「バイオハザード」は2002年、アメリカで公開された映画です。日本のカプコンが制作した同名ゲームが原案となっています。
アンブレラ社により研究されていたTウイルスは、死者をゾンビ化する効果を持っていました。ある日、アンブレラの研究所ハイブでTウイルスが漏れ出し、バイオハザードが発生します。
記憶を失っていたアリスは、バイオハザードに対して派遣された特殊部隊と共にゾンビと戦っていきます。
Contents
バイオハザードの予告動画
バイオハザードの作品情報
タイトル:バイオハザード
原題:Resident Evil
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
原作:カプコン(ゲーム会社)「バイオハザード」
製作:ポール・W・S・アンダーソン/ジェレミー・ボルト/ベルント・アイヒンガー/サミュエル・ハディダ
公開:2002年3月15日(アメリカ)/2002年8月31日(日本)
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ミシェル・ロドリゲス など
日本のゲームが原作となっている今作。監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンと主演のミラ・ジョヴォヴィッチは共に原作のゲームのファンだそうです。
主人公アリスは原作には出てこないキャラであり、ストーリーやキャラはかなりオリジナル要素が強くなっています。
今作に出現するクリーチャーとして、ゾンビ、ケルベロス、リッカーがいますが、こちらは原作にも登場するおなじみキャラとなっています。
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キャスト
主演は、ミラ・ジョヴォヴィッチ。アクションシーンもほとんど自分自身で演じています。彼女の美しいアクションにも注目です。
バイオハザードのあらすじ(ネタばれ)
舞台は、アメリカ・ラクーンシティ。大企業のアンブレラ社は地下研究所の「ハイブ」で極秘に細菌兵器「T-ウイルス」を研究していた。ある日、研究所内でT-ウイルスが漏れ出したことでバイオハザードが発生した。ハイブの管理を行っている人工知能「レッド・クイーン」は更なる被害を防ぐため、ハロンガスを用いて研究所内のすべての人員を殺し、閉鎖を行ったのだった。
記憶喪失のアリス
美しい女性アリス・アバーナシーは、シャワー室で倒れていた。彼女には記憶が無かった。目覚めた部屋に置かれた写真には、自分ともう一人、婚約者と思われる男性が写っているが、彼のことは思い出せない。部屋に置かれた真っ赤な服を着て、アリスは部屋を出たのだった。
部屋を出たところで何者かに襲われるアリス。しかし、そこで上空から特殊部隊が降下し助けられる。襲ってきた男はマットという警官だと言う。特殊部隊はアリスのことを知っている様子だった。アリスは特殊部隊から、アンブレラ社の社員であり、ハイブの緊急時の入り口を守るために暮らしていた特殊部隊の隊員だというのだった。バイオハザードの際に噴射された神経ガスにより記憶喪失を起こしたという事だった。
特殊部隊はアリスと、アリスを襲った男のマットも拘束した上でハイブにつれていく事にした。ハイブへ繋がる列車に到着した一行はその列車の中に倒れていた男をみつける。男はアリスと同様に記憶を失っており、スペンサー・パークスという男(通称:スペンス)で、アリスと偽装結婚している特殊部隊の一人だった。
列車で移動しハイブに潜入したアリス達。研究所内は浸水しており、溺死した所員が閉じ込められていた。更に特殊部隊を外部から呼ぶため、人工知能のクイーンを停止し、扉を開放する必要があった。溺死したはずの所員が突然目を開くが、ここではアリス達は何も気づかない。
倒れていく特殊部隊
クイーンを停止するために制御室に向かう一行。その通路で防衛システムと思われるレーザー光線が目の前に現れる。何とかかわそうとする隊員たちだったが、首を切断されたり、格子状のレーザーでバラバラにされてたりして死亡していく。アリスと隊員の一人のカプランがなんとか突破し、アリスとカプランはクイーンのもとへ向かう。クイーンの所にたどりつくと、ホログラムのイメージ映像の女性が出てきた。開発者の博士の娘がモデルらしい。クイーンは「私を止めると大変なことになる」と警告するがカプランはかまわずシャットダウンした。クイーンが停止した瞬間、予定通りドアが開き、浸水していた水も排水されるが、閉鎖されたことで閉じ込められていたクリーチャーたちも解放されてしまうのだった。
扉を開いたアリス達だったが、死んでいる所員たちがゾンビとして動き始めた。彼らはアリスたちを襲い始めるのだった。
特殊部隊の一人のレインがゾンビに右手を噛まれた。ゾンビを撃つが、彼らは簡単には死なない。
マットはどさくさにまぎれて拘束されていた手錠の鍵を拾い、手錠を外すのだった。
アリスが小さな檻が並んだ部屋に入ると、ケルベロスという犬型のゾンビのような生き物が襲ってくる。通常の人型のゾンビよりも動きが早く、危険な生物だった。アリスは銃と、体術で何とかケルベロスを倒すのだった。
マットは研究室で、妹のリサに関する資料を探していた。しかし、背後から襲ってきたのはリサのゾンビだった。アリスが頭を殴ってそのゾンビを倒す。リサの顔を見たアリスは、何かを思い出す。アリスはリサと何か取引をしていたようだ。マットはアリスに事情を説明した。マットはアンブレラ社が秘密に進めていた陰謀を暴こうとしていた。マットは妹のリサを研究員として潜入させていたのだった。
よみがえる記憶
