【完全暴露】映画『アリー/スター誕生』あらすじ・ネタバレと感想!レディー・ガガの一生?!

本作は、音楽業界に君臨するレディ・ガガが女優としての才能を証明した映画です。

予算3600万ドルで制作されたが、既に興行収入は296億ドルを超えており大ヒットを記録。観客から大きな支持を集めただけではなく、批評家からも絶賛されています。ガガ演じるアリーがブラッドリー・クーパー扮するジャックに見い出され、スターの階段を駆け上がる物語を描いた感動のアメリカ映画なのです。

『アリー/スター誕生』の作品情報

タイトル:アリー/スター誕生

原題:A Star is Born

監督:ブラッドリー・クーパー

脚本:エリック・ロス、ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ

原作:ウィリアム・A・ウェルマン 『スタア誕生』

製作:ブラッドリー・クーパー、ビル・ガーバー、ジョン・ピーターズ、トッド・フィリップス、リネット・ハウエル・タイラー

公開日:2018年10月4日(ドイツ)、2018年10月5日(アメリカ)、2018年12月21日(日本)

出演者:ブラッドリー・クーパー、レディ・ガガ、サム・エリオット、デイヴ・シャペル

『アリー/スター誕生』の概要

俳優歴20年を迎えるブラッドリー・クーパーが本作で監督デビュー。脚本執筆にも参加しており、1年かけてストーリーを書き上げた。煌びやかなショービジネスでの成功物語に主眼を置くのではなく、アリーと言うスターの原石に恋をしたジャックの苦悩を繊細に表現し、2人のラブストーリーを鮮やかに描いている。主要登場人物・ジャックを演じるクーパーの才能が光る作品で、劇中のジャックの曲は、全てクーパーが実際に歌っている。

『アリー/スター誕生』のキャスト

ジャックの兄ボビー役で出演するのは、『明日に向かって撃て』や『バッファロー・ガールズ』のサム・エリオット。また、ジャックの友人・ヌードルズに扮するのは、コメディアンのデイヴ・シャペル。

『アリー/スター誕生』あらすじ・ネタバレ

ライブを終えたジャクソン・メイン(ジャック)は頭の中で響いている電子音を聞きながら車に乗り込む。酒をあおり、運転手に見知らぬバーで止めてもらう。

運命の出会い

中に入るとそこは男性が女装してパフォーマンスするクラブだった。ショウタイムになり、スポットライトを浴びてアリーが舞台に登場し、圧倒的な歌唱力で『ラ・ヴィ・アン・ローズ』を披露。

ジャックはたちまちアリーに魅せられる。楽屋に引けたアリーを訪ねたジャックは、この店でよく歌うのかと尋ねる。アリーは、女性の自分を歌わせてくれるのは、自分の歌声を気に入ってくれているからだと答える。

ジャックは、アリーの黒くて細い眉毛がテープだと知り、顔をよく見たいから剥がしていいかと訊く。テープを剥がされたアリーは、恥ずかしそうに手で顔を覆う。ジャックは一杯酒を奢らせてくれと誘い、アリーの支度が済むまで待っていると告げて楽屋を出る。

閉店後、パフォーマーの1人にねだられて舞台で声を披露するジャックの歌を聴いたアリーは、同じように彼に魅せられる。2人は、連れだってお酒を飲みに行く。ジャックは、アリーに作曲をするかと尋ねる。アリーは、自分が作る曲を歌う事に違和感があると言う。

ジャックがその理由を尋ねると、アリーは、これまで出会った音楽業界の人間に自分の鼻は大き過ぎる、歌は良いがルックスが駄目だと言われ続けた事を話す。ジャックは、アリーに君は美しいと言う。

そこへ、店の客達が有名人のジャックに気づき写真を撮らせてくれと唐突に言い寄る。アリーが割って入り取っ組み合う。その拍子に手を痛めたアリーを連れて、ジャックは深夜営業の食料品店を訪れる。

ジャックは冷凍野菜が入った袋をアリーの手に当て、腫れる前に冷やすように言う。2人は店の外に出るとお互いの事を語り始める。ジャックは、アリゾナの牧場で育つが13才の時に父親と死に別れ年の離れた兄に育てられた事を話す。

