映画『ビール・ストリートの恋人たち』あらすじ・ネタバレ!無料動画を視聴する方法も紹介

幼少時代から一緒に育つ19才のティシュと22才のフォニーはいつしか深い愛情で結ばれるようになります。『ビール・ストリートの恋人たち』は、『ムーンライト』でアカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンスが贈る時代に翻弄される若い恋人たちの純愛物語。数々の名作を世に送り出すブラッド・ピットのプランBエンターテイメントが製作し、ピット自身が製作総指揮を務めており批評家から絶賛されている作品です。

今回はビール・ストリートの恋人たちのネタバレと無料視聴方法をご紹介します。

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『ビール・ストリートの恋人たち』作品情報

タイトル:ビール・ストリートの恋人たち

原題:If Beale Street Could Talk

監督:バリー・ジェンキンス

脚本:バリー・ジェンキンス

原作:『ビール・ストリートの恋人たち』ジェームズ・ボールドウィン

製作:バリー・ジェンキンス、ミーガン・エリソン、テデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、アデル・ロマンスキー、サラ・マーフィー

公開日:2018年11月30日(アメリカ)、2019年2月22日(日本)

出演者:キキ・レイン、ステファン・ジェームズ、レジーナ・キング、コールマン・ドミンゴ、アーンジャニュー・エリス、ペドロ・パスカル、ブライアン・タイリー・ヘンリー

『ビール・ストリートの恋人たち』概要

監督と脚本を兼務したバリー・ジェンキンスは、2013年にヨーロッパへ行き『ムーンライト』及び本作の脚本を執筆。2作品は対を成しており、前者は自分が育った家族を描き、後者は自身が持ちたかった家族像だと話します。ハイレゾルーションで撮影できる65ミリを使用し、登場人物達の表情を通して物語らせたかったそうです。

キャスト

主人公クレメンタインを演じるのは、本作が長編映画デビューとなるキキ・レイン。思わず引き込まれる瞳の美しさを持つ新鋭です。恋人役のアロンゾ役には、カナダ人俳優『グローリー/明日への行進』のステファン・ジェームズ、クレメンテの母親にはレジーナ・キング。その他『イコライザー2』のペドロ・パスカル、『THIS IS US 36才、これから』や『妻たちの落とし前』で注目を集めるブライアン・タイリー・ヘンリー等が脇を固めます。

『ビール・ストリートの恋人たち』あらすじ・ネタバレ

ーニューオリンズにあるビール・ストリートで私の父やルイス・アームストロング、そしてジャズが誕生。アメリカの黒人は皆、ニューヨークのハーレム、或いはミシシッピーのジャクソンの様な黒人居住地区で産まれている。ビール・ストリートは我々の遺産。

本小説はこの受け継がれたものの雰囲気を出すため、不可能と可能、そして不可欠な事柄を扱っている。ビール・ストリートは賑やかな通りだ。ドラムを叩く意味を見極めるのは読者に委ねるージェームズ・ボールドウィン

‐ガラス越しに愛する人と会わなければならないなんて、私は誰にも経験して欲しくない‐

刑務所の面会室でアロンゾ(フォニー)を待つクレメンタイン(ティシュ)。笑顔のフォニーが現れ、ガラスの向こうに座り受話器を取る。ティシュは、子供が出来た事を伝えた。眉をひそめるフォニーに、ティシュは良かったと思っていると言って安心させる、

心配するなと微笑むティシュの言葉を聞いて、フォニーは顔をほころばせた。まだ誰にも報告しておらず、最初にフォニーに知らせたかったと話すティシュ。これまで通り仕事を続け、母親と姉が面倒を見てくれるので大丈夫だとフォニーを励ました。

‐フォニーは以前職業訓練学校へ通ったが、売れない物ばかり作らされた。うんざりして工具を盗み学校を飛び出し、料理人として働き賄で食費を浮かせた。地下スペースを借りて好きな木彫りに打ち込み、自分の家より、私の家で時間を過ごしていた‐

新しい命と2つの家族

買い物から帰った母・シャロンにティシュは自分の妊娠を告げる。夕食後、お酒とグラスを用意するシャロン。新しい生命のお祝いだと言い、シャロンがティシュの妊娠を家族に話す。言葉に詰まる父・ジョセフだが、本当に子供を望んでいるのかティシュに訊く。

責められていると感じたティシュは、自分もフォニーも真剣に子供を望み、事情が許せばとっくに結婚していたと言い訳気味にまくし立てる。ジョセフは、ティシュがあまりに若いので尋ねたと理由を話す。シャロンの音頭で、姉・アーネスティンも一緒に乾杯した。

