映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のあらすじ・ネタバレと感想!登場人物とキャストは?

1997年に歴史的な第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』が出版され、2001年に公開された実写映画が記録的なブームを巻き起こした、イギリスの児童文学作家J・K・ローリングの小説および映画シリーズ“ハリー・ポッター”。
今回は1998年に出版された同名原作を完全映画化、『賢者の石』の1年後を描いたシリーズ第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』についてのあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

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『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の作品情報

タイトル:ハリー・ポッターと秘密の部屋
原題:Harry Potter And The Chamber Of Secrets
監督:クリス・コロンバス
脚本:スティーヴ・クローヴス
原作:J・K・ローリング
製作:デヴィッド・ハイマン
公開:2002年11月15日(アメリカ)、2002年11月23日(日本)
出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/リチャード・ハリス/アラン・リックマン/ロビー・コルトレーン/マギー・スミス/ジェイソン・アイザックス/ケネス・ブラナー/トビー・ジョーンズ(声の出演)/トム・フェルトン/マシュー・ルイス/ボニー・ライト/ジョン・クリーズ/ワーウィック・デイヴィス/リチャード・グリフィス/フィオナ・ショウ/ジュリー・ウォルターズ/デイビッド・ブラッドリー/ショーン・ビガースタッフ/ロバート・ハーディー/シャーリー・ヘンダーソン/ジェマ・ジョーンズ/ミリアム・マーゴリーズ/マーク・ウィリアムズ など

監督は前作(第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』)から引き続いてクリス・コロンバスが担当、脚本のスティーヴ・クローヴスや音楽のジョン・ウィリアムスら主要スタッフも前作から続投しています。
なお、コロンバス監督は本作を最後に製作に退き、次回作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は後に『ゼロ・グラビティ』『ROMA/ローマ』と立て続けにアカデミー監督賞を獲ることになるアルフォンソ・キュアロンへとバトンタッチされることになります。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の登場人物とキャスト

主演のダニエル・ラドクリフ、メインキャストのルパート・グリント、エマ・ワトソン、アラン・リックマンらキャストの多くは前作から続投しています。本作よりラドクリフ演じる主人公ハリー・ポッターのライバル・ドラコ(演:トム・フェルトン)の父にして後々のシリーズに関わることになるルシウス役のジェイソン・アイザックスが初参戦、曲者の新人教師役でケネス・ブラナーがゲスト出演しています。なお、ハリーの最大の理解者であるホグワーツ校長ダンブルドア役のリチャード・ハリスは公開直前の2002年10月に他界したため本作が遺作となり、次回作『アズカバンの囚人』からダンブルドア役はマイケル・ガンボンに引き継がれることになります。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のあらすじ・ネタバレ

屋敷しもべ妖精トビー

ホグワーツ魔法魔術学校での1年を終え、仕方なく親戚のダーズリー家に帰省したハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は、ホグワーツの番人ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)からもらった思い出のアルバムに目を通していた。
相変わらず一家から酷い仕打ちを受けるハリーは、友達から手紙が1通も来ないことを気にするのだった。

ダーズリー家に来客が来る日、ハリーの部屋に屋敷しもべ妖精ドビー(声:トビー・ジョーンズ)が上がり込んできたのだ。
ドビーは、ホグワーツには恐ろしい罠が仕掛けられているとして戻らないようハリーに警告すると、友達からの手紙は全て預かっていたことを白状、魔法でケーキを来客の頭に落とし、ハリーに責任を擦り付けて去って行ったのである。

ウィーズリー一家

ハリーは激怒した叔父バーノン(リチャード・グリフィス)により鉄格子の部屋に監禁され、そこで12歳の誕生日を迎えた。
その夜、ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)は兄弟のフレッド(ジェームズ・フェルプス)やジョージ(オリバー・フェルプス)と共に空飛ぶ車“フォード・アングリア”でハリーを助け出し、母モリー(ジュリー・ウォルターズ)や兄弟のパーシー(クリス・ランキン)、そしてハリーの話題ばかりしているという妹ジニー(ボニー・ライト)の待つ我が家に匿ったのだった。

