【完全暴露】映画『アフタースクール』のあらすじ・ネタバレと感想!

皆さんはこの映画、見たことがあるでしょうか?
大泉洋主演の映画「アフタースクール」。

平穏に暮らしていた同級生3人が、危険な事件に巻き込まれていくミステリー映画。

筆者は元々ミステリーが好きでたくさんの作品を見てきましたが
この作品は是非ミステリー好きな人にオススメしたいです!

驚きの仕掛けに、見たら誰でもヤラレタ!と思うはず!
今日はそんなイチオシ映画をご紹介しましょう!

アフタースクールの予告動画

アフタースクールの作品情報

タイトル:アフタースクール
監督:内田けんじ
脚本:内田けんじ
公開:2008年5月24日
出演:大泉洋/佐々木蔵之介/堺雅人/常盤貴子/田畑智子

キャッチコピーは「甘くみてるとダマされちゃいますよ」!

アフタースクールのキャスト

登場するのは「アフタースクール」というタイトルからも想像できるように、
過去に同級生だった神野、木村、美紀。

主人公、神野を演じるのは演劇ユニットTEAM NACS所属、
「探偵はBARにいる」「青天の霹靂」「駆込み女と駆出し男」などに出演する大泉洋。

友人の木村には「南極料理人」「ツレがうつになりまして。」の堺雅人。
そしてマドンナ的存在の美紀には「赤い月」「だれかの木琴」の常盤貴子。

他にも
佐々木蔵之介、田畑智子、ムロツヨシ、伊武雅刀など錚々たる顔ぶれが登場します!

アフタースクールのあらすじとネタバレ

ある朝の穏やかな食卓の風景。
一流企業の梶山商事に勤める木村(堺雅人)と美紀(常盤貴子)は中学時代の同級生。
美紀にはもうすぐ子供が生まれます。

外で母校の中学校で教師をしている神野(大泉洋)が最近ローンで車を買ったとはしゃいでいると
木村がその車を借りて出かけていきます。
…そして、そのまま戻ってきませんでした。

木村が戻らないうちに、美紀は子供を出産します。

木村の浮気

数日後、木村の勤める梶山商事ではある噂が広まっていました。
木村がホテルで謎の女性(田畑智子)と会っていたところを同僚が目撃してしまい、写真に撮っていたのです。

この噂を耳にした梶山商事の社長・大黒と上層部社員の唐沢はこの写真に写っている女性が気になり木村を探すことにします。
片岡にバレないように、と。

片岡とは、一体だれなのでしょうか?

探偵になった同級生・島崎

その後、神野のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵・島崎(佐々木蔵之介)が訪ねてきます。

神野は島崎のことをなんとなくしか覚えていませんでしたが
思い出話をしていると、神野は島崎が神野の妹を好きだったことを思い出しました。

しかし実はこの島崎と名乗る男、同級生というのは嘘で、本当は北沢という探偵。

すると島崎に一枚の写真を見せられます。
島崎は梶山商事の唐沢に木村を探すよう依頼を受けていたのでした。

そこには木村と女性の姿。
「この女性に見覚えはあるか?」島崎は神野にこの件を手伝ってほしいとアジトへ連れていきます。

梶山商事と片岡の関係

島崎は、梶山商事の唐沢を神野に尾行させます。

後をつけると、梶山商事と新宿のヤクザである片岡(伊武雅刀)がつながっていることがわかりました。
片岡は木村と一緒にいた女を探すよう、梶山商事に依頼をしていたのです。

新宿のヤクザと梶山商事の黒い関係が発覚しました。

あゆみというホステス

その後島崎と神野は調査を続け、ある情報屋に神野が例の写真を見せると、
追われている女はあゆみというホステスだとわかりました。

木村はあゆみとどこへ消えたのでしょうか?

そこへ神野に警察から車が発見されたと連絡が入ります。

引き取りに行くと、車内にはプレゼントの指輪が残されていました。
木村は本当にその女と一緒になる気だったのでしょうか。

車がレッカーされたマンションを張り込む島崎と神野。

その間、島崎が勝手に車に残されていた木村の携帯電話を触ったり
木村はヤクザの女に手をだし、女房子どもを捨て、女と一緒に逃げたのだと批判をするうちに
神野は嫌気がさし、調査をやめ自宅へ帰ってしまいます。

神野と木村の計画

神野が自宅に帰ると、なんと木村が呑気にピザを食べています!
そして木村を探していたはずなのにあまり驚かない神野。

浮気は咎めているようですが…なんだか展開についていけなくなってきました。

木村は明日、梶山商事の大黒社長が何か大きな取引をするといいます。

神野は車に残されていた携帯を木村に渡すと、「これは俺の携帯じゃない」…。
島崎は木村の携帯を見つけたとき、中身を見るためにこっそりと似た携帯にすり替えていたのです。

ちょうどその時、島崎は木村の携帯の留守電を聞いて、
神野と木村が自分を騙して連絡を取り合っていたことに気付きます。

そしてなんと神野は木村と消えていたあゆみというホステスともつながっていました。
これはどういう状況なのでしょうか?

