映画「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」のあらすじとネタバレ!動画を無料視聴方法も紹介

SF映画界の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズ。
今回はシリーズ第6作(第3話)にして、シリーズ最重要人物“ダース・ベイダー”の誕生、そして銀河帝国の誕生をも描いた衝撃作『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』についてのあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の作品情報

タイトル:スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
原題:Star Wars Episode III : Revenge of the Sith
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
原作:ジョージ・ルーカス
製作:リック・マッカラム
公開:2005年5月19日(アメリカ)、2005年7月9日(日本)
出演:ヘイデン・クリステンセン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/サミュエル・L・ジャクソン/フランク・オズ/アンソニー・ダニエルズ/ジミー・スミッツ/ピーター・メイヒュー/クリストファー・リー/イアン・マクダーミド など

今作も引き続き原作者のジョージ・ルーカスが監督・脚本・製作総指揮を担当しています。
なお、製作会社「ルーカスフィルム」は今作の公開から7年後の2012年にウォルト・ディズニー社に買収されており、今作は買収前最後の作品となりました。

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『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のキャスト

前作に引き続きヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、サミュエル・L・ジャクソン、イアン・マクダーミドら主要キャストが続投しています。今回はチューバッカ役のピーター・メイヒューが22年ぶりにシリーズに復帰、ダース・ベイダーの声は旧三部作同様ジェームズ・アール・ジョーンズが務めています。

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のあらすじ・ネタバレ

遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・

銀河共和国と分離主義勢力との間に勃発した“クローン大戦”の開戦から約3年。

分離主義勢力の指導者にしてシスの暗黒卿であるダース・ティラナスことドゥークー伯爵(クリストファー・リー)はサイボーグのグリーヴァス将軍(声:マシュー・ウッド)と共謀して銀河共和国の首都惑星コルサントを襲撃、元老院最高議長シーヴ・パルパティーン(イアン・マクダーミド)を誘拐したのである。

ジェダイマスターに昇格していたオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とジェダイナイトに昇格したアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は戦闘機ジェダイ・スターファイターを駆り、パルパティーンを救出するべくドロイド軍と空中戦を繰り広げていた。

空中戦が苦手なオビ=ワンとは対照的に、アナキンはR2-D2(ケニー・ベイカー)のサポートも得て巧みな操縦術で追尾攻撃型のバズ・ドロイドを上手く攪乱、グリーヴァス将軍の旗艦「インビジブル・ハンド」へと突入したのだ。

パルパティーン救出作戦、ドゥークー伯爵の最期

ライトセーバーを抜き、バトル・ドロイドたちと交戦しながら、R2-D2が検索したデータを基に艦内を突き進むアナキンとオビ=ワン。

パルパティーンは艦の中心部の広間に拘束されていた。
そこにドゥークー伯爵が護衛のドロイド2体を引き連れて現れ、アナキンとオビ=ワンは協力して立ち向かったが、オビ=ワンはまたしても気絶させられてしまうのだった。

アナキンを暗黒面に誘うかのように挑発する伯爵だったが、以前ジオノーシスと対決した時よりアナキンは見違える程に強さを増していたのである。
激闘の末、アナキンはドゥークー伯爵の両手を斬り落とし、伯爵はその場に跪いたのだ。

パルパティーンはアナキンに、直ちにドゥークー伯爵を処刑するよう命じた。
丸腰の敗者を斬ることはジェダイの道に反すると感じたアナキンは躊躇うのだが、パルパティーンの命令には逆らえなかったのである。
ドゥークー伯爵はアナキンに斬首される直前、自分が“捨て駒”であることに気付き愕然とするのであった。

アナキンとオビ=ワンはパルパティーンとともに艦からの脱出を試みるが、艦は共和国軍との交戦で中破、右往左往を迫られた3人はレイ・シールドに閉じ込められてしまい、そのまま身柄を拘束されたのだ。

グリーヴァス将軍の元へ連行されたアナキンたちはライトセーバーを押収されてしまった。
将軍はこれまで殺してきたジェダイのライトセーバーをコレクションとして集めているのだ。

