【完全暴露】映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」のあらすじネタバレと感想!ラストの結末は?

新感覚ホラー「イットフォローズ」で全世界を震撼させた気鋭の作家デビット・ロバート・ミッチェルの最新作。

アメリカ映画の古典的ジャンルであるL.Aノワールを彼ならではの味付け、ポップカルチャーへの目配せや色彩豊かな幻想的映像で描いた作品です。

見たら絶対に人と語り合いたくなる謎が謎を呼ぶ新感覚のごった煮ノワール。あなたも主人公サムと同じく本作に散りばめられた謎が気になって抜け出せなくなるかもしれません。

『アンダー・ザ・シルバーレイク』の作品情報

タイトル:アンダー・ザ・シルバーレイク
原題:Under the Silverlake
監督:デビット・ロバート・ミッチェル
脚本:デビット・ロバート・ミッチェル
製作:クリス・ベンダー/マイケル・デ・ルカ/アデル・ロマンスキー/ジェイク・ワイナー/デヴィッド・ロバート・ミッチェル
公開:2018年12月8日(アメリカ)、2018年10月13日(日本)
出演:アンドリュー・ガーフィールド/ライリー・キーオ/トファー・グレイス/ゾーシャ・マメット/キャリー・ヘルナンデス/パトリック・フィッシュラー/グレース・バン・パタン/ジミ・シンプソン

アンダー・ザ・シルバーレイクを無料視聴する

アンダー・ザ・シルバーレイクを無料視聴する方法についてご紹介しております。

『アンダー・ザ・シルバーレイク』のキャスト

主演は「アメイジングスパイダーマン」シリーズでスターダムにのし上がり、「ハクソーリッジ」でアカデミー賞にノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド。ヒロインのサラを演じるのは「マッドマックス怒りのデスロード」で有名になったライリー・キーオ。主人公の友人を演じるのは「スパイダーマン3」のヴェノム役で脚光を演じたトファー・グレイス。

『アンダー・ザ・シルバーレイク』のあらすじとネタバレ

ダメ人間サム、美女と知り合う

2011年ロサンゼルスの街、シルバーレイク。サムはハリウッドマウンテンも見渡せる高級アパートに住んでいる。しかし家賃を5か月滞納しており、「あと4日以内に払わなければ立ち退いてもらう」と通告を受けていた。

彼は昼間から何をするでもなくベランダから向かいの部屋の上半身裸の中年女を眺めていた。中年女が飼っているオウムが何かを叫んでいるが、聞き取ることができない。

サムの母から携帯に着信が入る。「今夜ケーブルテレビでジャネット・ゲイナー主演の「第七天国」って映画がやるから見たら?サイレントの名作よ」。サムは「今仕事中だしケーブルテレビ入ってないから」と気のない返事をして通話を終わらせてしまう。

すると庭のプールに犬を連れた金髪美女がやってきた。サムは双眼鏡でその娘を眺めていたが向こうから見つめ返されて慌てて目をそらす。

その後、部屋にガールフレンドがやってきた。ベッドでSEXを始める2人。テレビをつけていると街の名士の大富豪セヴンズが行方不明になったというニュースが流れている。彼の家族が心配していると話す様子も流れた。

事後、サムはガールフレンドと初めて自慰をした時の思い出を話す。サムは父親が持っていた「プレイボーイ」の表紙の、水中で仰向けになり手で胸を隠している裸の女の写真で自慰をしたという。

サムはガールフレンドが帰った後、本屋に行く。彼はそこで「アンダーザシルバーレイク」という同人コミックを見つける。

シルバーレイクの歴史や陰謀論、都市伝説が書かれているようだった。ちょうど最近シルバーレイク近辺では犬が大量に失踪しており、「犬殺しに気をつけろ」という落書きがされている店もある。この本には「犬殺し」についても言及があるようだ。

サムは陰謀論が大好物。彼はその本を買い、店主がコミックを書いた男と知り合いというので、自分に連絡をさせてくれとお願いする。

本屋から帰ってくるとアパートの一室の前に昼間の金髪美女が飼っていた犬が繋がれていた。サムはなぜか犬用ビスケットを持っており、犬にあげていると金髪美女がやってくる。

