ビッグフットは聞いたことあるけれど、スモールフット?10月12日に公開される映画「スモールフット」は、イエティと人間によるミュージックファンタジーアニメ。
このスモールフットとは、イエティから見た伝説の生物・人間のことなんです。今回はそんなスモールフットのネタバレと感想をご紹介します。
Contents
スモールフットの予告動画
スモールフットの作品情報
タイトル:スモールフット
原題:smallfoot
監督:キャリー・カークパトリック
製作:ボニー・ラドフォード、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
公開日:2018年9月23日(アメリカ)、2018年10月12日(日本)
出演者:チャニング・テイタム、ジェームズ・コーデン、ゼンデイヤ、コモン など
本作はワーナーブラザーズが配給。「怪盗グルーシリーズ」や「ミニオンズ」の原作者、音楽スタッフが再集結しています。どんなミュージックファンタジーアニメになるのか、期待が高まりますね。
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スモールフットのキャスト
本作はミュージックファンタジーアニメということで、歌のシーンが盛り沢山。ということで、歌唱力を持ったキャストが集結しています。
主人公・イエティのミーゴを演じるのは「キングスマン:ゴールデン・サークル」のチャニング・テイタム。ミーゴと出会う人間・パーシー役には「ピーターラビット」のジェームズ・コーデン、ミーゴが恋心を寄せるミーチー役には「グレイテスト・ショーマン」のゼンデイヤが登場します。
イエティの掟を守るストーンキーパー役はミュージシャンのコモンが担当しています。ヒップホップ好きな方は注目ですね。
スモールフットのあらすじとネタバレ
舞台は、雪に囲まれた山奥のある村。そこにはたくさんのイエティ達が住んでいた。主人公のミーゴはドジでおっちょこちょいだけど、純粋な心を持つイエティ。
ある日、ミーゴの元へ飛行機が不時着した。飛行機からパラシュートで降りてきたのは、伝説の小さな生物「スモールフット」(=人間)。
このスモールフットはパーシーという名前だった。パーシーは不人気番組のMCで、話題作りのために伝説のイエティの動画を撮影しに来たのだ。
ミーゴはすぐに村へ帰り、仲間のイエティ達を飛行機の不時着した場所へ連れていく。しかし飛行機はすでに崖から滑り落ち、そこには何も残されていなかった。パーシーもイエティの姿に驚き、一目散に逃げていた。
ミーゴはスモールフットを見たことを皆に話すが、誰もミーゴの話を信じてくれない。それどころか、嘘つきだと言われ、村の掟を守る最長老・ストーンキーパーの命令で村を追放されてしまった。
スモールフットの世界
落胆するミーゴだったが、こっそりと仲間のミーチー達が励ましてくれた。ミーチー達もスモールフットの存在を信じていたのだ。ミーゴは彼らの秘密の場所である洞窟へ連れていかれる。
そこにはスモールフットの残していったというアイテムである、ダウンや、トイレットぺーパーまでが大切に保管されていた。そしてブーツも、ミーゴが発見したスモールフットが履いていたものとそっくりだった。
ミーチーはミーゴに、山を下りたところには不思議な世界が広がっていると教えるのだった。
その不思議な世界に興味津々なミーゴ。ミーゴが山から下りてみると、以前見つけた飛行機がバラバラになっていた。そしてそのそばに、スモールフットの足跡を見つけるのだった。
ミーゴとパーシー
ミーゴが遠くに見える明かりを頼りに歩いていくと、レストランに到着する。その中から偶然パーシーが出てきて、嬉しくなったミーゴは彼に話しかけた。
会話はもちろん通じることなく、突然現れたイエティの姿にパーシーはパニックになり、必死でスマホで動画を撮る。パーシーはミーゴから逃げまどうが失神してしまい、ミーゴはパーシーを村へと連れて帰ることにした。
すると雪崩に遭い、2人は洞窟に避難することになる。あまりの山の寒さから凍ってしまっていたパーシーを、焚火で温めて溶かすミーゴ。
火が燃え移りそうになったところで飛び起きたパーシーは、またもやパニックになりながらイエティの様子を撮影する。その動画を友人に送信しようとするが、そこは山の洞窟の中。動画を送ることは出来なかった。
その上、洞窟の奥で冬眠していた熊を起こしてしまい、大騒ぎになる。騒ぎの中でミーゴが足を怪我してしまうと、パーシーが傷の手当てをしてくれた。
なんだか心を通わせたような2人。パーシーは、必死に何かを伝えようとするミーゴの身振りを見て、ミーゴに連れられ、村へ向かうことにした。
イエティの村へやって来たスモールフット
その頃、ミーチーもミーゴを探しに、山の下にある世界へ下りて行こうとしていた。まさにロープで下ろされようとしていたところへ、ミーゴが帰ってくる。
ミーゴは連れてきたパーシーを仲間に紹介した。ミーチー達は、初めて見るスモールフットに感激する。
そしてミーゴは追放を言い渡された村へと戻り、他のイエティ達にもスモールフットを紹介した。嘘をついていないことを証明したのだ。
パーシーも初めて見るイエティの世界に感動し、スマホで動画や写真を撮り続けていた。イエティとスモールフットの共同生活が始まるのだった。
ストーンキーパーに明かされる真実
ストーンキーパーは、これまで村のイエティ達にスモールフットは伝説であり実在はしないと伝えてきた。なぜ、そんな嘘をついてきたのだろうか?
