映画「ワイルド・スピードMAX」のあらすじネタバレと感想!動画の無料視聴方法も紹介

今や世界で最もヒットしたカーアクション作品シリーズとなった『ワイルド・スピード』シリーズ(通称:ワイスピ)。
今回は、シリーズの顔ともいうべき記念すべきヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーが第1作『ワイルド・スピード』(2001年公開)以来8年ぶりにダブル主演を務めたシリーズ第4作『ワイルド・スピードMAX』についてのあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

『ワイルド・スピードMAX』の作品情報

タイトル:ワイルド・スピードMAX
原題:Fast & Furious
監督:ジャスティン・リン
脚本:クリス・モーガン
製作:ヴィン・ディーゼル/ニール・H・モーリッツ/マイケル・フォトレル
公開:2009年4月3日(アメリカ)、2009年10月9日(日本)
出演:ヴィン・ディーゼル/ポール・ウォーカー/ミシェル・ロドリゲス/ジョーダナ・ブリュースター/ジョン・オーティス/ラズ・アロンソ/ガル・ガドット/サン・カン など

監督は前作(第3作)『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に引き続いてジャスティン・リンが務めています。
脚本も『TOKYO DRIFT』からの続投となるクリス・モーガンが務め、本作よりシリーズに完全復帰を果たしたヴィン・ディーゼルがプロデューサーとして名を連ねています。

『ワイルド・スピードMAX』のキャスト

本作は『TOKYO DRIFT』のラストでシリーズ復帰を果たしたヴィン・ディーゼルと第2作『ワイルド・スピードX2』以来の出演となるポール・ウォーカーが第1作『ワイルド・スピード』以来8年ぶりのコンビ復活を果たしています。
そのほか、ダブルヒロインのミシェル・ロドリゲスとジョーダナ・ブリュースターは『ワイルド・スピード』以来8年ぶりにシリーズ復帰、サン・カンは『TOKYO DRIFT』からの続投、本作より新たに『ワンダーウーマン』のガル・ガドットが新レギュラーとして参加しています。

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『ワイルド・スピードMAX』のあらすじ・ネタバレ

ドミニク再び

ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)が日本を訪れる以前のこと。(前作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』参照)

表は伝説の走り屋、裏ではトラック窃盗犯としてロサンゼルスで暗躍していたドミニクは、奇妙な友情を育んだ潜入捜査官ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の助けでアメリカから脱出(『ワイルド・スピード』参照)、中南米を転々とした後、ドミニカ共和国に落ち延びていたのである。

ドミニクは自分を追ってきた恋人のレティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)、仲間のハン(サン・カン)らと共にタンクローリーを襲撃しようとしていた。
ドミニクがタンクローリーの行く手を阻む間、飛び乗ったレティはタンク部の連結を切り離し、この日もガソリン窃盗は上手くいったかに思えたのだ。

ところが、異変に気付いたタンクローリーの運転手が突如発砲、ドミニクや仲間たちの車を威嚇し始めるのだった。
ドミニクはタンク部に取り残されたレティを助け出し、運転手の脱出したタンクローリーはそのままガードレールを越えて崖下に転落していったのである。

ドミニカ共和国からの脱出

その夜、若者たちが集まってストリートレースが催されようとしていた。
ドミニクはガソリンを売った金を仲間たちに山分けしたが、ハンは警察の捜査の手がドミニクに迫っているとして翌日にこの国から脱出しようと勧めてきたのだ。

ドミニクは東京に逃げるというハンと乾杯を交わし、レティには「サツの狙いは俺だ。俺と一緒にいない方がいい」と告げるのだが、レティは当然の如くドミニクについていく決心を固めているのだった。

夜明け前、ドミニクはレティが眠っている間に荷物をまとめて去って行った。
当分食っていけるだけの札束を残して・・・。

ブライアンの捜査

ロサンゼルスのダウンタウン。
ブライアンはマイアミで麻薬密売組織を壊滅させた功績によりドミニクを逃がした罪を帳消しとなり(『ワイルド・スピードX2』参照)、FBI捜査官に抜擢されてこの街に舞い戻ってきたのである。

この日、ブライアンは容疑者を追ってビルからビルへと飛び移り、商店街を走り回り、アパートの屋上まで追い詰めて逮捕したのだ。
FBIに戻ったブライアンは住民から苦情が殺到したことで「お前を復職させたのは間違いだったようだな」と上司に嫌味を言われるのだった。

ブライアンはデビット・パークという韓国系の男がストリートレーサーを集めて麻薬の運び屋をさせようとしていた件を追っていたのだが、逮捕したのは同姓同名の人違いだったのである。

ブライアンはパークの足取りを手掛かりに、とある麻薬密売組織を叩けると踏んでいたのだ。

レティ死す?!