魔法省で働く一家の父アーサー(マーク・ウィリアムズ)はハリーを食卓に招いたが、フクロウがホグワーツから届けてきた案内状により新しい教科書を買う必要に迫られたハリーたちはダイアゴン横丁に行くことになり、ハリーは魔法の粉“フルーパウダー”を使う瞬間移動術で誤った行き先を告げてしまい、治安の悪いノクターン横丁に移動してしまったのである。

ハリーはハグリッドやハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)と横丁で再会を果たし、その後所用があるというハグリッドを分かれたハリーとハーマイオニーはダイアゴン横丁の本屋でロン一家と合流した。
本屋では魔法使いで人気作家のギルデロイ・ロックハート(ケネス・ブラナー)がサイン会を開いており、ロックハートは新聞記者にハリーとのツーショット写真を撮らせ、ハリーに自分の大全集をプレゼントしたのだ。

たまたま居合わせたライバルのドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)はハリーやロン一家を小バカにしたような態度を取り、更にドラコの父ルシウス(ジェイソン・アイザックス)はハリーの額の傷をつけたヴォルデモート卿に興味を示し、両親がマグル(魔法を使えない一般人)であるハーマイオニーをバカにし、アーサーを安月給と罵るなど言いたい放題言って去っていったのである。

ホグワーツへ

キングス・クロス駅に着いたハリーとロン一家は9の3/4番線ホームからホグワーツ行き特急に乗ろうとしたが、なぜかハリーとロンだけがホームに行くことができず、列車にも乗り遅れてしまったのだった。

ハリーとロンはアーサーのアングリアを拝借、悪戦苦闘の末に何とかホグワーツまで辿り着いたものの巨木“暴れ柳”に激突、拍子でロンの杖が折れてしまい、激怒した柳にアングリアを破壊されてしまったのだ。

ボロボロになったアングリアはハリーとロン、荷物を放り出して走り去ってしまったのである。
校舎に入ったハリーとロンは愛猫ミセス・ノリスを抱えた管理人アーガス・フィルチ(デイビッド・ブラッドリー)から退学処分をちらつかされるのだった。

教師セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)に呼び出されたハリーとロンは、アングリアをマグルたちに目撃されたことなどを追求されたが、アルバス・ダンブルドア校長(リチャード・ハリス)やハリーたちの属する“グリフィンドール”の寮監ミネルバ・マクゴナガル(マギー・スミス)の執り成しにより何とか学校に留まることを許されたのである。

2年生の授業

ハリーたちは薬草学の教師ポモーナ・スプラウト(ミリアム・マーゴリーズ)の授業で、植物マンドレイクの根には石に変えられた人を元に戻す能力があることを学んだのだった。

折れた杖をセロテープで補修していたロンは、モリーから届いた“吼えメール”に完全に震え上がってしまい、ドラコらの失笑を買ってしまったのだった。

ちなみに、今年から新入生となったジニーは兄やハリーと同じくグリフィンドール入りが決まっていたのだ。

新たに「闇の魔術に対する防衛術」教師として赴任してきたのは何とロックハートであった。
ロックハートは鳥籠に捕らえていた大量のピクシー小妖精を教室内に解き放ち、生徒たちに捕らえさせようとして大騒動になってしまったのである。

ドラゴからの侮辱

毎年恒例のクィディッチの寮対抗戦を控え、練習場を巡ってハリーたちグリフィンドールとドラゴらスリザリンが一悶着を起こした。
スリザリンは寮監スネイプのお墨付きの元で練習場の独占の正当性を主張してきたのだ。

スリザリンの新たなシーカーに選ばれたドラコは、ルシウスに買ってもらった最新鋭の箒“ニンバス2001”を自慢したのである。
続いてドラコは、「グリフィンドールの選手は裏金や賄賂ではなく純粋な才能で選ばれている」と言うハーマイオニーに対して「穢れた血」と侮辱の言葉を言い放ったのだった。

激怒したロンはドラゴに呪いをかけようとしたが、杖が折れているため撥ね返されてしまったのだ。

ハリーとハーマイオニーはロンの呪いを解くためハグリッドに助けを求め、ハーマイオニーの相談に乗ったハグリッドは、魔法使いの中には先祖代々の名門魔法使いの家系であるドラコのように“純血”を重んじ、マグル出身者を快く思わない者もいると諭し、改めて彼女の才能を認めて優しく励ましたのである。