彼女の名前はサラ。サラはサムを部屋に招き一緒に映画を見る。

その映画は「百万長者と結婚する方法」。彼女はモンローが好きなようで部屋にポスターがあった。

サムはサラといい感じになりキスまでするが、彼女のルームメイトが帰ってきてしまう。サラは「また明日来て」とささやいた。ソファには海賊の恰好をした男が座っている。

外に出ると夏も終わりかけというのに花火が打ちあがっており、サラはそれを見て何故か怯えていた。

サムが通りに出ると彼の愛車に射精している男性器のいたずら書きがされている。サムは激高して犯人の悪ガキを捕まえると何度も殴りつけた。

家に帰るとサムは「アンダーザシルバーレイク」のコミックを開く。そこには

「犬殺しの正体は自分の不遇を犬のせいにしている売れない俳優の仕業といううわさがある。」

「シルバーレイクにはいくつかのカルトや秘密結社がある。その中でも一番強大なのは「フクロウのキス」で、その組織に関して不都合な真実を知った人間は夜中にフクロウの仮面をつけた裸の女が殺しにやってくる。」などの陰謀論が書かれていた。

その夜サムはおかしな夢を見た。アパートの近くの道を歩いていると、犬の惨殺死体が落ちている。そして数メートル先には男の死体とそれを貪り食う金髪女が。女は口を血まみれにさせながら振り返ると犬の鳴き声で何度も吠えかかってくる。

美女の失踪

サムが飛び起きると朝になっていた。サラの家に行くとなぜか部屋が空っぽになっている。部屋の入口には「◇◇」という謎のマークが書かれていた。

管理人のところに行くと「彼女は正式に手続きして昨夜のうちに荷物をまとめて出て行った。普通のことだ。それより早く家賃を払え」と言われてしまう。

部屋に戻って中を漁っているとクローゼットに謎の箱があり、そこにはサラの写真が入っていた。サムは写真だけポケットにしまう。

そこに3人組の女がやってきたのでサムは隠れて窓から様子を伺った。女たちは箱を持って出て行ってしまう。サムが後をつけると女たちは昨日サラの部屋にいた海賊ファッションの男に箱を渡していた。さらに女たちをつけていくととあるビルの屋上のパーティー会場に着く。

最近L.Aで流行っている「イエスとドラキュラの花嫁たち」というバンドのライブが行われているようだ。サムは参加者に紛れて先ほどの女たちを探していた。

ライブ以外でも様々なパフォーマンスが行われており、バルーンダンスをしている美女がひと際目に付く。パーティーにはサムの友人のアレンもいた。仕事はどうだと聞かれるも「まあまあ」とごまかすサム。「イエス~」のバンドメンバーの女の子がサムとアレンにクッキーを渡してくる。

「明日ハリウッドフォーエバー墓地でイベントがあるから来て。クッキはー招待状よ。」アレンは会場の隅に行方不明中の富豪セヴンスの娘が来ていると言う。見ると娘は父親が失踪中というのに友達と談笑していた。

サムはサラの部屋にいた女を発見する。彼女を女子トイレまでつけて「この子を知らないか」と写真を見せるも、サムは彼女とその仲間たちに股間を蹴り上げられてしまう。サムを変質者扱いして一斉に何かを言ってくる女たちに何故か犬の鳴き声がオーバーラップする。

サムは這う這うの体で会場を出ると帰路につく。「アンダーザシルバーレイク」を描いた漫画家からから電話があり「明日会おう」と約束を交わす。その後、途中の道で不審な人影につけられていることに気づいた彼はアパートまで走って茂みに隠れる。しかしそこにはスカンクがおり、サムは恐ろしく臭いガスを吹き付けられてしまった。

嘔吐しながら部屋に戻り、テレビをつけるとセヴンスが死体で発見されたというニュースが流れている。「セヴンス氏は燃え盛る車の中から焼死体で発見されました。他に娼婦らしき女性3人の死体がありました。」ニュース映像に女の遺品らしきものが写る。その中にサラが被っていた白い帽子があった。

ショックを受けるサム。その夜、彼は庭のプールで泳ぐサラを目撃するがそれは幻覚だった。

漫画家との出会い、陰謀論に取り込まれていく

サムは翌日ガールフレンドを家に呼ぶ。スカンクの匂いを消すためのトマトジュース風呂に入りながら今まで自分が調べてきた様々な陰謀論を語るサム。彼女は鼻をおさえながら「匂いが消えたら会いましょ」と帰ってしまった。

