ジュラシック・ワールド/炎の王国のネタバレと感想!動画の無料視聴方法も紹介

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は2015年公開の『ジュラシック・ワールド』の続編で、1993年公開の『ジュラシック・パーク』のシリーズ作品では5作目となるSFアクション作品です。

イスラ・ヌブラル島の火山の噴火から助けた恐竜が売買され、前作で登場したインドミナス・レックス以上に凶暴で賢い新種の恐竜が逃げ出します。人間が創り出した恐竜と人間との新たな戦いを描く『ジュラシック・ワールド/炎の王国』についてご紹介いたします。

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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の作品情報

タイトル:ジュラシック・ワールド/炎の王国

原題:Jurassic World:Fallen Kingdom

原作:キャラクター創造=マイケル・クライトン

監督:J・A・バヨナ

脚本:デレク・コノリー/コリン・トレヴォロウ

製作:フランク・マーシャル/パトリック・クロウリー/ベレン・アティエンサ

公開:2018年6月22日(アメリカ)2018年7月13日(日本)

出演者:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/レイフ・スポール/ジャスティス・スミス/ダニエラ・ピネダ/ジェームズ・クロムウェル/イザベラ・サーモン など

脚本執筆も務めた前作のコリン・トレヴォロウ監督は、本作では製作総指揮と脚本執筆のみとなりました。本作の監督を務めたのは、本作がハリウッドデビュー作となる、スペイン人のJ・A・バヨナ(フアン・アントニオ・バヨナ)監督です。

J・A・バヨナ監督初の長編映画『永遠のこどもたち』(2007年)、実話を基にした『インポッシブル』(2012年)、小説の映画化の『怪物はささやく』(2016年)では子どもが物語の鍵を握りますが、本作でも少女メイジー・ロックウッドの決断が重要な鍵となります。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のキャストについて

ロックウッド財団の運営者であるイーライ・ミルズを演じたレイフ・スポールは、2016年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督作の『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』で、イングランドの女王の執事長を演じていました。

一方、本作のラストで重要な役割を務めるメイジーを演じたイザベラ・サーモンは12歳で、そして獣医学を学んだ医療担当者のジア・ロドリゲスを演じたダニエラ・ピネダは31歳でハリウッドデビューを果たし、多彩なキャスティングとなったことがうかがえます。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のあらすじ・ネタバレ

「ジュラシック・ワールド」があったイスラ・ヌブラル島で、潜水艇がモササウルスのラグーンでインドミナス・レックスの死骸からDNAサンプルを採取した。サンプルをヘリコプターが回収すると潜水艇は何かに襲われ、ラグーンのゲートを開閉する傭兵のジャックは潜水艇のシグナルの消失を知る。

潜水艇と連絡を取ろうとするジャックにジャングルの奥から何かが近づいてきた。ヘリコプターからの声が聞こえないジャックが気づくと、ティラノサウルス・レックス(Tレックス)が近くにいる。慌てて逃げたジャックが落としたゲート開閉用の装置は踏み潰された。

ヘリコプターが下ろしてジャックがしがみついた梯子は、ジャックの下でTレックスに噛みちぎられる。助かったと思ったジャックだがモササウルスに捕食され、モササウルスは開いたままのゲートから海に出た。

恐竜の脱走で死者が多数出た大事件で「ジュラシック・ワールド」が放棄されて3年後の2018年、休火山だったイスラ・ヌブラル島のシボ山の活動が活発化する。アメリカの上院の特別委員会では恐竜に絶滅危惧種としての保護を与えるべきか話し合われ、かつて恐竜と関わったイアン・マルコム博士は「火山に委ねるべきだ」と語る。

「ジュラシック・ワールド」の元管理責任者のクレア・ディアリングは「Dinosaur Protection Group(DPG)」を設立し、恐竜の保護活動をしていた。だが、政府が法的措置をとらないと発表したあとに電話がかかる。「ジュラシック・パーク」を建造した故ジョン・ハモンドのビジネスパートナーだったベンジャミン・ロックウッドが設立した財団からだ。

