ターミネーターシリーズは1984年にアメリカで公開され大ヒットとなり、2018年の現在までに5作品が公開されている大人気シリーズです。ターミネーター役のアーノルド・シュワルツェネッガーはこの作品で一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たしました。
なんと彼は1作目から30年後の2015年に公開された「ターミネーター新起動/ジェニシス」にも出演しています。さらに2019年に公開される新作「ターミネーター6」にも登場するようです。このターミネーターシリーズ、過去を変えるために未来からターミネーターがやってくるので、話が少々ややこしくなっています。そんなターミネーターシリーズのあらすじや、時系列について解説します。
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ターミネーター (日本公開1985年5月25日)
1997年8月29日、サイバーダイン社が開発した人工知能「スカイネット」の反乱によって世界は荒廃し、生き残った人類抵抗軍と機械軍の戦争が始まりました。
2029年、ジョン・コナー率いる抵抗軍はスカイネットを追い詰め勝利は目前に迫っていました。ジョンを見つけ出せないスカイネットはジョンの母親であるサラ・コナーを抹殺しようと、ターミネーターを過去に送り込みます。
1984年5月12日、ターミネーターT-800がロサンゼルスに送り込まれ、それと時を同じくして、サラを守るため抵抗軍の兵士カイル・リースも送り込まれます。ターミネーターに狙いを定められたサラを間一髪のところで救い出したカイルはサラを連れて逃げ出し、世界が壊滅状態になる「審判の日」のこと、この先生まれてくるサラの息子、ジョン・コナーが抵抗軍の指導者となることを告げます。
ターミネーターに追跡される二人は工場へ逃げ込み、プレス機でターミネーターを破壊しついに決着をつけます。そしてカイルが命を懸けて守ったサラのお腹には、新しい命が宿っているのでした。
ターミネーター2 (日本公開1991年8月24日)
2029年、サラ・コナーの抹殺に失敗したスカイネットは、少年のジョン・コナーの元に新型のターミネーターT-1000を送り込みます。抵抗軍の指導者ジョン・コナーは、それと同時に少年ジョンの保護を目的としたターミネーターT-800を送り込みます。
1994年~1995年のロサンゼルス、ターミネーターの一部が残っている工場を爆発させようとしたサラ・コナーは精神病院に収監されており、息子のジョンは養父母の元に預けられていました。T-1000に狙われるもT-800に助けられたジョンは、サラにも危険が迫っていると知りサラを精神病院から救い出します。
そしてサイバーダイン社にターミネーターの一部が保管されていることを知ったジョン達は、それを破壊しようとサイバーダイン社に乗り込みます。サイバーダイン社を爆発させたジョン達は、そこで待ち構えていたT-1000に追われ、製鉄所に逃げ込みます。
T-1000との死闘の末T-800は機能停止してしまい、サラはT-1000をあと一歩のところまで追い詰めますが、そこで弾切れとなります。あわやというところで再起動したT-800が追いつき、T-1000は溶解炉に落とされ完全に消滅します。
勝利したT-800ですが、自分の頭にあるチップも消滅させなければいけないと、泣いて止めるジョンと別れ、溶解炉へと沈んでいきました。
ターミネーター3 (日本公開2003年7月12日)
2023年、ジョンの居場所がつかめないスカイネットは、抵抗軍のメンバーに標的を移しターミネーターT-Xを送り込みます。それに対して抵抗軍のケイト・ブリュースターはT-800の改良型T-850を送ります。
2004年、審判の日を回避しても不安を抱えるジョン・コナーは住所をもたず転々としながら生きていました。ある日バイクで転倒し、鎮痛剤を求めて動物病院に忍び込んだジョンは、獣医をしているケイトと出会います。そこへケイトを標的としてやってきたT-Xに遭遇し、T-Xは標的をジョンに変更します。
ケイトの元にやってきたT-850によって二人は救出され、安全な場所を目指します。逃げる車中でジョンは、10年前にターミネーターは溶解炉で消滅し審判の日は回避されたはずなのに、なぜまた現れるのかと問うと、T-850は審判の日は延期されただけであって不可避であることを告げます。
そしてT-850から聞いたT-Xの暗殺者リストの中に、スカイネットの開発者であるロバート・ブリュースターがいることを知ります。ジョンとケイトはロバートを救いスカイネットの起動を阻止すべく彼の元へ向かいますが、ひと足遅く彼はT-Xに撃たれてしまいます。
スカイネットの起動を阻止したいジョンはロバートにスカイネットの中枢がある場所を尋ねます。ロバートはクリスタルピークに行くよう告げ、暗号と場所が書かれたファイルを預けます。そしてジョン達がクリスタルピークに到着したところにT-Xが乗り込みますが、T-850がT-Xを巻き添えに爆発します。
ジョン達はスカイネットの中枢に辿り着きましたが、そこにあるのは古いコンピューターばかりでした。ロバートが示したのは核シェルターの場所でした。スカイネットはインターネット上のソフトウェアであり、中枢などなかったのです。審判の日は不可避。T-850とロバートはそれを知っていて二人を生かそうとしたのです。世界では核ミサイルが発射され、審判の日が始まりました。
