映画『ジュラシック・ワールド』のあらすじ・ネタバレ!無料動画を視聴する方法も紹介

『ジュラシック・ワールド』は1993年に公開された『ジュラシック・パーク』から『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パークⅢ』と続いた3部作のシリーズの続編となるSFアクション作品です。

『ジュラシック・パーク』の舞台のイスラ・ヌブラル島に再び作られた恐竜のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」で、逃げ出した新種の恐竜と人間との戦いが描かれます。人間と恐竜との共闘も見られる『ジュラシック・ワールド』についてご紹介いたします。

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「ジュラシック・ワールド」の作品情報

タイトル:ジュラシック・ワールド

原題:Jurassic World

原作:キャラクター創造=マイケル・クライトン

監督:コリン・トレヴォロウ

脚本:リック・ジャッファ/アマンダ・シルヴァー/デレク・コノリー/コリン・トレヴォロウ

製作:フランク・マーシャル/パトリック・クロウリー

公開:2015年6月12日(アメリカ)2015年8月5日(日本)

出演者:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ヴィンセント・ドノフリオ/タイ・シンプキンス/ニック・ロビンソン/オマール・シー など

脚本を執筆したリック・ジャッファとアマンダ・シルヴァーは夫婦で、『猿の惑星』シリーズのリブート作品の『猿の惑星:創世記』(2011年)のヒットで成功をおさめ、続編の『猿の惑星:新世紀』(2014年)でも脚本を担当しています。

当初は『ジュラシック・パーク4』としてウィリアム・モナハン、続いてジョン・セイルズという脚本家が起用され、本作とは異なるストーリーでした。その内容での製作がキャンセルされ、最終的にコリン・トレヴォロウ監督と脚本家でありプロデューサーのデレク・コノリーの脚本執筆にリック・ジャッファとアマンダ・シルヴァーが加わりました。

「ジュラシック・ワールド」のキャストについて

主人公のオーウェン・グレイディ役にはジョシュ・ブローリンが予定されていましたが、出演交渉がまとまらずにクリス・プラットが演じました。クリス・プラットだからこそ、オーウェンの人柄は軽妙なものになったように思えます。

パークの管理責任者のクレア・ディアリングを務めたのは、映画監督ロン・ハワードの娘のブライス・ダラス・ハワードです。ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』(2004年)で初主演し、『スパイダーマン3』(2007年)でグゥエン・ステイシー、『ターミネーター4』(2009年)でケイト・コナーと重要な役を演じましたが、知名度は今一つでした。しかし、本作の大ヒットでスター女優となっています。

「ジュラシック・ワールド」のあらすじ・ネタバレについて

恐竜が大好きで知識も豊富な11歳のグレイ・ミッチェルは、16歳の兄のザックと母のカレンの妹のクレア・ディアリングが管理責任者を務める恐竜のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」に向かう。22年前、開園前の「ジュラシック・パーク」では恐竜に複数の人間が殺される悲劇があり、経営していたインジェン社はマスラニ・グローバル社(マスラニ社)に買収されていた。

マスラニ社の社長のサイモン・マスラニは、インジェン社の最高責任者ですでに亡くなったジョン・ハモンドの夢だった恐竜のテーマパークを再建。2005年6月に「ジュラシック・ワールド」として開園すると、1日2万人、年間1千万人の観光客が訪れる娯楽施設となっている。だが、ザックたちが1週間、旅行している間、カレンは夫のスコットとの離婚調停を進めるつもりだった。

ザックは恐竜に興味がなく、ガールフレンドがいても「ジュラシック・ワールド」のあるイスラ・ヌブラル島へ向かう船上で女の子に興味を示すほど気が多い。島に到着した兄弟を出迎えたのは多忙を極めるクレアの個人秘書のザラ・ヤングだった。クレアは投資家の企業にパークの状況、新種(ハイブリッド)恐竜第1号のインドミナス・レックスの説明をする。

説明をサポートしたのはインジェン社の遺伝子学者ヘンリー・ウー博士だった。「もっと大きく歯の多い恐竜を」という世間の要望に応えて創ったインドミナスは、Tレックス(ティラノサウス・レックス)よりも大きく、全長15メートル強だという。その後、クレアは7年ぶりに甥の2人と会ったが、食事のクーポン券を渡しただけで、仕事を理由に2人を夜までザラに任せた。

