葉を信じる者はいませんでした。

一方目を覚ました三葉は瀧の体になっていましたが、瀧が糸守町にいることを不思議に思います。そして破壊された町を見た時自分があの彗星を見た直後亡くなっていたことを知ります

そして実は三葉と瀧の体が入れ替わっていたのは時期が違うことが分かります。三葉は自分が亡くなった3年前に一度瀧に会うため東京に来ていました。ただその時瀧はまだ体の入れ替わりがある前だったのでいきなり声をかけられ動揺します。

ねえ、瀧くん覚えてない?私の名前は三葉!」と映画の冒頭でもあったあの言葉を瀧は思い出しあれは三葉だったことを知ったのです。

なんとか皆んなを避難させるためそして三葉に会うため御神体へと向かった瀧。姿は見えないこそ三葉の声が聞こえてきます。そして黄昏時、二人は対面したのです。

目が覚めても忘れないよう名前を書いておこうと提案した2人でしたが三葉が名前を書き終える前に姿が消えてしまったのです。

8年後の現在

時は過ぎ、8年後。

瀧は就職活動中でした。

上手くはいっていないみたいで、またその時もう三葉の名前も思い出せずまた糸守町に行ったことは覚えていましたがそれが何故かなどもほぼ忘れてしまっているようでした。

ただ何か忘れてはいけないものを忘れてしまっているという感覚だけが残っていました。後日、電車を乗っている時でした。

向かいに走っていた電車に見覚えのある人が乗っていました。

それはなんと三葉でした。

実はあの後、彗星の落下する直前に糸守町のほぼ全住民が高校へと避難しており、糸守町は消えてしまいましたが住民は生き残ることが出来ていたのでした

東京で再会した2人でしたが名前を思い出せず、ただこの人!という感覚は残っていたので2人とも電車を飛び出しそして出会い、こう聞いたのでした。「君の名前は?

君の名は。の感想

この作品以前にもたまに見たことのあるテーマ。

体が入れ替わるという内容ではありましたが、ただ入れ替わるだけではなく、実は片方が亡くなるという内容は今まで無かったのではないかと思います。

ハッピーエンドにはなっていますが、

それまでに深刻な問題があり、他の同じようなテーマの映画ではあまりシリアスさは無かったのでその部分では他の作品と被ることなくオリジナリティーが出ていて良かったです。

また映画の冒頭にこれから起きることをネタバレしないよう挿入する伏線の貼り方が凄い上手くできているなと感じました。

何か起こるのは分かりますがそれが一体どういうことなのか。また冒頭に出てくる流れ星の意味はなんなのか。などいろんな考えを最初にしながらそれを探すように映画を見ることができとても楽しめました。

スマートフォンだったり、携帯に日記を書くところなどは瀧と三葉は今の時代の高校生というのも感じ取れましたし、

また男子3人でカフェでパンケーキ食べるのも今では普通なのか?と思いましたが、よくよく考えるとあの3人は建築に興味があり、カフェでも木組みが良く出来ているなどパンケーキが主ではなくそういう点で見ていることも後々思い出すとわかります。

他にも8年後の世界では奥寺先輩が結婚していたりしますがそれは実は滝の友人の司が相手ではないのだろうか(これについては新海監督自ら言述しています。)など色々考えることができます。

この2つ以外にも色々と隠された細かい描写があるのですが、それはご自身にてじっくり見ながら探されるのが良いかもしれません。

(面倒な方はネットで答えを先に知り、あとで映画で確認するのも、もちろんアリです!)

君の名は。は日本のみならず海外でも大人気で、辛口評価でも知られるRotten Tomatoesというサイトでも90%以上という高評価を得ています。

これは映画の内容もきっとそうですが、映画に度々登場する”組み紐”などの伝統工芸など日本を代表するものが数多く出ていることから海外の人にも受けたのではないかと思います。

東京という海外でも有名な近未来風の大都市から岐阜県飛騨という今も古き良き日本の風景が残るこの対照的な2つをピックアップすることで日本がどういうものなのかを見せることもできます。

また新海監督の作品は映像美が凄いことでも有名です。

今作品、「君の名は。」は特に映像面での評価が高く映画館では見れませんでしたが、自宅のテレビでもその美しさが分かるほどでしたので、これは映画館のクオリティの高い所で見たかったなあ。という気持ちでした。

それはきっと私だけでなく、皆んなもそうだと思いますし、きっと現代で人気を得るために必要不可欠の口コミによって浸透し、この作品は長期公開され大成功を収めたのではないでしょうか。

君の名は。でまた日本のアニメーションの高いクオリティが世界に認識されたことだと思います。

これからまた次回新たな作品に更なる可能性と期待をさせてくれる作品でした。

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