映画「スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ」のあらすじネタバレと感想!動画の無料視聴方法も紹介

シリーズ最大のヒット作となり、映画史にその名を刻み付けた前作『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』から2年。
今回はスピンオフ作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を挟んで製作された、シリーズ第8作(第8話)にしてシリーズ最大の問題作『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』についての衝撃的なあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』の作品情報

タイトル:スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
原題:Star Wars Episode VIII : The Last Jedi
監督:ライアン・ジョンソン
脚本:ライアン・ジョンソン
原作:ジョージ・ルーカス
製作:キャスリーン・ケネディ/ラム・バーグマン
公開:2017年12月15日(全世界同時公開)
出演:デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/アダム・ドライバー/ケリー・マリー・トラン/ローラ・ダーン/ベニチオ・デル・トロ/フランク・オズ/ドーナル・グリーソン/グェンドリン・クリスティー/ルピタ・ニョンゴ/アンディ・サーキス/アンソニー・ダニエルズ/キャリー・フィッシャー/マーク・ハミル など

レイ三部作の第2弾となる今作の舵取りを託されたのは、2012年公開作「LOOPER/ルーパー」で注目を浴びたライアン・ジョンソン。
なお、ジョンソン監督はレイ三部作(スカイウォーカー九部作)完結後にルーカスフィルムとディズニーが新たに立ち上げる新シリーズの監督にも内定しています。また、前作『エピソード7/フォースの覚醒』の監督を務めたJ・J・エイブラムスは今作では製作総指揮に回り、次作『エピソード9(仮)』(2019年12月公開予定)で監督に復帰することが決定しています。

『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』のキャスト

前作の主要キャストであるデイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザックらが続投、新たにケリー・マリー・トランやローラ・ダーン、ベニチオ・デル・トロが重要な役どころでシリーズ参戦しているほか、ヨーダ役のフランク・オズが復帰しています。今作は2016年に他界したレイア役のキャリー・フィッシャーの遺作となり、次作『エピソード9(仮)』では未公開映像を使うことで引き続きレイアの“出演”が決定しています。

『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』を無料視聴する方法

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『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』のあらすじ・ネタバレ

遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・

旧銀河帝国の残党からなる「ファースト・オーダー」の拠点「スターキラー基地」は、かつての反乱同盟軍の英雄レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)率いる私設の軍事組織「レジスタンス」により陥落した。
レジスタンスは長きに渡って行方をくらましていた、レイア将軍の実兄である伝説のジェダイマスター、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)を見つけ出すことに成功したが、ファースト・オーダーの反撃は激しさを増すばかりであった。

そして遂に惑星ディカーのレジスタンス基地の在り処が突き止められてしまい、ファースト・オーダーの最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)は腹心のアーミテージ・ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)にスター・デストロイヤーの大艦隊を率いてディカーを制圧するよう命じたのである。

レジスタンスの撤退準備が完了しないうちに、ディカー上空にはスター・デストロイヤー艦隊が展開を始めたのだ。
今回、ファースト・オーダーは通常のスター・デストロイヤーよりも更に大型で強力な攻撃力を誇る超巨大戦艦スター・ドレッドノートまで投入してきたのである。

ディカーからの脱出

この危機的状況を打破すべく、レジスタンスのエースパイロット、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)は相棒のドロイドBB-8と共に愛機Xウィング・ファイターを駆り、自軍の撤退の時間を稼ぐためたった1機でファースト・オーダー艦隊の前に立ちはだかるのだった。

ポーは散々ハックス将軍を挑発するメッセージを送ったのち、ドレットノートの砲台を片っ端から破壊していったのである。
しかし、あと1基というところでポーの機は敵のTIEファイター部隊の直撃を受けて損傷、BB-8が応急処置をしている間にドレットノートはディカーへの爆撃を開始。しかしレジスタンス側は間一髪で全戦力の撤退を完了させたのだ。

レイア将軍はポーに撤退を指示したが、血気に逸るポーは命令を無視してドレッドノートを落とすと息巻き、応急処置の完了とともに攻撃を再開。
間もなくレジスタンス側も爆撃機スターフォートレス部隊がポーの援護に駆け付けたが、TIEファイターの猛攻の前に次々と撃墜され、あっという間に残り1機になってしまった。

