【完全暴露】映画「マイティ・ソー」のあらすじネタバレと感想!ラストの結末は?

今や世界最大のヒットを誇る一大ムーブメントとなった『マーベル・シネマティック・ユニバース』。
今回はその通算第4作となり、北欧神話の神をモデルとしたスーパーヒーローにして「アベンジャーズ」の主要メンバーでもある神の子“ソー”の闘いを描くシリーズ第1弾『マイティ・ソー』のあらすじとネタバレ、感想などを大特集しますので最後までお付き合いください。

『マイティ・ソー』の作品情報

タイトル:マイティ・ソー
原題:Thor
監督:ケネス・ブラナー
脚本:アシュリー・エドワード・ミラー/ザック・ステンツ/ドン・ペイン
原作:スタン・リー/ラリー・リーバー/ジャック・カービー
製作:ケヴィン・ファイギ
公開:2011年5月6日(アメリカ)、2011年7月2日(日本)
出演:クリス・ヘムズワース/ナタリー・ポートマン/トム・ヒドルストン/ステラン・スカルスガルド/コルム・フィオール/レイ・スティーヴンソン/イドリス・エルバ/カット・デニングス/浅野忠信/ジェイミー・アレクサンダー/レネ・ルッソ/クラーク・グレッグ/ジェレミー・レナー/サミュエル・L・ジャクソン/アンソニー・ホプキンス など

監督を務めるのは、舞台俳優としても活躍し大英帝国勲章の栄誉にも輝いた経歴の持ち主であるケネス・ブラナー。
脚本には2020年公開予定の『トップガン』の続編『トップガン・マーヴェリック(仮)』を手掛ける予定のアシュリー・エドワード・ミラーとザック・ステンツ、テレビアニメ『ザ・シンプソンズ』を手掛けてきたドン・ペインが参加しています。

『マイティ・ソー』のキャスト

当時まだ売り出し中だった主演のクリス・ヘムズワースとトム・ヒドルストンは本作をきっかけに大ブレイクを果たしています。
そのほか、脇をアカデミー賞受賞者であるナタリー・ポートマン(『スター・ウォーズ』シリーズ、『ブラック・スワン』など)やアンソニー・ホプキンス(『羊たちの沈黙』『ハンニバル』など)らが固め、日本からは本作がハリウッドデビューとなった浅野忠信が参加しています。

『マイティ・ソー』のあらすじ・ネタバレ

突然現れた謎の男

2011年。
夜のアメリカ・ニューメキシコ州プエンテ・アンティグオ。

宇宙科学の専門家である天文物理学者ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)とアシスタント兼運転手のダーシー・ルイス(カット・デニングス)、上司の科学者エリック・セルヴィグ(ステラン・スカルスガルド)は車に観測機材を積み込み、大気の乱れを観測している最中であった。

今回の測定データがこれまでの研究結果に結び付く重要なものになると息巻くジェーン。

その時、夜空一面にエメラルドグリーンに輝くオーロラが発生したのである。
ただのオーロラではなさそうだと判断したジェーンたちは車を急発進、ビデオカメラで記録しながらオーロラの方向に向かって突き進むのだった。

しかし突然に車は強い嵐と砂塵、落雷に襲われ、ハンドルが効かなくなりコントロールを失って暴走を始めたのだ。
そして車は何かと衝突してしまったのである。

車を降りたジェーンたちが辺りを確認すると、道端にひとりの謎めいた男が倒れているのだった。

ジェーンたちは取り返しのつかないことをしてしまったと思うと同時に、この男が一体どこから来たのか興味を抱いたのである。

神々の戦い

時は遡って965年。
ノルウェー・トンスベルグは、氷と暗黒の国“ヨツンヘイム”からやってきた“氷の巨人”たちの驚異にさらされていた。

巨人の大軍団は猛吹雪と大寒波を巻き起こして人々を凍りつかせ、世界を氷で埋め尽くそうとしていたのである。

しかし、人類と地球の危機に立ち上がった者がいた。
神の国“アスガルド”の王であり、全知全能の神であるオーディン(アンソニー・ホプキンス)率いる大軍団が人類に加勢したのだ。

