「スター・トレック イントゥ・ダークネス」は2009年に公開され、シリーズ第2弾にあたる作品です。主演はかわらずクリス・パインが演じています。
前作でエンタープライズ号の正式な船長を任命されたジムでしたが、規則違反を連発し、その破天荒なやり方が原因で降格処分を受けることになってしまいます。
本記事では映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の詳細なネタバレをご紹介していますので、まだ見ていない方はご注意下さい。
Contents
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の作品情報
タイトル:スター・トレック イントゥ・ダークネス
原題:Star Trek Into Darkness
監督:J・J・エイブラムス
脚本:アレックス・カーツマン、デイモン・リンデロフ、ロベルト・オーチー
原作: ジーン・ロッデンベリー
製作:J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク、デイモン・リンデロフ、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
公開:2013年5月16日(アメリカ)2013年8月23日(日本)
出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、アントン・イェルチン、サイモン・ペグ、ジョン・チョー/ベネディクト・カンバーバッチ
1作目に引き続きJ・J・エイブラムスが監督を担当し、脚本家もアレックス・カーツマンとスター・トレック大ファンのロベルト・オーチーが担当しています。
本作でもテレビドラマ「ロスト」や「ウエストワールド」などでJ・J・エイブラムスとタグを組むことが多いブライアン・バークが製作に加わっています。
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「スター・トレック イントゥ・ダークネス」のキャスト
スポックと恋仲にあるエンタープライズ号のクルー、ウフーラ役に2014年公開映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でガモーラ役を演じたゾーイ・サルダナ。
遺伝子操作で新人類として誕生したカーン役には2010年放送のドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で主人公シャーロック・ホームズ役を演じエミー賞・主演男優賞を受賞したベネディクト・カンバーバッチが熱演しています。
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」のあらすじ・ネタバレ
2259年、ジム・カーク率いるエンタープライズ号のクルーたちは未開の惑星で火山噴火から原住民たちを救おうと奮闘していた。
しかし、事故によって噴火直前の火山の中に取り残されたスポックを救出するため、ジムはエンタープライズ号を原住民に見られてしまう。
それは、惑星連合艦隊の規則に違反する行為であるため問題になるとスポックは懸念していた。
一方、地球ではロンドンの宇宙艦隊保管庫で大爆発が起こる。首謀者はハリソンという男で目的は不明とされていた。
恩師・パイク艦長の死
サンフランシスコの艦隊司令部に呼び出されるジムとスポックは、パイク艦長により、未開の惑星でとった行動について厳しい言葉をかけられる。
ジムは報告書に問題はなかったと書いたが、スポックが正直に事実を書いたため全てがバレてしまったのだ。ジムは命の恩人を裏切るなとスポックに怒りをぶつけるが、スポックはジムが怒る理由が分かっていない。
結局、責任を取らされジムは降格処分を受け、エンタープライズ号を降ろされてしまうことになる。バーでふてくされていたジムに先程厳しい言葉をかけたパイク艦長が声をかける。
パイク艦長は総司令官マーカスに頼み込み、ジムをなんとかエンタープライズ号の副長として残留させた。喜んだジムはパイク艦長に感謝する。
その後、呼び出しがかかり、ロンドンで起こったテロについて招集会議が行われることになった。エンタープライズ号の副長としてジムもパイク艦長と会議に出席する。
総司令官のマーカスがテロリストはジョン・ハリソンという男で元士官であることを話す。しかし、そこに突然、小型戦闘機がやってくると会議中の艦長たちを次々と撃ち殺し始める。
ジムの活躍でなんとか小型戦闘機は墜落するが、中に乗っていたハリソンは転送を使い逃げていった。そして会議室に戻ったジムはパイク艦長が撃たれて亡くなってしまったことを知る。
グリンゴン帝国との死闘
ハリソンは惑星クロノスに逃げたことが判明する。ジムはすぐにハリソンを追いかけたいとマーカス総司令官に直談判をした。マーカスはグリンゴン帝国と惑星連合は、現在、一発触発の状態であることを懸念する。
うかつに近づいただけで戦争になるためハドソンのいる無人地区にのみ魚雷を投下して戻るようジムに命令した。
スポックを副長に任命し、早速出動しようと準備をすすめるが、魚雷をのせたくないスコットと揉めることになり、彼は自ら艦を降りることにする。
スポックに犯罪者とはいえ、裁判も受けさせず抹殺するのは違うと意見をされるが、パイクを殺された恨みがあるジムはその意見を退けた。
新しい科学士官のキャロルを仲間に加えるとエンタープライズ号はクロノスに出発する。途中でワープコアが故障するトラブルに見舞われるが、無事にクロノスに到着することができた。