ジョセフは男の子なら良いと表情を緩める。フォニーの父・フランクには自分から伝えたいと言うジョセフに対し、シャロンの提案により、フォニーの家族を招いて話をしようと言う事になる。両親も姉も皆笑顔でティシュを祝うのだった。

‐フォニーが自分に恋をしていると気付いた日を覚えている。彼が自分の木彫りを母へプレゼントした日だ。幼い頃一緒にお風呂へ入りフォニーの頭にお湯をかけたのは随分前。

自分達の体に興味は無かったしお互いがお互いの肉体の一部である事に慣れていた。でも、フォニーが人生で出会った一番素晴らしい人だと気付いても驚きはなかった‐

ジョセフとシャロンが音楽に合わせて踊りアーネスティンがからかっていると、フォニーの家族ハント家が到着。

‐フォニーの母・アリスは私の事を嫌っていた。フォニーに相応しくないと思っているようで、つまり私が彼女に対して相応しくないと言う事‐

フォニーの父・フランクはティシュを抱きしめ、面会時の息子の様子を尋ねる。ティシュは大丈夫と答え、よろしく伝えてくれと言伝る。フランクは、心にもない事を言うかもしれないが大目に見てくれと息子とティシュを気遣った。

フォニーの妹がちゃんと学問を受けておけばこんな事にはならなかったと冷たい。ジョセフが気を利かしてお酒を飲もうと言うが、アリスが嫌な顔をする。シャロンはソフトドリンクを勧め、アーネスティンがアイスクリームフロートを作ると申し出た。

久し振りと声を掛けたシャロンに、体調を崩していたがフォニーのために腕利きの弁護士を探しているとアリスは話す。毎日神に祈り息子を返してくれる様に願うが、これも神の思し召しかもしれないと思う時があると言った。

アーネスティンが見つけたヘイワード弁護士に自分はまだ会っていないが、夫は面会したと言う。フランクは、白人で法律の学位を持っているがそれだけでは糞にもならないと口汚い。すると、アリスがその言葉遣いに反応して更に自身の信仰を説く。

飲み物が揃うとティッシュが立ち上がり、フォニーが父親になると皆の前で緊張しながら報告した。フランクは、ジョセフに飲みに行こうと満面の笑顔ではしゃぐ。2人の父親は、ティシュのニュースを聞いて嬉しそうに抱き合った。

淫らな行為を愛と呼んでいるのね、とアリスはティシュを睨みつける。いつかティシュがフォニーの邪魔になる存在になると分かっていた、子供は罪深く生まれ、神がお前の子宮を萎ませる。でもフォニーは救われるけどね、とアリスは悪態をついた。

見かねたフランクがアリスの頬を平手打ちし、腹を立てて慌ただしく出て行った。シャロンに促されてジョセフが後を追う。ティシュは、こんなに酷い事を言われた事は初めてだとアリスに反発した。アリスの娘が母は心臓が弱いと食って掛かる。

シャロンはすかさず頭が弱いのよと言い返し、アリスが蔑んだのはフランクの孫になる子供だと気付いているのかと挑んだ。すると、アリスの娘はティシュが教養も無くフォニーも駄目な男で、誰が子供の面倒を見るのかと底意地が悪い。

腹を立てたティシュとアリスの娘が一触即発の様相になる。アーネスティンが妹に触れたら許さぬと割って入った。アリスは娘に抱きかかえられて立ち上がり更に酷い言葉をティシュに吐く。シャロンは、自分の孫が誕生するのだとアリスを諭した。

言われなき憎しみと社会の不正

‐ヴィクトリア・ロジャース夫人は、10月5日夜11時から12時の間に暴行された。彼女は、性的倒錯者から異常な目に遭い、犯人はフォニーだと訴える。6年前にプエルトリコを訪れたアイルランド系アメリカ人と18才だった彼女は結婚。

彼はヴィクトリアを連れてニューヨークへ戻るが、3人目の子供が生まれた後男は逃げた。彼女はオーチャード・ストリートに住み、ニューヨークを知っている人ならバンク・ストリートからは距離がかなり離れていると分かるはず。

イースト川沿いのオーチャード・ストリートからハドソン川沿いのバンク・ストリートまで、走って逃げるのは事実上不可能。しかし、ベル巡査は犯行現場からフォニーが逃走するのを目撃したと証言。被告が費用を負担して反証する義務を負う‐

ティシュはシャロンとヘイワード弁護士を尋ねた。ロジャース夫人の所在が分からないと話すヘイワードは、恐らく家族のいるプエルトリコへ戻ったのだろうが、調査には捜査官を雇わなければならないと申し訳なさそうな表情を浮かべた。