ターミネーター4 (日本公開2009年6月13日)
2003年、審判の日以前の世界で、死刑囚のマーカス・ライトはサイバーダイン社の人体実験に献体する契約書にサインをし、刑が執行されます。
2018年、審判の日後の世界で、ジョン・コナーは抵抗軍の部隊長となっていました。抵抗軍の本部ではスカイネットを停止させるシグナルを発見し、スカイネット総攻撃の計画が進んでいました。シグナルの検証を請け負うため本部に赴いたジョンは、その時スカイネットの暗殺者リストのトップにカイル・リースの名前があることを知ります。
一方荒野で目覚めたマーカスは記憶を無くしており、ターミネーターT-600に襲われているところをカイルに救われ行動を共にします。カイルはまだ自分の運命を知らず、抵抗軍に入ることを夢見る少年でした。しかし抵抗軍の基地へ向かう途中でカイルは人間を捕獲するマシンに捕まり、マーカスとはぐれてしまいます。
ジョンのいる基地に到着したマーカスですが、そこでターミネーター用の地雷にかかり、自分がサイバーダイン社によって改造されたターミネーターであることを知ります。ジョンはマーカスを警戒し鎖につなぎますが、マーカスは自分は人間でジョンの命など狙っていないと主張し、逃げ出します。
マーカスを追うジョンは途中ターミネーターに襲われますが、マーカスがそれを助け、スカイネットに捕まっているカイルの居場所を教える約束をしその場を離れます。抵抗軍の本部からはスカイネットへの総攻撃の命令が出ますが、ジョンはそれに対し、スカイネットには沢山の捕虜がいること、彼らを見殺しにしては自分たちの未来などないことを訴えます。
本部から任務を解かれてしまうジョンですが、部下や他の抵抗軍は彼を信じ攻撃を取りやめます。そしてジョンはマーカスの協力でスカイネットに侵入し、捕虜たちを解放します。しかしカイルを探すジョンの前に開発されたばかりのT-800が現れます。カイルを発見したジョンは、まずカイルを逃がしマーカスと共にT-800と戦います。
T-800を破壊した二人でしたが、ジョンはこの時心臓を損傷し重傷を負います。ジョンは仲間と共に脱出し、スカイネットの中枢を爆破します。基地に戻ったジョンは、マーカスの申し出で彼の心臓を移植することになりました。今回もターミネーターに命を助けられ生き延びたジョン・コナーの戦いは続くのでした。
ターミネーター新起動/ジェニシス (日本公開2015年7月10日)
2029年、機械軍との戦いに勝利した抵抗軍は、敗北を悟ったスカイネットがサラ・コナーを抹殺すべくターミネーターT-800を1984年に送り込んだことを知ります。抵抗軍側はサラを保護することを志願したカイル・リースを送りますが、カイルは過去へ送られる瞬間、ジョン・コナーが何者かに襲われるのを目にします。過去へ転送される中で、カイルの頭には幼い自分が「ジェネシスがスカイネットだ。起動の前に殺せ」と言っている記憶が刻まれます。
1984年に送られたカイルは早速ターミネータT-1000に襲われ、逃げている最中に現れたサラに助けられます。聞いていた過去と全く違うことに混乱するカイルに、サラは幼い時に現れたT-800に守られて生きてきた事を話します。そしてスカイネットの起動を阻止するため、1984年に送られてきたばかりのT-800を倒し、そのチップを利用して時間転送装置で1997年に向かうというのです。
しかしカイルは転送中に頭に刻まれた記憶について話し、2017年に向かうべきだと主張します。サラを保護しているT-800は、過去が変わって別の時間軸ができ、二つの過去が記憶されたのだろうと言ってカイルに同意します。
2017年に向かったサラとカイルはハイウェイの真ん中に転送されてしまったため警察に捕まります。そこへ何故かジョン・コナーが現れ二人を逃がします。サラとカイルを待っていたT-800は、ジョンの姿を見た途端ジョンを攻撃します。
しかし銃で撃たれたはずのジョンは立ち上がり、自分はスカイネットによって進化したT-3000であり、スカイネットを守るため2014年に送られたのだと告げます。共に行こうというジョンの申し出を拒否し、三人はその場を離れT-800が用意した基地に逃げます。
三人は体制を整えスカイネットに乗り込み爆破を試みますが、そこへジョンが現れます。T-800はサラの保護をカイルに託し、未完成の時間転送装置にジョンを連れ込み破壊します。その途中でT-800は装置の外へ弾き出され、液体金属の中に沈んでしまいます。
T-800を失い悲しむサラとカイルの前に、液体金属でアップグレードしたT-800が現れ、三人は幼いカイルにメッセージを届けに向かいます。スカイネットを完全に破壊したかに見えましたが、ジェニシスのコアはまだ残っており、スカイネットはそれを再起動しようとしていました。
まとめ
ターミネーター3からは過去が変わったことによっていくつかの時間軸が発生しています。新作のターミネーター6は、ターミネーター、ターミネーター2の監督脚本を務めたジェームス・キャメロンが脚本・プロデューサーを務め、ターミネーター2に直接繋がる続編となっているようです。しかもターミネーター役のアーノルド・シュワルツェネッガー、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが出演するとあって、ファンとしては待ち遠しい限りです。
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