地球の未来を懸けた壮絶な戦争はアスガルド軍の勝利に終わり、巨人の王を倒したオーディンはその力の源である”箱”を手に入れ、時空を超えてアスガルドに凱旋するのだった。

荘厳な居城に戻ったオーディンは、勝利に興奮を隠せない幼い息子二人に「賢明な王は自ら戦争など仕掛けないものだ。だが決して準備は怠るなよ」と諭したのである。

オーディンは息子が二人とも王の素質を備えていることを見出しており、どちらに跡を継がせるか迷っているのだ。

巨人の逆襲

時は流れ、成長したオーディンの長男ソー(クリス・ヘムズワース)は民衆の熱狂のなか、王位継承の儀式に挑もうとしていた。
ソーがオーディンから王の証である伝説の武器“ムジョルニア”を継承しようとしたその時、“箱”が保管されている宝物庫が突如凍り付き始めたのである。

ヨツンヘイムの氷の巨人がアスガルドに侵攻してきたのだ。

オーディンはソーと次男ロキ(トム・ヒドルストン)を引き連れて宝物庫に向かったところ、幸いにも“箱”は無事であった。
ヨツンヘイムとは休戦協定を結んだはずだというオーディンに、ソーは自分なら軍を率いてヨツンヘイムに侵攻、二度と刃向かえないようにすべきだと意見するのだが、オーディンは一介の兵士の考えることだとして一蹴するのだった。

荒れるソーをロキはなだめ、一応は派兵に賛同するものの、オーディンには逆らえないと釘を刺しておいたのだが、血気に逸るソーはロキと幼馴染の女戦士シフ(トム・ヒドルストン)、幾多の戦場を共に駆け抜けてきた戦友の“ウォリアーズ・スリー”の3人であるヴォルスタッグ(レイ・スティーヴンソン)、ファンドラル(ジョシュア・ダラス)、ホーガン(浅野忠信)を引き連れ、独断でヨツンヘイムに向け出発したのである。

<h3.ヨツンヘイムの戦い

ソー一行はあらゆる世界に通じる虹の架け橋“ビフレスト”のある天文台に向かい、門番のヘイムダル(イドリス・エルバ)を説得して銀河の彼方にあるヨツンヘイムに転送してもらったのだ。
出発の際、ヘイムダルはくれぐれもヨツンヘイムで問題行動を起こさぬよう釘を刺しておくのだった。

辺り一面荒涼とした世界が広がるヨツンヘイムに辿り着いた一行は、巨人の王ラウフェイ(コルム・フィオール)の城に辿り着いたのである。
ラウフェイはオーディンを盗賊で人殺しだと非難、彼の周りには裏切り者が張り付いているといい、ソーをお子ちゃま扱いしてきたのだ。

短気なソーはまんまとラウフェイの挑発に乗り、和平を訴えるロキを退けるとムジョルニアを振り回して大立ち回りを見せるのだった。
ソーは「楽しませてくれよ」とまるで戦いを楽しむかのように暴れ回り、仲間たちと共に巨人たちやラウフェイが召喚した巨大な怪物と激しい大乱戦を繰り広げていった。

ソーはムジョルニアで稲妻を呼び起こして敵を一網打尽にし、圧倒的な怪力で怪物を仕留めたのだが、多勢に無勢でソーたちは追い詰められてしまったのである。

その時、アスガルドから眩い光と共に騎馬に乗ったオーディンが現れ、ソーを一喝するとラウフェイに停戦を持ち掛けるのだった。
しかし、ラウフェイはソーが仕掛けたことだとして停戦を拒み、オーディンはソー一行を引き連れてアスガルドへと帰還したのだ。

ソーとオーディンはヨツンヘイム侵攻を巡って口論となり、ソーの無謀さと傲慢さに失望したオーディンは王位継承権を剥奪、ムジョルニアと神の力をも奪い去ると地球へと追放したのである。