アリーは、ジャックの話を聞きながら自分が書いていた曲を歌い始める。ジャックは、アリーの才能に感服し、君はソングライターだと言う。

大観衆の前で初めて歌うアリー

朝まで語り合った後、ジャックはアリーを家まで送るとその晩行われる自分のコンサートへ誘う。しかし、アリーは仕事があると言って断る。

リハーサルをしているジャックの所に兄・ボビーが補聴器を持って現れ、装着しろと言う。聴力が落ちている事にストレスを感じているジャックは、ボビーに八つ当たりする。

ジャックの運転手がアリーの自宅に迎えに来るが、アリーは再度行かれないと断った。運転手は、ジャックから連れてくるように言付かっていると話し、車で待機していると諦めない。

アリーの父・ロレンツォは、有名歌手であるジャックのライブへ誘われる事がチャンスに繋がるかもしれないとアリーへライブに行くことを勧める。しかし、アリーにその気はない。

職場に出勤したアリーは遅刻した事を責められるとその場で辞めると言って、ジャックの運転手が待つ車に乗り込む。空港でプライベート・ジェットに案内され、用意されたシャンパンに興奮。

ライブ会場に到着すると、係りの人間がアリーを出迎えてバックステージを誘導する。観客の大歓声とバンドの音楽が響く。アリーが舞台の袖に来たのを見ると、ジャックは微笑む。

一曲歌い終えたジャックは、シンガーソングライターの友人が来ているので、歌ってもらうと観客に告げてアリーが見つめる部隊の脇へ来る。自分に歌ってくれた曲を披露してくれと言うジャックに、アリーは首を横に振り応じない。

ジャックは、俺を信じてくれれば良いんだ、と言って舞台へ引き返す。ジャックは深夜スーパーの前でアリーが歌った曲を再現してギターを弾きながら1人歌い始める。アリーは自分の曲をジャックが披露しているその光景に驚くが、意を決して舞台に上がる。

ジャックは歌うのを止めアリーにソロで歌わせる。バンドメンバーとジャックは満面の笑顔で歌うアリーを見つめた。最後の一節を2人がデュエットすると大観衆は拍手喝采する。

ライブ後、泥酔したジャックを兄のボビーがベッドに寝かせている所をアリーが目撃。ボビーはジャックが深酒するとアリーに言う。そして、過去に一度もジャックが舞台へ女性を連れて来たことは無く、長い間今夜の様な心が込もったステージは無かったとも話す。

アリーの自宅では、ロレンツォが自分の友人たちに、前夜ジャックのライブでアリーが共演した様子がアップロードされた映像を見せて誇らしそうに顔を崩す。

ジャックは、自分のコンサートツアーにアリーを連れて行く。次は、アリゾナ州でライブがあるため、2人はオートバイで向かう。購入した牧場が近くに在り、ボビーが経営を担い、兄弟の父親がそこに埋葬されている事をジャックが話す。アリーは牧場に寄ろうと提案する。

しかし、その牧場はとっくにボビーが売却していた事を知ったジャックは激怒して兄を殴ってしまう。父親の墓はどうしたと怒鳴るジャックに、ボビーは嵐で流出したと話す。

ボビーは、この件を話した時、ジャックが泥酔していたとなじる。兄妹は蓄積していたお互いへの不満をぶつけ合い、ボビーはジャックのマネージャーを辞めると言い放つ。

スターへの階段

ジャックのコンサートでキーボードを担当し、一緒にツアーを旅するアリーは、大観衆から熱狂的に受け入れられ、その様子を見ていた有名プロデューサーのレズからスカウトされる。

興奮したアリーはジャックに報告するが、泥酔したジャックは話を聞こうとしない。たくさんの観客が集まる有名歌手であっても難聴の病気に不安を持つジャックは焼きもちを焼いていた。

アリーのレコーディングがスタジオで始まるが、勝手の分からないアリーは上手く行かない。苛立つレズを前に、ジャックはアリーに手を差し伸べ優しく支える。

アリーが犬を連れて帰るとジャックは顔を綻ばせた。2人は一緒に泡風呂へ入り、アリーがテープで作った黒くて細い眉をジャックの眉毛の上に貼る。2人は笑い、親密な時間を過ごす。