片岡があゆみを探しているワケ

元々、あゆみは片岡から借金をしていました。
借金を返すためにホステスとして働かされていましたが
金づるになるとされ、本当は借金も完済していたのに、そのまま働かせられていたのです。

片岡はあゆみに、梶山商事へ仕事を依頼していることも話していました。
今回、あゆみと梶山商事の木村が一緒に消えたとなると、
一流企業である梶山商事とヤクザがつながっているなんて世に知られてしまう恐れがあり、非常にマズイのです。

そしてあゆみは片岡の子供を妊娠していました。
妊娠…?
写真の女は妊娠しているように見えませんでした。まさか、あゆみの正体とは…。

あゆみの正体

実はあゆみの正体は美紀(常盤貴子)でした。

数カ月前、木村は会社の付き合いで訪れたクラブで同級生の美紀に再会します。
帰ろうと迎えに来ていた神野の車に乗ると、美紀も一緒に乗り込んできました。
「助けて欲しいんだけど」と。

神野は美紀の話を聞き、警官である妹に相談をすると
片岡と梶山商事との関係に関して大きな捜査が入ることになり
木村はその取引現場を捕らえようとして社内で動いていたのです。

木村と美紀は夫婦ではなかったのですね。

そして神野も最初に島崎から写真を見せられた時からわかっていたのです。
その写真に写っていた女は妹(田畑智子)でした。
なぜ妹に恋をしていた島崎が、兄である自分にこの女を知っているかと聞くのか。

神野は、島崎が偽物だと知った上で、騙された振りをし、
木村を探している人物を逆に探っていたのです。

島崎が偽物だとわかっていたからこそ、張り込み中に聞いた
木村への批判には許せないものがあったはずです。

また情報屋にあゆみの写真を見せる時も、別の美紀の写真を見せていました。
そして片岡が探しているあゆみは美紀だと確信し、美紀が見つからないように時間を稼いでいたのですね。

二人の見事な動きによって片岡と大黒社長は無事、警察に捕まるのでした。

「一緒に帰ろうよ」

無事に神野と木村の任務も終わり、いつもの毎日が戻ってきます。

美紀はこれから一人で子供を育てていくことになるのですが…。

実は中学時代、神野は美紀からラブレターをもらっていました。
美紀はすぐに引っ越してしまい、神野はそのまま美紀に会うことは出来ませんでした。

そんな思い出話をしながら、神野は美紀に「一緒に帰ろうよ」と声をかけます。
車の中にあった指輪は神野が美紀に用意していたもので、
美紀を守っていこうと決意していたのですね。

ローンで車を買ったのも、新生活に向けての準備だったのです。

神野の言葉に、美紀は思わずほっとして涙を流します。

中学時代の同級生の神野と木村が、マドンナ的存在だった美紀を見事に救ったハッピーエンドとなりました。

アフタースクールの感想

数年前に邦画を見漁り始めた時期、内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」 という作品に出会いました。

たしか、年始に深夜のテレビで放送されていて、なんとなく見始めました。
そのうちに、どんどん引き込まれ、気付くとばっちり夜更かししていました。
今思うと放送したテレビ局のセンスに拍手です!

元々ミステリーが好きでたくさんの作品を見てきましたが
なんだこのトリックは!
ミステリー映画特有のシリアスさやダークさがない!
なんだか見た後にあったかくなる新感覚のミステリーだ!
と感動し、作品情報を調べ、内田けんじ監督を知り、監督のほかの作品も全て見ました。

どの作品も巧妙なトリックに気持ちよく騙されます!

その中で一番好きな作品が今回紹介した「アフタースクール」。

本作は内田けんじ監督の3作品目。

初めてこの映画を見たとき、ストーリーのキーとなる
「あゆみの正体」にまんまと騙されてしまいました。

そしてなんといっても主演の大泉洋がカッコイイんですよね!

いつもはバラエティでのひょうきんなイメージが強くて
その茶目っ気は本作でも遺憾なく発揮されています。

一方で、同級生を名乗る怪しい探偵を返り討ちにするかしこさ、
妹を心配する優しさ、美紀を守ろうとする男らしさに
女性ならキュンときてしまうのではないでしょうか。

私がこの映画が大好きな理由だったりします。

秀逸なトリックの中にある人間味、あたたかさが内田けんじ監督作品の魅力だと思います。

今回この記事を執筆するにあたり改めて作品を鑑賞しましたが
こんなトリックだったかしら!とまた騙され、大泉洋演じる神野の男らしさに感動してしまいました。

もちろん、内田けんじ監督のストーリーに乗っかるすべての出演者達の演技も見どころですね!

内田けんじ監督の作品数はあまり多くないのが残念ですが
もっと作品が有名になって欲しいと思っていますし、
更に素敵な映画を世に出してくれることを期待しています!

アフタースクールのまとめ

3人の同級生の大人の放課後、アフタースクール。

ミステリー好きにはとってもオススメの作品です。

そして個人的には是非、内田けんじ監督の他の作品も見てほしいですね。

オススメは「鍵泥棒のメソッド」です。

数々の賞も受賞していて、
2013年、第86回キネマ旬報ベスト・テンで日本映画脚本賞、
芸術選奨文部科学大臣賞、第36回日本アカデミー賞・最優秀脚本賞を受賞しているのも納得の面白さです。

こちらの作品にも堺雅人さんが主演で出演しています。
広末涼子さん、香川照之さんとのコミカルなやり取りも見モノですよ!

(あらすじ3018文字、まとめ 1037文字)

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