ただし、オーディンはムジョルニアがソーを認めたならば力を取り戻ることができるであろうと言うと、ムジョルニアも地球へと放り投げるのだった。

力を奪われたソー

物語は冒頭に戻り、地球に落下したソーはジェーンらの車に激突してしまったのである。

意識を取り戻したソーは、ヘイムダルに今すぐビフレストを開けるよう命じるのだが、ジェーンたちからすれば何だか頓珍漢なことを言っているようにしか映らなかったのだ。
仕方なくジェーンらはソーをスタンガンで気絶させて車に乗せ、病院へ向けて出発するのだった。

車が去った後、すぐ近くにムジョルニアが落下したのである。

病院に担ぎ込まれたソーは「俺を誰だと思っているんだ! オーディンの子だぞ!」を喚きながら看護師たちに殴る蹴るの暴行を加えて暴れ回り、麻酔を打たれて眠らされたのだ。

翌日、通りがかった男がムジョルニアを発見、引き上げようとしたが全くびくともしなかったのである。

その頃、研究室ではジェーンらが昨日観測したデータを基に、時空間を繋ぐ特異点がある可能性を見出していたのだった。
そんな時、昨日撮った写真のひとつに、大気の大きな渦の中に人影らしきものが写り込んでいるのを発見したジェーンらは、それがソーではないかとの疑いを抱いて病院に向かったのだが、既にソーは拘束を解いて逃げ出してしまったいたのだ。

研究の裏付けにはソーの協力が必要だと感じたジェーンらは彼の跡を追うことにしたのだが、車をバックさせようとした際にたまたま居合わせたソーと激突してしまったのである。

一方、ムジョルニアの周りにはいつしか人々がたくさん集まり、我先にと引き上げようとするも誰一人として1ミリも動かすことができなかったのだ。
ピックアップトラックの老人(毎度お馴染みのカメオ出演のスタン・リー)が引き上げようとするも、逆に車の荷台が壊れてしまう始末。

その様子を、遠巻きに国際平和維持機関S.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェント、フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)が眺めていたのである。

その頃、ジェーンらに拾われたソーは、ジェーンの元恋人の名“ドナルド・ブレイク”をそのまま偽名として名乗ることにした。

ロキの出生の秘密

アスガルドでは、ウォリアーズ・スリーやシフに対し、ロキがオーディンを呼んだことを明らかにしていた。
シフはソーの処分を解くためオーディンに働きかけてくれるようロキに懇願するのだが、かねてからソーに嫉妬心を抱いていたロキは「あんな横暴で無謀で危険な男など」と拒むのだった。

ホーガンはラウフェイの言葉を思い出し、もしかしたらロキはヨツンヘイムと通じているのではないかと疑いを抱いたのである。

ロキは宝物庫で“箱”に触れたところ、肌の色が紫色に変色し始めたのだ。
その場にオーディンが現れ、ロキはオーディンがヨツンヘイムとの戦争の際に拾った子であり、実の父はラウフェイであることを明かすのだった。

なぜ自分を拾ったのか問うロキに、オーディンはロキの存在こそがヨツンヘイムとの平和的な同盟を組むために必要だったと説明するのだが、ロキは「俺は巨人の子だからアスガルドの王になれないのか!」とオーディンを責め立てたのである。

オーディンは体調を崩してその場に倒れ込み、護衛の者に担がれていった。

S.H.I.E.L.D.現る

ニューメキシコのとある街のダイナーで食事を採ったジェーンらは、常人では考えられない程の食いっぷりを見せるソーに唖然としていた。
そんな時、ソーは他の客の会話の内容から“重くてびくともしない謎の落下物”の話を聞き付け、それがムジョルニアではないかと確信して場所を教えるよう客に迫ったのである。

落下物周辺は既に軍が包囲しているという客の忠告を無視したソーは、追いすがるジェーンにムジョルニアを見つけたら全てを打ち明けると約束して連れて行こうとしたが、セルヴィグはソーが語るキーワードが全て古くからのおどぎ話に起因するものだと感づき、彼を危険人物だとして近づかないよう忠告するのだった。