しかし、アナキンの合図でR2-D2が高圧電流を放出、ドロイドたちを攪乱すると、アナキンたちはライトセーバーを取り戻してグリーヴァス将軍やドロイドたちと相まみえるのだった。

ところが、グリーヴァス将軍は艦を捨てて脱出ポッドに乗り移り逃走、操縦桿を握ったアナキンはコントロールを失った艦を見事にコルサントに不時着することに成功したのである。

新たな生命

無事生還したアナキンたちを元老院議員団やジェダイマスターのメイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)が出迎えた。
パルパティーンはドゥークー伯爵亡き今はグリーヴァス将軍が分離主義勢力の指導者になったとして、改めて戦争の継続を訴えるのだった。

アナキンの戦功を讃えたオビ=ワンはジェダイ評議会に報告へと向かい、アナキンは議員団の中にパドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)の姿を見つけたのである。

金色に輝くボディを与えられたC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)を伴っていたパドメはアナキンとの再会を喜んだ。
アナキンは人目を憚らず「僕たちの結婚がバレたっていいんだ。もう隠し通すのに疲れたよ」と抱擁を求めるのだった。

パドメはそんなアナキンに、自分のお腹の中に新たな生命が宿っていることを告げたのである。
アナキンは人生で最高の瞬間だと喜びを分かち合ったのだ。

その頃、分離主義勢力の拠点・惑星ウータパウに逃れたグリーヴァス将軍は、シスマスターのダース・シディアス(イアン・マクダーミド)に連絡を取っていた。
シディアスは勢力の主要幹部を灼熱の火山惑星ムスタファーへ移動させるよう指示を出し、もうじきドゥークー伯爵に代わる若くて強力な弟子が味方に付くことを示唆するのであった。

悪夢

コルサントの高級マンションでささやかなひと時を過ごすアナキンとパドメだったが、この頃からアナキンは再び悪夢にうなされるようになっていたのだ。
以前見たものは母シミの死を予知するものであったが、今度はパドメが出産で死亡するという信じがたいものだった。

アナキンはパドメとの関係を伏せたまま、ヨーダ(フランク・オズ)に悪夢についての相談をしたのである。
ヨーダは「大切なものを失うことの恐れは暗黒面に通じるのじゃ。死を悲しんではならぬ。フォースとひとつになることは喜ぶべきことじゃ。快く送り出すためにもまずは己を鍛えることじゃ」と助言するのだが、アナキンにとっては不満の残る内容であった。

パルパティーンをマークせよ

アナキンはかねてからパルパティーンと個人的に親しい関係を築いており、オビ=ワンは「友人には気を付けることだ」とアナキンを嗜めるのだった。

パルパティーンに呼ばれたアナキンは、彼のジェダイ評議会における代理人を引き受けてくれないかと依頼してきたのだ。
これで念願のジェダイマスターになれると喜んで引き受けるアナキンだったが、当のジェダイ評議会はアナキンを評議員にこそ任ずるもののジェダイマスターへの昇格は認可されなかったのである。

この決定に不満を露わにするアナキン。

評議会はアナキンをよそに長引く戦争への対策を話し合い、共和国陣営である惑星キャッシークのウーキー族を支援するためヨーダ自ら出向くことになったのだ。

会議はお開きとなり、アナキンはオビ=ワンに自分の処遇への不満をぶつけたのである。
オビ=ワンはアナキンをなだめつつも、記録に残せない任務としてパルパティーンの動向を探るよう依頼するのだった。

パルパティーンは非常時大権をいいことに権力の座に居座り続けるどころか益々権限を強化する一方であり、評議会はパルパティーンと個人的に親しいアナキンに白羽の矢を立てたのである。

フォースの暗黒面

オペラハウスに招待されたアナキンは、パルパティーンからグリーヴァス将軍がウータパウに潜伏しているとの情報を受け取った。
パルパティーンはジェダイ評議会を信用しておらず、彼らはいずれ共和国を乗っ取るつもりであろうと告げるのだった。