アリスとマットは他の特殊部隊たちと合流し、レッド・クイーンを再起動させて逃げる方法を聞けばどうかと提案する。クイーンを再起動させて質問したアリスは、バイオハザードの詳細を聞く。漏れだしたのはT‐ウイルスというウイルス。T-ウイルスは死んだ細胞を活性化させる代わりに知能がなくなり、最も本能的な欲求である食欲のみで動くようになるのだという。これがゾンビたちの正体だった。また、ゾンビに噛まれたり、引っ掻かれたりすると感染するという事だった。
クイーンはハイブの下を通る水道管を、逃げ道としてアリスたちに教えた。
研究室に入った瞬間、アリスは突然思い出した。T-ウイルスには2種類、T-ウイルスと抗ウイルスがあり、感染したレインを救う方法があるというのだ。
また、偽装結婚相手のスペンスも思い出していた。スペンスとアリスは偽装結婚したものの、愛し合うようになっていた。スペンスは、アリスと新生活を送るために、アンブレラ社を潰す事を条件に裏の世界にウイルスを売ることを企んでいたのだ。スペンスはウイルスを手に入れ、逃げる際に、アンブレラ社を潰すためT-ウイルスの入った容器を割った。ウイルスは通風口を通して感染が拡大しバイオハザードが起きたのだった。
地獄からの脱出
スペンスは銃を手に取り、アリスとマットを脅すが、スペンスの背後からリサのゾンビが現れ、スペンスは噛まれる。スペンスはアリス、スペンス、レインを閉じ込めて立ち去るのだった。スペンスは列車に移動して、抗ウイルスを打とうとした。
しかし何かの気配を感じて見上げると、怪物に襲われてしまう。スペンスを襲ったのは、リッカーと呼ばれる四足歩行の生物だった。舌が異様に長く、巨大な生き物。リッカーは、最初にアリスらがクイーンをシャットダウンした際に、檻から逃げていたのだ。
一方、アリス達の前にはクイーンのホログラムが再び現れ、「解除コードを教える代わりに、レインを殺せ」と言う。ゾンビに噛まれたレインはいずれ感染してゾンビになってしまうからだ。理解しているレインも自分を殺せと言う。しかし、アリスは拒否した。その時、コンピュータが破壊され別の扉からカプランが現れた。カプランは逃げ延びて、クイーンをシャットダウンさせていたのだった。アリス、マット、レイン、カプランの4人で逃げる。
列車に向かうとスペンスの遺体があった。T-ウイルスと抗ウイルスが入ったカバンを回収しようとすると、スペンスがアリスを襲ってくるが、アリスは返り討ちにする。アリスはレインに抗ウイルスを打ったが、時間が経過すると効かない可能性もある。レインは「発症したら迷わず射殺してくれ」とアリスに言う。列車の背後からリッカーが襲ってきた。操縦していたカプランはリッカーに殺されてしまう。
アリスはリッカーの舌を鉄パイプで刺し、扉を開けるようマットに言う。その時レインが発症して、マットを襲ってきた。やむを得ずマットはレインの眉間を撃って殺した。そして列車の扉を開け、リッカーは舌が固定されたままレールに落ち、ひきずられ、摩擦により燃え上がった。何とかリッカーを倒し、アリスとマットは助かったのだった。
逃げ出したアリスとマットだったが、そこへ真っ白い防護服を着た研究員たちが、2人を拘束し薬物を投与する。
目覚めたアリスは、無人の白い研究室にいました。全身にチューブが通されている。アリスは外へ出るが、誰もいない。街は荒れ果てていた。バイオハザードはさらに大きく拡大していたのだ。落ちていた銃を拾い、新たな戦いへ向かうアリスだった。
「バイオハザード」感想
原作ゲームのファンという事で見た作品でしたが、かなりオリジナル要素が強い作品となっています。ゲームのバイオハザードもラクーンシティが舞台だったので、ゲーム版の少し前の話しでは無いかと思われます。パラレルワールド的な設定かとは思いますが。
原作ファンとしては、ジルやクリス、ウェスカーなどのキャラも出てほしいところですが、その辺は次回作あたりから出てきたりするようなので注目していきたいです。ゾンビの見た目はややチープな感じでしたが、ケルベロスやリッカーといったバイオハザードおなじみの敵キャラに関してはよく作られていたように思います。
原作へのリスペクトも感じられれました。ゲームを始めてやった時は小学生くらいだったかと思いますが、あの頃はめっちゃ怖かったなーという記憶があります。ケルベロスとかいきなり出てきて怖いんですよね。なんだか懐かしさを感じる作品でした。
また、ミラさんがとてもきれいでした。この頃が一番好きかもしれません。アクションもけっこう頑張ってましたね。なんと、アクションはほとんどスタントを使わず自分でやってたみたいです。
原作ファンとしても中々楽しめた作品でした。このシリーズはまだまだ続いていくのでこれからの楽しみにしていきたいです。
まとめ
内容をまとめると以下のような感じです。
・アリスは特殊部隊の隊員で、記憶を失っていた。
・スペンスはアリスと偽装結婚をしていた。
・マットはアンブレラの秘密を暴こうとしていた。
・研究中の薬品「T-ウイルス」が漏れ出して、バイオハザードが発生した。
・薬品の影響で死者が動き出し、ゾンビとなり人間を襲う。
・噛まれたら感染し、自らもゾンビとなる。
・ケルベロスは犬型のゾンビ。素早い。
・リッカーは舌の長い怪物。強い。今回のボスキャラ。
・T-ウイルスを漏れ出させたのはスペンス。リッカーに殺された。
・アリスとマットはリッカーを倒して脱出。
・脱出したけど、白づくめにつかまり二人とも眠らされる。
・アリスが目を覚ましたら一人きり。バイオハザードが街にまで広まってた。
内容としては、よくあるゾンビ物の映画という感じでした。バイオハザードは研究所だけにとどまらず、結局街にまで広がります。ここからアリスの新たな戦いが始まります。
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