ドミニクはパナマのパナマシティまで落ち延びていた。
車いじりをしていたドミニクのもとに、ロサンゼルスに残してきた妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)から電話がかかってきたのである。

電話はするなと言ったはずだというドミニクに、ミアはレティが何者かによって殺されたという知らせを告げるのだった。

ブライアンはレティの葬式に参列、同僚からドミニクがアメリカに舞い戻って来たことを知らされたのだが、かつて交際していたミアに会うことはなかった。
別の場所では、ドミニクが遠巻きに葬式の様子を見守っていたのだ。

その夜、ドミニクは久しぶりにミアと再会を果たし、帰って来てはダメだというミアを優しく抱きしめたのである。
ガレージにはドミニクの父の忘れ形見で、『ワイルド・スピード』にてブライアンとゼロヨンの勝負を挑んだ際に事故を起こして大破していたダッジ・チャージャーが置かれているのだった。

ミアの話では、レティはロサンゼルスに戻ると必ずこのガレージを訪れ、チャージャーを大切にいじっていたのだという。
ドミニクはミアに、レティが殺されたとされる場所はどこかと尋ねたのだ。

麻薬王ブラガを追え

ブライアンはFBIの作戦会議に召集され、3日以内に現在行われている麻薬王ブラガ率いる麻薬密売組織の捜査の進展がない場合は捜査を打ち切ると通告されたのである。
FBIは総力を挙げてブラガを追っていたのだが、2年かけても何の手掛かりもなく、これまでに潜入捜査官が何人も命を落としていたのだった。
困ったことに、ブラガは顔写真も指紋も生年月日などの情報は一切なく、捜査は暗礁に乗り上げていたのだ。

会議の後、ブライアンは同僚から、ドミニクのものらしき車がミアの家付近で目撃されたことを知らされたのである。

その夜、ドミニクはミアと共に、レティが殺害されたとされる場所を訪れた。
そこにはタイヤがスリップした跡や車が横転した跡があり、ドミニクは当時の様子を思い描くのだった。

ドミニクは痕跡からスリップした車はニトロ燃料を使っていたと断定、ロサンゼルスでニトロを売っているのは今やただ一人しかいないと睨んだ。
ミアは兄が危険に巻き込まれる前にレティのことを忘れるよう訴えたが、既にドミニクはレティの仇を討つ決心を固めていたのだ。

ブライアンは改めて同姓同名の多いデビット・パークの資料に目を通し、50人ほどに絞り込んでいた。

その頃、一人で帰宅したミアの前にFBIの捜査官2名が現れ、ミアに任意同行を求めたのである。

再会

明け方、FBIに戻ったブライアンは、ミアの姿を目撃した。
ブライアンは部下に絞り込んだ50人の情報を調べるよう指示、移送命令だとしてミアを連れ出すのだった。

一方、ドミニクはレティにニトロ燃料を売った人物を締め上げ、デビット・パークが関与しているとの情報を聞き出したのだ。

5年ぶりにミアとの再会を果たしたブライアンは、ドミニクが依然として警察に追われ続けているとして、彼に接近しないよう忠告したのだ。
ミアはブライアンが自分に気があるフリをしたことでファミリーが離散してしまったとして、ブライアンのことを許すつもりはなかったのである。

なぜ兄を逃がしたのかというミアの問いには、ブライアンは「わからない」と答えるのみだった。

FBIに戻ったブライアンは、いくつかのリストアップされた情報から、パークは違法改造された日産・シルビアに乗っている可能性が非常に高いと睨んだのだ。
ブライアンがシルビアの置いてあるアパートに向かった時には、先回りしていたドミニクが本物のデビット・パーク(ロン・ユアン)を締め上げているところであった。

