『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は2014年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編で、2017年5月に日本で公開されました。
「マーベル・コミック」の実写映画を同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズでは第15作品目です。
主人公のスター・ロードことピーター・クイルの父親の謎が明らかになる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』についてご紹介いたします。
Contents
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの作品情報
タイトル:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
原題:Guardians of the Galaxy Vol.2
原作:ダン・アブネット/アンディ・ランニング『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
監督:ジェームズ・ガン
脚本:ジェームズ・ガン
製作:ケヴィン・ファイギ
公開:2017年5月5日(アメリカ)2017年5月12日(日本)
出演者:クリス・プラット/ゾーイ・サルダナ/デイヴ・バウティスタ/ヴィン・ディーゼル/ブラッドリー・クーパー など
前作ではジェームズ・ガン監督とともにニコール・パールマンも脚本を手がけましたが、今作の脚本はジェームズ・ガン監督のみとなりました。そして、今作ではクイルの父親探しがストーリーのポイントになっていますが、原作のコミックどおりのジェイソンではありません。
また、監督は今作のサブタイトルをたくさん考えたのですが、タイトルの文字数が多いのでやめたそうです。単なる『2』ではなく監督が一番好きだという『Vol.2』にしたのは、音楽が重要な要素となっている今作に合っていますね。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのキャストについて
クイルの父親のゴアを演じたのはカート・ラッセルですが、クイルにとって父親のような存在のヨンドゥを演じたのはマイケル・ルーカーです。ジェームズ・ガン監督の監督作品の『スリザー』や『スーパー!』にも出演している彼は、悪役を演じることが多い俳優ですが、今作ではいい味を出していて涙を誘うようなシーンもあります。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの動画を無料視聴する
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのフル動画を無料視聴したい方はこちらの記事を参考にしてください。
≫ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのフル動画を無料視聴する
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのあらすじとネタバレ
1980年の地球のアメリカのミズーリ州でメレディス・クイルはある男とのドライブで、森の中に不思議な光るものを見る。土に根づいたそれを見た男は「今にどんどん広がるよ。宇宙のあらゆる所に」と言う。メレディスは男が宇宙人と知りながら恋に落ちていた。
それから34年後、スター・ロードことピーター・クイル、ガモーラ、ドラックス、ロケット、ベビー・グルートがメンバーの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はソヴリン星にいた。クリー人のテロリストのロナンを倒し、ノバ帝国の首都惑星のザンダー星を滅亡の危機から救ったことで、その名は銀河に知れ渡っている。
