映画『シャザム!』あらすじ・ネタバレと感想!フル動画を無料視聴方法もご紹介

『シャザム!』は、DCエクステンデッド・ユニバース第7弾作品のスーパーヒーロ―実写版映画です。『死霊館』シリーズ等を手掛けたイギリス人プロデューサーのピーター・サフランが製作。グループホームで生活を始めた14才のビリーは電車に乗っていた際、突然異次元の世界へ移動し、魔術師・シャザムに召喚されます。選ばれし者だと告げられたビリーは、シャザムの魔力を手に入れる事に…。

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『シャザム!』作品情報

タイトル:シャザム!

原題:Shazam!

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

脚本:ヘンリー・ゲイデン

原作:『キャプテン・マーベル』CC・ベック、ビル・パーカー

製作:ピーター・サフラン

公開日:2019年4月5日(アメリカ)、2019年4月19日(日本)

出演者:ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、マーク・ストロング、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・ガストン・フンスー

『シャザム』概要

『アナベル 死霊人形の誕生』を監督したデヴィッド・F・サンドバーグが本作のメガホンを取り、同作で製作を務めたピーター・サフランと再びタッグを組んでいます。脚本は『アース・トゥ・エコー』を書いたヘンリー・ゲイデン。アメリカ批評家サイトRotten Tomatoesで91パーセントの高評価を得ているコメディ作品です。スーパーヒーロー映画では初めて養護施設に育つ子供達を中心にした物語です。

キャスト

お馴染みの海外ドラマ『CHUCK/チャック』で主人公を演じたザッカリー・リーヴァイが本作の主演を務めます。悪役サデアス・シヴァナを『キングスマン』のマーク・ストロング、魔術師シャザムにジャイモン・ガストン・フンスー。日本でも放送されているディズニーのドラマ『アンディ・マック』のアッシャー・エンジェルがビリーに扮し、友人のフレディ役を『“IT” それが見えたら、終わり。』のジャック・ディラン・グレイザーが演じます。

『シャザム』あらすじ・ネタバレ

サデアス・シヴァナは、父が運転する車に兄と一緒に乗っていた最中、突然別の空間へ移動した。暗い洞窟を歩いて行くと神殿に辿り着き、7つの大罪を岩の中に封じ込め見張りをする古代7大魔術師の1人シャザムが現れた。

長い時が流れ自身の衰えを感じていたシャザムは、王者となる後継者に自分の魔力を受け継がせようとその人物を探していた。純粋で強い心の持主でなければならないとシャザムは話す。青白く光る球体に魅かれたサデアスは、思わず掴もうとした。

サデアスの行為を遮った魔術師は、純粋な心があれば誘惑を拒絶できた筈だと言い、資格が無いとサデアスを元の現生へ戻した。サデアスは、たった今自分が経験した事を説明するが、父親は適当な事を言うなと息子を叱責した。

その瞬間横から他の車に突っ込まれ父親が大怪我を負ってしまう。車から投げ出された父親に寄り添う兄は、サデアスのせいだと責めたてた。

ビリー

現代、フィラデルフィア。14才のビリーは、質屋に異常事態があると緊急通報する。駆けつけた警察官を店に閉じ込め、パトカーに乗り込んだビリーは、端末から警察のデータベースにアクセス。

幼い時に遊園地ではぐれて以来生き別れになった母親の名前を打ち込み住所を調べた。その住所へ行くと中から黒人の女性が出てきて、同姓同名だと分かり、ビリーはがっかり。警察官が後を追って来てビリーは保護された。

児童カウンセラーは、ビリーが異なる6地域の里親から逃げ出した事に言及する。自分には本当の母親が居るとビリーは主張するが、カウンセラーは、18才になるまで保護者は必要だと説得した。

ビリーはカウンセラーからグループホームを運営するヴィクターとローザを紹介され、仕方なくやっかいになる事を決める。2人も同様に昔は養護施設で育った過去を明るく話す。ビリーは、ホームで暮らすフレディと同室になった。