サムは約束通り漫画家に会いに行こうとするが、愛車を路上に停めていたためレッカー移動されてしまい仕方なく歩きで向かう。

漫画家はサムを歓迎してくれた。彼は有名人の顔を型取りしたライフマスクを大量に飾っている。リンカーン、グレース・ケリー、ジョニー・デップのものもあった。漫画家は幅広く都市伝説や陰謀論を研究しているようだ。

サムはサラの家に描かれていた「◇◇」のマークを見せる。漫画家によるとそれは大恐慌時代に家を持たず各地を転々としていたホーボーと呼ばれる放浪者たちが仲間に情報を教えるために使っていたマークの1つらしい。「◇◇」は「静かにしていろ」の意味。

漫画家はコミックに書いたカルト集団「フクロウのキス」の話を熱心にする。100ドル札にはフクロウの絵が描かれていること、フクロウはアメリカ先住民の伝統では死の象徴として考えられていること。「フクロウのキス」は街中に暗号をちりばめて街自体を操作していると漫画家は語る。

「世の中にはたくさんの暗号がある。自由意思で行動したり選択しているつもりでも暗号やサブリミナル効果で操られているんだ。」

漫画家は陰謀に気づいたことで「フクロウのキス」に狙われるのを恐れているようで、隠し部屋に監視カメラのモニターを置いて毎晩そこで寝ているという。漫画家は人気のシリアルのおまけを集めていた。そこにはすべての謎を解く地図が書かれているというが、サムは半信半疑だった。

サムは昨晩誘われた墓地のパーティに行くことにする。その前に友人の家に寄ると、友人はドローンでとある女性の部屋を隠し撮りしている映像を見ていた。ドローンカメラで見降ろされた女性は何か思い悩むような顔をしている。サムは友人に「本来送っていたはずの人生の失敗版を生きている気がする」と話す。友人は気のない返事をした。

ハリウッドフォーエバー墓地に行くと広場で映画の野外上映がされている。あの海賊ファッションの男が女性数人ととある墓に寄りかかり映画を見ていた。女の一人は上映中の映画に出ている女優のようだ。サムは男たちに話しかけるが、映画の話などを軽くした後、彼らはリムジンに乗り込みどこかに行ってしまう。

パーティ会場は墓地の下にあった。サムはパーティ会場に入る際に警備員からクッキーをかじるように言われ、まるごと全部食べる。中に入ると招待状をくれた女の子が歌っていた。サムはアレンと合流する。アレンは「イエスとドラキュラの花嫁」の歌詞には暗号が隠されているという噂があると話す。

サムはサラを探す手がかりがないかと会場を周る。昨日のパーティにもいたバルーンガールがいた。サムは彼女に話しかけると「イエス~」の曲の都市伝説の話をする。バルーンガールは「それは真実とは違う。」と笑う。サムは彼女といい雰囲気になり、キスをして物陰で行為に及ぼうとするが突然嘔吐感に襲われトイレに駆け込む。先ほど食べたクッキーにはドラッグが入っていた。

サムが吐き終わって出てくるとバルーンガールの姿はない。彼はその代わりサラの家にいた女を発見し、会場を出て墓場を歩く彼女を追いかける。しかし再び気分が悪くなりそのまま地面に倒れ込んでしまった。

起きると朝になっており、母親から電話がかかってくる。母は「ジャネットゲイナーは本当に素晴らしい女優だから」と録画した「第七天国」のビデオをサムに郵送すると言う。ふと見ると目の前にはジャネット・ゲイナーの墓があった。

暗号解読が新たな謎を呼ぶ

サムは家に帰り、暗号があるという「イエス~」の曲「回る歯」を繰り返し聴いていたがなんの暗号かはさっぱりわからない。

サムはイライラして、自分が持っているエロ雑誌やサラの写真、初めて自慰をしたプレイボーイの表紙を並べて見ながら自慰を始める。中々射精ができずにイライラしていると雑誌のとあるページに「シューティングスター」というコールガールのサービスの広告あり、一番人気と書かれている女の子は昨日墓地にいた女優だった。