ガーディアンズはソヴリン人の女王のアイーシャから、アニュラックス電池の施設を宇宙怪獣アビリスクから守る依頼を受けた。アビリスクの表皮は厚かったが、首の傷を狙って倒す。ガーディアンズが報酬として受け取ったのはガモーラの妹のネビュラで、ザンダー星に連れて行って懸賞金をもらう予定だった。
ネビュラはアニュラックス電池を盗もうとして捕まったが、高価と知ってロケットが盗む。彼らはクイルの宇宙船ミラノ号で出発するが、クイルとアイーシャとの会話が原因かガモーラは不機嫌だった。クイルはドラックスに「ガモーラはやめておけ」と言われる。ガモーラは踊らない女だから合わないという意見だった。
ガモーラに拘束されたネビュラは「すぐ逃げ出して、あんたを殺す」と言っていると、ソヴリンの小型宇宙船の艦隊がミラノ号を追いかけてくる。ドラックスはロケットが電池を盗んだことを暴露した。遠隔操縦されたソヴリンの艦隊に襲撃され、逃げるミラノ号は窮地に陥る。
クイルの父と名乗るエゴ
一番近い星のベアハートへジャンプするための進入点にたどり着くには、量子小惑星帯を抜けなければならない。クイルとロケットがどちらが宇宙一のパイロットか争ったことで、ミラノ号は小惑星にぶつかって穴が開いてしまった。武器も壊れて絶体絶命となるが、ドラックスが船外に出て、残る1機を撃ち落とす。
だが、再び現れたソヴリンの艦隊に挟み撃ちにされて被弾していると、謎の宇宙船が現れて艦隊を一掃した。進入点に入る直前、ロケットは謎の宇宙船の上に立って手を振る男の姿を見る。ミラノ号は惑星ベアハートに不時着したものの、真っ二つに大破してしまった。
そこに謎の宇宙船が着陸し、船内から現れた男はクイルの父親のエゴだと名乗る。エゴは金を払ってクイルを迎えに行かせたヨンドゥ・ウドンタが自分に渡さなかったと明かした。その理由がわからないエゴに、クイルは痩せた子どもの自分は狭いところに盗みに入れたからではないかと話す。
ドラックスはヨンドゥがクイルの父親だと考えていた。エゴに拾われて育てられ、世話係をするマンティスも連れていたエゴは、クイルたちを自分の星に招待する。疑心暗鬼のクイルはガモーラに説得され、ミラノ号の修理とネビュラの監視をするロケットとベビー・グルートを残して出発した。
宇宙船内ではマンティスの触覚の話になる。共感力(エンパシー)を持つマンティスは手で触れると、その人の感情を感じるのだ。マンティスはクイルがガモーラに男女の性的な愛情があるのをばらしてしまう。マンティスは相手の感情を少しなら変えられ、エゴが眠る手伝いをしていた。
その頃、惑星コントラクシアにいたヨンドゥは、ラヴェジャーズ本隊のリーダーで、全隊のリーダーのスタカー・オゴルドと再会する。だが、スタカーはヨンドゥがクイルを人身売買のために拉致したため追放し、会話もわだかまりが残る手厳しいものだった。
その様子を見たヨンドゥの部下のテザーフェイスらは、パワー・ストーンの件で裏切ったクイルを見逃したヨンドゥの陰口をたたく。すると、そこにガーディアンズを逮捕するためラヴェジャーズを雇いに来たアイーシャが現れた。引き受けたヨンドゥはザンダー星でミラノ号につけた追跡装置を使ってベアハートに来る。
部下に反逆されるヨンドゥ
ロケットは仕掛けた罠で応戦したが、多勢に無勢で捕まってしまった。だが、ヨンドゥは報酬が100万のアイーシャにガーディアンズを渡す気はなく、売りさばけば25万になる電池を手に入れようとする。部下が反旗を翻す中、ヨンドゥはベビー・グルートをだまして自由になったネビュラに頭のフィンを撃たれて倒された。
クイルたちは地球の月くらいのサイズの惑星エゴに到着する。宇宙服なしで船外に出てソヴリンの艦隊を撃滅したエゴにガモーラが「何者?」と問うと、「天人(セレスティアル)」だと答える。自分でも生い立ちはわからず、最初の記憶は宇宙を漂っていたことだった。
そして、数百万年かけて周囲の分子を操ることを覚え、成長してこの星そのものになったエゴは、宇宙に他の生物がいるのか探す旅でクイルの母のメレディスと出会ったという。地球人の男がインフィニティ・ストーンを手にしても生きていたことを知り、自分の息子だと思ったのだ。