「ロックウッド・エステート」と呼ばれる広大な邸で、クレアはロックウッド財団の運営者のイーライ・ミルズに会う。ハモンドとロックウッドはこの邸の地下の研究室で、初めて琥珀から恐竜のDNAを抽出したのだ。ロックウッドは恐竜を平和に自由に暮らせる場所へ移す作戦への支援を申し出る。

恐竜の救出に向かうクレアとオーウェン

ミルズは恐竜に埋め込まれたIDチップの追跡システムを使えば、保護が可能と話した。保護対象は11種で、特にヴェロキラプトルのブルーを保護したいと言う。「ロックウッド・エステート」には亡くなったロックウッドの娘に生き写しの孫娘メイジーがいて、家政婦のアイリス・キャロルが母親代わりだった。

クレアは3年前によりを戻したあとに別れた元恐竜監視員のオーウェン・グレイディを訪ねる。クレアはオーウェンをイスラ・ヌブラル島行きの飛行機の乗客名簿に入れていた。依頼を断るオーウェンだが、ブルーの生存を伝えられ、ブルーたちを育てながら調教した映像を見直して気が変わる。

翌朝、クレアが「DPG」の獣医のジア・ロドリゲス、情報分析担当のフランクリン・ウェブと小型飛行機に乗り込むと、オーウェンが姿を見せた。島でクレアたちを出迎えたのは自称・探検隊長の傭兵のケン・ウィートリーで、一行は装甲車で出発する。

パークのメイン・ストリートで装甲車が停止して恐竜の足音がすると、ジアはウィートリーの制止を聞かずに車外に出た。本物のブラキオサウルスを見てジアは感極まる。クレアの掌を使う認証でコントロールルームに入った一行はブルーの位置を知り、オーウェンとジアは傭兵と恐竜捕獲用の軍用トラックで向かった。

途中でトラックを降り、オーウェンが1人で行くとブルーが現れる。ブルーが警戒心を解いて近づくと、傭兵はオーウェンの合図を待たずに強い鎮静剤を麻酔銃で撃ちこんだ。傭兵の1人はブルーに襲われ、「殺すな!」というウィートリーの指示に従わずに拳銃でブルーを撃つ。

怒ったオーウェンにウィートリーは麻酔銃を撃った。オーウェンの鎮痛剤を抜いたジアは、自分を撃てばブルーは手当てされずに死ぬと傭兵たちに言う。ウィートリーはブルーが死んだら撃つとジアに言い、オーウェンを残して出発した。

島の大噴火とミルズの本当の狙い

クレアとフランクリンは傭兵に閉められたコントロールルームのドアのロックを解除できなかった。火山活動が本格化して室内に溶岩が流れ込み、パークに通じるトンネルに恐竜が侵入する。一方、意識を失っていたオーウェンはシノケラトプスに舐められて目を覚まし、まだ動きにくい体で溶岩から逃げた。

コントロールルームに侵入したのはバリオニクスで、クレアたちは建物の上部に通じる梯子で逃げるが、大噴火が始まっていた。そこにオーウェンが現れて合流し、3人は恐竜たちも逃げる中で必死に走り、大きな倒木のそばのジャイロスフィアの陰に隠れる。

オーウェンは2人をジャイロスフィアに乗せるが、肉食のカルノタウルスが近づく。現れたトリケラトプスと戦う隙に3人は逃げようとした。トリケラトプスが逃げてカルノタウルスに襲われそうになるが、Tレックスがカルノタウルスに噛みついて倒す。噴火から逃げるジャイロスフィアは絶壁から海に落ちた。

絶壁から落下した恐竜たちが海中に沈んでいく中、ジャイロスフィアはドアが開かずに浸水する。すると、自力で逃げていたオーウェンが海中に現れ、クレアたちを救出した。ミルズに騙されて利用されたことをクレアは悔しがり、3人は捕獲された恐竜の積み込みを隠れて見る。ウィートリーは恐竜の歯を抜いて集めていた。

