映画「ブラック・クランズマン」のあらすじとネタバレ!無料動画の視聴方法もご紹介

毎年2月に行われるアカデミー賞、今回の第91回アカデミー賞のノミネート作品が最近発表されました。そんなアカデミー賞に作品賞など6部門ノミネートにされている映画、「ブラック・クランズマン」。

この作品はアカデミー賞の他、日本映画「万引き家族」が最高賞パルムドールを受賞した第71回カンヌ国際映画祭にてグランプリを受賞しています。

今回、そんな話題沸騰の映画、「ブラック・クランズマン」をご紹介します。

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ブラック・クランズマンの作品情報

原題:BlacKkKlansman

タイトル:ブラック・クランズマン

監督/脚本:スパイク・リー

製作:スパイク・リー/ジェイソン・プラム

公開日:2018年7月30日(アメリカ)2019年3月22日(日本)

出演者:ジョン・デヴィット・ワシントン/アダム・ドライバー/ローラ・ハリアーなど

ブラック・クランズマンのキャスト

今回主演を演じる、ジョン・デヴィット・ワシントン。実は数々のハリウッド映画にて多々主演と務めている名優デンゼル・ワシントンの実の息子。

またそんなジョン・デヴィット・ワシントンの相棒役を今回演じるのは「スター・ウォーズ」最新シリーズ作や、2016年に公開された「パターソン」など話題作に出ているアダム・ドライバー。今作品でアカデミー賞のジョン・デヴィット・ワシントンは主演男優に、アダム・ドライバーは助演男優賞にノミネートされています。

ブラック・クランズマンのあらすじとネタバレ

舞台は約半世紀前にさかのぼる。ベトナム戦争後、アメリカの次なる問題は人種差別であった。

アメリカの白人国家主義者たちは自分たちとは違う色の肌を持つ者たち、特に黒人たちをアメリカから排除すべきと唱えていた。

初の黒人警官

そんな時代の中、アメリカのコロラド州、コロラドスプリングスの警察署に初めて黒人の刑事としてロン(ジョン・デヴィット・ワシントン)が採用された。

最初は署内のファイルの保管庫で働いていたが、他の警察官にも差別を受けたりと屈辱的な思いをしていた。ロンはそんな仕事内容にうんざりし、上司に他の部署で働くことを希望するが上司にも最初は雑用係から始めるのが一番だと言われてしまう。

初めての捜査

しかしある日、夜勤明けで自宅で寝ていたロンに上司から電話が掛かってくる。急いで警察署に向かい上司から説明を受ける。

その内容は、最近ブラックパンサーという黒人たちから絶大な指示を得る影響力のあるグループの1人が今夜近くで演説をするという。

そしてその影響力の強さから黒人たちが一致団結し、何かが起こることを政府は恐れていた。今回ロンが呼ばれた理由はロンがその演説に参加し、周りの反応を確かめに行く。というものであった。

ロンにマイクを付け、近くで見張りをする同僚、ジミーとフィリップ(アダム・ドライバー)が初めて潜入捜査をするロンに何か起こった時は即興が大事だと説明する。

緊張感のないロンにフィリップが喝を入れ、ロンは演説を行われる場所へと向かった。そこにいたのがコロラド大学の学生による黒人サークルの運営者、パトリスでした。

今回のトーレ(名前もロンが聞いていた名前とは違った)の演説は彼女が運営する団体が招待したものでした。ロンは今回の演説者の名前もバックグラウンドを何も知らず来たのでパトリスに少し不思議に思われますが、無事にを中に入ることが出来ました。彼の演説を聞こうと沢山の黒人たちが集まっていました。トーレの演説は上司が言っていた通り力強く、説得力のあるものでした。

当時、ベトナム戦争があった時期。トーレは見ず知らずの者を殺すくらいなら、母国で自分たちを見下し時に暴力を振るう白人たちを殺すほうがマシだ。と唱えました。

それを聞いていたロンと見張り役のフィリップたち。演説が終わった後、ロンはトーレに白人と黒人による戦争は本当に避けられないのか。と聞き、トーレは聞いてくれ、友よ。時は来る。それに向けて今から準備するんだ。時は来るんだ。と告げたのでした。