だが、クイルは母親が自分の父親が宇宙人だと言うのは病気のせいだと考えていた。そして、最愛の女性を置き去りにして死なせたこと、ヨンドゥを迎えに来させたことを非難する。エゴは定期的に戻らないと、ここの光や自分の体が消滅すること、愛する女性がいない地球に戻るのがつらかったことを話した。
この星の一部であるというクイルにやり方を教えると、クイルの両手に光が生じる。クイルにはエネルギーの光を球体にできる造形能力があり、エゴが父親だと自覚した。一方、ドラックスは娘と故郷の湖に行った話をして、共感力を使って彼の悲しみと喪失感を知ったマンティスと友達になる。
その頃、エクレクター号ではヨンドゥを支持するタルクやオブロらが、反逆者たちに宇宙空間に放り出されて殺されていた。ヨンドゥとロケットも殺されかかるが、ネビュラは彼らを生かして報酬や懸賞金を手に入れることを提案し、自分は報酬の分け前のほかに宇宙船ももらう。
ネビュラは前に自分で切り落とした機械の左手の代わりも手に入れた。分け前を何に使うかクラグリンに聞かれると、子供の頃の訓練で戦ったガモーラが勝つたび、父親に自分の体の一部を機械にされた過去を話す。それでも勝ちを譲らなかった姉と自分に苦しみを与えた父に復讐する気なのだ。
ネビュラが語った姉への本音
ヨンドゥとロケットは監禁されるが、テイザーフェイスはベビー・グルートを気に入って手元に置く。ヨンドゥはクリーの奴隷戦士だったのをスタカーに救われ、ラヴェジャーズに入ったことをロケットに話した。だが、若気の至りで欲深さに負けて掟を破り、スタカーに追放されたという。
脱出するためヨンドゥはベビー・グルートに船長の部屋にあるフィンの試作品を取ってくるように頼んだ。だが、指示がちゃんと理解できないベビー・グルートは何度も違うものを持ってきてしまう。ヨンドゥが目印を渡したことで引き出しを開けたが、また違うものを手にしたベビー・グルートを助けたのはクラグリンだった。
クラグリンは裏切ったことを後悔し、謝罪して脱出の準備をする。ヨンドゥは試作品のフィンでヤカの矢を操り、ロケットとともに反逆した部下を始末した。そして、エクレクター号を爆破したが、宇宙船になる部分を切り離して4人でエゴの星へ向かう。
エゴの星ではクイルに誘われてダンスを踊ったガモーラが、この星に嫌な予感がしていた。マンティスが何かに怯えているのを察し、クイルが半分は神の存在であることに優越感を抱き始めたため、ロケットと連絡しようとする。だが、つながらずに一人で物思いにふけるガモーラのところに、ネビュラが乗る宇宙船が到着した。
襲撃を受けてガモーラは洞窟内に逃げ込み、追いかけて墜落した宇宙船に逆襲するが、爆発の寸前でネビュラを助ける。それでもネビュラはガモーラを襲い、戦いに勝ったことを誇った。そして「私が欲しかったのは姉さんよ」と本音を口にして、自分の体がこうなったのはガモーラのせいだと責める。
その頃、エゴは宇宙を作り直し、正しい道へ導けるのは自分たちだけだと言った。それを陰で見ていたマンティスは、ドラックスに「大変なことになる」と知らせる。エゴは他の生命との共存を望んでいなかった。そして、ガモーラたちは洞窟内で数えきれないほど大量の骸骨を発見する。
エゴがもくろむ『拡張』計画
エゴは何千年もの時間をかけて何千という世界に自分自身の分身の『苗』を植えつけてきた。エゴが『拡張』と呼ぶ行為で、それらの世界はエゴの分身にすべて覆い尽くされてすべてエゴになってしまうのだ。だが、それは1人の天人のパワーでは足りず、天人が2人いれば『拡張』計画を実現できるはずだという。
ちょうどその頃、ロケットたちはエゴの星の前に到着した。危険なエゴからクイルを助けるのは「名誉か? 愛か?」と聞くヨンドゥに「一生デカい顔ができる」とロケットは答える。だが、ロケットが本当は臆病者で心に大きな穴があることを、赤ん坊の時に両親に売り飛ばされたヨンドゥは「お前は俺だから、わかるんだよ」と言った。