ハリーを呼ぶ声

その夜、ロックハートの手伝いをしていたハリーの耳に、何者かから「来い」という不気味な声が聞こえてきた。
ロックハートには全く聞こえていないらしく、部屋を出たハリーは続いて「血をよこせ。殺してやる」という謎の声を聞いたのだった。

ハリーはロンやハーマイオニーと合流するが、謎の声はハリーにしか聞こえないようだ。
ハリーらは声のする方向へ向かうと、壁一面に「秘密の部屋は開かれた。継承者の敵よ、気をつけよ」と書かれた血文字と吊るされていたフィルチの愛猫ノリスを発見したのである。

ハリーの仕業だと詰め寄るフィルチに、駆け付けたダンブルドアはノリスが何者かに石にされたこと、マンドレイクがあれば元に戻せることを伝えたのだった。

ホグワーツ創設の秘密

マクゴナガルによる変身術の授業中、ハーマイオニーはマクゴナガルに“秘密の部屋”について質問したところ、マクゴナガルはホグワーツ創設の歴史を語り始めたのだ。

ホグワーツ魔法魔術学校は今から千年以上前、4人の偉大な魔法使いグリフィンドール、ハッフルパフ、イブンクロー、そしてスリザリンによって創設されたのである。
その中でただ一人スリザリンだけは純血以外の入学は認めず、他の3人と対立して学校を去ることになったのだが、その前にスリザリンは秘密の部屋を作り、自らの継承者が現れるまでは封印することにし、時が来たら継承者が自身にしか操れない“恐怖の怪物”を部屋から解き放ち、学校に相応しくない者を追放できるようにしたとのことだった。

ドラコこそが継承者だと睨んだハリーたちは、ハーマイオニーの提案により、飲めば1時間だけ別人に変身できる”ポリジュース薬”を使ってドラコから直接話を聞こうと思いつくのだった。

ホグワーツに迫る危機

1ヶ月かかるというポリジュース薬の調合の間、ハリーはクィディッチの試合に挑むことになったのだ。
グリフィンドール対スリザリンの試合は、誰かが使用ボール“ブラッジャー”に細工したことからスリザリンの一方的な展開となったが、ハリーは腕を負傷しながらもドラコとのシーカー対決を制し、見事グリフィンドールを勝利に導いたのである。

怪我の治療のため一晩を病室で明かすことになったハリーの元にドビーが現れ、駅でハリーたちを列車に乗せなかったのもブラッジャーに細工したのも自分の仕業であると白状したのだった。

ドビーはあくまでもハリーを守るためにしたことだと告げ、これからホグワーツに再び恐ろしいことが起ころうとしていると伝えると姿を消してしまったのだ。
その直後、病室に石にされた生徒が担ぎ込まれ、付き添ったダンブルドアはホグワーツに危機が迫っていること、そして何者かが秘密の部屋を開けたことを察したのである。

ハーマイオニーらは、ゴースト“嘆きのマートル”(シャーリー・ヘンダーソン)を恐れて誰も近づかない女子トイレでポリジュース薬の調合を行うのだった。

疑われるハリー

ロックハートはダンブルドアから許しを得、危機に備えて生徒たちを鍛えるためにスネイプを助手に迎えて“決闘クラブ”の開催を宣言したのだ。
手始めに怪我の癒えたハリーとドラコが魔法対決することになり、ドラコはコブラを召喚したのだが、ハリーは臆するどころか“パーセルタング(蛇の言語)”でコブラと会話して大人しくさせたのである。

スネイプは魔法でコブラを消滅させるも、その場にいる全員がハリーに対して恐れおののくのだった。

ロンとハーマイオニーもハリーがパーセルタングを話せる“パーセルマウス”であることに驚き、パーセルマウスはあのスリザリンなどごく一部の者しかいないことから、非常に大変なことになったと嘆いたのだ。

あの日を境に、ハリーは生徒たちから冷ややかな視線を浴びせられるようになった。
またもや謎の声を聞いたハリーは石にされた生徒を発見、そこから大量の蜘蛛が逃げ出すところを目撃したが、通りがかったフィルチに通報され、校長室への出頭を命じられたのである。