まさかの再会を果たしたドミニクとブライアンは、目的こそ違えど同じ獲物を巡って一歩も譲らない。
ドミニクはパークからブラガに関する情報を聞き出すと姿を消していたのである。

ブライアンはパークの身柄をFBIに連行したところ、同僚から勝手にミアを逃がしたとして殴り合いの喧嘩となったのだ。

運び屋選抜レース

その後、パークの証言により、ブラガの組織のNo.2であるラモン・カンポス(ジョン・オーティス)が麻薬の運び屋を選ぶため、翌日夜にストリートレースを開くということが明らかになるのだった。
上司はブライアンに翌日のレースに参加することを命じたのである。

ブライアンはレースに出場する車を用意するため、ロサンゼルス市内で押収されたスポーツカーの中から青の日産・スカイラインGT-R(R34型)をピックアップした。
一方のドミニクもレースに出るため、シボレー・シェベルSSの最終調整をしていたのだ。

レース当日、集合場所の屋内ゴルフ場に呼ばれたブライアンらレース参加者は、カンポスの部下である美女ジゼル・ヤシャール(ガル・ガドット)に案内され、ゴルフを嗜むカンポスのもとに通された。
後から少し遅れてドミニクも姿を現すのだった。

参加者は一人ずつカーナビを渡され、ナビの指示通りに封鎖されていない一般道を駆け抜けるというものだ。
勝利した者はブラガの運び屋となり、仕事の内容は勝者にしか明かされないというものである。

あの日のゼロヨン以来の対決となったドミニクとブライアンは巧みなテクニックで次々と一般車両を交わし、他の参加者たちが次々と事故を起こしてリタイヤするなか夜のロサンゼルスを駆け抜けていった。
ブライアンはナビの指示を無視して近道を通り、先頭を走るドミニクに追い付こうとするのだがラストの400mでスピンしてしまい、レースはドミニクの勝利に終わるのだった。

明らかに反則だと詰め寄るブライアンに、ドミニクは「このレースにルールなんてないぜ」と悪びれる様子もない。
ドミニクを気に入ったカンポスは、彼をブラガの運び屋として雇うことにしたのだ。

翌朝、ブライアンは自分をからかった参加者のひとりを、麻薬所持の罪で逮捕したのである。

依頼

ドミニクは指定されたクラブへと足を踏み入れた。
そこにはブライアンもビリヤード客として潜入しているのだった。

ドミニクとブライアンの前に現れたカンポスは酒も女もタダだから楽しんでいけとコロナビールで乾杯、ブラガについてはストリートから這い上がったボスの中のボスであり、手下は誰もがブラガのためなら死をも恐れないというのだ。

ブライアンは個室に戻ったカンポスの後を追い、彼がブラガらしき人物と乾杯しているのを目撃した。
一方のドミニクはクラブ地下のガレージに潜入、1台の旧車に目がいったのである。

ドミニクの目の前にジゼルが現れ、「あなたは女よりも車の方が好きなのね」と声をかけてきた。
ドミニクは「女だろうが車だろうが最高のボディが好きなだけだ」と返すと、ジゼルはフェニックス(ラズ・アロンソ)という男が案内役になることを明かすのだった。

ジゼルはドミニクを誘惑しようとするが、ドミニクは誘いに乗ることなくその場を立ち去って行ったのだ。
ドミニクはフェニックスこそがレティの命を奪ったとされる実行犯だと確信していた。

危険な運び

ブライアンはブラガらしき人物とカンポスの指紋が付いたグラスを入手してFBIに持ち帰り、部下に鑑定を命じた。
その直後、カンポスから呼び出しを受けたブライアンはR34GT-Rで指定された倉庫に向かい、そこでドミニクと合流したのである。

ドミニクやブライアン、その他の運び屋は車ごと大型トレーラーに乗せられ、FBIの追跡を掻い潜ってメキシコの国境付近へと到着した。
ジゼルは国境に1箇所だけ監視の緩い場所があると告げ、自分の指示には必ず従うよう命じるのだった。