ドレッドノートがレジスタンス艦隊の砲撃準備を進めるなか、スターフォートレスの最後の1機を駆るペイジ・ティコ(ベロニカ・グゥ)は爆弾投下を試みるも被弾してしまったのだ。
しかし、ペイジは命を懸けて爆弾の投下に成功、ドレッドノートは連鎖的に大爆発を起こして撃沈したのである。
ペイジは爆発に巻き込まれて命を落とすのだった。

ポーは間一髪でレジスタンスの旗艦ラダスに着艦、その直後レジスタンズの全艦隊はハイパースペースへと脱出したのだ。
スノークから取り逃がしたことを叱責されるハックス将軍であったが、将軍はあらかじめ手は打っておいたのである。
レジスタンスの艦隊には、ハイパースペースでも探知することのできる最新鋭の追跡システムが取り付けられているのだった。

医療カプセルで昏睡状態だったフィン(ジョン・ボイエガ)は、ハイパースペースの中で意識を取り戻した。
ポーと再会したフィンは、レイ(デイジー・リドリー)の行方について問うのだった。

惑星オク=トー

時を同じくして、辺境の惑星オク=トーに辿り着いたレイはルークとの対面を果たしていた。
しかし、ルークはレイから渡された、かつて自身と父が愛用していたライトセーバーをあっさりと放り投げ、一言も交わすことなく立ち去ってしまったのだ。

この惑星はかつて最古のジェダイ聖堂があった場所で、ルークは孤島に古くからある石造りの家で隠遁生活を送っていた。
孤島の海岸には愛機のXウィング・ファイターが水中で永い眠りについていた。
ルークは何度も訪ねてきたレイを門前払いし、何度も追い返そうとしたのである。

しかし、レイに同行してきたチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)が無理やり上がり込むと、さすがのルークも驚きを隠せなかったのだ。
レイとチューバッカはミレニアム・ファルコン号で話をしようとルークに持ち掛けるのだった。

ところが、ルークはそれでも頑なにレジスタンスへの協力を拒み、レイたちにこの惑星から出ていくよう告げたのである。
それでも食い下がるレイに、ルークは改めて新しい弟子を取る気はなく、ジェダイは自分の代で終わりだと言い放ったのだ。

母と子

その頃、レイとの闘いで負傷したカイロ・レン(アダム・ドライバー)は顔の傷をマスクで隠し、スノークのもとに召集されていた。
スノークはカイロ・レンにマスクを外すよう命じると、父ハン・ソロを手にかけたことで心に迷いが生じ、初めてライトセーバーに触れたばかりのレイに敗北したことを叱責、「買いかぶりだったな。今のそなたは(カイロ・レンの祖父)ダース・ベイダーを超えるどころか、マスクをして遊ぶただの赤子に過ぎん」と罵倒したのである。

カイロ・レンは怒りに任せてマスクを叩き壊し、直ちにレジスタンス追撃の準備を指示するのだった。

やがてレジスタンス艦隊はハイパースペースから抜け出し、レイア将軍はポーの独断で多大な犠牲者が出たことを叱責していたその時、スノークの旗艦メガ・スター・デストロイヤー“スプレマシー”を中心とする大艦隊が襲来してきたのである。

レジスタンス艦隊はハイパースペース・ジャンプ1回分の燃料しか残っておらず、ポーらXウィング部隊が出撃して迎え撃つことにしたのだ。

カイロ・レンは自ら愛機のTIEサイレンサーに乗り込み、TIEファイター部隊を率いてラダスを攻撃、ポーは乗るはずだった愛機Xウィングを破壊されてしまった。
ラダスはシールドを張りながら撤退戦を展開するのだが、戦いの最中カイロ・レンはラダスのブリッジにいる母レイア将軍のフォースと呼応してしまうのだった。