校長室にはダンブルドアの代わりに組分け帽子(声:レスリー・フィリップス)がおり、あの時の組分けは本当に難しかったこと、そしてハリーはスリザリンでも通用していただろうと述べるのだった。

校長室に戻って来たダンブルドアが、飼い鳥の不死鳥フォークスが“死と再生”を行う様をハリーに見せていたその時、ハグリッドが現れてハリーの無実を訴え出たのだ。

ダンブルドアは最初からハリーを疑っておらず、何か聞きたいことはあるかとハリーに問いかけるも、ハリーは「ありません」というのみだった。

50年前の事件

クリスマスになってようやくポリジュース薬が完成した。
ハリーとロンはハーマイオニーから渡された睡眠薬入りのカップケーキをスリザリンのゴイル(ジョシュア・ハードマン)とクラッブ(ジェイミー・ウェイレット)に食べさせ、髪の毛と制服を奪うとハーマイオニーと3人でポリジュース薬を飲んだのだ。

ハリーとロンは変身に成功するも、失敗したハーマイオニーはトイレの個室に籠ってしまい、二人だけでスリザリン寮に行くことになったのである。
まんまとドラコとの接触に成功したハリーとロンは、ルシウスがダンブルドアに不満を抱いていること、50年前に秘密の部屋の扉を開けた者がおり、その者は追放されたものの“穢れた血”の生徒が一人死んだことを聞きつけたのだった。

危うくタイムリミットを迎えそうになったハリーとロンは女子トイレに戻ると、猫の顔になってしまったハーマイオニーが出迎えたのだ。

その後、嘆きのマートルは女子トイレを壊して校内を水浸しにしてしまい、駆け付けたハリーとロンに対して何者かに物を投げつけられたと訴え出たのである。
床には“トム・マールヴォロ・リドル”なる人物の日記帳が落ちていたのだった。

日記帳には何も書かれておらず、ハリーはインクを1滴たらしてみたがすぐに本の中に吸収されていった。
ハリーは試しに自己紹介の文章を書くと、それに対する返事がリドルから送られてきたのだ。

ハリーは早速リドルに秘密の部屋について聞いてみると、突然日記帳が光ってハリーは50年前に飛ばされてしまい、そこでリドル(クリスチャン・コールソン)に遭遇したのである。
ハリーはリドルの後をつけたところ、秘密の部屋にはハグリッドの姿があり、リドルはハグリッドが飼っていた巨大蜘蛛“アラゴグ”が一人の女生徒を殺したとの疑いをかけたところでハリーは現代へと戻されたのだった。

ハリーたちはハグリッドが事情を知っているとして聞き出そうとしたが、マンドレイクの根から作る治療薬の準備を手伝っていたハグリッドには結局何も聞き出すことができなかったのだ。

そんな時、ルームメイトのネビル(マシュー・ルイス)から部屋が荒らされたことを知らされたハリーとロンは、日記帳が何者かに盗まれたことに気付いたのである。

巨大蜘蛛アラゴグ

クィディッチの練習をしていたハリーはロンと共にマクゴナガルに呼び出され、ハーマイオニーが何者かによって石にされてしまったことを知るのだった。
マクゴナガルは全校生徒に対し、事件の解決までは授業以外の外出を禁止することを通達、最悪の場合ホグワーツの閉鎖もあると告げたのだ。

ハリーとロンは透明マントを使って寮から抜け出し、ハグリッドから事情を聞こうとしたところ、その場にダンブルドアと魔法省長官コーネリウス・ファッジ(ロバート・ハーディ)が現れ、ハリーとロンは透明マントで姿を隠したのである。

ダンブルドアとファッジは事件が相次ぐ以上、疑いがかけられているハグリッドを魔法界の刑務所“アズカバン”に収監せねばならなくなったことを伝えていると、その場にルシウスが現れ、12人の理事の満場一致だとしてダンブルドアに退任を突きつけたのだった。

