前作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から4年、待望の、そしてまさかの続編が登場しました。続編予定がなかったのにファンの要望で作られた本作。監督以下、ほぼ同じ俳優、スタッフで作られたPART2について、あらすじとネタバレを書いていきます。
≫バック・トゥ・ザ・フューチャー PART1のネタバレはこちら!
Contents
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」作品情報
タイトル:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
原題:Back to the Future Part 2
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ/キャスリーン・ケネディ/フランク・マーシャル
公開日:1989年11月22日(アメリカ)/1989年12月9日(日本)
出演:マイケル・J・フォックス/クリストファー・ロイド/リー・トンプソン 他
ロバート・ゼメキスとスティーブン・スピルバーグはこの4年の間にも「世にも不思議なアメージングストーリー」「ロジャー・ラビット」などでもタッグを組んでいます。
この作品は3部作になっており、Part3はこれと同時に撮影されています。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2のキャスト
主要人物は前作と一緒。マーティーの恋人ジェニファーを演じたクローディア・ウェルズは前作終了後に母親の病気が発覚し、女優業を一時休止していたため第2作、第3作を降板。代わりにエリザベス・シューに交代している。
父ジョージ役のクリスピン・クローヴァーもジェフリー・ウェイスマンに変更されている。
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」あらすじとネタバレ
時は1985年、過去から帰ってきたマーティーはジェニファーとデートに行こうとしていた。
そこに未来に行ったはずのドクがいきなり現れ、「私と一緒に未来に来てくれ」と言ってきた。どうやらマーティーとジェニファーの子供が、 大変なことになっているらしいのだ。
未来で改造し、ゴミを燃料にした空飛ぶデロリアンに乗って3人は タイムスリップする。
それを偶然見ていたビフ・・・・
2015年の世界へ
タイムスリップした2015年の世界はすべての車が空を飛んでいた。
ジェニファーは未来に来たと聞いて大喜びし、色々なことを知りたがる彼女を危険に思ったドクは彼女を眠らせる。
地上に降りたのち、ドクは「 2分後にカフェ80sという店に行け。 そしてグリフという男に会え。 今夜、乗るのか乗らないのかと聞くから降りると答えろ」と言った。
さらには「誰とも話すな、なんにもするな、何も見るな」とも言い、なぜかと問いただすと、ドクはマーティの息子が窃盗をして捕まり15年の刑を言い渡された、という新聞記事を見せた。さらに来週には娘が脱獄の手伝いをして20年の刑を食らう、とも補足した。 その新聞は10月22日、つまり次の日の新聞だった。
カフェ80sでマーティを呼び止める老人、それはビフだった。 そのビフに対して車のワックスがけをしろと言う男が現れた。その男がグリフであり、ビフの孫だった。
窃盗はしないとマーティーが断ると、「このチキン(腰抜け)野郎!」と言われ、 頭に血がのぼったマーティーは グリフを殴ってしまう。
グリフの一味に追いかけられるマーティーだったが、子供から借りた宙に浮かぶスケボーなどのおかげで逃げ切ることに成功する。一方のグリフは追跡中に裁判所に突っ込み、器物破損などでつかまった。
これによって、マーティーの息子が捕まって投獄される記事が、ビフが投獄される記事に変わった。
新たな火種
マーティはドクを待っている間に、本屋で見つけた[スポーツ年鑑1950-2000]という本を買った。 これで過去に戻ればスポーツ系のギャンブルは全部勝って大儲けできると思ったからである。
ドクが戻ってきてデロリアンに乗ろうとするマーティー、それを見ていたビフ、そしてビフにぶつかるマーティの息子・・・ビフは1985年にデロリアンが飛び去って行ったことを思い出す。
マーティーがデロリアンに乗ってジェニファーを迎えにいこうとした時、ドクにスポーツ年鑑を買ったことがバレてしまい、年鑑をごみ箱にすてられてしまう。