カイロ・レンはラダスを撃とうとしたが、どうしても撃つことができない。
その時、他のTIEファイターがラダスのブリッジを攻撃したのである。

宇宙空間に投げ出されるレイア将軍たち。
この戦いで反乱同盟軍時代からの盟友アクバー提督を含むレジスタンス首脳陣が犠牲となったのである。

ハックス将軍は動揺するカイロ・レンに帰艦を命じ、そのまま攻撃を続行する構えを見せた。

レイア将軍は最後の力を振り絞り、フォースを使って自らの身体をラダスに引き寄せ、間一髪で救出されたのだ。
しかし、一命は取り留めたものの昏睡状態に陥ってしまったのである。

フィンは、レイア将軍が落とした、レイの居場所を示すビーコンを手にするのだった。

懐かしい再会

その頃オク=トーでは、ルークがファルコン号の船内でハン・ソロの形見のダイスのネックレスを見つけていた。
そこでルークはR2-D2と再会を果たすのだが、それでもルークは頑なにレジスタンスへの合流を拒んだのである。

その時、R2-D2は、自身のメモリの中に今でも残るホログラムのメッセージを投影し始めたのだ。
それは師オビ=ワン・ケノービに助けを求める妹レイア姫の34年前の映像であった。

ルークは「ずるいぞ」と苦笑いを浮かべ、ようやくレイの修行を始める踏ん切りがついたのである。
ルークはレイに“ジェダイの終焉”の訳も話すと告げ、翌朝から本格的にフォースを学ぶ修行が開始されたのだ。

スプレマシー潜入作戦

レジスタンス艦隊ではポーやフィン、C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)らを交えた緊急会議が招集されていた。
レイア将軍は未だ昏睡状態のまま指揮を執ることができず、指揮官代行として戦艦ニンカ号のアミリン・ホルド提督(ローラ・ダーン)が指名されたのである。

レジスタンスの残る戦力はラダスを含む戦艦3隻と人員4000名のみ。
ホルド提督は全銀河のファースト・オーダーに抵抗する勢力の集結を誓い、「フォースと共にあらんことを」と人員を配置につかせるのだった。

かねてからホルド提督の技量を疑問視していたポーは、燃料が尽きる前に一気に逃げるべきと主張したが、ホルド提督はポーがディカー撤退戦の失態で中佐から降格させられたことを理由に却下したのである。

一方、フィンはレイに会うため密かにラダスを降りようとしたのだが、ディカー撤退戦で戦死したペイジの妹である整備士ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン)はフィンが脱走を図っていると勘違いし、彼をスタンガンで気絶させてしまったのだ。

目を覚ましたフィンはレジスタンスが敵に追跡されていることを察知、かつてストームトルーパーだった経験と記憶から追跡装置は敵の旗艦スプレマシーにあると判断、その内部に潜入して装置を遮断することをポーやローズ、C-3POに提案するのだった。

この作戦はホルド提督に間違いなく反対されるであろうと考えたフィンらは極秘裏に行うことを決意するのだが、スプレマシーに潜入するには艦の周囲に張られているシールドの通過コードが必要であり、それは1時間おきに更新されるというものであった。

悩んだフィンは辺境の惑星に逃れたマズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)に連絡を取ると、マズは暗号破りの名人、通称“コード・ブレイカー”がカント・バイトのカジノに入り浸っていると告げたのである。

胡散臭いと感じたフィンたちだったが、他に手段はなかったのだ。

修行開始

この頃から、スプレマシーで怪我の治療を受けているカイロ・レンと、オク=トーにいるレイの間でフォースの共鳴が見られるようになっていた。
カイロ・レンはフォースを通じて、レイがルークのもとにいることを悟ったのである。

この日から、ルークはレイをパダワン(ジェダイ訓練生)として修行を開始するのだった。

ルークに導かれ、ジェダイ聖堂跡に向かうレイ。
ルークは第1歩として、海の見える高台でレイに座禅を組ませ、“フォースとは何か”を語りながら“感じる”ことから始めさせたのである。

ルークは語る。フォースはジェダイだけのものではなく、一つひとつの万物に宿り、全てが調和しながらひとつに結びついているのだ。

ところが、レイは瞑想を続けるうち、フォースの暗黒面に危うく引き込まれそうになった。
ルークは我に返ったレイを見て、彼女が全く暗黒面を拒もうとしなかったことに恐れおののき、レイの持つ純粋なフォースはルークの甥であり弟子だったベン・ソロ(=カイロ・レン)のものと似ていると指摘するのだった。