サデアス・シヴァナの野望

大人になったサデアスは、自分と同じように未知なる異次元へ移動した経験を持つ52人を調査し、再び洞窟へ戻る方法を発見した。すっかり年を取り弱くなった魔術師のシャザムと再会したサデアスは、自分を価値が無いと断罪された恨みを口にする。

そして、サデアスは、確かに自分は純粋な心は持ち合わせていないと不敵な表情を浮かべ、シャザムが止めるのも聞かず、青白く光る球体を掴む。岩が崩れ解放された大罪は、自分達の後継者を見つけたと言い、サデアスに乗り移った。

14才のスーパーヒーロ―誕生

学校帰りに電車に乗っていたビリーを異次元の世界へ召喚したシャザムは、選ばれし者であると伝える。自分の杖を掴ませてから「シャザム」と唱えさせた。

魔力の移行が始まり、ソロモンの知恵、ヘラクレスの強さ、アトラスの忍耐、ゼウスの力、アキレスの勇気、そしてマーキュリーの速さが備わるとシャザムが雄叫びを挙げると、青年に成長したビリーがシャザムのマントを背に出現し、魔術師は崩れ去った。

混乱しどうして良いか分からないシャザムは、スーパーヒーローファンのフレディに助けを求める。シャザムが飛行できるか試す事になるが上手く行かずフレディはビリーをからかう。ふざけるなとシャザムがフレディを指差した時、指先から稲妻が放出。

シャザムは公園のジャングルジムに稲妻を流してフレディ―とはしゃぐ。すると女性が男に襲われているのが見え、シャザムは意図せず一気にその場に到着。女性は催涙スプレーで男を撃退した後だったが、ビリーは又しても思わずその男を吹き飛ばした。

恐れをなした女性は所持金をビリーに渡して逃走。73ドル儲けたと言うフレディ―と一緒に、シャザムはビールを買いにコンビニへ行く。そこへ銃を持った2人組が強盗に入りシャザムは止めに入る。強盗はシャザムを撃つが、弾は貫通せず床に落ちた。

フレディはスマホで動画の撮影を始め、シャザムは強盗にもう一度撃ってくれと頼む。強盗は言われた通り連射するが同じように全弾床に落ちた。フレディとシャザムに顔を撃てと言われ、弾が無くなるまで強盗が引き金を引く。

シャザムはくすぐったいとにやけた後、強盗を退治。お礼にビールを貰い、一気飲み干す2人だが、不味くて吹き出す。代わりにたくさんのお菓子と缶ジュースを受け取り2人は楽しく過ごす。

ビリーが学校を出たまま居なくなり心配するヴィクターとローザを余所に、2人はこっそり帰宅。他の子供に見た目が違う事を説明する際、「シャザム」と言わされた経緯を話した時、シャザムはビリーの姿に戻る。皆で話し合い秘密にする事を誓った。

シャザムへの敵意

一方、サデアスは、役員会議に出席する父親の会社へ訪れる。幼い頃、自分が異次元へ行った話しをした時信じてくれなかったと恨みごとを言う。止めに入った兄の胸ぐらを掴んで吹き飛ばし、兄は高層ビルの窓から落ちて行った。

サングラスを外したサデアスの左目が青白く光る。7つの大罪を出現させたサデアスは、役員たちを全員殺害した。怯えた父親はお金や会社を与えるとサデアスに懇願。

しかし、サデアスは物など力では無いと吐き捨て、強欲の罪に父親を殺させる。大罪達は、魔術師が力を託した後継者が潜在能力を目覚めさせる前に抹殺しなければ負けるとサデアスに警告した。

魔力実験

翌日、フレディとシャザムに変身したビリーは、稲妻で投げた物を撃ち落として遊ぶ。フレディが怪力実験と題し、シャザムは無人の建物の柱を拳で粉砕、ドラム缶を人差し指で吹き飛ばす。飛行実験では、スケートボードのチューブでビリーが宙高くジャンプ。