さらにジェニファーが警察に保護され未来のマーティーの家に連れて行かれたため、急いで未来の自宅へ行くドクとマーフィー 。
2人の話を盗み聞きしたビフは 2人がタイムトラベルしてきたと察して、捨てられたスポーツ年鑑を拾う。
2人がジェニファーを連れ戻そうとしてデロリアンから離れている間に、後をつけてきたビフはデロリアンに乗り込み、 どこかに飛び去ってしまう。しかし数分後に戻ってくる。
荒廃した1985年へ
なんとかジェニファーを連れ戻し1985年に戻ってきたドクとマーティーだったが、なぜか町は荒廃していて、自分の住んでいた家には全然知らない他人が住んでいた。
武装した暴走族が走り回る街中をさまよっていたマーティーは ビフのカジノを見つける。ビフは大金持ちになっており、そしてなんとロレインと再婚していた。結婚式でキスをしている姿を見てマーティは発狂、さらにビフの部下に捕まり気を失う。
その後目を覚ましたマーティは母と再会するが、夫であるビフにひどい扱いをされていた。そして 父のジョージが何者かに殺され、その後ビフと再婚したことを聞く。
ジョージの墓の前で嘆いているマーティーのそばにドクが現れ、過去が変わってしまったきっかけはデロリアンの中あったビフの杖の一部とスポーツ年鑑が入っていた紙袋だと教えられる。つまり老人のビフが過去に戻り、若かりしビフにスポーツ年鑑を渡した。 そして若かりしビフは競馬で100万ドルを当て、そこから大金持ちになっていたのだった。
マーティーVSビフ
マーティーはビフに会いに行き、1955年11月12日(時計台に稲妻が落ちて、マーティーが現代に戻ってきた日)に遠い親戚だと名乗る男からスポーツ年鑑を受け取ったことを聞き出した 。
ビフは「もうひとつ言っていた。いつかはわからないが、いかれた科学者と一人の小僧がこの本についてを聞きにやってくる。 もしそいつらがやってきたら・・・」と言ってピストルをマーティーに向けた。
屋上までなんとか逃げるマーティーだったが、追いついたビフに銃を向けられる。その時に父ジョーイを殺したのはビフだということが判明する。
屋上から飛び降りるマーティー、しかしその下にはデロリアンがいた。
再び1955年へ
歴史を変えるために1955年11月12日に戻るマーティーとドク。
マーティーがビフを見つけて彼を見張っていると老人ビフが現れた。
老人ビフが過去のビフに接触したことを確認したマーティー は密かにビフの車に乗り込んだ。ビフは一旦家に戻り、その後ダンスパーティーに向かった。
ビフは肌身離さずその本を持っていたため、取り戻そうとしても、 なかなかうまくいかない。しかし教頭先生に没収されてしまい、今度は教頭先生を追いかけるはめになる。
なんとか教頭先生から本を取り戻したマーティーだったが、その本は表紙のみで中身は全く別のHな本だった。困り果てたマーティーはトランシーバーでドク連絡する。その最中、教頭室の窓から見えたのは、父ジョージはビフを殴ろうとするところだった。
チャンスとみたマーティーはビフが殴られ、父と母がその場から離れたのを確認したのち、ビフのポケットから本を取り戻すことに成功する。
パーティ会場でのビフの手下たちからの追跡から何とか逃れ、父と母、そしてその2人と別れのあいさつをしているマーティー(第1作目)の様子をみていたマーティーのもとに、目を覚ましたビフが現れた。
「俺とサシで勝負しろ!」と言われて断るマーティーだったが、腰抜け呼ばわりされてカッとなってしまう。ビフに殴りかかろうとした瞬間、父と母との別れを済ませたマーティー(第1作目)の開けたドアにぶつかり、倒れている間に本を奪われてしまう。
車に乗って走り去るビフをデロリアンで追うマーティーとドク。
バレないように空から近づいたデロリアンから、マーティーは未来から持ってきた宙を浮くスケボーに乗って、ビフの車につかまった。
抵抗されながらどうにか本を取り戻したマーティー、そしてビフは車同士で衝突し、またしても馬糞まみれになってしまう。
ドクが嵐の中、着陸を試みている間にマーティーは本を焼却すると、ビフの部屋から持ってきていたカジノの文字が入ったマッチは自動車販売の文字に変わっていった。
そして父ジョージの死亡記事も、栄誉市民に選ばれた記事に変わっていった。
すべてがうまくいき、嬉しそうにトランシーバーで会話するマーティーとドク。しかし次の瞬間、稲妻がデロリアンを直撃し、そして消えてしまった!