レイはその後も、フォースを通じてカイロ・レンと交信していたのである。

カジノの街、カント・バイトの光と闇

フィンはビーコンをポーに託し、ローズやBB-8と共に脱出用シャトルでカント・バイトのある惑星カントニカへと向かった。
ラダスの残り燃料はわずか18時間分、それまでにコード・ブレイカーを見つけなければならない。

ローズによると、カント・バイトは「銀河の中でも最低のクズが集まる街」だという。

銀河系の富裕層が集まるリゾート都市、カント・バイト。
フィンたちはマズが示した手がかり「襟に赤いプラムの花」の男を探しにカジノへと潜入、フィンは生まれて初めて見る華やかな光景に興奮してしまうのだが、ローズはこの惑星の裏の姿を明かすのだった。

ローズと姉のペイジはファースト・オーダーに全てを奪われた挙句、兵器の試し打ちの的にされた過去があり、この惑星の貧しい子供たちは奴隷のようにこき使われていたのである。

カント・バイトのカジノに群がる金持ち連中の殆どがファースト・オーダーとの取引で富を得ている武器商人なのだ。

BB-8がコード・ブレイカーらしき男を探しあててくれた。
白いジャケットに赤いプラムの花の飾りをつけたこの男は女をはべらせて賭博に興じている最中だった。

フィンらが男に駆け寄ろうとしたその時、フィンらは宇宙船違法停泊の罪で警官隊に逮捕されてしまったのである。

絶たれたジェダイ再興の夢

その頃、オク=トーでは、レイが黙々とライトセーバーの剣術の鍛錬に励んでいた。
ルークはレイに、なぜジェダイが衰退したのか語り始めるのだった。

ルークは言う。ジェダイの歴史は失敗の歴史であり、その全盛期にあって銀河皇帝ダース・シディアスの台頭を見抜けず、ルークの父アナキン・スカイウォーカーの裏切りも止められなかったのである。

ルークがアナキンを暗黒面から救ったのではないかというレンに、ルークはカイロ・レンことベン・ソロの話を始めた。

帝国崩壊後にジェダイマスターとなり、ジェダイ騎士団の再興を目指して十数名のパダワンを育て始めたルークは、レイアとハン・ソロの子である甥のベンの中にスカイウォーカー一族の非常に強いフォースを見出し、ベンを後継者として自分の全てを受け継がせようとしたのだ。
ハン・ソロは大反対だったが、レイアは我が子を信じて兄に託すことにしたのである。

しかし、いつしかベンの中に暗黒面が芽生え、ルークが気付いた時には既に手遅れだった。
ベンは同じく暗黒面に堕ちたパダワン数名を率いてルークの聖堂を襲撃、残りのパダワンたちを虐殺したのだ。

辛うじて生き残ったルークは全ての責任を背負い、仲間たちの前から姿を消したのである。

未だに過去に囚われるルークに、レイは「私には師が必要です。あなたがカイロ・レンを失ったのではなく、カイロ・レンがあなたを失ったんです」と諭すのだった。

謎のコード・ブレイカー、DJ

その頃、レジスタンス艦隊は医療艦を撃沈され、残りの燃料もあと6時間分に減っていた。

一方、BB-8とはぐれ、カント・バイトの拘置所に拘束されたフィンとローズは、同じ牢屋内に収監されていた汚らしい身なりの男から声をかけられた。
“DJ”(ベニチオ・デル・トロ)と名乗るこの男は自らをコード・ブレイカーだと言い、金さえ積めば手を貸してやってもいいと持ち掛けてきたのだ。

DJはあっさりと牢屋のカギを解除してしまうと、フィンたちを助けるために潜入していたBB-8と鉢合わせしたのである。
一方、牢屋から脱出したフィンとローズは地下道を通ってレース用の生物“ファジアー”の厩舎に迷い込み、警報装置を押そうとした奴隷の少年テミリ・ブラッグ(テミルラン・ブラエフ)をなだめ、レジスタンスのエンブレムを見せて協力を求めるのだった。

テミリたち奴隷の少年少女は厩舎内の全てのファジアーを逃がし、フィンとローズはそのうちの1頭に乗って逃走、カジノを滅茶苦茶に破壊しながらシャトルのある海岸へと急いだのだが、シャトルは追跡してきた警備隊の飛行艇に破壊されてしまったのだ。