実は、かつてイエティはスモールフットから恐れられ、攻撃されたことがあったのだ。イエティはスモールフットから身を隠すために、山奥での生活を始め、山から下りることはなかった。そして、スモールフットは実在しないものだと伝えてきたのだ。
ミーゴはストーンキーパーから明かされた真実に悩まされることになる。悩んだ挙句、イエティ達を守るために、見つけた生物はスモールフットではなかったと皆に打ち明けた。イエティ達との仲を深めつつあったパーシーは、囚われの身になってしまう。
しかしある夜、ミーチーが眠っているパーシーを抱え、町へ帰そうとした。ミーチーがひとりで山から下りて行ったことを心配したミーゴ達も山を下り、ミーチーとパーシーの後を追った。
広まっていたパーシーの動画
ふと気づくと、パーシーは町で目を覚ました。ミーチーが町へ帰してくれていたのだ。
久しぶりに町を歩いていると、何やら騒ぎが起こっていることに気付く。遭遇した同僚に様子を聞いてみると、なんとパーシーの撮ったイエティの動画はその送信に成功していて、瞬く間に拡散されていたのだ。皆が自分の動画を見ていることに、優越感を覚えるパーシーだった。
一方ミーチーは町を散策していた。初めて見る沢山のスモールフットや町の様子に興味津々だ。しかしスモールフット達は、町に突然現れたイエティの姿に驚き、町はパニックになる。
ミーチーは警察に追われるが、間一髪のところでミーゴ達が助けに来た。スモールフットはいないと嘘をつきパーシーを危険な目に合わせたミーゴに、ミーチーは怒りを露わにする。
ミーゴはストーンキーパーから聞いた、かつてイエティがスモールフットにされたひどい仕打ちをミーチーに聞かせた。スモールフットの町に迷い込んでしまっているミーゴ達。自分たちにも危険が迫っているのだった。
町でイエティの騒動が起きている中、パーシーは数日前まで一緒に仲良く遊んでいたイエティ達のことが心配になってきた。警察に追われるミーゴを、パーシーも追いかける。
パーシーの目の前にやっとミーゴが現れると、あろうことかパーシーはミーゴのことを撃ってしまうのだった。
イエティとスモールフット
そして警察に囲まれるミーゴ。しかし確保されたのは、なんと着ぐるみを着たパーシーだった。
パーシーはイエティを守るために、ミーゴを麻酔銃で眠らせ、警察にこれまでのイエティ騒動は自作自演だったと嘘を付いたのだ。
警察に連行されるパーシー。車からはミーゴとミーチーが笑いかけているのが見える。パーシーはミーゴと撮った写真を懐かしそうに眺めると、写真をすべて削除した。
村に戻ったミーゴは、以前連れてきたスモールフットは本物で、町でスモールフットに救われた一部始終を話して聞かせた。
スモールフットとイエティにはかつて悲しい過去があったが、触れ合ってみると、理解し合うことが出来たのだ。
雲に覆われ隠されていた山の下にある、スモールフットの世界。イエティは、もう一度山を下り、スモールフットとの交流を始めたのだった。
スモールフットの感想とまとめ
かつては共存出来ず、お互いを伝説の生物だと思っていたイエティとスモールフット(=人間)。しかし、理解し合おうとすれば、素敵な関係を築くことが出来た。多様な価値観が溢れる現代。私達が大切にしなければいけないことは、お互いに理解しようと歩み寄ることだ、というメッセージの込められた作品でした。
本作には沢山のイエティ達が登場します!毛がもじゃもじゃで、ヘアスタイルも独創的。大きいもの、小さいもの、色も様々で、マンモスも出て来ます。伝説の生物・イエティの世界が細かいところまで作り込まれていて、どのシーンも見ていて飽きません。
一方、物語のキーとなる、パーシーの撮った動画が拡散されて騒ぎになるという設定は、現代ならではの光景です。イエティという伝説の生物と、SNS炎上という現代の社会問題が掛け合わさった面白いテーマでした。
またミュージックファンタジーということで、キャラクターの心情に合わせた歌のシーンが印象的でした。物語のオープニングは、ミーゴがご機嫌なダンスやステップを踏みながら歌う「PERFECTION」。
パーシーの歌う「PERCY’S PRESSURE」は、QUEENとデヴィッド・ボウイによる名曲「Under Pressure」が元になっています。ヒロイン・ミーチーが歌う「WONDERFUL LIFE」は、美しい景色ともリンクし作品に華を添えていました。
ストーン・キーパーのラップ「LET IT LIE」は、アメリカのミュージシャン・コモンがキャストを担当しているだけあって本格的。吹き替え版では、元SOUL’d OUTのボーカルDiggy-MOを迎えた楽曲になっているそうです。とっても豪華ですね。
そして吹き替え版のキャストも注目です。
主人公・ミーゴ役は「ドラえもん」のジャイアン役でおなじみの木村昴。ジャイアンといえば音痴という設定でしたが、今回ミーゴ役では素晴らしい美声を披露しています。
パーシー役を務めるのは、「ミニオンズ」「SING/シング」の宮野真守。ミーチー役には「聲の形」の西宮硝子役や「魔法科高校の劣等生」の司波深雪役を務めた早見沙織。
またストーンキーパー役は、「銀魂」のマダオ役や、「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウ役で有名な立木文彦が演じます。
歌のシーンも含め、吹き替え版も楽しめそうですね。
可愛いイエティと人間の触れ合いを描いた「スモールフット」は10月12日より公開です。
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