フレディ―は、シャザムはが着地に失敗してしりもちを着く所等様々動画を撮影し、選りすぐりをインターネットにアップロードする。2人は自動販売機を指から放出する電流で壊して缶ジュースを飲み、ATMからは現金を放出させ、やりたい放題。

すっかり調子に乗ったフレディは、学校の苛めっ子にネットで有名なスーパーヒーローを知っていると自慢し秘密にする約束を破り、ビリーと喧嘩になった。公共の場でシャザムに変身したビリーが稲妻を披露してお金を稼いでいるとフレディが文句を言いに来た。

自分はスーパーヒーローの大役があって忙しいとシャザムが言い、指から放った稲妻で高速道路を走るバスのタイヤが破損。落下したバスの下へ素早く駆けつけたシャザムは、落下して来たバスを下から受け止め、乗客と運転手を助けた。

警察が来てメディアが報道。フレディは、自分の力を利用して見物客にお金を出させるシャザムを中傷して口論に発展。腹を立てたフレディは去って行く。そこへ、サデアスが表れた。自分に魔力を渡さなければ死んでもらうとシャザムを脅す。

自分は無敵だと言ったシャザムを、観衆の前でサデアスは宙に向かって一発のパンチをお見舞いし、シャザムは車に落下。鼻血を出しながらサデアスを爺さんと呼んで殴ろうとするが、軽く交わされる。サデアスは、シャザムの首を掴み雲の上まで飛んで行く。

再びサデアスに殴られ落下するシャザムは、未だに飛行が上手く行っていなかったため、ジタバタする。そっと目を開けると地面直前で静止しており、シャザムは宙に浮遊するのを一瞬楽しむ。しかし、襲ってきたサデアスに再び吹き飛ばされた。

圧倒的な力を見せつけられたシャザムは逃げ回るが、サデアスは執拗に追ってくる。上手くビリーに戻って目を欺き逃走することに成功するが、サデアスはビリーを探しに来たフレディを拘束。

今の家族を守る

その頃、帰宅したビリーは、グループホームに同居するパソコンが得意の子供から母親の行方が分かった事を聞かされる。実母は旧姓を名乗っていたため、見つけられなかった事を知った。

母親を訪ねたビリーだったが暖かく迎えられず、更に見捨てられていた事を告げられる。傷心のビリーにフレディを人質にしたサデアスから帰宅しろと電話が入る。ビルの屋上からシャザムと叫んだビリーの胸に稲妻が落ち、シャザムは空を飛んで行く。

同居の仲間を大罪が脅したため、シャザムはサデアスの望みを聞き、2人で異次元へ入って行く。魔術師と出会った神殿へ来たシャザムの目の前に、サデアスに乗り移った7つの大罪が姿を現し、「シャザム」の呪文を唱えろとビリーに迫った。

その時、後を着けてきた仲間の子供達が放ったボールがサデアスの頭にぶつかる。振り向いたサデアスの頭から血が滲んでいた。大罪が再びサデアスの体に入って行くと傷口が塞がるのをシャザムは目撃。サデアスの隙を突いて投げ飛ばし、皆を連れて逃走した。

瞬間移動で現世界に戻り遊園地へ来る。ネットの動画を見た子供達がシャザムに気づいてスマホを向ける。ビリーに戻って紛れ込むが、追って来たサデアスが手当たり次第攻撃を開始した。闘いに向かおうとするビリーを心配したフレディ―が止めた。

家族を守れないならスーパーヒーローの資格など無いと言い残したビリーは、シャザムに変身しサデアスに挑んで行った。これまで全く歯が立たなかったが、サデアスのパンチを平手で受け止め、シャザムはサデアスを投げ飛ばす。

しかし、又しても子供達を大罪に襲わせたサデアスに従うしかないと跪いたシャザムは、魔術師が自分に力を託す時、兄妹を目覚めさせよと言われた事を思い出す。サデアスが掴んでいた魔術師の杖を奪い取り、皆に杖を握り自分の名前を一緒に唱えるよう頼む。