仕方なく小高い丘に逃げ込んだフィンとローズは、DJとBB-8が奪った宇宙船に拾われてカントニカを後にしたのである。

マスター・ヨーダの教え

その頃、ラダスの医療室では、ルークからのフォースを受け取ったレイアが意識を取り戻していた。

オク=トーでは、この時もレイはフォースを通じてカイロ・レンとコンタクトを取っていた。
なぜ実の父を手にかけたのかと問うレイに、カイロ・レンはルークに牙を向いたあの日のことを語り始めるのだった。

カイロ・レンになる前のベン・ソロが暗黒面に惹かれ始めていた頃、その力を恐れたルークはライトセーバーを抜いて斬りかかろうとしたというのだ。

カイロ・レンの発言が信じられないレイは、夜の闇の中、孤島の海岸沿いにある暗黒面のフォースが溢れ出る洞窟へと迷い込み、投影される自らの幻影に両親のことを問いかけても答えなど見つからなかったのである。

その後、再びカイロ・レンとの交信を試みたレイは、自分と同じように孤独を抱えている彼に少しずつ惹かれていこうとしたその時、異変に気付いたルークは交信を中断させたのだ。

ルークはレイに今すぐこの星から出ていけと告げると、事の真相を語り始めたのである。

あの日、既にスノークにそそのかされていたベンの心には想像を絶する闇が広がっており、かつて父を暗黒面から救い出したルークですらも手に負えないほどであった。
ルークは愛する者たちを守るため、衝動的にライトセーバーを抜いてしまったことを認め、その時のベンの目は師に裏切られたことで怯えていたことを打ち明けたのだった。

しかし、レイはカイロ・レンの中にはまだ迷いがあり、自分が必ず彼を暗黒面から取り戻すと宣言、修行を半ばで切り上げるとファルコン号で飛び去っていったのである。

失意のルークはジェダイ聖堂跡に向かい、松明の炎で経典を燃やそうとしたその時、ルークの師だった偉大なるジェダイマスター、ヨーダ(声:フランク・オズ)のフォースの霊体が姿を現したのだ。
「若きスカイウォーカーよ、会いたかったぞ」
ルークが躊躇っている間に、ヨーダの霊体はフォースで稲妻を呼び寄せ、聖堂を燃やしてしまったのである。

「マスター・ヨーダ、これでジェダイの歴史も終わりです。私は愚か者だったのです」と弱音を吐くルークに、ヨーダの霊体は「そなたは果たして本の知識を活かしたかの? レイという娘はそれよりももっと大切なものを持っておるぞ。決してレイを失うでないぞ。強さや技だけではなく、弱さや過ちも糧となるのじゃ。失敗こそが最高の師匠なのじゃ。わしらは弟子に超えられてこそ初めて真の師と言えるのじゃ」と諭し、励ますのだった。

スプレマシーへの潜入

ハイパースペースに飛び込んだフィンらの船はスプレマシーを目指して移動していた。
DJは前金を要求してきたが、フィンらは金目の物など持ち合わせておらず、ローズはやむなく姉の形見のペンダントを渡すのだった。

どうやらDJが盗んできたこの船の所有者は武器商人のようで、ファースト・オーダーとレジスタンスの両方と取引していたようだった。

一方、逃避行を続けるレジスタンス艦隊はもう1隻沈められ、もはや残るのは旗艦ラダスのみとなってしまっていた。
ポーはホルド提督に策があるのか問うと、提督はその時既に残りの燃料を脱出用の輸送船に移し替えている最中であった。

輸送船には武装もなければシールドもない。
ポーは、ラダスを捨てる決心をしたホルド提督を腰抜けだと罵倒するも部屋から追い出されてしまった。

しかし、ポーはホルド提督に極秘任務のことを明かして猶予が欲しいと頼むと、賛同者らと共に提督に銃を突きつけて指揮権を剥奪するのだった。

その頃、レイはファルコン号にチューバッカとR2-D2を残して離脱させると、自らは小型ポッドでスプレマシーへと潜入、そのままカイロ・レンに捕らえられたのである。
レイはスノークの間に連行される途中、カイロ・レンに光明面に戻るよう改めて説得するのだが、カイロ・レンは逆にレイを暗黒面に誘うのだった。