ソーは単身落下物のもとに向かい、ジェーンらは研究所に戻ったのだが、その時既にコールソンらS.H.I.E.L.D.の家宅捜査が入っており、これまでの研究資料や観測機器など全て半ば強引に押収されてしまったのである。

S.H.I.E.L.D.の存在を怪しむジェーンは、何としても押収された物を取り戻す決意を新たにするのだった。

王位に就いたロキ

アスガルドでは、シフとウォリアーズ・スリーが改めてソーの処分を解くようオーディンに直訴しようとしたが、オーディンは意識が戻らないままであり、王座には何とロキが就いていたのである。

ロキはオーディンの命令が持続しているとしてシフらの訴えを退け、逆にシフらに忠誠を誓わせようとしたのだが、納得がいかないシフらはその場を後にしたのだ。

その後、オーディンを見舞ったロキは、オーディンの妻でソーの生母のフリッガ(レネ・ルッソ)からソーは必ず戻って来ると言われ、不服そうな表情を浮かべるのだった。

ムジョルニアを取り戻せ

その頃、ニューメキシコでは、セルヴィグがソーの言葉を裏付けるため北欧神話の本を調べていた。
ジェーンは馬を調達するためペットショップに来ていたソーを見つけ、夜を待って落下物に近づこうとしたのだが、既に現場は24時間の厳戒体制で調査が行われていたのである。

ソーはジェーンの制止を振り切ってフェンスを突き破り、警備員やS.H.I.E.L.D.研究員らを次々と倒して強行突破していった。
コールソンは弓の名手ホークアイ(ジェレミー・レナー)を投入してソーを食い止めようとするのだが、ソーは激闘の末に遂にムジョルニアのもとに辿り着くのだった。

しかし、力の失われたソーはムジョルニアを持ち上げることができず、降りしきる雷雨の中うなだれているところを捕らえられてしまったのである。
その一部主従を、銀河の遥か彼方のアスガルドからヘイムダルが見守っていた。

セルヴィグらのもとに戻ったジェーンは、彼から北欧神話の本を受け取り、ソーの正体や目的などについて激しく議論を交わすのだった。

ソーを尋問したコールソンはその格闘能力の高さに目を付け、ソーの正体を暴き出そうとするのだが彼は頑なに口を開かない。
コールソンが席を外したその隙に、どこからともなくロキが現れ、オーディンは既に亡くなっており自分が王位を継いだこと、そしてヨツンヘイムとの停戦協定の条件としてソーの処分を解くことはできないことを伝え、別れを告げるとその場から立ち去っていったのである。

ロキはムジョルニアを回収しようとするも持ち上げることができず、諦めて帰っていったのだ。

セルヴィグはソーを助けるためコールマンのもとに向かい、ソーは物理学者のドナルド・ブレイクであるとして連れ出すことに成功したのである。
コールソンは部下にソーの跡を尾行させるのだった。

セルヴィグは立ち寄ったバーでソーにビールをおごり、今すぐこの町から出ていくよう忠告したのだ。

ロキの野心

単身ヨツンヘイムに飛んだロキは実の父であるラウフェイに対面していた。
ソーの戴冠式の日、巨人のアスガルド侵入を手引きしたのは自分であることを明かしたロキは、愚かなソーからヨツンヘイムを守ったと豪語、見返りとしてラウフェイにオーディンを抹殺させようと持ち掛けたのである。

オーディンを抹殺した暁には、アスガルドの宝物庫に眠る“箱”も返還するというのだ。

ラウフェイの約束を漕ぎ付けたロキはビフレストを使ってアスガルドに戻り、ヘイムダルに新たな王である自身への忠誠を誓わせると誰が来ても決してビフレストを開けるなと厳命するのだった。