オーウェンたちは火山弾が降る中、乗り捨てられたトラックで船に乗る。出港した船から島を見ると、体が大きすぎるため船に乗せられなかったブラキオサウルスが港にいた。火砕流に呑まれ、鳴き声を発して焼け死んでいく姿に、クレアもオーウェンも言葉を失って見つめる。

ウー博士が創った新種のインドラプトル

恐竜の捕獲に成功したウィートリーから連絡を受けたミルズは、予定よりも1日遅れだと苛立つ。電話中のところにメイジーが恐竜の様子を聞きに来ると怒鳴りつけた。その後、島の噴火活動を知ったミルズのところに客が来る。客は兵器密売人のグンナー・エヴァーソルで、恐竜を使った儲け話の計画をメイジーは盗み聞きした。

「ロックウッド・エステート」の地下の研究室では、「ジュラシック・ワールド」事件の時に逃げた遺伝子工学者のヘンリー・ウー博士がインドミナス・レックスを再生していた。人間は戦争に勝つための兵器として動物を使用してきたことから、インドミナス・レックスのDNAを使い、まったく新しい種の恐竜を創り出したと言う。

それは殺戮能力を高めるための骨格と筋肉を持ち、オーウェンの研究の成果で人間の命令に従う恐竜だった。インドラプトルと名付けられた恐竜にはブルーのDNAが組み込まれる予定だ。メイジーはミルズが連れてきた恐竜を売る計画を来客と話していたと伝えるが、聞き違いだと言うロックウッドは明日、改めて話すことにする。

船内でオーウェンたちはジアが付き添うブルーのトラックを見つけた。ブルーの出血はひどいが、ジアはウィートリーに「生かすように」と命じられている。ジアはブルーの体から弾丸を抜くには輸血が必要で、テタヌラ種の血液ならばどれでも合い、対象の2本爪か3本爪の肉食竜で船内に1頭だけいるのがTレックスだと言った。

皮膚が硬いためオーウェンが押して浮き出た血管から、Tレックスの体に乗ったクレアが血液を採取した。だが、誰かがトラックの荷台のドアを閉める音で、薬で眠っていたTレックスが目を覚ます。荷台の天井から脱出したクレアがドアを開け、オーウェンはTレックスに噛まれる寸前で外に出た。

「ロックウッド・エステート」では、地下の研究室に行けるエレベーターの暗証番号をミルズが押すのを見て覚えたメイジーが地下3階に向かう。立ち入り禁止エリア内のパソコンで、メイジーはオーウェンとブルーらラプトルの過去の映像を見た。オーウェンが弱った姿を見せるとデルタは攻撃したが、ブルーはオーウェンに寄り添う。

ブルーの手術の成功とロックウッドの死

ブルーは利口で好奇心と仲間意識が強く、何かを懸念したり、オーウェンに共感したりする能力があった。ミルジーがいる部屋に来たミルズとウー博士は言い合いになる。インドラプトルはブルーのDNAでその特性を受け継ぎ、従順性や感情が備わるが、完成には時間がかかるとウー博士が話すと、ミルズは費用がかかりすぎると怒った。

ミルジーが隠れながら恐竜用の檻が並ぶ区画へ行くと、檻の隙間から前脚を出した恐竜の爪がメイジーの髪を触る。メイジーが振り向くと恐竜は咆哮し、悲鳴をあげて逃げたメイジーはミルズに捕まった。ミルズはメイジーの部屋に鍵をかけ、閉じ込めるようにアリスに命令する。

ブルーから弾丸を摘出する手術が成功してクレアは嬉し涙を浮かべ、フランクリンまで笑顔になった。船はアメリカの港に到着し、傭兵に見つかったフランクリンはジアの機転で船員のふりをする。オーウェンとクレアは運転者不在のトラックに乗り込み、車列に混ざって「ロックウッド・エステート」に到着した。

ミルズは自分を叱責して自首を指示したロックウッドに「あなたは神に背くことをした。悪者は私だけではない」と言い、クッションで窒息死させる。見つかって恐竜用の檻に入れられたオーウェンとクレアの前でミルズは非を認めるが、インドミナスで金儲けを考えたクレアとラブトルを調教したオーウェンを非難した。