電話してみると本当にその女優がやってきた。映画の主演1つくらいでは食べていけないらしい。彼女は昨日一緒にいた海賊男のことは何も知らなかったが、サラの写真を見せると知っているという。数年前、ハリウッドで開かれた豪勢なパーティのオブジェの中にサラはモデルとして入っていたらしい。高級住宅街の屋敷一体で行われたパーティだったが一つだけ「ソングライター」と呼ばれる人物の家だけは立ち入り禁止だったという。一通り話すと彼女はサムに覆いかぶさった。

翌朝、サムは目を覚ますと、向かいの中年女が飼っているオウムの鳴き声を聞く。彼は突然何かを閃いたようで「周る歯」の歌詞を紙に書き、そこに法則性を見出した。サムはついに暗号を解き、「ディーンの頭を撫で、ニュートンの下で待て」というメッセージをあぶり出す。

数時間後、彼はハリウッドの名所グリフィス天文台のジェームス・ディーン像の頭を撫で、ニュートンの銅像の下で何かが起こるのを待っていた。突如みすぼらしい格好の中年男が現れる。彼は自らを「ホームレスの王」だと名乗った。

サムはホームレスの王に言われるがまま、彼についていく。途中ゴミを漁っているコヨーテを見つけたホームレスの王は「一体一でコヨーテを見かけたら必ずついて行け。コヨーテは人間より上の存在だ。」という。

天文台の近くにどこかへ通じるトンネルの隠し扉があった。ホームレスの王にそこからは1人でいけと言われる。トンネルは地下に通じており、サムはそこで防空壕のようなものを見つけた。さらにそこから狭い通路を通っていくとどこかのスーパーのバックヤードに通じている道だった。

サムが表に出ると、そこは数日前にあった漫画家の家の近所。漫画家の家の前にはパトカーが停まっており、事情を聞くと彼は自殺を遂げたという。警官が去ったあと、サムは家に忍び込む。漫画家のベッドには夥しい量の血がついていた。

隠しカメラを確認してみると、なんとそこにはマンガ家が言っていた通りフクロウの面をつけた裸の女が刃物を持って侵入してくる様子が映っている。サムは怖くなり、遺品のおまけ付きシリアルの箱を持って家を飛び出した。

謎の存在「ソングライター」

サムは陰謀を確信し、業界人のいるパーティに行く。「回る歯」を作った「イエス~」のボーカル男の後をつけ、トイレで殴りつけてなぜ暗号を仕込んだのか聞き出そうとするが、男は「あれは俺が作ったんじゃない」と叫ぶ。「別のやつだ。ソングライターとだけ聞いた!」

サムは「ソングライター」の話をしていたコールガール女優も会場にいるのを見つけ、その屋敷の場所を聞く。彼女に案内されたのは広大な敷地で、その小高い丘の上に城のような屋敷があった。

サムがこっそり屋敷に忍び込むとピアノの音がしている。

「よく来た。入りなさい」

ピアノを弾いていた老人、「ソングライター」はなぜかサムの存在を感知していた。サムは「ソングライター」にサラの写真を見せるが知らないという。彼は有名なヒット曲を次々弾いていた。

その部屋には有名アーティストの遺品などが大量に飾られており、サムが敬愛するカート・コバーンのギター「ムスタング」も置いてある。サムが驚いていると「ソングライター」は歴史上の有名な曲は全て自分が作ったと語りだす。暗号を仕込んだのもサムのような人間を操作するためだと。

「ソングライター」はクラシックからロック、映画音楽まで様々なヒット曲を奏でる。カート・コバーンの名曲を弾きながら「これは朝食を食べるまでの片手間に作った」と高笑いする「ソングライター」にサムは怒り、「ムスタング」を掴むと彼に襲いかかる。

「ソングライター」は隠し持っていた銃で攻撃してくるが、弾切れのタイミングでサムは「ムスタング」を彼の頭に振り下ろした。サムは怒りに任せ「ソングライター」の頭を粉々に砕き、銃を持ってそのまま家まで逃げ帰る。