演説が終わり、パトリスと後で飲みに行こうと誘ったロン。バーで合流した2人ですが、パトリスは遅れて来ました。

その遅れた理由は演説後トーレを送っていた時に、ロンと同じ警察署に勤める黒人差別をする警官に道ばたで止められていたのです。それを聞いたロンは気が滅入ってしまっているパトリスをダンスに誘ったのでした。

思わぬ捜査の始まり

次の出勤日、上司に演説が行われた場所は雰囲気などを聞かれたロンは特に何も過激なことが行われる感じではなかった。と述べましたが、パトリスのこともあり上司からあまり私情を挟まないよう忠告を受けたのでした。

そのようなことがあった後、ロンはムシャムシャしてたからかもしくは何かひらめいたのか勢いで、ちょうど読んでいた新聞に載っていた広告、過激白人至上主義団体であるKKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に電話をしてしまいます。

黒人であるロンが自ら黒人差別をするという妙でしかし巧みな話術により話し相手に気に入られ、KKKの面会の約束をしてしまいます。

電話後、我に返ったロンでしたがそのままこのKKKの捜査を続行すべく、黒人であるロンはもちろんその白人至上主義の団体に入ることなど不可能なので、面会に相棒となる白人のフィリップを行かせ、2人1役でロンを演じることとなったのです。

KKKとの接触

とあるレストランの駐車場にフィリップの横にフェリックスという男が来ました。

フェリックスの車に乗り込み集合場所へと向かった2人の後をロンとジミーが尾行していましたが、途中でフェリックスにバレてしまい尾行を断念します。ビリヤードバーに到着したフィリップたちはそこでメンバーと合流します。

ロンが電話で話したウォルターからKKKの説明を受けたフィリップ。KKKは非暴力団体で、活動としては主に十字架を燃やしたり、デモなどをし黒人が白人に加害しないようにするというものでした。

 

しかし質問をしすぎているという理由でフェリックスからモグラかもしくはユダヤ人ではないかと疑われますが、ウォルターがその場は丸く収めました。

署に戻ったフィリップたちはさらにこの白人対黒人による事件を追うべくKKKに入会することになりました。そして次の土曜日に、フェリックスの家にて集会が行われるのでぜひロンにも来てほしいと連絡が入ります。

そんな中、ロンの上司がKKKには政治家であるデイヴィット・デュークが関与しているということを聞きます。政治にこの人種問題を関連づけた方が白人主義の考えを簡単に広めることが出来るからということからでした。

ロンは上司に、アメリカは誰も彼のような人種差別者を当選させたりすることはないと言いますが、上司はこれは黒人がいたから、いるから起こっている問題でロンが思うほど深刻な問題だ。いい加減目を覚ませ。と言ったのでした。

 

捜査の危機

そして土曜日、ロンはKKKの集会に向かうフィリップの見張りをしていました。

最初は何事なく順調に進んでいた集会ですが、フィリップを信用していないフェリックスが銃を片手に嘘発見機を試すように脅し、それに焦ったロンは植木鉢をフェリックスの家に投げ入れ、間一髪の状態でその場は解散となりました。

しかし自分が撃たれていたかもしれないのと、事の重大さを解っていないと感じたフィリップはロンに忠告しますが、フィリップも実はユダヤ人を祖先に持つ者、黒人であるロンの言うことも解るので、このままメンバーに加入する手続きを進めることにします。

早く活動参加がしたいがそのためにはメンバーカードを手にする必要があるためロンは再度KKKに問合せの電話をします。すると電話を取ったのはあの、デイヴィット・デュークでした。

驚きながらも自分の大敵である彼と直接話しが出来たロンは事件の進歩に喜んだのでした。

会の射撃練習に向かったフィリップ。その場に居たのはなんと軍で鍛えられた軍人でした。また射的の的が黒人であったのもあり、非暴力を掲げている団体ではあるが何か未来に向け準備をしているように見えます。

怪しい雲行き

ある日、ロンの家に一人の男が訪ねて来ました。

ロンがドアを開けるとそこにはフェリックスが立っていたのです。

フェリックスは申し訳ない、人間違いだ。と言い去りましたが、集会の時に、フィリップにお前、双子だったのか。しかも黒人との。と言ったのです。フィリップは何のことだ、と言いそこには住んでない。人違いだ。と言い逃れましたが、まだどこか信用していないフェリックスでした。

そしてついにロンの手元にメンバーカードが届きます。それ見たフィリップは、自分がユダヤ人だということは今までそんなに考えたことがなかったが、この案件に関わりだしてから毎日、先祖や儀式などについて考えるようになった。と言います。