GPSを渡されたドミニクやブライアンたちはフェニックスの先導のもと真夜中の荒野を駆け抜け、国境警備隊の熱探知カメラを掻い潜って秘密の坑道を通り、メキシコへと渡ったのである。

目的地に着いたドミニクはフェニックスを問い詰め、フェニックスはレティに手をかけたことを認めた。
フェニックスは用済みとなった運び屋を始末しており、レティもブラガの運び屋を務めた後で消されたというのだ。

ドミニクは密かに車にニトロガスを充満させており、「これから起こることを楽しめよ」というと車を全て爆破するのだった。
ドミニクは被弾しながらもフェニックスに殴り掛かったが、ブライアンが奪ったハマーに乗ってその場から脱出したのである。

ブライアンはFBIに電話で報告したが、上司からは押収した麻薬とドミニクの身柄を連れ帰るよう命じられたのだ。
ドミニクはハマーの中から6千万ドル分の麻薬を見つけ、ブライアンは一計を案じて警察の保管所に行き、飲酒運転で押収したとして48時間預かってもらうことにするのだった。

レティの意図

ドミニクとブライアンは押収品のスバル・インプレッサを奪ってミアのもとに向かい、ドミニクはミアに怪我の手当てをしてもらった。
ブライアンは3人で食卓を囲んだ際、自分の座っている席がレティの席であることに気が付いたのだ。

ドミニクはレティの遺品を調べている間、ブライアンはミアにあの日ドミニクを逃がしたのは、彼から学ぶことが沢山あったからだと明かした。
ドミニクは遺品の中から携帯電話を見つけ、履歴から電話をかけるとブライアンの電話に繋がったのである。

ドミニクはブライアンに「俺に隠してたな」と詰め寄り、「お前はレティに潜入捜査させてたんだな!」と殴り掛かるのだった。
ブライアンは「これはお前のためだった」と言うと、レティはFBIに協力する代わりにドミニクの罪を帳消しにしてもらおうとしていたことを明かしたのだ。

事実を知ったドミニクは言葉を失い、その場から立ち去って行った。

カンポスの正体

ブライアンはFBIに戻ると、押収した麻薬を使ってブラガと取引し、誘き寄せて一気に叩き潰す作戦を上司に提案したのである。
ブライアンはブラガの逮捕と引き換えにドミニクを無罪にするよう条件を付きつけるのだった。

ドミニクはジゼルを通じてカンポスに連絡を取り、麻薬をネタにカンポスを強請ると、指定した場所でブラガと直接取引する手はずと整えた。
ドミニクとブライアンは指定場所でブラガを待ち、コンテナに潜んでいたFBIの部隊がブライアンの合図で一気にブラガを逮捕する作戦、のはずだった。

しかし、FBIを全く信用していないドミニクは、ブライアンに「お前はサンタクロースを信じるガキと一緒だな」と告げたのだ。

やがてその場にカンポスとフェニックス、ジゼル、そしてブラガらしき男(ロバート・ミアノ)が姿を現した。
しかし、ドミニクとブライアンは男の身なりの不自然さから、男は替え玉であることを見抜いたのである。

しかし、指紋の照合結果が出る前に早とちりしたFBI部隊が突入、カンポスとフェニックスは混乱に乗じて逃亡するのだった。
ドミニクは組織に捨て駒にされたジゼルを助けるとインプレッサに乗せて姿を消したのだ。

指紋照合の結果、カンポスの正体はブラガ本人だったことが判明した。

ブライアンは作戦失敗の責任を問われて停職処分になってしまったのである。
ブラガはフェニックスと共にメキシコへ逃れたのだが、メキシコはFBIの管轄外だった。

ブラガ一味との決着

レティの墓参りをしたドミニクは、改めてブラガ一味に復讐する決意を新たにした。
その後、ミアの家でチャージャーの修理をしていたドミニクは、訪れたブライアンに「俺は逃げねぇ」と告げ、二人はブラガを倒すために改めて手を組むことにしたのだ。

ブライアンは帰宅してきたミアとキスを交わし、ドミニクはミアに別れを告げると、ドミニクは復活したチャージャーに、ブライアンはインプレッサに乗ってメキシコへと向かったのである。