ロキは邪魔なソーの排除を目論んでいるのである。

一方、シフとウォリアーズ・スリーはソーを救い出す決心を固め、ダメもとでヘイムダルに掛け合ってみた。
ヘイムダルはロキの命令には逆らえないとしつつも、こっそりとビフレストを起動してシフら4人をソーのいる地球へと送り込んだのだ。

その事を知ったロキは、鋼鉄の身体をもつ人型兵器“デストロイヤー”を起動させ、ソーをアスガルドに戻さぬよう厳命して地球に送り込んだのである。
ロキはヘイムダルを反逆罪に問うと、刃向かってきた彼を凍り付かせてしまうのだった。

復活のソー

ソーは酔いつぶれてしまったセルヴィグを抱え、ジェーンのいるキャンピングカーへと戻って来た。

外で火にあたりながら、ソーはS.H.I.E.L.D.から取り戻した資料のノートをジェーンに手渡し、北欧神話は事実であること、ジェーンの研究成果は正しかったこと、そして自分はアスガルドから来たことを明かし、自分を理解してくれたジェーンに感謝の意を述べるのだった。

やがてセルヴィグやダーシーとも打ち解けたソーの前にシフとウォリアーズ・スリーが現れ、ソーは彼らとの再会を喜ぶとオーディンは実は生きていることを知らされたのである。

一方、コールソンらS.H.I.E.L.D.のエージェントらがシフらが降り立った地点を調べていたところ、突然大きな竜巻が発生、その中からデストロイヤーが現れたのだ。
デストロイヤーはコールソンの警告を無視してS.H.I.E.L.D.の車を破壊、そのままソーのいる町へと進撃を開始するのだった。

力が戻らないままのソーはジェーンらと共に住民を避難させ、シフとウォリアーズ・スリーがデストロイヤーを食い止めようとするのだが、圧倒的な強さを見せるデストロイヤーの前には全く歯が立たなかったのである。

デストロイヤーは町を破壊しながらソーのもとに迫り、ソーはシフらを退避させると単身デストロイヤーに立ち向かっていくのだった。

「弟よ、俺が悪かった。こうなってしまったのは全て俺の責任だ。ここにいる者たちは何も関係ない。俺を倒せばそれで終わりだ」
ソーは黙ってデストロイヤーの一撃を身に受け、思い切り吹き飛ばされた。

ソーは駆け寄ったジェーンに「これで全てが終わったんだ・・・」というと意識を失ったのである。

その時、昏睡状態のオーディンの意識がムジョルニアに語り掛けたのだ。
今こそムジョルニアを持つに相応しき者の手に渡り、雷神の力を授けるのだ、と。

ムジョルニアはソーのもとに飛んでいき、ソーに雷神の力を与えて復活させたのだ。
本来の力を取り戻したソーはムジョルニアで嵐を巻き起こし、デストロイヤーを一撃のもとに打ち砕いたのである。

アスガルドに行きロキと話をつける決心をしたソーは、駆け付けたコールソンにジェーンらの資料と機材を返すことを条件に共闘を呼びかけると、ジェーンらとともにシフらが降り立った場所へと向かうのだった。

ソーの呼びかけに応じたヘイムダルは自ら氷の封印を解き放ち、ビフレストを起動させた。
ソーはジェーンに必ず戻って来ると約束して熱いキスを交わし、仲間たちと共にアスガルドに戻っていったのである。

ロキとの対峙

その頃ロキは、ラウフェイをアスガルドに呼び寄せていた。
ラウフェイは未だ意識の戻らぬオーディンの元に向かい、刃を突き立てようとしたその時、ラウフェイはロキの攻撃の前に倒れたのだ。

ロキはフリッガに対し、ヨツンヘイムに対価を支払わせると誓ったその時、ソーがアスガルドに舞い戻ってきたのである。

ソーはロキの数々の嘘を暴き立てるが、ロキはヨツンヘルムを滅ぼすと宣言して姿を消し、自らビフレストを起動してヨツンヘルムに大寒波を送り込むのだった。
ロキは追って来たソーに対し、「俺を息子だと認めさせたかった、そのためにも邪魔者は滅ぼし、俺が真の王位継承者となるのだ!」と宣言したのだ。

