【完全暴露】映画『ア・ゴースト・ストーリー』のあらすじ・ネタバレと感想!

これは、自分がいなくなった世界で残された妻を見守る、一人の男の切なくも美しい物語。11月17日より公開される「ア・ゴースト・ストーリー」は、シーツ姿の幽霊が残された妻を見守るという一風変わった設定の物語。

本作を製作したのは、近年「ムーンライト」、「ルーム」などヒット作を世に生み出しているアメリカの製作会社、A24。アメリカでは昨年公開され、数々の映画賞にて受賞、ノミネートされた注目作品です。

今回はそんな「ア・ゴースト・ストーリー」のネタバレと感想をご紹介します。

ア・ゴースト・ストーリーの動画を無料視聴する方法

ア・ゴースト・ストーリーの動画を無料視聴する方法をご紹介しております。

無料視聴したい方はこちらを参考にしてください。

映画「ア・ゴースト・ストーリー」のフル動画を無料視聴!幽霊姿が可愛い

ア・ゴースト・ストーリーの予告動画

ア・ゴースト・ストーリーの作品情報

タイトル:ア・ゴースト・ストーリー
原題:A Ghost Story
監督:デヴィッド・ロウリー
脚本:デヴィッド・ロウリー
製作:トビー・ホルブルックス、ジェームズ・M・ジョンストン、アダム・ドナギー
公開日:2017年7月17日(アメリカ)、2018年11月17日(日本)
出演者:ケイシー・アフレック、ルーニー・マーラなど

本作は昨年アメリカで公開されており、批評家、観客から非常に高い評価を受けています。映画レビューサイトのRotten Tomatoesでは、230の批評家レビューのうち91%が支持という評価です。

また数々の映画賞でも話題になりました。2017年1月22日、サンダンス映画祭での初公開を皮切りに、ボストン映画批評家協会賞、ファンタジア国際映画祭など10の映画賞で受賞、ノミネートされた注目作品です。

ア・ゴースト・ストーリーのキャスト

本作でシーツを被った幽霊の姿になる主人公のCを演じるのは、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でのアカデミー主演男優賞受賞も記憶に新しいケイシー・アフレック。そして妻のMには「ドラゴン・タトゥーの女」、「キャロル」のルーニー・マーラ。

実はこの2人、本作の監督であるデヴィッド・ロウリーによる2013年の作品「セインツ -約束の果て-」に続き2回目の共演となります。またミュージシャンのケシャも登場しているシーンがありました。

ア・ゴースト・ストーリーのあらすじとネタバレ

予告編やホームページを見ると、真っ白なシーツを被った幽霊であるCの姿に目を奪われます。人間が頭から足までシーツを被り、目のところに2つの穴を開けた姿。子供の頃に見たような、なんだか懐かしい風貌のおばけです。

Cはなぜこのような姿になってしまったのでしょう?早速あらすじとネタバレをご紹介します。

——————

音楽関係の仕事をしているCは妻のMとアメリカ・テキサスの郊外で幸せな生活を送っていた。

ある夜、2人が眠っていると、突然大きなピアノの音がして飛び起きてしまう。家の中の様子を見てみるが、特に変わった様子はなく、何かがピアノに落ちただけだと考える2人。

これが誰の仕業だったのか、この時の2人は気付かなかった。

Cの突然の死

幸せな生活を送っていた2人の元にある日、悲劇が起こる。Cが交通事故で亡くなってしまったのだ。

妻のMは病院に駆けつけCの死体を確認すると、死体に真っ白なシーツを被せて病院を去る。

するとなんとCがシーツを被った状態でベッドの上にむくりと起き上った。人間が頭から足までシーツを被り、目のところに2つの穴を開けた姿だ。

シーツ姿で病院内を歩くC。しかし人々にCの姿は見えていないようだ。Cはそのまま病院を出て、2人で暮らしていた自宅まで戻ってきた。

2人で使っていたベッドルーム、キッチン、リビングに佇む、シーツを被ったC。

すると隣人が家を訪ねてきた。やはりCの姿は見えていないらしい。何か書き置きをして、家を出ていった。

Mを見守るC

するとMが家に帰ってくる。やはりMもCの存在には気付かない。

Mはキッチンを片付けようとするも、何も手に付かない。ふとチョコレートパイを切り分けて食べ始めるM。そのうち止まらなくなり、キッチンに座り込んでものすごい勢いでパイにかぶりつく。

そしてトイレで吐いてしまう。Cの死から来るストレスによる、過食嘔吐だった。

夜になり、ベッドで呆然とするM。シーツ姿のCが触れるが、もちろん気付かない。Mは悲しみに暮れるしかなかった。

Mの変化

季節は巡り、Mは1人で生活を送っている。幽霊となったCは、Mを見守り続ける。

ある日Cは、向かいの家にもシーツの幽霊がいることに気付いた。Cは真っ白なシーツだが隣人は模様の付いたシーツ姿だ。

あいさつをかわす2人。隣人は誰かを待っているが、それが誰なのか覚えていないといった。

そこへMが見知らぬ男と帰ってくる。Cの目の前でキスを交わす2人。Mも、少しずつ新しい人生を歩み始めているのだった。

残されたC

新しい人生を歩み始めたMは、この家を去ることにする。

Mは小さい頃、引っ越しが多く、家を去るたびにメモを書いて折り畳み、家に隠していった。これは、自分が引っ越しても、自分の一部はずっとその家に居てくれるからだ。自分がそこにいたことを証明するような儀式である。