ガモーラは前にドラックスに何かを言いかけてやめたマンティスを問い詰める。マンティスはガモーラが見つけた骸骨はすべてエゴの子供たちだったと白状した。計画を実行するにあたって失敗し、苦しむ間もなく死んだのだ。だが、エゴは天人の継承者として光との繋がりを持っているクイルを見つけたことになる。
クイルを見つけて逃げようとするガモーラだが、マンティスは「エゴに取り込まれて手遅れかも」と危惧し、ネビュラは「あきらめよう」と言った。クイルを仲間と言うガモーラに、ネビュラは「怒鳴り合ってばかりで仲間じゃない」と否定する。だが、ドラックスは「俺たちは家族だ。見捨てはしない」ときっぱりと言い切った。
クイルもまた『拡張』計画で失うことになる仲間たちのことを気にかける。だが、エゴは人間としての感情は超越していると言った。そしてリバー・リリーと呼んでいたクイルの母に3回会いに地球に戻ったが、未練を断ち切って計画に戻るため、彼女の頭の中に腫瘍を入れたことをつい漏らしてしまう。
その言葉に我に返ったクイルはエゴを銃で撃った。だが、それはエゴに通用するはずもなく、無傷の状態に戻ったエゴは光の流れでクイルの体を貫く。そして、「千年間、エネルギーにしてやるから、よく反省しろ」と吐き捨てるように言うと、クイルが大切にしている母のカセットテープ入りのウォークマンを壊してしまった。
ガモーラからの通信がようやく通じたことでロケットたちはエゴの星に向かった。だが、ガモーラたちがクイルを助けようと建物に近づくと、光が爆発したようになる。クイルの体から地中にもぐった光のエネルギーが惑星の中心にあるエゴの脳に到達すると、各惑星にエゴが植えつけた『苗』が活動を始めた。
銀河を救うための作戦
クイルのもとにガモーラたちが到着し、ヨンドゥが操縦するポッドは建物に突っ込んでエゴを倒して到着する。クイルの体を貫いていた光が抜け、各惑星で成長した『苗』が停止した。だが、エゴを殺さない限り計画は阻止できないため、ネビュラやマンティスも含めクイルたち一行が乗ったポッドは地中に潜る。
ポッドの操縦席で、ヨンドゥはクイルをエゴに渡さなかったのは、エゴが子供たちにしたことを知ったからだと明かした。ポッドは鉱石で覆われたエゴのコアを攻撃するが、そこにソヴリンの小型宇宙船群が現れて襲撃してくる。テイザーフェイスが死ぬ間際にエゴの星の座標を送ったからだ。
ポッドの発電機を壊されてレーザー砲が使えないため、ロケットがアニュラックス電池で時限爆弾を作ってクイルとエゴのコアへ向かう。その間、マンティスがエゴを抑えるため眠らせることにした。爆弾をコアの真上に設置できるのは狭い穴を通れるベビー・グルートだけだが、彼は押すスイッチを覚えられない。
推進装置が動かず、ソヴリンの小型宇宙船群に囲まれて絶体絶命のポッドを救ったのは、左手を推進装置につないだネビュラだった。小型宇宙船群をレーザー砲で殲滅するが、ポッドは爆発してしまう。マンティスが気絶してエゴが動き出し、クラグリンが宇宙船で救出に向かうが、みんなはエゴの光に捕われてしまった。
絶体絶命のピンチにヨンドゥがクイルに「俺が矢を飛ばす時、頭は使わない! 俺は心を使って」と言う。その言葉に母やガーディアンズの仲間、ヨンドゥとの思い出が次々と浮かび、バワーを得たクイルはエゴに反撃した。ベビー・グルートが正しく時限爆弾をセットしたが、爆発まで5分しかない。
逃げ遅れたクイルを待つヨンドゥに、ロケットは1個ずつの宇宙服とジェット・ロケットを渡した。ベビー・グルートがヨンドゥに言った「ボクはグルート」をロケットが訳す。「クソガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにようこそ。もっと汚い言葉だった」という言葉にヨンドゥはうなずいた。
仲間との強い絆
クイルとヨンドゥを待たずにクラグリンは宇宙船を発進させる。クイルを助けに戻ろうとするガモーラを気絶させて止めたロケットは「仲間を失うのは1人で十分だ」と言った。時限爆弾を止めようとするエゴは「お前は神なんだ。私を殺せば、普通の奴らと同じになる」と言うが、クイルは「それの何が悪い?」と答える。