アナキンの任務や評議会への不満を察知していたパルパティーンは、唐突にフォースの暗黒面について語り始めた。

かつてシスの暗黒卿だったダース・プレイガスの話である。
フォースの暗黒面に関する豊富な知識を有していたプレイガスは、フォースを用いて生命を創造することも、そして大切な人を死から救うこともできたというのだ。

プレイガスはその後、弟子に暗殺されたというのだが、アナキンはパドメを救う手段として暗黒面に興味を抱き始めるのであった。

アナキンからグリーヴァス将軍の動向を聞き付けたジェダイ評議会は、アナキンを討伐に向かわせたいというパルパティーンの意向を退け、オビ=ワンをウータパウへ向かわせることをアナキンを除く満場一致で決定したのである。

クローン部隊を率いて出発するオビ=ワンは、いずれアナキンもジェダイマスターになれると励まし、互いに「フォースが共にあらんことを」と言葉を交わして旅立つのだった。

オビ=ワンVSグリーヴァス将軍

縦穴や洞窟の多い惑星ウータパウは分離主義勢力に占領されていた。

ジェダイ・スターファイターの給油を装ってウータパウに潜入したオビ=ワンは、原住民に避難と蜂起を呼びかけると、グリーヴァス将軍が拠点とする洞窟へと潜入していったのだ。

洞窟内の基地では、グリーヴァス将軍の指揮のもと、通商連合のヌート・ガンレイ総督(声:サイラス・カーソン)ら分離主義勢力の有力者をムスタファー行きの船に乗せている最中だった。

オビ=ワンの存在に気付いたグリーヴァス将軍はドゥークー伯爵からジェダイの剣術の手ほどきを受けたとのたまい、左右の腕を分割させて4本の腕を出現させ、ライトセーバー四刀流でオビ=ワンを挑発したのである。

オビ=ワンは冷静にフォースで相手の動きを先読みし、1本ずつ腕を斬り落としていった。

程なくしてクローントルーパー部隊がウータパウへと突入、形勢不利とみたグリーヴァス将軍はホイールバイクで逃走を図り、オビ=ワンは四足歩行の巨大爬虫類”ヴァラクティル”にまたがって懸命に追跡するのだが、途中でライトセーバーを落としてしまったのだ。

宇宙艇の発着場までグリーヴァス将軍を追い詰めたオビ=ワンは肉弾戦を挑むも、頑丈な装甲を誇る将軍には全く歯が立たない。
しかし、オビ=ワンは将軍の胸の装甲をこじ開けて赤く脈打つ心臓を露出させると、フォースで近くにあったブラスターを拾って心臓を狙い撃ちしたのである。

グリーヴァス将軍は炎に包まれて爆死、オビ=ワンはブラスターを「野蛮な武器だ」と言い捨てると放り投げるのだった。

パルパティーンの正体

時を同じくして、コルサントではウータパウの戦況を聞いたメイスが、アナキンに対してパルパティーンに報告するよう命じていた。
アナキンが官邸に向かったあと、メイスはヨーダら各地のジェダイと連絡を取り、パルパティーンには暗黒面のフォースが漂っているとして彼を元老院から追放し、ジェダイ評議会が元老院の主導権を握る計画を協議したのである。

一方、官邸でアナキンを出迎えたパルパティーンは、未だ彼の中に燻るジェダイ評議会への不満を煽り立て、フォースの道を究めるには暗黒面を知る必要があると言い、パドメを救うには他に方法がないことを告げるのだった。

アナキンはパルパティーンの正体がシスの暗黒卿であることを突き止めたのだ。

身柄をジェダイ評議会に引き渡すというアナキンに、パルパティーンはなおもアナキンに暗黒面を受け入れるよう迫るのだった。

アナキンがジェダイ聖堂に引き揚げると、ちょうどウータパウでオビ=ワンがグリーヴァス将軍を打ち取ったとの報告を受けたメイスらがパルパティーンから非常時大権を元老院に返還させるため官邸へ向かおうとしていたのである。
アナキンの報告を受けたメイスは、彼の心に迷いが見られるとして聖堂での待機を命じ、自らはジェダイ数名を引き連れて官邸に向かったのであった。