ダンブルドアは退任を受け入れ、連行されるハグリッドはこっそりハリーとロンに蜘蛛の跡を追うようアドバイスを送ったのだ。

ハリーとロンはハグリッドの愛犬ファングを連れ、蜘蛛の跡を追って“禁じられた森”へと足を踏み入れたのである。
洞窟に入ったハリーとロンはそこでアラゴグ(声:ジュリアン・グローヴァー)と対面、これまでの事情を伝えたところ、アラゴグは秘密の部屋を開けたのはハグリッドではなく、秘密の部屋の怪物は自分ではなく太古からいるより強力な怪物であることを告げるのだった。

しかし、ハリーとロンはアラゴグの子供たちに食べられそうになり、駆け付けてくれた空飛ぶ車アングリアに助けられ、ファングと共に森から脱出したのだ。

怪物の正体

ハリーとロンはハーマイオニーが手に紙切れを握っていることに気付き、その内容から秘密の部屋の怪物の正体が巨大蛇“バシリスク”であることを突き止めたのである。
バシリスクの目を見た者は直接死に至るのだが、鏡など反射するものに映っているバシリスクを間接的に見た者は石にされるのであり、ハーマイオニーを含む一連の被害者は全員が間接的にバシリスクを目撃したのだった。

ハリーとロンは嘆きのマートルこそが50年前に死んだ生徒であることに気付いたその時、ホグワーツの全教職員が招集され、ロンの妹ジニーが怪物に連れ去られたことが明らかにされたのだ。

秘密の部屋の場所を知っているというロックハートは自ら怪物退治を買って出、ハリーとロンは一旦部屋に戻ったロックハートを訪ねたところ、彼はちょうど帰り支度をしており、自らが詐欺師であることを白状したのである。

ハリーとロンはロックハートを連れてマートルに会いに行き、マートルはトイレの洗面所付近でバシリスクの目らしきものを見て死に至った経緯を打ち明けたのだった。
ハリーは洗面所の中で秘密の部屋へと繋がるトンネルを発見、逃げようとするロックハートを強制的に伴って突入したのだ。

そこにはバシリスクのものらしき巨大な抜け殻があり、ロックハートはロンの杖を奪うと、唯一使える魔法“忘却術”でハリーたちの記憶を消そうとするが杖が壊れていたため失敗、自分の記憶を失う羽目になったのである。

その時、トンネルが崩壊してしまい、ハリーはロンに帰り道の確保を頼むと単身で秘密の部屋へと向かっていったのだった。

リドルの正体

秘密の部屋を見つけたハリーはパーセルタングを使って扉を開け、その中で意識を失っているジニーを見つけたのだ。

その場にあのリドルが現れ、自らは50年前の日記帳の“記憶”であることを告げ、自分がジニーを操って秘密の部屋を開け、一連の事件を引き起こしたことを明かしたのである。
更にリドルは自らの名「TOM MARVOLO RIDDLE」がアナグラム(暗号)であり、それを組み替えて「I AM LOAD VOLDEMORT」(私がヴォルデモート卿だ)と自らの正体を明らかにしたのだった。

ヴォルデモート卿こそがスリザリンの後継者であり、50年前の事件も彼の仕業であり、ヴォルデモード卿は万が一に備えて50年前の記憶を日記帳に託しておいたのだ。

その時、フォークスが組分け帽子と共に現れ、リドルはパーセルタングを使ってバシリスクを召喚したのである。

ハリーはバシリスクの目を見ないよう慎重に逃げ回っていると、組分け帽子の中から“剣が出てきた。
剣を手にしたハリーはバシリスクの牙で傷を負いながらも喉を突き刺して倒したのだった。

ハリーは毒に侵されながらも、バジリスクの折れた牙をジニーが持っていた日記帳に突き刺し、リドルは野望を阻止され消滅していったのだ。
ジニーは意識を取り戻し、フォークスは“癒しの力”を持つ自らの涙でハリーの傷を治したのである。

ハリーとロン、ジニー、ロックハートはフォークスの怪力によって秘密の部屋から脱出するのだった。

事件の黒幕

校長に復帰したダンブルドアは、ハリーとロンにホグワーツ特別功労賞を与えて事件解決の功績を讃えたのだ。
濡れ衣の晴れたハグリッドも無罪放免となることが決まったのである。