仕事に戻ったクレアがパークのコントロールルームに行くと、センサーの不具合などで恐竜が区域外に出るなどトラブルが発生している。恐竜好きなオペレーターのロウリー・クルーザースはパークの恐竜を生きものとして考えているが、クレアは違っていた。クレアはマスラニが操縦するヘリコプターで、彼が見たがっているインドミナスの飼育エリアへ向かう。

飛行中も管理責任者としてコストカットなど現実的な問題を語るクレアに、マスラニはジョン・ハモンドが「コストをケチるな」と言っていたことを引き合いに出し、設立の目標は「人間がいかに小さく幼稚かを教える施設だ」と改めて語った。

ヴェロキラプトルを調教するオーウェン

管制室のガラスを割ろうとしたこともあるインドミナスの飼育エリアでは、想定以上に育ったことで防壁を12メートルへと高くする工事がまだ行われている。体色は白でヘビのように熱を感知する新種の恐竜は、同時に2頭孵化させたが共食いで1頭になっていた。マスラニは彼がリクルートした元海軍のオーウェン・グレイディに防壁の点検をしてもらうようにクレアに指示する。

オーウェンは4姉妹のヴェロキラプトル(ブルー、デルタ、エコー、チャーリー)の調教をしていた。彼の指示を聞く様子を見たインジェン社の警備部門長で恐竜の知能査定役のヴィック・ホスキンスは、ラプトルを兵器として利用することを目的に野外テストを提案するが断られる。ホスキンスは絶滅した生物である恐竜には生存権はないと考え、自分の利益になることに利用しようとしていた。

その時、飼育員の1人が不注意からのアクシデントでラプトルの飼育エリアに落下した。オーウェンはすぐさま飼育エリアに自ら入り、飼育員をかばうようにラプトルの前に行く。友人の調教師のバリーに飼育員を助けさせ、興奮するラプトルたちの動きを指示の声とジェスチャーでコントロールし、襲いかかろうとする寸前で脱出した。恐竜を制御する彼の姿を見たホスキンスは満足げだった。

一方、子供向けのゾーンに飽きたザックはザラが電話に気を取られている隙に、グレイを連れて彼女から離れる。ザックに電話したカレンは子供たちと一緒ではないと知り、クレアへの電話で甥たちに会うのを喜んでくれると期待したこと、兄弟だけだとザックがグレイに意地悪なことを言って泣いてしまう。クレアはやむを得ず「明日は仕事を休んで2人に付き合う。約束する」と言った。

カレンは「大事なのは約束より行動よ」と2人の母の言葉を言い、子供の素晴らしさを口にするが、オーウェンのバンガローに向かう車中のクレアの心には響かない。バンガローに到着したクレアはよそよそしくオーウェンと話すが、2人は昔、一度デートしたことがある仲だった。オーウェンは重職に就いて責任を負っているクレアが「恐竜を紙の上の数字と思っている」と扱いを非難する。

凶暴で賢いハイブリッド恐竜の脱走

飼育エリアにクレアとオーウェンは到着したが、インドミナスは餌を出しても姿を見せない。オーウェンは1頭だけで隔離された動物は問題が多いと危惧した。クレアがチェックするとエリア内に熱反応はなく、防壁には爪で付いた傷がある。壁を越えて逃げたと思ったクレアがコントロールルームへ車で戻りながら、インドミナスの体に埋め込んだGPSの座標を電話で確認するとエリア内だった。

それを知らないオーウェンは職員2人と飼育エリアに入ってしまう。クレアの指示でオペレーターのヴィヴィアン・オキアミが避難を呼びかけたが遅かった。職員の1人は隠れていたインドミナスにエリア内で捕食され、もう1人は逃げようとドアを開けたことでエリア外に出たインドミナスに捕食される。エリア外で車の下に隠れ、ガソリンで体の匂いを消したオーウェンだけが助かった。