一方、パトリス率いる黒人運動団体にKKKから威嚇ととれる紙が送られてきます。

ロンは黒人たちやまた以前警察について公で発言したパトリスが狙われていることを伝えます。思っていたよりも事態は深刻になっていたのでした。

KKKは黒人たちへの警告として十字架を燃やす予定でしたがロンやフィリップによる警察のおかげで中止となりました。しかし人一倍黒人に対する嫌悪感が強いフェリックスは、なんとパトリスの家の近くで彼女の行動を監視していたのでした。

新たな動き

その頃、ウォルターは電話でロンにKKKに自分ではなく新しいリーダーが必要だと話していました。そしてウォルターはロン(この場合フィリップ)が適任者だと言い始めたのです。

ロンはさすがにそれはまずいと親戚の看病を理由に断りますが、考えてみてくれ。と言われてしまいました。署にいたロンにフェリックスから今から来るようにと電話があり、フィリップが向かいました。

そこにはウォルターはおらず、フェリックスは次の日曜に”戦争”を始めるから銃の準備をしとけ。とフィリップに伝えました。

そして後日ロンにFBIからエージェントが来て、ロンにいくつかの爆弾が軍隊から無くなっていることが解っており、それに政府の軍隊組織のメンバーがKKKに加担している可能性が高いことを告げます。

それに焦ったロンはデモを行っていた黒人学生団体の中にいたパトリスにKKKが今日テロ計画をしていることを通知しに行きます。ただし、まだ確かではないため公にすることは出来ないと言い、不審に思ったパトリスはロンに一体何者か白状させます。

警察に所属する探偵だということを知ったパトリスはロンとは違って自分はKKKを真っ向勝負をしているのに。こんだけ黒人たちが酷い扱いを受けてるのにそれをあなたは変えようとは思わないの。目を覚ますべきよ。とロンに失望しました。

フェリックスからロンに連絡が入り、デモがキャンセルされたことが署にも伝わります。爆発物を発見できるチャンスだったため落胆する警察官たち。

そこに上司から新しい任務を任せれます。それはなんとデイビッド・デュークの護衛でした。

KKKのトップである彼の護衛を黒人のロン、しかも電話で話したこともあるため身バレしてしまっては全てが水の泡になるとフィリップも反対ですが、上司からの命令のため従わざる負えませんでした。

悲劇の始まり

一方、その爆破物ですがそれはフェリックスの妻であるコニーが一般人を装い黒人の集まる地域に爆弾の入ったかばんを置き去りにし、爆破させる用にKKKのメンバーである軍人が持って来たのでした。フェリックス同様、黒人を心底嫌うコニーはやる気まんまんでした。

後日、デイヴィット・デュークを護衛するため、KKKの集まる会場に現れたロン。ロンを見た他のKKKのメンバーは自分たちが今何を見ているのか信じられない状態でした。

一方その頃、黒人学生団体は1916年にテキサス州で起こったジェシー・ワシントンリンチ事件についてジェシーの友人であった老人が講演をある自宅でしていた。

教会ではKKKがメンバーたちに洗礼の儀式をし、後にメンバーたちとジェシーのリンチ事件を題材にした映画”Birth of the Nation”を鑑賞し、それを黒人であるロンも隠れて見ていました。

しかし、事態は急変します。

後の団らんで一人のメンバーがロンと扮して紛れているフィリップを知っていたのです。

フェリックスに彼は、あいつ警察だぞ。フィリップ・ジマーマンだと言うとユダヤ人も差別するフェリックスはやはりそうだったのか。後は俺に任せろ。と言いました。

しばらくした後、コニーが不自然に外に出るのをロンが見つけます。慌てて彼女を後を追うロン、すぐに他の同僚にも彼女を追うよう指示します。

その頃、会場ではフェリックスがロンを本名のあだ名、フリップと呼び、フィリップは自分の身がバレていることを知ります。

周りもなぜそんな名前で呼ぶんだと不審がったその時、フェリックス宛に妻のコニーから電話が入ります。それはロンから連絡が入り、既に周辺は警察でいっぱいなため計画を実行できないということでした。