一方のフィンたちもまたDJがコードを上手く解除してスプレマシー内部に潜入、ファースト・オーダーの制服を奪って追跡装置の場所を探し出し、DJ追跡装置の解除を始めるとペンダントをローズに返したのである。

しかし、DJが手間取っている間にホルド提督は突如ブラスターを手にし、ようやく意識を戻したレイア将軍と共にポーを気絶させると、彼を輸送船に野出るのだった。
ホルド提督はレイア将軍を含む全ての人員を30隻の輸送船に乗せると、自分は囮として敵を引き付けるため、ただ一人ラダスに残ることにしたのである。

輸送船団はかつて反乱同盟軍の基地があった鉱山惑星クレイトへと舵を取った。

その直後、フィンたちの前にキャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー)率いるストームトルーパー部隊が現れ、フィンらは捕えられてしまったのだ。
実はDJは裏でハックス将軍と繋がっており、レジスタンスの情報をファースト・オーダーに売っていたのである。

ハックス将軍の前に連行されたフィンとローズはDJの裏切りを知り愕然とするなか、将軍は輸送船団の攻撃を命令したのである。
1隻、また1隻と輸送船が撃墜されていったのだ。

スノークとの対決

スノークの間に連行されたレイは彼にライトセーバーを没収され、カイロ・レンとの交信はレイを暗黒面に導くためにスノークが仕組んだことだと知らされ、暗黒面への転向とルークの居場所を明かすことを強要された。
スノークは拒むレイを暗黒面のフォースでいたぶり、撃墜されるレジスタンスの輸送船団の映像を見せつけた挙句、カイロ・レンに光明面への迷いを断ち切るためレイを斬るよう命じたのである。

しかし、カイロ・レンは従う素振りを見せつつ、密かに玉座に置かれたスカイウォーカーのライトセーバーをフォースで起動させ、スノークの身体を真っ二つに切り裂いたのであった。
レイとカイロ・レンは連携して、スノークの護衛を担っていた8人の近衛兵エリート・プレトリアン・ガードを全員斬り倒したのだ。

カイロ・レンは「スノーク、スカイウォーカー、シス、ジェダイ、レジスタンス・・・古いものは滅ぶべきなのだ。過去など捨てて俺と手を組め。二人で銀河を支配しようじゃないか」とレイを誘い、改めてレイに両親のことを問うのだった。

レイは今まで自分を偽っていたことを認め、両親はスカイウォーカー一族と縁もゆかりもない只の一般人の廃品回収業者であり、酒代欲しさに自分を売り飛ばしたこと、そして両親は既にこの世にはいないことを打ち明けたのである。

そしてレイはカイロ・レンの誘いを断り、スカイウォーカーのライトセーバーを回収しようとしたが、カイロ・レンとのフォースによる取り合いの末にライトセーバーは真っ二つに壊れてしまったのだ。

最高指導者カイロ・レン

ラダスに一人残ったホルド提督は自ら舵を取り、最後の燃料を使ってハイパードライブを起動させ、スプレマシーに超光速での特攻を敢行したのである。
スプレマシーは真っ二つに割れ、レイア将軍らレジスタンスのわずかな生き残りはホルド提督の死を悼みつつクレイトへと向かうのだった。

処刑される寸前だったフィンとローズは混乱に乗じて逃げようとするが、シャトルを前にしてファズマ率いる部隊が立ちはだかってきたのだ。
あわやという時、BB-8は密かにAT-STを乗っ取ってストームトルーパー部隊を襲撃、フィンは武器を奪ってファズマとの因縁の対決に臨み、ローズのアシストを得て見事に打ち破ったのである。

マスクが割れ、素顔を覗かせたファズマはなおも「トルーパーのクズが」とフィンを蔑むが、フィンが「俺はレジスタンスのクズだ」と返したその直後、ファズマは燃え盛る炎の中に転落していくのだった。
フィンとローズ、BB-8はシャトルを奪ってスプレマシーから脱出していった。