その夜、彼の部屋にフクロウ女が現れた。刃物を持っていたが、サムが銃を向けると女はどこかに隠れてしまう。

怯えるサムだったが、そこに管理人がやって来る。「約束の期限が来た。明日までに家賃が払えなければ出て行ってもらう。」サムはフクロウ女のことはそっちのけで焦り出す。

予期せぬ出会いと死、新たな手掛かりも

ふと外を見るとコヨーテが庭にいた。ホームレスの王の言葉を思い出したサムはコヨーテの後をついていく。するととあるパーティ会場に着いた。

そこには数日前にパーティで見たセヴンスの娘ミリセントがいる。サムが話しかけると、ミリセントは彼を散歩に誘ってきた。彼女は最近誰かにつけられている気がすると話す。

シルバーレイクの貯水池の近くに来たとき、ミリセントは誰かに見られていると怯え出した。サムと彼女は追手から隠れるために裸で貯水池に入る。彼女は父からもらったという銀のブレスレットをサムに渡す。それはサラが身につけていたものだった。

その直後、本当に何者かが彼らを狙撃してくる。2人は水中に潜って隠れようとするが、そこでミリセントの胸を銃弾が貫いた。ミリセントは手で胸を押さえたまま、水中に沈んでいく。それはサムの思い出の「プレイボーイ」の表紙の女と同じポーズだった。

サムは裸のままなんとか家まで逃げ帰ってくる。

真相解明、そして別れと諦め

翌朝、サムは再び暗号を解こうしていた。銀のブレスレットには「NPM」「H6からG4」と書かれている。

なんのことかわからなかったが、再び中年女のところのオウムが鳴いた途端、サムは閃いた。「NPM」は彼が持っている「ニンテンドー・パワー・マガジン」、「H6からG4」というのはチェスの盤上の番号。彼はマンガ家が持っていたシリアルのおまけのシルバーレイクの地図、任天堂の「ゼルダの伝説」の地図が重なることを見つけた。それをチェスの盤上に置くとH6の地点はサムがいるアパート、G4はハリウッドマウンテンの頂上に重なっている。

グーグルアースでハリウッドマウンテンを見ても頂上の部分は非表示にされていた。サムがハリウッドマウンテンまで行ってみると、とある岩に「/// (ここは安全ではない)」というホーボーのマークが書かれている。

さらに進むとテントがあり中に白装束の男と女3人がいた。何をしているか聞くと男は「肉体から解放され、別の世界に上昇するのを待っている」と答える。

「サラも同じだ。彼女もセブンスも本当は死んでいない。事故は見せかけだ。

彼らは地下で上昇を待っているんだ。」

サムが見つけた地下の防空壕のようなものも金持ちたちが上昇するのを待つための空間だという。

サムはサラとテレビ電話で会話することができた。サラは「もうこの空間から出られないから残った日々を楽しむわ」と涙を流しながら微笑む。サムは彼女と再び会うのを諦めた。

テントを出ようとしたが、急に体がふらつき出す。意識が朦朧とする中、急に地面の隠し扉からホームレスの王が現れるのを見た。

目が覚めるとサムはどこかの地下空間で拘束されている。ホームレスの王は「お前が見聞きしたことは絶対に話すな」と念押しし、サムはそれを了承した。

ホームレスの王が「お前は何で犬用のビスケットを持っていた?」と聞くとサムは「昔、好きだった女の子が犬を飼っていた。その子のことが忘れられなくて・・・。でも犬は怖くなってしまった。」と泣き出す。ホームレスは何か納得したような顔をして、サムを解放した。

家に帰ると母親から「第七天国」のビデオが届いている。テレビでそれを眺めていると劇中でジャネット・ゲイナーが「下ばかりではなく上を見なきゃ」と語る。

サムはオウムの鳴き声を聞いてふと外を見た。彼はずっと眺めていた中年女の部屋を訪ねる。女はすんなりサムを受け入れてくれ、2人はベッドを共にした。

事後、サムはオウムが何かを鳴いているのを聞いている。中年女に「何て鳴いているの?」と聞くが、彼女もわからないという。

サムはベランダに行くと今まで自分がいた部屋を眺めていた。部屋の入り口にはサラの部屋にあったのと同じ「◇◇(静かにしていろ)」のマークが。管理人たちが入ってきて部屋の様子を見て「なんだこれは?」と驚いている。

サムはそれをぼんやりと眺めながらうっすら微笑んだ。

 