途中、ドミニクとブライアンはブラガ一味と決別したジゼルと待ち合わせ、彼女からブラガの居場所を示すメモを受け取った。
ジゼルはドミニクに「あなたは本当に彼女を愛してたのね」と言うと、頬にキスをして幸運を祈るのだった。

メキシコに密入国したドミニクとブライアンは、ジゼルのメモに記された教会に潜伏していたブラガを見つけ、銃を突きつけると車に乗せ、アメリカに引き揚げようとしたのだ。
フェニックスは手下を引き連れてドミニクたちの後を追い、ドミニクたちは執拗な追跡と銃撃を交わしながら秘密の坑道へと向かったのである。

ドミニクがショットガンで追っ手を吹き飛ばしている間に、ブライアンはブラガを連れて坑道に入り、フェニックスは執拗に追いかけてきた。
坑道を抜けてアメリカに入ったブライアンだったが車は横転・大破してしまい、フェニックスはブラガを救い出すと負傷したブライアンに銃口を向けるのだった。

その時、追っ手を振り切ったドミニクが現れ、「クズめ」と呟くとフェニックスを撥ねて殺害したのだ。
間もなくブラガは駆け付けたFBIによって逮捕されたが、ブライアンから逃げるようにと言われるも拒んだドミニクも逮捕されてしまったのである。

ドミニクを救え!

FBIはブライアンとの約束を反故にし、裁判にかけられたドミニクは懲役25年の判決を言い渡されるのだった。

ドミニクは他の囚人たちと共に護送車に乗せられ、刑務所へと移送されようとしていた。
ところが、移動中の護送車は突如現れた3台の車に取り囲まれたのだ。

それはドミニクを助けに駆け付けたブライアンやミア、仲間たちの車であった。
ドミニクは思わず苦笑いを浮かべたのである。
(『ワイルド・スピードMEGA MAX』に続く)

『ワイルド・スピードMAX』の感想とまとめ

ロサンゼルスのストリートレースから端を発した『ワイルド・スピード』シリーズ。
今回は4作目にして、シリーズの顔であるヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーが8年ぶりに揃い踏みするというファン待望の展開を迎えました。
そして第1作のダブルヒロインであったドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)の恋人レティ役のミシェル・ロドリゲス、ドミニクの妹ミア役のジョーダナ・ブリュースターも8年ぶりにシリーズにカムバックを果たし、ここに“ドミニク・ファミリー”の再始動を高らかに宣言する内容ともなっています。

舞台も前作(第3作)『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の日本・東京から打って変わって原点回帰ともいえるロサンゼルスに戻り、第1作のラストでドミニクがアメリカから逃亡した後の出来事が描かれています。
『TOKYO DRIFT』で死んだはずのハン(サン・カン)は本作では生きており、また東京へ落ち延びようとしていたことからお分かりのように、本作は第2作『ワイルド・スピードX2』と『TOKYO DRIFT』との間に起こった出来事を描いたものとなっています。本作ラストでブライアン(ポール・ウォーカー)やミアたちが護送されるドミニクを助けようとしたその後の顛末は次回作『ワイルド・スピードMEGA MAX』で描かれることとなり、本作で死んだはずのレティの足取りについても『MEGA MAX』のラストにおいて意外な形で明かされることになります。

犯罪組織を追う→組織が運び屋をスカウトするためレースを開く→組織に潜入するためレースに臨む→用済みとなった運び屋は消されそうになる、といったストーリー展開は既に『X2』で描かれたものと全く同じ構図なのですが、本作ではディーゼルとウォーカーのコンビ復活という最大の話題性と、過去3作より迫力を増したカースタントシーン、そしてまさかのどんでん返しといった隠し味的な要素を加え、力技で思いっきりぶっちぎった作風に仕上がっています。

次回の『MEGA MAX』からは続々と新たなレギュラーメンバーが加わり、上映時間も2時間を超える大作となっていき、製作費もスケールも大幅にアップ、まさにシリーズの転換期を迎えることになります。2021年、シリーズ開始20周年に『ワイルド・スピード』シリーズはグランドフィナーレを迎えることから、それまでに本作を含む過去作品をもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

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