今回も、同じようにメモを壁に隠し、家を出ていった。

残されたC。家には、新しく女性と小さい子供2人が住み始める。Cはこの家族の幸せな生活を毎日見ているが、もちろん家族はCに気付かない。

ある夜、子供達が何かの気配に気付いて起きると、部屋のドアが開きCが現れた。やがて少しずつ住人を驚かせ始め、Cは遂に暴れ始めた。食器や家具が粉々にされ、家族は怯えてその家を後にした。

Cは、誰かに気付いて欲しかったのだろうか。

向かいの家を見ると、シーツ姿の幽霊が相変わらずそこにいた。まだ1人で居るらしい。以前より、誰かを待つことを諦めているように見えた。

そしてCの家にはまた新しい住人が現れる。今度は、毎晩大勢でパーティーをして騒ぐ住人だった。パーティーの場でも、Cは誰にも気付かれることなく、静かにその場を彷徨っていた。

取り壊される家

やがて家には誰も住まなくなり、CはMの残したメモを壁から取り出そうとしている。

その瞬間、クレーンが家を壊し始める。遂に家が取り壊されることになったのだ。Cはあと少しのところで、Mの残したメモを読むことが出来なかった。

家の跡地で佇むC。向かいにあった家も、取り壊されていた。その跡地にも、もう1人のシーツ姿の幽霊が残されていたが、「もう誰もこない」といって消えてしまった。ただのシーツのみを残して。

Cの家の跡地には高いビルが建てられた。ビルの中を彷徨うC。ある日、思い立ってビルの上から身を投げてしまう。

しかしCは既に亡くなっているため、時間が昔にループするだけで、またその土地で彷徨い続けるのだった。

Mの残した手紙

そしてかつての自分達が家にやってくる。幸せな生活を始める2人。Cはそんな懐かしい光景を見ている。

月日は流れ、ある晩、Cは2人にもうすぐ悲劇が起こってしまうことを知らせるためにピアノを激しく叩いた。

冒頭で2人が聞いたピアノの音は、Cの幽霊の仕業だったのだ。

しかしそんな知らせに気付くこともなく、Cは交通事故に合い、Mは悲しみに暮れ、新しい生活のために家を出ていく。

以前見たように、壁にメモを残し家を去っていくM。CはMの去った後、ずっと見ることの出来なかったメモを遂に取り出した。

Cはメモの中身を見ると、その場でシーツだけを残して消えてしまうのだった。

ア・ゴースト・ストーリーの感想とまとめ

シーツを被った幽霊のCが残された妻のMを見守る、切ない物語。なんとも不思議な雰囲気の作品でした。

写真に切り取れるような長回しのシーンや、時折流れる静かなBGMがとっても美しいです。幽霊のお話ですが、怖さは全く感じません。

印象的だったのは妻のMのシーン。演じたルーニー・マーラはベジタリアンとして知られますが、その華奢な体で、Cの死というストレスから暴食にはしるシーンには心が締め付けられました。

ちなみにルーニー・マーラはこのシーンで生まれて初めてパイを食べたのだとか。そして、このシーンは1回でOKを出したそう。さすが、ルーニー・マーラです。

ルーニー・マーラといえば、「ドラゴン・タトゥーの女」でパンク系な役作りのために顔中にピアスを開けたと思えば、その撮影後にあまり期間を空けずに「キャロル」で可憐な少女を演じていました。すさまじい女優魂です。

今回もあまり登場シーンが多くないとはいえ、その存在感は抜群でした。

最後にCはMが家に残していった手紙を見て消えてしまうのですが、そこにはCへの愛が書いてあったのだと思います。

隣の家にいた模様のあるシーツの幽霊は、待っていてももう誰も来ないことが分かった、と言って消えました。Cももうこの家にMが来ないことを分かっていながらも、心が家から離れることが出来ず、待つしかありませんでした。

しかしCはMが残した手紙を読んで、この家にCとMは存在した、2人の愛は確かなものだったのだと、安心して成仏出来たのだと思います。

ちなみにデヴィッド・ロウリー監督へこのメモの内容をインタビューした記事によると、なんとこのメモの内容は誰も知らないそうです。監督はM役のルーニー・マーラにメモの内容について特に指示をしていないのだとか。

後で監督が何を書いたのかルーニーに聞いても覚えていないといいます。C役のケイシー・アフレックもシーツ越しで外がよく見えていなかったようで、あのメモの内容は読めていないのです。メモに何が書かれていたのか、永遠の謎ですね。

そしてこの作品の製作は、アメリカの独立系製作会社A24が担当。最近個人的に気になっている映画がA24の製作した作品ばかりなんですよね。

A24は元々映画業界で働いていたダニエル・カッツ、デヴィッド・フェンケル、ジョン・ホッジスが2012年に設立した企業。一風変わった視点から描く作風のものが多いように感じられます。設立からわずか6年で「ムーンライト」や「エクス・マキナ」といったアカデミー賞受賞作を生み出しているので、今後もA24の作品に注目ですね。

今回ご紹介した「ア・ゴースト・ストーリー」は、シーツ姿の幽霊の不思議な物語ですが切ない愛の物語です。寒くなってくる時期に、恋人とのデートで見ても良いかもしれませんね。

「ア・ゴースト・ストーリー」は11月17日より公開。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です