ついに時限爆弾が爆発してエゴの星が崩壊を始め、死を覚悟したクイルを助けたのはヨンドゥだった。クイルを抱えたヨンドゥはジェットパックで宇宙空間へ上昇しながら「いい息子を持てたぜ」と言って、クイルに宇宙服を装着する。それにクイルが気づいた時はすでに遅く、ヨンドゥは死んだ。
ヨンドゥの葬式で、クイルはガモーラにデビッド・ハッセルホフが父親だと言ったことをみんなに話す。2人に共通点があったことに気づき、やはりハッセルホフが父親であり、それは「あんただよ、ヨンドゥ」とクイルは言った。そして、クラグリンからヨンドゥがクイルのために買っていた300曲入りの音楽プレーヤーのZuneを受け取る。
「長い間、必死に探し回っているものはすぐそばにあって、気づかないだけ」というクイルの言葉に、ガモーラもあることに気づいた。ガモーラはネビュラに謝ると「ずっと私の妹よ」と言って抱きしめる。姉の気持ちをうれしく思うネビュラだが、サノスを殺すため出発した。
クイルはクラグリンにロケットが修理したヤカの矢を渡した。クイルが音楽を聴いていると、ロケットから連絡を受けたラヴェジャーズのメンバーがヨンドゥの死を悼んで集まる。花火が上がるラヴェジャーズの葬儀で、昔の仲間たちがヨンドゥを称えた。仲間の絆は今でも残っている。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの感想とまとめ
前作では銀河のおたずね者たちが『仲間』になっていく過程が描かれていましたが、今作では彼らが『家族』になるのが描かれます。そして、もう1つ、もともと姉妹のガモーラとネビュラ、血はつながっていないクイルとヨンドゥが、自分たちは『家族』だと再認識する姿も、いくつものエピソードを重ねて描かれています。
クイルの本当の父親の名前がエゴというのは、まさに名は体を表すものでした。宇宙を『自分』で覆い尽くし、『自分』だけの世界になることしか考えず、クイルのことも利用したいだけで愛していませんでした。これまで態度には出さずにいたものの、クイルを心から愛して育て、命を懸けて守ったヨンドゥこそ本当の父親といえます。
このシリーズは迫力のある戦闘シーンも見所の一方で、思わず笑ってしまうコミカルなシーンも多く、ヨンドゥはそんなシーンが多いキャラクターです。しかし、今作では彼の人間味あふれる姿がたくさん見られ、ヨンドゥを演じるマイケル・ルーカーの表情、台詞回しは本当に素晴らしかったです。彼の新たな一面は注目ポイントですね。
戦闘シーンの大掛かりなCGももちろん見応えがあるのですが、やはりロケットやグルートのCGが自然で、特にツンデレなロケットの細かい表情や動きはつい見入ってしまいました。そして、前作ではアメリカで一番人気のキャラクターだったグルートも素敵だったのですが、今作のベビー・グルートは仕草や表情が本当にかわいかったです。
体の大きさ同様に幼児の精神年齢や知力になったぶん、ベビー・グルートは重要な役割を任せられても観客がハラハラドキドキする行動を繰り返します。だからこそつい応援したくなり、時限爆弾の設置に成功した時は褒めてあげたくなりました。ミッドクレジットでは、少年サイズの彼が反抗期の引きこもり状態になっていて気になります。
このシリーズではやはり音楽も重要です。そのシーンに合う歌詞がある70年代や80年代のヒット曲が使われ、見所ならぬ聴き所になっています。個人的には、エゴの星へ700回のジャンプをするシーンの音楽とヨンドゥやロケットたちの顔がゆがんでしまうコンビネーションがおもしろかったです。
クイルがエゴに反撃するきっかけがウォークマンを壊されたことというのも、このシリーズならではでしょう。母との思い出は音楽がとても大切で、ここにも家族愛が感じられる作品でした。また帰ってくると予告したガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがどんな姿を見せてくれるか楽しみです。
コメントを残す