シャロンは、つまりもっと費用が掛かるのね、と溜息をつく。ロジャース夫人は本件の重要目撃者であるが、警察官であるベル巡査の方が信頼され、フォニーを犯人だと特定したのはベルなのだとヘイワードは説明する。

そして、事件当時フォニーと一緒にバンク・ストリートの部屋に居たティシュの話はカップルである事から価値が無く、居合わせた友人のダニエルは地方検事に逮捕され面会は不許可。犯罪歴を利用してダニエルの証言を翻させるだろうとヘイワードは言った。

ある日、フォニーとダニエルは街角で遭遇。久し振りに会った友人をフォニーは自室へ招いた。フォニーはティシュとの新居を探していたが、人種差別で中々決まらず酷い扱いを受けた事を話す。フォニーは、黒人を憎むアメリカからいつか脱出したいと呟いた。

ダニエルは、車両窃盗罪で2年間服役し出所したばかりだと明かす。しかし、逮捕された時マリファナを持っていたため、車の運転さえできないにも拘らず、マリファナ所持の罪より刑期の軽い窃盗罪を認めた経緯を語った。

そこへティシュが帰宅。2人のために夕食の支度を始めた。フォニーから何時出所したのか訊かれたダニエルは、3ヶ月前だと答える。自分に落ち度があったのなら諦めがつくが、何一つ悪い事をしてないとダニエルは眉をしかめた。

権力を握る白人は好きなように事を捻じ曲げるので、2年の刑期は運が良かった。白人は悪魔に違いないと話すのを聞いたが、刑務所で見た事は死ぬまで忘れられないと声を潜める。最悪なのは、奴らが恐怖を植え付ける手法だと言ってダニエルは怯えた。

ティシュが食事を盛り付けた皿をテーブルへ運んでくる。ダニエルは目を擦り、深い物思いにふけっていたフォニーも笑顔を浮かべた。3人は食事を取りながら笑い、暫し楽しい時間を過ごすのだった。

‐黒人に職を与える事を進歩的だと考えた百貨店の香水売場で私は働いた。大きなお腹を抱え毎日カウンターに立ち続け奥歯が痛くなるほど笑顔を向ける。白人の女性客は、私の手の甲に吹きかけた香水の匂いを嗅いだ。

極稀だが時折身なりの良い黒人男性客が通り過ぎ、私を見て近寄ると、香水を自分の手の甲に吹きかけて嗅ぐ。しかし、白人の男性客は私の手を握って自分の鼻に近づけて唇を私の指に密着させて香水を嗅ぎ、ずっと手を握り続けた‐

フォニーとティシュは、雑居ビルの上階に在るスペースを見学に行く。ユダヤ人の青年がだだっ広い倉庫の様なロフトを案内する。大した場所に見えないが、まだ工事の途中だと彼は言う。フォニーは、なぜ黒人の自分達を真面に扱うのかと尋ねた。

青年は、人は愛し合うべきで、人種は関係無く、母親にそう育てられたと言った。自分達と人種差別者との違いは、そこだけだと続けた。彼は、敷金を払う時にまた連絡してくれと笑顔を向けた。フォニーは嬉しそうに礼を言って握手する。

2人はやっと新居の目途が付いてはしゃいだ。興奮して奇声を上げ通りで抱き合う。フォニーは覚悟が出来ているかと尋ねる。ティシュは、心の準備はとっくに出来ていると笑顔で答えた。ティシュは側の食料品店へ。フォニーは向かいのタバコ屋へ行った。

食料を品定めしていたティシュを白人男性が馴れ馴れしく近寄る。側を離れるティシュをブラウンシュガーと呼び、男は更にセクハラを行う。背後から男を掴み、フォニーが店外へ追い出した。男を蹴っ飛ばすフォニーを止めるティシュ。

そこへ、ベル巡査がやって来る。じろっと2人を眺め何があったかと訊く。ティシュはそこの男に襲われたと話した。すると白人男性は走って逃走。ベルは突然フォニーを留置場へ連行すると言って無理矢理フォニーの腕を掴んだ。

見咎めた店主が出てきてティシュ達はよく店で買い物をする常連であり、2人の話は事実だと証言する。ベルの脅しにも怯まず店主は堂々としていた。ベルは、フォニーに顔を近づけて、また会おうぜと捨て台詞を残す。

ジョセフとフランクはバーでお酒を飲みながら今後の事について話し合う。フランクはお金の心配をしていた。ジョセフは、自分達がどうにか子供達を育てて来た事に触れ、手段を選ばず盗んでも食べさせたと話す。