聖堂で待つことしかできないアナキンは、パドメを想うと自然に涙が溢れてくるのだった。
意を決したアナキンは官邸に向かうことにしたのである。

ダース・ベイダー誕生

官邸に到着したメイスらは、元老院の名においてパルパティーンを逮捕すると宣言した。

もはや自らの正体が全ての黒幕であるダース・シディアスであることを隠さないパルパティーンは赤い刃のライトセーバーを抜き、邪悪さを露わにした剣術で次々とジェダイたちを葬り去っていったのだ。

やがてメイスとパルパティーンの一騎打ちとなり、ジェダイの中でも最高の剣術を誇るメイスは次第にパルパティーンを追い詰めていった。
パルパティーンもまた“フォース・ライトニング”の雷撃を繰り出し、メイスはライトセーバーで跳ね返すのが精一杯だった。

跳ね返った雷撃を浴びたパルパティーンの顔は次第に醜く歪んでいったのである。

アナキンが官邸に駆け付けると、二人は激しく対峙している最中であった。
ジェダイが反乱を起こしたと主張するパルパティーンに対し、メイスは生かしておくのはあまりにも危険極まりないことからその場で始末しようとしているのである。

アナキンはパルパティーンを法廷に立たせるべきだと主張、パルパティーンにとどめを刺そうとしたメイスの腕をライトセーバーで斬り落としてしまったのだ。

アナキンが自分を選んだことに喜びを隠せないパルパティーンはメイスに圧倒的なパワーの雷撃を浴びせ、骨が透ける程の大ダメージを受けたメイスは即死したのである。

「なんてことを・・・」
取り返しのつかないことをしてしまったアナキンに、パルパティーンは改めてフォースの暗黒面を受け入れるよう迫った。

自ら暗黒面を受け入れ、弟子になると誓ったアナキンに、パルパティーンはシスとしての新たな名「ダース・ベイダー」を与えるのだった。

オーダー66

シスの暗黒卿ダース・ベイダーとなったアナキンに与えられた最初の任務は、ジェダイ聖堂を襲撃してその場に残るジェダイを全て抹殺することだった。
アナキンはクローントルーパーの大部隊を率いて聖堂に乗り込み、幼いパダワン(訓練生)をも躊躇うことなく刃にかけたのである。

パルパティーンは各地のクローン部隊に命じて、あらかじめ組み込んでいた極秘指令“オーダー66”を発動したのだ。
銀河各地で戦っていたジェダイは共和国の反逆者として次々と抹殺されていったのである。

ウータパウでは、ライトセーバーを取り戻したオビ=ワンがクローントルーパーを率いて残存勢力の掃討に向かったところを砲撃され、崖下から湖へと転落していったのだ。
幸いにも一命を取り留めたオビ=ワンはグリーヴァス将軍の戦闘機を奪い、ウータパウから脱出するのだった。

次々と有力なジェダイが命を落としていくなか、キャッシークでフォースの異変を感じ取ったヨーダは襲い掛かって来たクローントルーパーを返り討ちにすると、ウーキー族の戦士ターフルやチューバッカ(ピーター・メイヒュー)に案内されて脱出ポッドの隠し場所に向かい、彼らに別れを告げてキャッシークから脱出に成功したのである。

その頃、ジェダイ聖堂の異変に気付いた、オビ=ワンの友人である穏健派の元老院議員ベイル・オーガナ(ジミー・スミッツ)が現地に向かうと、出迎えたクローントルーパーから既に反乱を制圧したとの報告を受けた。
しかし、パダワンのひとりがクローンと交戦の末に射殺される様を目の当たりにしたベイルは急いで聖堂を脱出、一人でも多くのジェダイを救おうと宇宙に飛び立ち、難を逃れたヨーダとオビ=ワンを救出したのである。