その頃、スノークの死を確認したハックス将軍はカイロ・レンに説明を求めていた。
カイロ・レンはレイがスノークを殺害したと嘘をつき、フォース・グリップでハックス将軍の首を絞め上げると、自ら最高指導者の座に就いたのである。

カイロ・レンはクレイトへの出撃をハックス将軍に命じた。

惑星クレイトの戦い

一面が天然の岩塩で覆われた鉱山惑星クレイト。

レイア将軍率いるレジスタンスの生き残りは旧反乱同盟軍の基地跡に立てこもり、フィンやローズ、BB-8も遅れて合流した。
しかし、クレイトに侵攻してきた、カイロ・レン自ら指揮を執るファースト・オーダーの大部隊は、どんな頑丈な防御壁も貫くことのできる、まさにデス・スターの小型版というべき大型キャノン砲を用意していたのである。

基地にあるのは壊れかけのスピーダー13機のみ、銀河系各地の支援者に救援信号を送ったレジスタンスはフィンたちがキャノン砲を破壊に出撃、レイア将軍らは唯一の出口である裏口から脱出する作戦を打ち立てるのだった。

フィンやポー、ローズらはスピーダーを駆り、地上部隊の援護を受けながらAT-ATの改良型であるAT-M6ウォーカー部隊、そして無数のTIEファイター部隊へと突進していった。
やがて遅れてファルコン号のレイとチューバッカ、R2-D2も加勢、自ら囮となってTIEファイター部隊を引き付けている隙にフィンはポーの警告を無視して点火を始めたキャノン砲に特攻しようとしたところ、ローズが身を挺してフィンを止めたのである。

なぜ止めたというフィンに、ローズは「あなたを助けたのよ。私が戦うのは憎い敵を殺すためじゃなく、愛する者を救うためよ」と言うのだった。
フィンはローズにキスをすると、気を失った彼女を抱えて基地へと撤退したのだ。

しかし、キャノン砲によって防御壁は打ち破られ、救援信号に何の応答もなかった。
そんな時、レイア将軍の前に何とルーク・スカイウォーカーが現れたのである。

ルーク・スカイウォーカー死す

レイア将軍との再会を果たしたルークは、ハン・ソロとベン・ソロを救えなかったことを詫びると、彼女にハン・ソロの形見であるダイスのネックレスを手渡し、単身ファースト・オーダーの大部隊の前に立ちはだかったのだ。

カイロ・レンはAT-M6部隊に最大限の砲撃を命じ、辺りは大きな爆炎と砕けた岩塩の砂煙で覆われた。
しかし、ルークは全くの無傷だったのである。

カイロ・レンは単身シャトルを降り、ルークを前にライトセーバーを抜くのだった。

ポーはルークの行動を見て、彼がレジスタンス残党を逃がすため時間稼ぎをしようとしていることを悟り、レイア将軍やC-3PO、フィンら生き残りと共に坑道の奥深くへと逃れたのである。
一行の動向を掴んだレイは坑道の出口に先回りすると、出口を塞いでいた岩石をフォースで持ち上げ、生き残りたちをファルコン号に収容したのだ。
しかし、レイとレイア将軍は、ルークのフォースが急激に弱まっていくのを感じ取っていたのである。

カイロ・レンの足跡には岩塩の砂塵が舞うが、ルークの足跡にはなぜか砂塵は舞わなかった。
ルークは全盛期を思わせる軽やかな動きとライトセーバー捌きでカイロ・レンを翻弄するのだった。

「お前を殺してジェダイを絶滅させる」というカイロ・レンに対し、ルークは余裕の表情で「今日が新たなレジスタンスの始まりの日だ。私は最後のジェダイではない。たとえお前が怒りのままに私を倒しても、私はお前の心の中に生き続ける。お前の父のように」と言い放ち、ライトセーバーを収めたのである。

カイロ・レンは怒りに任せてルークの身を切り裂いた、はずだったが、彼は不思議なことに無傷のまま平然とするのだった。
その時、カイロ・レンは、目の前のルークが、遠く離れたオク=トーからルーク本人がフォースで投影した幻影であることに気がついたのである。

ルークの幻影は「また会おう」と言い残して消えていった。
騙されたことに気付いたカイロ・レンが「ふざけるな!」と怒鳴った時には、既にレジスタンスはクレイトから脱出していたのである。