生まれる孫の為に手を合わせようと言った。父親2人は港に着く荷物を盗みブルックリンで売った。最初はそれほど事件に興味を持っていなかったヘイワードだが、ベルの周辺を調べているうちに腐敗を知り腹を立てた。

ロジャース夫人がプエルトリコに居る事が分かり、臨月の近いティシュに代わってシャロンが向かう。シャロンは、ロジャース夫人と会い、本当の事を話して欲しいと頼み彼女の胸に手を触れた。すると突然ロジャース夫人が叫び出す。

それでも今を生き抜く

ティシュは刑務所に面会へ行く。疲労困憊したフォニーの顔は、あちこちに傷を負っており、明らかに様子がおかしい。シャロンがプエルトリコへ行きロジャース夫人に会ったが、また彼女は失踪してしまい、裁判は延期になるかもしれないと伝えた。

動揺を隠せないフォニー。自分の手で長く家族が食事を楽しめるダイニングテーブルを彫ると薄く微笑み、直ぐ家に帰るから心配するなとティシュを慰める。そして受話器を置いて、面会室を立ち去った。シャロンが手伝い、ティシュは元気な男児を出産。

‐フォニーと私はまだ結婚していない。しかし、そんな事より、子供の為に与えられた人生を生きなければならない。無実にも拘らず拘束され罪に問われた他の黒人男性達と同様に、フォニーも有罪を認めた‐

ティシュは息子・アロンゾを連れてフォニーに会いに刑務所を訪れる。団らん室でアロンゾはお絵かきを始めた。現れたフォニーは落ち着いた表情を浮かべていた。

ティシュが持参した菓子を食べようとしたフォニーに、アロンゾが食事前のお祈りを上げてと言う。父と母の手を握る幼いアロンゾは、お祈りを上げて神に食事の感謝をする。フォニーは、息子とお菓子を食べ始めた。

『ビール・ストリートの恋人たち』を観た感想

息を飲んで魅入る若い2人の純愛物語。ハーレムで子供の頃から一緒に育ち、お互いに感じていた心地良い親密感が次第に愛へと変わり、無くては成らない存在となる運命の相手。一生に一度、或いは多くの人が決して出会えない魂が繋がる恋人です。

しかし、結婚を決め幸せの絶頂に在る筈のカップルが、新居を探すと言うシンプルな行為さえ人種差別の壁が立ちはだかり、更に、セクハラを受けるティシュを守ろうとしたフォニーは、憎しみが巣食う社会システムの犠牲になります。

悪意のある警官に貶められ冤罪でありながら、諦めるしかないフォニーの苦悩を刑務所へ面会に訪れるティシュの視線で描写する監督バリー・ジェンキンスの見事な演出が一層のやり切れなさを表現しています。

そして、アメリカの黒人達が受ける差別の真の恐怖は、フォニーの友人であるダニエルを演じたブライアン・タイリー・ヘンリーが劇中で語ります。権力で抑え付けられ、身に覚えのない罪でも認めなければ更に酷い目に遭う恐怖を迫力の演技で訴えます。

今日も状況は殆ど変っていないと全キャストが口を揃える病んだアメリカ社会。根深い人種差別問題は、本作の舞台となる1970年代初頭に限らないのだとジェンキンスはインタビューで話しています。近年、黒人監督の作品が大きな注目を浴びています。

長く孤軍奮闘してきたスパイク・リー。テイストは異なるものの、多様なモチーフでこの問題を取り上げ続ける事でより関心を集める事へ繋がるのは間違いなく、従来の大手スタジオではなく、A24やプランBの様な新鋭制作会社がこの流れに貢献しています。

本作は、純文学を基に脚色された物語。音楽が大きな力を持ち、時代やそこに生きた人々を色濃く描写する事に成功しています。作曲を務めたニコラス・ブリテルはクラシック音楽を学び、コンサートでピアノを弾いたのは10才の時。

『それでも夜は明ける』の作曲で脚光を浴び、アダム・マッケイと『マネー・ショート 華麗なる大逆転』や『バイス』、バリー・ジェンキンスと『ムーンライト』及び本作のサウンドトラックを担当し、現在引っ張りだこの作曲家です。

ティシュを演じたキキ・レインの清んだ美しさを65ミリフィルムが捉え、心を映し出すような深い光を湛えた瞳が多くの感情を語り観客を魅了します。『ビール・ストリートの恋人たち』で大きなデビューを飾り、今後が非常に楽しみな若い役者です。

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