銀河帝国の誕生

ジェダイ聖堂を陥落させたアナキンはパドメのもとに立ち寄った。
アナキンはジェダイが反乱を起こしたといい、これよりパルパティーンの命でムスタファーに向かうと告げると「僕は君に忠誠を誓うよ。僕が戦争を終わらせてくるから待っててくれ。未来は変えられるよ。約束する」と言い残して、R2-D2を伴って出発していったのだ。

一方、ベイルが元老院の特別議会への召集を受けたことから、ヨーダとオビ=ワンはその隙にコルサントへ乗り込み、護衛のクローントルーパーを倒してジェダイ聖堂に潜入したのである。
生き残ったわずかなジェダイに潜伏するよう指示を送ったヨーダとオビ=ワンは聖堂における惨たらしい光景を目の当たりにし、遺体の傷からライトセーバーによって惨殺されてことを知るのだった。

オビ=ワンはヨーダの制止を振り切って警備システムのデータを確かめたところ、アナキンがシスに寝返ったという信じられない事実を目の当たりにしてしまった。
ヨーダは打ちのめされたオビ=ワンにけじめをつけるよう促し、自らはシディアスと決着をつけるため議事堂に乗り込んでいったのである。

議事堂ではパルパティーンの演説が始まっていた。

パルパティーンはジェダイの反乱をでっち上げて自らの行為を正当化すると、より安心かつ安定した社会を構築すると称して銀河共和国を解体・再構築、ここに“銀河帝国”の建国と自らの初代皇帝即位を声高らかに宣言するのであった。

元老院議員の誰もがパルパティーンの決断を拍手を持って大歓迎したのである。
ベイルと共に議席で一部始終を見守っていたパドメは皮肉を込めてこう呟いた。「これで自由は死んだのよ。万雷の拍手の中で・・・」

灼熱の惑星ムスタファー

オビ=ワンは議会を終えて帰宅したパドメのもとを訪れ、アナキンがフォースの暗黒面に堕ちたこと、そしてクローン大戦を含む陰謀は全てパルパティーンことダース・シディアスが仕組んだことであると告げるのだった。

しかし、オビ=ワンがけじめをつけようとしていることを察したパドメはアナキンの行方について答えず、オビ=ワンはフォースでパドメの妊娠に気付くと「その子の父親はアナキンだね? 残念だよ」と告げて去っていったのだ。

パドメはC-3POを伴い、飛行艇でムスタファーに向けて出発した。
その飛行艇には密かにオビ=ワンも乗り込んでいたのである。

その頃、ムスタファーに到着したアナキンは分離主義勢力の幹部を全員惨殺、特に10数年前の因縁のあるヌート・ガンレイに対しては見苦しい命乞いを無視して激しく切り刻んだのだ。
全てを終えたアナキンはパルパティーンの指示通りに分離主義勢力の全てのバトル・ドロイド部隊の機能を無力化、ここに長きに渡ったクローン大戦に終止符が打たれたのであった。

その直後、パドメは身重をおしてムスタファーに到着したのである。
全てを捨てて逃げようというパドメに、アナキンは「もう逃げる必要なんてないんだよ。僕は君を救うために強大な力を手に入れたんだ。皇帝だって倒せる。僕と二人で銀河系を支配しようではないか!」と告げるのだった。

パドメの背後にオビ=ワンの姿を確認したアナキンは、彼女に「この嘘つきが! 僕を抹殺するために連れてきたのか!」と言うと、パドメの首を“フォース・グリップ”で絞めたのである。

オビ=ワンは「お前自身が招いた結果だ。お前はシスに付け入る隙を与え、遂には自分が倒すはずの存在になり下がったのだ」とアナキンを糾弾、アナキンは「もうジェダイの欺瞞などたくさんだ! 僕はもう暗黒面を恐れない。僕は新たな帝国に平和と自由をもたらしたんだ! 僕に協力してくれないのなら、あんたを敵とみなす」と返すのだった。