その夜、「ロックウッド・エステート」には製薬会社社員、武器商人の代理、石油長者などが集まり、エヴァーソルの進行で恐竜オークションが開催される。窓から出てロックウッドの部屋に行ったメイジーは、祖父が死んでいるのを知った。いつも祖父の手元にあった分厚いノートを取ると、ミルズが来るのに気づいて邸内のリフトの中に隠れる。

ミルズはロックウッドが亡くなっているのを今知ったかのように装い、アイリスに働き口を探すように言った。アイリスはメイジーの世話を続けたがるが、ミルズは自分が後見人になると告げて追い出す。祖父のノートに挟まれた写真の少女時代の母親が自分とうり二つなのを見たメイジーは、リフトで地下へ降りた。

インドラプトルの脱走とメイジーの秘密

恐竜オークションではアンキロサウルス、アロサウルスと次々落札されて輸送されていく。奇跡のように復活した恐竜を噴火で死なせ、売買されることに責任を感じるオーウェンとクレアは、隣の檻にいるスティギモロクの硬い頭部を利用して脱出した。そこに現れたメイジーは2人を警戒したが、ブルーの話をきっかけに打ち解ける。

祖父が亡くなり、独りだと言うメイジーに「友達(ブルー)を助けに行く」と言うオーウェンは「友達になろう」と彼女を同行させた。恐竜オークションでは「開発中の逸品」としてインドラプトルがお披露目される。「世界最高の兵器」と紹介された新種は優れた嗅覚を持ち、パルスレーザー・ターゲット装置に反応して相手を破壊できるのだ。

最終調整が進行中の試作品でも続々と買い手が出ると、ミルズはウー博士に反対されても売ることにする。落札されたところで到着したエレベーターから現れたのは、オーウェンが差し向けたスティギモロクだった。大混乱のオークション会場でオーウェンは傭兵と戦い、インドラプトルを元の檻に戻せないようにする。

無人に見えるオークション会場でミルズを捜すウィートリーは、島で見なかったインドラプトルを麻酔銃で撃った。インドラプトルが倒れるとケージの中に入り、歯を抜こうとする。だが、寝たふりをしていたインドラプトルはウィートリーを食い殺した。

その隙に逃げたエヴァーソルはエレベーターを動かそうとする。彼に押しのけられた女性客の悲鳴で、インドラプトルは鍵が壊れたケージから外に出た。インドラプトルの尾が暗証番号装置を壊し、閉まったエレベーターのドアが開いてエヴァーソルたちはインドラプトルに襲われる。

恐竜がいる区画に行くオーウェンたちは傭兵を伴ったミルズに見つかった。ミルズはメイジーがロックウッドの死んだ娘を再生したクローン人間だと明かす。そこに現れたインドラプトルに傭兵たちが襲われ、オーウェンたちはミルズとは別の方向に逃げた。研究室ではウー博士が撤退準備をしつつブルーの血液を採取しようとする。

インドラプトルとの戦いと重大な決断

ブルーにTレックスの血液を輸血したと明かしたジアは、ウー博士に麻酔を注射したフランクリンに助けられた。そこに傭兵が現れ、ジアはブルーのケージのドアを開ける。ブルーに襲われた傭兵が撃った銃弾が可燃性のガスのボンベに当たって爆発すると、シアン化水素が漏れ出した。一方、オーウェンたちが1階に行くとインドラプトルがいて襲われ、必死に逃げて隠れる。

オーウェンは邸の照明のスイッチを切ったが、システムもダウンして換気も止まった。シアン化水素の漏出に気づいたジアとフランクリンはシステムを復旧させようとする。システムを再起動すると照明がつき、インドラプトルに見つかったオーウェンとクレアは展示物の下敷きになった。

上階に逃げたメイジーはインドラプトルに追われるが、リフトを使って自分の部屋に逃げこむ。インドラプトルの爪で負傷したクレアは、オーウェンにメイジーの救出を任せた。インドラプトルはメイジーの部屋に侵入したが、間一髪でオーウェンが現れる。銃撃も効果がなくピンチになるが、そこにブルーが来た。