忙しくなったアリーが不在の中、酷くなる難聴による電子音が頭に響き楽器の音がよく聞こえない状況でも、ジャックは自分のライブをこなして行く。

アリーはライブに出演し大盛況に終わるが、ジャックとは連絡が取れなくなっていた。酒に酔い道端で眠り込んでいる所を友人のヌードルが見つける。ヌードルは、アリーがジャックにとって解決の糸口かもしれないと言う。

ヌードル宅へ来たアリーに、ジャックはヌードルに断って彼のコレクションのギターの弦を切って指輪を作り、アリーの薬指にはめる。善は急げだと言うヌードルに背中を押されたジャックとアリーは、市庁舎で結婚式を挙げた。仲間内で行われた暖かい式に2人は幸せを感じる。

サタデー・ナイト・ライブのシーズン最終回のゲストに決まったアリーは、最初エキサイトするものの、当日になり緊張して浮足立ってしまう。

ジャックは、自分の本音を表現できなければ観客は受け入れない事、そして、成功するかを心配せずに魂で歌い、言いたい事を伝えろとアドバイス。アリーはやっと心を落ち着かせる。

ジャックの孤独な苦しみ

司会のアレック・ボールドウィンがアリーを紹介。堂々としたアリーのパフォーマンスを見ながら、ジャックは舞台裏でビールを飲み始める。そこへ、仕事で局を訪れていたボビーが訪れる。

ボビーは、ジャックに難聴が悪化したのかと尋ねるが、その質問を聞き取れないジャックは無関係な事を答えた。ボビーはジャックの耳の側に口を寄せ、困った事があれば連絡をしろと言う。

ある日、アリーは、レズからグラミー賞のベストニューアーティストを含む3つのカテゴリーでノミネートされたニュースがもたらされる。アリーが自宅に戻るとジャックは酒浸りだった。お風呂に入っているアリーの所へお酒を持ち込み絡み始めるジャック。

2人はお互い口汚く罵り合い大喧嘩してしまう。アリーがダンスのリハーサルをしているスタジオを訪れたジャックは、酷い事を言い申し訳ないと謝罪する。傷ついていたアリーだが、ジャックを抱きしめる。

グラミー賞授賞式の当日、タキシードを着たロレンツォは嬉しさと緊張から興奮状態。

数千万人が目撃した大失態

ジャックは会場で落ち合おうとアリーに言う。バーに寄ったジャックは、次々にお酒を飲む。キーンという機械音がジャックの頭の中で鳴り響いている。会場でジャックはアリーの隣に腰を下ろす。

プレゼンターがベストニューアーティスト賞受賞者にアリーの名前を呼ぶと観客が総立ちになる。アリーはふら付くジャックの手を引いて舞台へ。アリーが挨拶の最中、ジャックは失禁しズボンを濡らしてしまう。

騒ぐ観客の様子でアリーが状況に気づき、思わずジャックの前に立ち自分のドレスで隠そうとするが、完全に酔っぱらったジャックはその場に倒れ込む。ジャックを担ぎ出したロレンツォは、娘の晴れ舞台を台無しにしたジャックに怒りをぶつけ水シャワーを浴びせる。

ジャックはアルコール中毒の更生施設に入所し水泳をするなど少しずつ気持ちを取り戻していた。アリーが3週間ぶりにジャックの面会に訪れ、2人は抱き合い再会を喜ぶ。

ジャックが犬のチャーリーの様子を訪ねると、アリーは、チャーリーと自分がジャックの帰りを待っていると言う。そして、ジャックが書きかけにしていたラブソングを見つけた事を話す。ジャックはグラミー賞での自分の失態を涙ながらに謝罪する。

アリーは、ジャックの前髪を優しくかき上げながら、アルコール中毒と言う病気であり、ジャックのせいではないと言う。恥をかかせて申し訳ないと声を絞り出すジャックに、アリーは恥などかいていないと毅然とした表情を見せて声を掛けた。

愛する人のため

アリーは、自分のツアーにジャックを出演させ、一緒に歌いたいとレズに申し入れる。即座に却下するレズに、それが出来ないならヨーロッパツアーをキャンセルしろとアリーは言う。

更生施設を無事退所したジャックは、アリーと平穏な時間を過ごす。そこへ、アリーの留守を見計らい、レズがジャックを訪ねて来る。グラミー賞の一件はアリーにとって大きなダメージで、ジャックを愛するためにアリーは言いだせなかったとレズは話す。