弟子の変わり果てた姿に意を決したオビ=ワンは「私は民主主義と共和国に忠誠を誓ったのだ。こうなれば責務を果たすまで」とライトセーバーに手をかけたのである。

ヨーダVSシディアス

その頃、ヨーダは皇帝即位祝いと称してパルパティーンの執務室を訪れ、シディアスとしての正体を露わにしたパルパティーンと対峙していたのだ。

二人の闘いの場は議事堂へと移り、ライトサイドとダークサイド、ふたつのフォースが激しく火花を散らすのだった。
しかし、怒りや憎しみ、攻撃性を糧とするシディアスの強大すぎる邪悪なフォースにヨーダは追い詰められていき、あえなく敗れ去って議事堂から脱出せざるを得なかったのである。

ベイルに助けられたヨーダは力なくこう呟いた。「遠い惑星に落ち延びよう。わしには力が足りなかったのじゃ」

一方のパルパティーンはムスタファーのベイダー(アナキン)の危機を感じ、部下にシャトルの準備をさせるのだった。

アナキンVSオビ=ワン

ムスタファーでは、アナキンとオビ=ワンの凄まじい死闘が展開されていた。
二人の闘いの場は分離主義勢力の立てこもっていた工場から溶岩が噴き出す荒れた火山地帯へと移り、オビ=ワンは必死でくらいつくも元からの才能に加えて暗黒面のフォースを味方につけたアナキンの方が優位だったのである。

しかし、地の利を活かしたオビ=ワンはアナキンを挑発、一瞬の隙を突いてアナキンの左手と両足を斬り落としたのだ。

戦闘不能となったアナキンの身体に溶岩の火が引火、彼は瞬く間に地獄の業火に包まれていくのだった。
「お前を憎む!」と睨むアナキンに、オビ=ワンは「お前は“選ばれし者”だった。フォースに調和をもたらすはずが暗黒面に堕ちるとは・・・私はお前を弟のように思っていた・・・愛していたんだ!」と告げるととどめを刺そうとはせず、アナキンのライトセーバーを拾い上げてその場を立ち去っていったのである。

オビ=ワンはC-3POやR2-D2と共にパドメを小惑星ポリス・マサの医療施設に搬送した。
オビ=ワンと行き違いでムスタファーに到着したパルパティーンは、変わり果てたアナキンに自らのフォースを分け与え、直ちにコルサントへと搬送させたのだ。

死と誕生

パドメが宿していたのは双子だった。
ヨーダとベイルもすぐさまポリス・マサに駆け付けたのだが、医療ドロイドがいうにはパドメはもはや生きる気力を完全に失っており、一刻も早く赤ん坊を助けねばならないということであった。

直ちに処置が行われ、パドメはまず男の子の赤ん坊を出産、“ルーク”と名付けた。
そしてすぐに女の子の赤ん坊を出産すると“レイア”と名付けるのだった。

衰弱しきったパドメはオビ=ワンやヨーダ、ベイルらに看取られ、「アナキンにはまだ善の心が残っているの・・・」と言い残して短いその生涯を閉じたのである。

パドメの遺体は故郷ナブーに運ばれ、胎内の赤子も死んだように偽装されるとしめやかに国葬が執り行われたのだ。
パドメの手には、少年時代のアナキンから贈られた“幸運のお守り”が握られていた。

一方、コルサントではアナキンの改造手術が行われていた。
新たに義手・義足、生命維持装置が取り付けられ、焼け爛れたアナキンの顔には人工呼吸器を兼ねたマスクが取り付けられてのである。

コー、ハー。コー、ハー。
金属質の呼吸音が手術室内に響き渡った。

サイボーグとして生まれ変わったダース・ベイダー(声:ジェームズ・アール・ジョーンズ)は、パルパティーンにパドメの安否を問うた。
パルパティーンが「彼女はそなたの怒りに触れて死んでしまったのだ」と告げると、ベイダーは深い哀しみと絶望のあまり暗黒面のフォースを解き放ちながら嗚咽するのだった。