インドラプトルがブルーと戦う隙にオーウェンとメイジーは窓から逃げるが、屋根の上でインドラプトルに追いつめられる。そこに現れたクレアはオーウェンをパルスレーザーのターゲットにした。インドラプトルをジャンプさせ、その重みでガラス張りの屋根が壊れて落ちるようにしむける。

だが、インドラプトルは屋根の骨組みにつかまって這い上がった。追ってきたブルーがインドラプトルに飛びかかって2頭は邸内に落下し、インドラプトルは展示物に串刺しになって死ぬ。ジアたちと合流したオーウェンたちは、換気装置が修復できないことを知った。恐竜を助けるにはゲートの解錠しかないが、恐竜が人間世界に解き放たれる。

檻は開放しても決断できずにいると、メイジーが「私と同じクローンでも命がある」と解錠のボタンを押した。ミルズを噛み殺したTレックスは、インドラプトルのDNAサンプルを踏み潰して去った。オーウェンは無事だったブルーに「安全な場所へ一緒に行こう」と話しかける。だが、檻を嫌ったブルーは走り去り、一度振り向いてから森に消える。

ある海岸ではサーファーたちの近くにモササウルスが現れ、動物園では対峙したTレックスとライオンが咆哮した。オーウェンたちは車中から飛翔するプテラノドンを見る。連邦議事堂でマルコム博士は「新時代が始まる。ジュラシック・ワールドへようこそ」と言い、ブルーは町を見下ろして鳴き声を響かせた。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の感想とまとめ

新種の恐竜を兵器として創り上げ、思うがままコントロールしようとする、思い上がった人間の欲深さと浅はかさがよく描かれています。前作で描かれた「ジュラシック・ワールド」事件で、恐竜たちは人間の予想を超えることをやれるのを見せたのに、それを理解できないミルズやウィートリーをはじめとする愚かな人間たちはその報いを受けることになりました。

それにしても、インドラプトルのあの顔立ちと感情が伝わるような表情、そして異様に鋭くて長い前脚の爪などは、禍々しさが感じられて怖いです。1993年公開の『ジュラシック・パーク』ではヴェロキラプトルがとにかく恐ろしくて憎らしかったものですが、オーウェンを助けてくれるブルーはラプトルなのに、その健気な行動のおかげでどんどん可愛らしさがアップしてくる気がします。

本作では微笑ましいトリケラトプスの親子の様子、初登場で一般的にはあまり知られていないスティギモロクの活躍も見られました。シノケラトプスという初登場の恐竜もいて、恐竜ファンにも見どころが多いと思います。ただし、ブラキオサウルスが火砕流に呑まれて死んでいくところはあまりにもかわいそうで切なく、命を与えておいてこんな死に方をさせる人間の残酷さが悲しいですね。

それでも、ブルーと強い絆で結ばれているオーウェン、恐竜の命のためには危険も厭わないクレアのような人間もいます。クレアを演じるブライス・ダラス・ハワードにとって、このシリーズ作品は彼女の代表作になったと思います。恐竜への愛が強くて肝が据わっているジア、そして実はクローンだったメイジーは本作でも鍵を握るキャラクターでしたが、次作での活躍も楽しみな女性陣です。

メイジーがインドラプトルから逃げてリフトに乗り、ドアがなかなか閉まらないところは、1993年公開の『ジュラシック・パーク』でラプトルに追われて調理室に逃げ込んだレックスが隠れるシーンを思い出させました。後脚の鉤爪で床を叩いたり、前脚の爪で窓の取っ手をつかんで開けたりするのも、1993年公開の『ジュラシック・パーク』でラプトルがやっていた仕草ですね。

これまで限定された区域にいた恐竜が、ついに人間世界に解放されてしまいました。どんなことが起こるのか次作が楽しみですが、特にTレックスの血液を輸血されたブルーに変化が起きるのか、ブルーとオーウェンの信頼の絆の強さが語られるエピソードがあるのかは気になるところです。恐竜と人間の共存は不可能といえるほど難しいですが、恐竜のよりよい未来が描かれるのか注目です。

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