仲間

一斉に「ビリー!」と叫ぶ仲間に、その名前じゃないと慌てて補足。改めて「シャザム」と皆で声を合わせて唱えると、空から一筋の稲妻が走る。シャザムの目の前に、大人に成長した仲間が色違いの同じコスチュームに身を包みスーパーヒーローとなって出現。

再びサデアスが解き放った6つの大罪とまだ慣れない力を使いフレディ達は対峙する。そして、シャザムはサデアスと一騎打ちの戦闘を繰り広げた。空中戦になる中、シャザムは、サデアスに潜む残りの大罪・羨望を言葉巧みに誘き出す。

羨望が体から抜け出たサデアスは力を失い、宙から落下。寸での所でサデアスを捉えたシャザムは、サデアスが目に隠していた光る球体を奪還した。みんながシャザムの下へ集まると、活躍を称える観衆が拍手を送った。

神殿にみんなで戻り、球体を返還する。大罪を中に封じ込めた岩が復元された。ある日、昼時間にランチを食べていたフレディは、苛めっ子達にからかわれる。そこへ、シャザムが現れ、フレディに全てを教わったと集まった生徒達の前で話す。

苛めっ子達が口を開けて呆然としている中、シャザムがもう1人友人を招待したと告げる。そこへ、スーパーマンが登場。

『シャザム』を観た感想

トム・ハンクスの『ビッグ』を彷彿とさせる『シャザム!』。前者は年齢の幼さが前面に出て微笑ましかった一方、後者は演じたザッカリー・リーヴァイのハチャメチャ振りがとても楽しく、両者とも年齢ならではの無邪気さが可愛らしいキャラクターです。

家族向け映画はピンチになると大人が援護に駆けつける展開が多いですが、本作では皆無です。子供達だけで子供達なりに考えて行動し、助け合いながら事態に対処。最後はみんなで手を合わせて敵を負かし、遊園地に集まった同年代の観客が拍手喝采。

ビリーの生い立ちや母親を追跡する経緯は社会システムが関与するため大人が登場しますが、ぶれること無く子供の目線で物語りSNSの役割も上手く利用しながら完結している所は特筆すべき点です。

本作の監督を務めたデヴィッド・F・サンドバーグは、100人以上をオーディションして主人公を演じる俳優を探しました。シャザムのキャラクターにマッチする人を見つけられませんでしたが、ザッカリー・リーヴァイが他の登場人物に応募した動画を見つけて面接。

子供のまま大人になった様な30代後半のリーヴァイを適役だと製作会社へ打診し、リーヴァイが見事にシャザム役を射止めました。子供の頃からスーパーヒーローファンで漫画を読んでいたリーヴァイは、夢が叶ったと話しています。

悪役サデアス・シヴァナを演じたマーク・ストロングは、役を離れた時の表情がまるで別人。インタビューで見せる穏やかでとても柔らかい普段の雰囲気は、役になりきる実力派俳優ストロングならではと言えます。

青く光る左目をCG加工するため、コンタクトレンズを入れたり出したりする作業があったそうです。佳境になるリーヴァイとの空中戦は、ワイヤーで吊るされ引っ張り回されたとインタビューでストロングが明かしています。

本作で一番目を引く場面は、ビリーが高層ビルからサソリの様に体を捻ってジャンプしシャザムに変身する所ですが、何度もテイクを重ねたそうで、スタジオ内に設置された高台を飛び降りる撮影は怖かったと演じたアッシャー・エンジェルが語っています。

また、舞台はフィラデルフィアですが、撮影は主にカナダのトロントで行われています。多くのハリウッド映画やドラマが撮影されるカナダですが、フィラデルフィアとトロントが持つ都会の様子が似ていた事がロケ地に選ばれた理由のようです。

既に興行収入200億ドルの大ヒットを記録している『シャザム!』。一部のメディアでは、既に続編製作が決定したと報道しており、ヘンリー・ゲイデンが引き続き脚本を担当すると伝えられています。

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