ダンブルドアは、ハリーがパーセルタングを話せるのはかつてヴォルデモート卿がハリーに傷を負わせた際に力の一部を移した影響ではないかとの見解を示した。
自分にはリドルと似通った部分があり、本当はスリザリンにいるべきではないかと悩むハリーに対し、ダンブルドアは組分け帽子が授けた剣は真のグリフィンドール生にしか手にすることが出来ないことを伝えるのだった。

ダンブルドアとハリーはルシウスが理事たちを脅迫していたことを知り、あの時ダイアゴン横丁で密かにジニーに日記を渡していたルシウスこそが事件の黒幕であることを見破ったのだ。

ハリーはドビーがルシウスの召使いであることを知ると、巧妙な作戦でドビーを自らの召使いに鞍替えさせ、ルシウスはハリーに捨て台詞を吐いて去っていったのである。

ハリーはドビーを自由の身とし、ハーマイオニーら石にされた者たちは完成した治療薬で元に戻ったのだった。
その夜、ホグワーツでは盛大な宴が催され、ダンブルドアは事件解決を祝して今期の全ての試験を中止にすると発表したのだ。

ドラコを除く生徒たちが大喝采を送るなか、ハリーたちはアズカバンから舞い戻って来たハグリッドと喜びを分かち合ったのである。

その頃、魔法の世界では、ロックハートの新著「私は誰?」が出版されていたのだった。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の感想とまとめ

全世界に衝撃を与えた前作『ハリー・ポッターと賢者の石』から1年、待望の続編となった本作では前作同様に前半で主人公ハリー・ポッター(演:ダニエル・ラドクリフ)をはじめとする“ホグワーツ魔法魔術学校”の生徒たちの学校生活を、後半では仲間たちと協力して学校内に起こった事件の謎に迫っていくストーリーが展開されています。

本作は基本的に前作の児童文学路線を引き継いだ格好となり、徐々にダークかつシリアスな展開と化していく後々のシリーズの影は本作ではまだ見られません。その代わり、ラドクリフをはじめとするメインキャストの子役たちは1年前の前作と比べても自信みなぎる表情となっており、わずか1年ながらも逞しく成長した姿を見せてくれており、登場人物の成長と共に出演者も成長していく壮大なドキュメンタリーとしての一面もより一層強調されています。

ハリー・ポッターの世界では、本作でも語られたように先祖代々純粋な魔法使いである家系を“純血”と呼び、マグル(魔法を使うことのできない一般人)の家の出身でも魔法使いになれた者を才能があろうとも“穢れた血”として蔑む純血の者の存在がマルフォイ親子の憎たらしいまでの姿を通して描かれ、才能で貧困から超人気作家に這い上がった原作者J・K・ローリングが意図したものであるかはさておきイギリスに未だに根強く残っている“階級社会”に対する痛烈な皮肉ともなっています。

劇中ラストで事件を解決しながらも、ハリーは自分自身に本作のラスボスであるリドル=若き日のヴォルデモート卿に似通った部分を見つけてしまい悩む描写がありました。前作『賢者の石』の冒頭の動物園の場面で既に蛇と会話する能力を身に着けていることがまさか後の伏線になるとは思いもよりませんでしたが、これによりハリー・ポッターと彼に図らずも己の力の一部を与えることになったヴォルデモート卿はまさに“光と闇”の対の存在となることがより一層浮き彫りになり、後々のシリーズまでこの二人が最大のライバルであり続けることを示唆した描き方ともなりました。

前作と本作でハリーの父親的存在であるホグワーツ校長ダンブルドアを演じたリチャード・ハリスは公開を待たずにこの世を去り、次回作『ズカバンの囚人』からはハリスと同じアイルランド出身のマイケル・ガンボンが引き継ぐことになります。また本作からは『アルマゲドン』『ブラックホーク・ダウン』などのジェイソン・アイザックスが意味深な役どころであるハリーのライバル・ドラコの父ルシウス役で初参加、ゲストのキザで自信過剰な新任教師にしてペテン師のロックハート役にはシェイクスピア作品への出演のほか映画監督としても『マイティ・ソー』『オリエント急行殺人事件(2017年版)』などを手掛けているケネス・ブラナーが出演しています。

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