その様子を、パルパティーンは薄ら笑いを浮かべながら眺めていたのである。

新たなる希望へ・・・

ヨーダとオビ=ワン、ベイルは今後の対策を話し合い、レイアはベイルが養子として引き取ることになったのだ。
ルークは惑星タトゥイーンにいるアナキンの義兄弟オーウェン・ラーズ(ジョエル・エドガートン)に預けられることになったのである。

これから辺境の惑星に旅立とうとしていたヨーダはオビ=ワンを呼び止めると、ナブーの戦いで戦死したオビ=ワンの師匠クワイ=ガン・ジンがフォースと一体化する術を身につけ、フォースの冥界から現世に霊体として舞い戻ってきたことを告げるのだった。
ヨーダはオビ=ワンに、タトゥイーンでクワイ=ガンと交流するための修行に励むよう諭したのである。

宇宙空間では、分離主義勢力から押収された設計図を基に最終兵器「デス・スター」の建造が進められていた。
ベイダーはパルパティーンと共にその建造現場の視察に赴くのだった。

レイアはベイルの故郷・惑星オルデランの自然豊かな環境で育てられることになった。
C-3POとR2-D2もベイルに引き取られ、ベイルは部下にC-3POの記憶をリセットするよう命じたのだ。

タトゥイーンに着いたオビ=ワンはラーズ夫妻にルークを託すと、自らは偽名を名乗ってこの星に潜伏しながらルークの成長を見守ることにするのであった。

タトゥイーンの空には、ふたつの夕陽が黄金色に輝いていたのである。

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の感想とまとめ

映画界に革命を巻き起こした歴史的第1作『エピソード4/新たなる希望』(1977年公開)から28年、『スター・ウォーズ』シリーズはひとつの区切りを迎えることとなりました。
当初、原作者のジョージ・ルーカス監督は全9作の構想を立てており、万が一興行面で大コケしても単独で完結が可能として『エピソード4』を第1作に選んだと言われていますが、今作を含むアナキン三部作を製作中に気が変わったのか、ルーカスは自身の高齢化を理由にシリーズを全作に短縮したうえで今作『エピソード3』をもってひとまず完結させることにしたのです。

公開当時はこれが“最後のスター・ウォーズ”ということもあり、私も何度も映画館に足を運んでは何度も何度も今作に見入ったものです。

しかし、公開から7年後の2012年にディズニー社が巨額の費用を投じてルーカスフィルムを買収、白紙とされていた“最後の三部作(レイ三部作)”を製作することになったため、結局は今作が完結編とはなりませんでしたが、今回はこれまで登場したのも含めてシリーズ最多の惑星を登場させ、まさかの「ヨーダと(ハン・ソロと出会う以前の)チューバッカとの共闘」、そして旧三部作では謎のままだった伏線についても全て回収させた、いわば集大成的な作品に仕上がりました。(ちなみに本作では描かれなかった、C-3POが金色のボディを手にした経緯はスピンオフアニメ『クローン・ウォーズ』で描かれることになります)

今作の製作当時は、アメリカの同時多発テロをきっかけに世界全土で「テロとの戦い」が叫ばれ、イラク戦争の真っただ中という不安定な情勢だったということもあり、銀河共和国の国家元首にあたるパルパティーン最高議長ことシスの暗黒卿ダース・シディアスが策略という策略を繰り広げて遂には銀河帝国の建国に至る経緯はよりリアリティを含んだ描写がなされ、劇中のパドメ・アミダラの台詞もまさに現実社会を投影したものとなったことは記憶に新しいところです。

『スター・ウォーズ』シリーズは、スピンオフのアニメシリーズ『クローン・ウォーズ』やテレビ用アニメ『反乱者たち』を得て2015年に『エピソード7/フォースの覚醒』で正式に再起動、2019年公開の『エピソード9(仮)』で遂に完結することになります。(ただし、今後もスピンオフ作品やスカイウォーカー一族の関わらない新シリーズは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の興行面での不振もありながらも製作されることが決定しています)
ひとつの区切りを前に、今一度今作を含む旧作品を振り返ってみてはいかがでしょうか。

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