マーティーはトランシーバーで呼びかけるものドクからの応答はなかった。
訳が分からないマーティーのもとへ一台の車が近づいてきて、乗っていた男が話しかけてきた。その男はマーティーの名前を確認すると、雑誌ほどの大きさがある手紙を渡した。
その男の会社で約70年にわたってその手紙を保管していた。しかも配達日、時間、場所もきっちり指定していた。その手紙はドクからのものだった!
手紙には、ドク自身は元気でいること、そして1885年にタイムスリップしたことが書かれていた。
「ドクは生きてる!」喜んだマーティーはその場からある場所へ走っていった。
一方、1955年のドクはマーティーを1985年に送り返し、満足そうに余韻に浸っていた。そこに走ってくるマーティー。驚いたドクはマーティーに「ありえない、未来へ送ったはずなのになんでいるんだ!」と聞くと「そうなんだけどね・・また未来から戻ってきたんだよ」とマーティーは言った。
ドクは「なんてことなんだ・・・・」と言って気を失い、倒れてしまう。
ここでお話は終了し、PART3の軽い予告が流れる。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」感想とまとめ
たかが4年、されど4年。どこまでうまくつなげることができるのか不安だったが、見事にリンクしていました。続編の多くはそれなりに話をつなげて、セリフのみで合わせるのがほとんどなのに、この映画はカメラの位置、場所、流れていた音楽などもほぼ完ぺきに合わせていました。前作と同じシーンも撮りなおしているのがどの部分なのかはわかりませんでした。
ジェニファーやジョージが別の俳優さんになっていたのもわかりませんでした。ジェニファーは序盤に多く出演していましたが、第1作目は最初と最後にちょろっとしか出ていませんから正直、髪がブロンドだったぐらいしか印象がありません。
父ジョージは第1作目は大活躍、しかし今作は肌の色が違ってしまっている設定でしかも逆さつり状態での登場、あとは声のみだったのでここはうまく演出したなという印象でした。
ビフ役のトーマス・F・ウイルソンは青年、大富豪、老人、ついでにグリフと大活躍。前作メインの悪役だったのにあまりでていなかったので、今回はいい意味で面目躍如?になったのではないでしょうか。
これも後で知りましたが、マーティーの娘である金髪ロングのマーリーンもマイケル・J・フォックスでした。
今回行った未来は2015年です。今から3年前の2015年に「マーティーとドクがくるかも・・・」なんてジョークがアメリカで少しはやりました。作った当時(1989年)には、約30年後の世界はこうなってほしい、こうなっているかも、って願望もあったのかも知れません。
レストランでTVに話しかけて注文するのは、タブレットで注文するという形で実現していますが、自動で服が調節されるのも、全部の車が空を飛び回るのもまだまだ先です。
現実化されていないのはまだまだあり、秒単位でわかる天気予報、一瞬で大きくなるピザ、宙を浮くスケボー(2014年に開発されて、かなり高額であるが購入可能)など、たしかに実現したら今の生活が一変するものばかりです。
マイアミに野球チームが出来ていて、カブスが優勝していたというシーンですが、マイアミに野球チームができたのは1993年のマーリンズ(イチロー在籍)で正しく、カブスは2015年にはまだ優勝していませんでしたが翌年、108年ぶりのワールドチャンピオンになりました。そう考えると予言としては当たっているといってもいいのではないでしょうか!
ジョーズはPART19、監督はスピルバーグJrってシーンには笑えました。「作りすぎだし、まだスピルバーグ現役だし!」ってツッコみたくなりました。こんな遊び心満載の楽しい続編は他に例がないのではないでしょうか。
全く期待を裏切らなかった関係者の皆様に感謝です。これぞエンターテイメント!
≫バックトゥザ・フューチャー PART3のネタバレはこちら!
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