更に、ジャックと結婚していること自体がアリーに恥をかかせているとレズは冷たく言う。帰宅したアリーは、朗報が有ると言いベッドに横になっているジャックを抱きしめる。

レコード会社がヨーロッパツアーをキャンセルしたので、夏中一緒に過ごせると話す。ジャックがキャンセルの理由を尋ねると、次のアルバム制作に専念するためだとアリーは嘘をつく。その晩行われるアリーのコンサートへ行くとジャックは約束する。

その晩、大勢の観客を前にライブを行うアリーは、次の曲の前にジャックがまだ到着していないかとレズに尋ねる。間奏で、ジャックへのサポートを観客に呼びかけるアリー。

その頃、革ベルトを握りしめたジャックは険しい表情で家のガレージに居た。ガレージの外では、もう二度とジャックに会えなくなる事を知っているかの様に、チャーリーがじっと座っている。

アリーは打ちひしがれた日々を過ごす。そこへ訪ねてきたボビーがアリーを慰める。ジャックの追悼コンサートが開かれ、アリーはジャックが一度も歌う機会の無かったアリーへのラブソングを歌う。

『アリー/スター誕生』を観た感想

過去の『スター誕生』で、主人公を演じたのは、ジャネット・ゲイナー、ジュディ・ガーランド、そしてバーバラ・ストライサンド。本作は、リメイクと紹介されるが内容は独特だ。

そのオリジナル性を生み出したのは、何と言ってもブラッドリー・クーパーの貢献が大きい。彼は過去にアルコールと薬物の依存症で苦しみ自殺を考えた時期がある。

その挫折を乗り越えたクーパーがジャックを演じ、監督、脚本、製作を担い、更に、自身が作った曲を演奏して歌っている。本作は間違いなくブラッドリー・クーパーの映画だ。

ホイットニー・ヒューストン、マドンナ、ビヨンセ、そして、マライア・キャリー等歌姫と呼ばれるスター歌手がこれまで映画の主演を演じてきた。しかし、俳優としても成功したのは、バーバラ・ストライサンドやジェニファー・ハドソン等限定的。

一方、歌える俳優は非常に多い。ニューヨークでトレーニングを積んだアメリカ人俳優、そしてイギリス人俳優は全般的にみなヴォイストレーナーのレッスンを受け、歌は役者が持つ技術の1つと捉えている。

実は、本作主演のレディ・ガガは最初俳優を目指していた。ニューヨークの有名演劇学校リー・ストラスバーグで学んだが、成功しないと諦めて歌手を目指したと本人は話す。

アリーを演じた彼女の演技が他の熟練俳優と比べても全く遜色がない理由は、過去にきちんと役者としての訓練を受けていたからだ。ガガは、演技しない事が重要だと言い俳優の顔をインタビューで覗かせる。

歌い始めれば万人が知るレディ・ガガだが、観客の見たアリーは、ジャックをどこまでも愛する1人の女性である。彼女の笑い、涙、そして激しい怒りも全て観る者の心に響く本物だった。

癌患者をサポートする資金集めの会場でガガがパフォーマンスを行った際、クーパーは偶然観客の中に居た。翌日、ガガの自宅を訪ねたクーパーから本作への出演を打診される。

共に東海岸出身でイタリア人。直ぐに意気投合したとガガは言い、残り物のパスタを温め直して一緒に食事を取ると2人は『ミッド・ナイト・スペシャル』をデュエット。

その時ガガは、クーパーの歌声に驚いてピアノの演奏する手を思わず止め、この俳優なら歌手を演じられると確信して本作への出演を決めたと語る。

クーパーは、この時のデュエットの様子を自分のモバイルで撮影し、後にワーナー・ブラザースへ持ち込み映画制作の資金を獲得。

撮影中、クーパーが慣れないガガに掛けた言葉は、劇中ジャックがアリーに言った事と同じだったとガガは明かす。「All you gotta do is to trust me」「僕を信頼してくれれば良いんだ」

2018年度公開の映画に登場したカップルで、ブラッドリー・クーパーとレディ・ガガ扮するジャックとアリーが一番強い印象を残した理由は、2人の信頼関係に基づく渾身の表現力だ。

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