ジェーンたちとの出会いで精神面でも大きく成長していたソーは戦うのは無意味だと告げ、狂気に駆られるロキを止めるため闘いを挑んだのである。
そして激闘の末、ソーは「許してくれ、ジェーン」と言うと虹の橋をムジョルニアで叩き壊すのだった。
二度とジェーンに会えなくなることを覚悟のうえで。

ビフレストの天文台は崩壊を始め、ソーとロキは時空の狭間に吸い込まれようとしていた。
その時、意識を戻したオーディンが現れ、二人に救いの手を差し伸べたのである。

ソーは助け出されるものの、ロキは時空の彼方へと消えていった・・・。

戦いは終わり、ウォリアーズ・スリーらは勝利の美酒に酔いしれるのだが、ソーの心は晴れないままであった。
オーディンはそんなソーに「お前は良き王になれる」と励まし、その成長を讃えるのだった。

虹の橋の跡に佇むヘイムダルに会いに行ったソーは、彼からまだ望みはあることを告げられてようやく笑みを取り戻すのだった。
その頃、地球では、ジェーンはソーを探し出すため仲間たちと研究に没頭していたのである。

エンドロールでは、「ソーは“アベンジャーズ”として戻ってくる」とのメッセージが・・・。

エンドロール後

セルヴィグはS.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)のもとへ招待された。
ニックはセルヴィグにアタッシュケースの中身を見せてきたのだ。

その中には何やらとてつもない力を秘めた四角形の物体が収まっていた。
ニックが言うには、その物体は使い方さえ分かれば無限の力を引き出せる代物だという。

その時、鏡の中にロキが姿を現し、セルヴィグを操り「調べてみる価値がある」とのメッセージをニックに送るのであった。

『マイティ・ソー』の感想とまとめ

『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』と続き、ここに数あるアベンジャーズのメンバーの中でも最強の戦闘能力を誇るマイティ・ソーが遂に本格参戦となりました。

思えば、誰もが単発作品(続編が作られるとしても他の作品とのコレボレーションは考えられなかったであろう)と思い込んでいた、いや思わされていた『アイアンマン』のラスト、ジェダイ候補生をスカウトに来たメイス・ウィンドゥならぬニック・フューリー(いずれも演じるのはサミュエル・L・ジャクソン)がアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)をスカウトに訪れたのが全ての始まりであり、やがてそれは全世界の映画ファンを巻き込んだ一大ムーブメントへと発展していることになるのです。

鋼鉄の装甲をまとう大富豪、緑色の怪人、強化人間、凄腕スパイ、弓の名手、超能力者、人造人間、鋼鉄の翼を持つ男、義手の男、戦う国王、小さくなれる男、銀河の守護者、魔術師、蜘蛛の力を持つ男・・・などアベンジャーズには個性豊かなメンバーが揃っていますが、中でも北欧神話をベースとし、神の力を持つソーは特に抜きん出る戦闘能力を持ち、あの最強の敵サノスに互角に渡り合うことのできる、まさに最強クラスの戦士といえるでしょう。神話ベースのヒーローというのもロマンチックですよね。

本作では、豪快で向こう見ずな主人公ソー役のクリス・ヘムズワースと、全く性格が正反対で人を食ったかのようなロキ役のトム・ヒドルストンがメリハリを利かせた演技を見せており、より一層物語に深みを与えています。オスカー受賞者のナタリー・ポートマンやアンソニー・ホプキンスはいうまでもありませんよね。ちなみにトム・ヒドルストンは2019年にも配信予定のスピンオフドラマでもロキを演じることが決まっており、内容など詳細はまだ不明ですが楽しみですね。

ソーとロキの物語はこの後『アベンジャーズ』『マイティ・ソー ダークワールド』『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』と続き、2019年公開予定の『アベンジャーズ4(仮)』でクライマックスを迎えることになっています。その前にもう一度今作を予習されてみてはいかがでしょうか。また新たな発見があるかもしれませんよ。

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