ジムは考えた末、魚雷を使わずにハリソンを直接逮捕に行くことにする。その考えをスポックは支持し、自分も共に行くとジムに伝える。
小型戦闘機を利用しグリンゴン語が話せるウフ-ラと少数で武器商人を装いクロノスに向かう。しかし、無人地区のはずがグリンゴンのパトロール艦に見つかってしまい追い詰められてしまった。
その頃、艦長代理に任命されたスールーはクロノスにいるハリソンに大人しく投降しなければ72本の魚雷を撃ち込むとメッセージを送る。
グリンゴン帝国の兵と撃ち合いになっていたジムたちはピンチに陥るが、そこに現れたハリソンが圧倒的な戦闘能力でジムたちを助けた。
その後ハリソンはエンタープライズ号にある魚雷の数を訪ね、72本だと分かると素直に投降したのだった。
優生人類カーンの目的
エンタープライズ号に拘留されたハリソンは艦が故障していることを言い当てると、ジムにひとつの座標を教え、魚雷のひとつを開けてみることをすすめる。
ジムは教えられた座標を艦を降りてしまったスコットに伝え助けを求めた。納得いかないスコットだったが結局言われた座標に小型機で向かう。
その頃、エンタープライズ号では新しい科学士官キャロルがマーカス総司令官の娘である事実をスポックがジムに伝えていた。
偽の乗艦許可を作ってまで乗り込んだ理由をキャロルに聞くと、父であるマーカスが何か企んでいることを察しての行動だと分かった。
その秘密は魚雷にあると思ったキャロルは魚雷をあける許可をジムにもらい中身を確認する。そこにいたのは冷凍睡眠カプセルに入れられた人間だった。
ジムはハリソンに話しを聞きに行く。ハリソンは本名はカーンであると話し、300年前に遺伝子操作で生まれた優生人類で戦争のために作られたが、役目が終わったら戦争犯罪者として冷凍睡眠させられたと話す。
マーカスの手によりカーンだけが起きた理由は戦争の準備をさせるためだったと知る。マーカスはわざとグリンゴン帝国のそばでエンタープライズ号が故障するように細工をしていた。
クロノスに魚雷を投下したジム達がグリンゴン人にみつかって殺されればグリンゴン帝国との戦争を始める理由になると計算してのことだった。カーンは仲間をマーカスに殺されたと思い込みマーカス暗殺を決行したという。
総司令官マーカスの企み
その時、マーカス総司令官が巨大な戦闘艦に乗り現れる。マーカスの乗る戦闘艦はカーンが作ったものだった。ジムはマーカスの命令に背きカーンを殺さず拘束したことで激しい攻撃を受けた。
乗組員全員を殺すつもりであることを話し、娘のキャロルだけを転送で自分の艦に移動させた。しかし、最後の攻撃の前にマーカスの戦闘艦の調子が悪くなる。原因は中に潜入していたスコットだった。
ジムはスコットの助けでカーンと2人でマーカスの戦闘艦に侵入するが、カーンの裏切りでマーカスは殺され魚雷も奪われてしまう。最後にカーンはジムとスコット、キャロルをエンタープライズ号に転送すると攻撃を開始した。
しかし、カーンが魚雷を求める事が事前に分かっていたスポックが中の人間を取り出し、魚雷を起動させていたためカーンの戦闘艦は爆破し地球へ墜落していった。
そして激しく破損していたエンタープライズ号もワープコアの故障が直らず地球に墜落しようとしていた。ジムはコアを直すために放射能汚染区域に1人で入り、故障箇所を直す。
おかげでエンタープライズ号は体制を立て直し墜落を免れた。しかし、放射能汚染によりジムはスポックと言葉をかわしながら息を引き取ってしまう。涙を流すスポックは復讐心に燃えカーンを探し出すように命令する。
墜落した戦艦から脱出していたカーンを見つけると、スポックは自ら転送でカーンを仕留めに向かう。その頃、ジムの死を悼んでいたドクター・マッコイはカーンの血で動物が生き返るのを目撃し、カーンの血があればジムを助けられるかもしれないと考える。
地上で接近戦を繰り広げていたカーンとスポックだったが、そこに転送でウフーラが現れカーンを殺そうとするスポックを止める。カーンはもう一度冷凍睡眠カプセルに入れられ長い眠りにつき、カーンの血を使った蘇生でジムは生還を果たした。
そして回復したジムを乗せたエンタープライズ号は5年間の長い宇宙探索の任務につくのだった。
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の感想とまとめ
今作の最大の見どころは「ドクター・ストレンジ」で主演を務めるベネディクト・カンバーバッチが演じる新人類のカーンでしょう。
頭脳明晰で高い戦闘能力、スポック以上の冷戦沈着さは異彩を放ち、強いインパクトを残しました。
当初は敵か味方かよくわからないキャラだと思いましたが、ジムが思っていた通り信用できない極悪人でしたね。
カンバーバッチを初めて知ったのはテレビドラマの「シャーロック」でしたが、独特のルックスに潔癖な雰囲気が、変わり者のシャーロック役にぴったりな印象を受けました。
この映画が公開されてから雑誌の俳優ランキングではジョニー・デップを抑えて首位を獲得したというのも納得の格好良さでした。
今回は前作以上にエンタープライズ号のクルーたちの成長が見られて、描かれなかった時間の中にも様々なことがあったのだろうと予感させるクルーの絆がより物語を面白いものにしてくれています。
スポックの論理的思考は相変わらずですが、ノリのいいジムとはもはや夫婦漫才のようにも感じてきました。
物語はテンポよく進んでいくため、全く飽きることなく最後までハラハラドキドキさせられながら鑑賞することができるでしょう。
悪人を演じるベネディクト・カンバーバッチに注目しながら、ぜひご覧頂きたい映画になっています。
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