フェリックスは落ち着け、プランBだ。とコニーに指示しました。

そのプランBとは爆破物をなんとパトリスの家のポストに投函するというものでした

しかしコニーは重大な任務により緊張しうまく出来ず、そこにパトリスも自宅に帰ってきます。慌てて逃げようとするコニーを後を追っていたロンが捕まえますが、そこにやってきた警官たちはロンを警察だと信じず、ロンを拘束しようとします。

その時、近くで見張っていたフェリックスが爆弾のスイッチを押し、爆発しましたが、うまく爆弾を設置できていなかったためパトリスも他の誰も怪我は負いませんでした。

そこに会場を抜け後を追っていたフィリップも来て、無事にロンは解放されます。そして、この爆発事件をきっかけにコニーやフェリックスたちは逮捕されたのでした。

事件を未遂に止めることができ、またフェリックスたちの過激集団メンバーも逮捕することができたロンたちはあるバーでパトリスも交え飲んでいました。そこにおなじ署で働く人種差別者である同僚がパトリスやロンに暴言を吐いたところ、その場にいた他の同僚や上司にバレ、解雇されたのです。

事件は解決されども

大きな事件を解決し、少しですが人種差別を緩和することが出来たと喜んでいたロンたちですが、上司から今回あった事件については民間人に知られるべきでないという上からの指示で無かったことにするよう言われ、呆れるロンたち。

初めての潜入捜査、任務達成が報われず署を去ろうとしたロンに電話が鳴ります。無視していましたが、仕方なく出たところ相手はデイヴィット・デュークでした。

ロンは事件について残念だった。とデイヴィットに同情するも、最後はデイヴィットの言う黒人訛りの英語で自分がロンだということを告げ、電話を切ったのでした。

自宅に戻り、パトリスと話していたロンの所に、誰かが訪問して来ました。そしてKKKも十字架を燃やし、実際に2017年にヴァージニア州で起こったKKKによる事件の映像が流れます。

事件は解決できましたが、約半世紀たった今でもこの人種差別問題は無くなっておらず、深刻な問題として残っているのです。

ブラック・クランズマンの感想

今回この映画を見て日頃、自分がどの程度人種についてどのように考え捉えているかを改めて考えるようになりました。日本人は特に人種問題については他のアメリカやヨーロッパ、アフリカなどの沢山の移民がいる、また陸続きである国々と比べ日頃他の人種と関わることが少ないため鈍感で無知なところがあると思います。

私自身、海外で生活しだしてから自分がその国の人とは違うということを周りの対応など肌で感じることがあります。また実際に酷い言葉を言われることも度々過去にありました。その経験をした後この映画を鑑賞し、いかにこの問題が深刻なことだということを更に深く知ることが出来ました。

簡単に言うと人種差別は、ただ自分の肌の色が違うから排除すべきだ。ということです。たったそれだけなのです。

実際に、劇中にも出て来ますが、ジェシー・ワシントン氏のように他の人を襲うといった事件もありますが、全員そのようなことをしたわけでもないのです。ただ襲ったのが違う肌の色の持つ人間だった。という理由で身体を引き裂き、民衆の前で焼き殺し、その彼の身体の一部を土産物として販売するなど行い、それがそこの市民の多くに支持されたとのことでしたが、人権を全く無視し、人としてどうなのかと問われる世界問題に実際なったのです。

この映画はノンフィクション小説が元となっています。実際に過去にこのような悲劇があったにもかかわらず、映画の最後のシーンでもありますが最近また人種差別問題について沢山事件が起こっています。

特にアメリカではこの映画の中で、白人主義者が国のリーダーになるわけない。という台詞がありましたが実際今の国のリーダーは度々、人種差別を指すような発言しています。

この映画は今現在起こっているこの問題について、同じ過ちを繰り返さないよう”Birth of the Nation”とは違う作風で作られた理由も違いますが、映画を通じて私たちに語りかけてくれているのだと感じました。

この作品は黒人と白人の話ですが、日本人も近辺の国々に対し嫌悪感を抱いている人がいるのが現実です。また道ばたで見かけた肌の色が違う人に目がいき変な声をかける人も見かけたことがあります。

自分はそうではない。と思っている方でも少しでも苦手意識が他の人種の方に持っていたらそれが後に大きな問題になるかもしれません。また自分では気づいていないうちに「私とは違うから。」と決めつけていることもあるかもしれません。

ですので、私には関係ない。と思わずみんなに年齢性別関係無くこの作品を見て頂き改めて人種問題について自分なりに考えて頂きたいと思えた映画でした。

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