カイロ・レンは基地内に落ちていた父の形見のダイスのネックレスを拾い上げたが、それはやがて消滅していったのだ。

フォースの幻影は当人の命を削る非常に大掛かりなものであり、非常に強いフォースを誇るルークですら耐え切れないものであった。
全ての力を使い果たしたルークはその場に崩れ落ちた。

ルークの目の前には、故郷タトゥイーンと同じく“ふたつの夕陽”が浮かび上がっていた。
伝説のジェダイマスター、ルーク・スカイウォーカーは、師のヨーダやオビ=ワン・ケノービがそうであったように自らの肉体を捨て、フォースとひとつになって消滅していったのである。

新たなる希望、再び

クレイトを飛び立ったファルコン号で、レイやフィン、ポーらは互いに健闘を称え合った。
レイは密かにオク=トーからジェダイの経典のいくつかを持ち出していたのだ。

レイは壊れたスカイウォーカーのライトセーバーを手に、レイア将軍と共にルークの死を悼むのであった。

その頃、惑星カントニカでは、テミリ・ブラッグら奴隷の少年少女たちが“ルーク・スカイウォーカーの伝説”について語り合っていた。
テミリはフォースをつかって箒を手元に手繰り寄せ、外の掃除を始めたところ、上空の遥か彼方に一筋の流れ星が煌めき、銀河の彼方へと消えていったのである。

テミリの指には、レジスタンスのエンブレムが刻まれた指輪がはめられていた。
(『エピソード9』へ続く)

『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』の感想とまとめ

公開当時「誰も観たことのない、衝撃のスター・ウォーズ」と銘打たれたように、今作が公開されるや全世界で賛否両論の嵐が巻き起こり、本作の内容に反発した一部のファンが本作の取り消しならびに原作者ジョージ・ルーカスによる作り直しを求めて署名活動を開始するなど大騒動となったことは記憶に新しいところでしょう。

今作は宣伝文句に偽りはなく、新たなスター・ウォーズの伝説を生み出すための“生みの苦しみ”であったことは想像に難くないことだったのでしょう。
キャラクター面でも、これまでシリーズを支えてきたハン・ソロが前作『エピソード7/フォースの覚醒』で退場、そして旧三部作の主人公だったルーク・スカイウォーカーも今作で退場と、まさに世代交代が一気に進む結果となりました。(ただし、主人公レイ役のデイジー・リドリーは次作『エピソード9(仮)』をもってシリーズから卒業すると表明しています)

世代交代以外にも、今作ではスター・ウォーズ世界最大のキーワードである「フォース」の解釈についてより深くえぐられた内容となっているほか、旧作『エピソード5/帝国の逆襲』の反乱同盟軍の窮地をも遥かに上回る今作での主人公側の陣営“レジスタンス”の救いようのない壊滅ぶりは、果たして次作ではどのような展開が待ち受けているのかを想像することすら困難にさせるような絶望的なものでした。

本作はタイトルに“最後のジェダイ”と銘打たれているように、これまでのシリーズで語られてきた旧銀河共和国時代から脈々と受け継がれてきたジェダイの歴史と伝統が一旦完全に途切れる形となり、更にはこれまでファンの間で論争が交わされてきた主人公レイの謎についても、レイ本人が認めたように、これまでの歴代主人公(スピンオフ作品を除く)であるルークやアナキンのように“スカイウォーカー一族の血”が流れていない主人公という異例の形となり、これまで「レイの本名は“レイ・スカイウォーカー”だろう」「いや、レイはオビ=ワンの隠し子だろう」といった論争をも強い衝撃と共に吹き飛ばす内容ともなりました。

劇中のカイロ・レンの台詞に「我々は過去を捨て去るのみだ。スカイウォーカーも、シスも、ジェダイも・・・」とあったように、九部作の完結後もスター・ウォーズシリーズを作る気満々のルーカスフィルムおよびディズニーはもしかしたら新しい枠組みを求めているのかもしれませんね。
間違いなく次作の『エピソード9』がスカイウォーカー一族を描く最後の作品となることでしょう。

それではフォースと共にあらんことを。

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