『アンダー・ザ・シルバーレイク』の感想とまとめ

美しい映像と往年のハリウッド(特にヒッチコック映画)を意識した音楽、ポップカルチャー的目配せなど『アンダー・ザ・シルバーレイク』の魅力は多々あります。

ポップカルチャー的目配せとしてはアンドリュー・ガーフィールドの代表作「アメイジング・スパイダーマン」がちらっと出てきたり

ミッチェル監督のデビュー作「アメリカン・スリープオーバー」を墓場のフェスで上映したりしているのも面白いところです。

ただ、一番の見所は、見てる最中は謎が謎を呼んでワクワクが止まらず、見終わった後はあまりに無限に開かれた解釈にいい意味でずっとモヤモヤしてまた鑑賞したくなるような癖のあるストーリーでしょう。

ミッチェル監督は実際にシルバーレイクに住んでいたことがあり、「ハリウッドのセレブ達のいる地帯ではどんなことが行われているんだろう」という疑問からこの映画の着想を得たそうですが、それを超えた複雑怪奇な物語になっていました。

本作はとにかくいくらでも解釈ができるようになっています。

回収されない謎も多々残されたままです。

漫画家はなぜ殺されたのか?「ソングライター」は何者か、本当に曲を全て書いたのか?フクロウ女の正体は?セヴンスの娘はなぜ死んだのか?犬殺しをしていたのは誰か?

考えれば考えるほどわからなくなります。

まず主人公が見たものがどこまで本当なのかという疑問もつきまといます。

この映画は異常なことに「主人公が出てこないシーン」が一つもないのです。彼抜きで何か話が進行するシーンがあれば、「あ、これは実際に起きていることなんだな」と観客も無意識的にでも安心できるのですが、本作は終始サムの視点だけで話が進みます。

サムは寝てる最中に悪夢を見たり、プールでヒロインの幻覚を見たりしているので、あれもこれも妄想じゃないかと思えてきてしまうのです。

おまけに「ソングライター」を殺して返り血を浴びたり、貯水池から素っ裸で飛び出したりしても彼が毎回無事家に戻ってきているのも不自然です。

特に観客が「これ妄想では?」と思うポイントは

セヴンスの娘が水中で撃たれた時に、彼女がサムが初めて自慰をした時のプレイボーイの表紙と同じ格好で沈んでいくところと

最後のサラの居場所を突き止める暗号を解く時に解読の鍵になるのが全て彼の元々持っていたものという不自然さではないでしょうか。

ただし話の上では黒幕のような存在が出てきて「こういう~な陰謀があったんだ」と語ってくれるので、一応サムが疑っていたことはただの陰謀論ではありませんでした!というオチになっているのもまた混乱するところです。

ただ、本作はただ謎を解くだけの話ではなく、夢につまづいている男が現状を受け入れて少しだけ成長する話になっているのがグッとくるポイントでもあります。

彼は仕事をしているようには見えませんが、そこそこいいアパートに住み、車も所持していい生活をしています。もしかしたら映画関係の仕事で一時期うまくいっていたのかもしれません。

しかし彼は家賃滞納で立ち退きのピンチにさらされ、車もいたずら書きされた上でレッカー移動されてしまいます。

スカンクの匂いを浴びたせいでガールフレンドとSEXもできず、彼が持っていたステイタスのようなものはどんどん剥がされていきます。

そんな状況でも彼は一度気になった女を追いかけ、大好きな陰謀論や暗号を解読して謎を追うことに夢中。

それははっきり言って現実逃避ですが、謎を追って行くにつれ、自分が大好きだったミュージシャンの曲は謎の老人が片手間に書いたものだったことが分かり、同じく謎をおっていた人間たちは次々殺され、謎を解いても結局ヒロインは救えず、結局辛い現実と向き合わされるという展開になっていきます。

そんなことをしているうちに彼は最後の最後にはホームレスになってしまいます。

今までやっていたことは一体何だったのか。何か意味があると思ったオウムの鳴き声が結局何を言ってるかわからなかったように、サムの謎をおった数日に意味はなかったのかもしれません。

しかし彼は世界の残酷さを知り、自分が特別な人間でなかった事も受け入れました。今後彼がどう生きるかは解釈が分かれると思いますが、ラストの彼の微笑みを見ると救いのない話なのに爽やかな印象を受けます。

いくらでも解釈ができて何度でも見て謎解きをしたくなる作品です。今作のような複雑な映画をしっかりと成立させてしまうミッチェル監督の才能は本物です。次回作も非常に楽しみですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です