コントロールルームに戻ったクレアはマスラニと話し、インドミナス捕獲のため資産管理部隊を出動させる。その頃、ザックたちは歯が88本ある巨大な肉食海棲爬虫類のモササウルスが餌のサメを食べるのを見終わり、パークを走るモノレールの中にいた。両親が離婚弁護士と電話で話していたのを知っているグレイはそれをザックに話し、心配して泣くもののザックの反応はドライで冷たい。

コントロールルームに来たオーウェンはインドミナスがわざと壁に爪痕を残したほど高い知能を持つと言った。だが、クレアは動物だからあり得ないと取り合わない。マスラニは開発に2600万ドルかかっているので殺せないと、麻酔銃での対処を命じたが無謀だった。オーウェンが中止を訴えた作戦は、GPS装置を自分で取って罠にしたインドミナスの反撃で隊員がほぼ全滅して失敗に終わる。

オーウェンは「遺伝子操作で生まれ、完全に隔離されて育ったハイブリッドだから、初めての環境の中で頭が混乱して動くものは全て殺す」と、ヘリコプターでの実弾攻撃、閉園と島からの退去を提案した。だが、拒否したクレアはオーウェンを退室させ、パークの北側を閉鎖して緊急レベル1を発令し、全員の退避を指示する。しかし、それはザックたちがジャイロスフィアで出発したあとだった。

インドミナス・レックスに襲われるグレイたち

基礎ゲノムはTレックスのインドミナスの生態に疑問を持ったマスラニは、ウー博士に企業秘密の遺伝子構造を問い詰める。体色を周囲のものに同化させる擬態能力は、成長速度に耐えられるように加えたイカのDNAにある体色を変える色素体によるもので、赤外線カメラに探知されなかったのは、アマガエルのDNAにある赤外線の発散を調節する特性によるものだった。

自分の許可なくやったことをマスラニは非難したが、ウー博士は要望に応えたまでと開き直って「見かけの恐ろしい恐竜はその行動も凶暴なんです」と言い放つ。さらに「私の研究でここがある」と自負するウー博士は「私でなきゃ誰かがやっていた」と言うが、マスラニは作業をすぐ中止するように命令した。

ザックたちが乗るジャイロスフィアは球体の透明な特殊ガラスのカプセルで操縦もでき、ジャイロ谷でおとなしい恐竜を近くで見られるアトラクション用となっている。機械の不具合でツアー中止のため戻るようにという連絡が来たが、ザックはVIP客なら数分ぐらい大丈夫だと先へ進んだ。甥たちが気になったクレアはザラに電話して、彼らが途中で姿を消したことを初めて知る。

クレアはザックに電話するが通信障害が発生して重要なことを伝えられず、警備班が手一杯のため自分が救出に行くことにした。だが、ザックはグレイの反対を押し切って立ち入り禁止の森林エリアに進入する。そこでアンキロサウルスに遭遇したまではよかったが、現れたインドミナスとアンキロサウルスの戦いに巻き込まれてジャイロスフィアは壊れ、インドミナスの襲撃を受けた。

ジャイロスフィアから脱出したザックたちはインドミナスに追われ、崖の上に追い込まれたが間一髪で滝壺に飛び降りた。クレアがオーウェンに助力を求めて共に甥たちを探す途中で、オーウェンは瀕死のアパトサウルスを見つける。クレアは必死に動こうとしながら死んだ姿に恐竜の命の重要性を痛感して改心した。インドミナスは食べるためではなく殺戮を楽しみ、多くの恐竜を殺している。

マスラニの死と翼竜たちの襲撃

森でクレアたちはインドミナスの歯が刺さったジャイロスフィアと壊れたザックの携帯電話を見つける。オーウェンはザックたちの足跡に気づき、彼らが勇敢に滝壺に飛び降りたと判断した。オーウェンは1人で彼らを探すつもりだったが、クレアは無理矢理同行する。その頃、ザックたちは「ジュラシック・ワールド」の時のビジターセンターに辿り着き、ジープを見つけてザックが修理した。

一方、密かに兵士を島に呼んだホスキンスはラプトルを使い、南へ移動中のインドミナスを殺す作戦を提案する。「考えてみよう」と答えたマスラニは自ら操縦するヘリで出発した。その頃、クレアたちはビジターセンターに来るがザックたちの出発後で、そこにインドミナスが現れる。何とか逃げると、クレアはコントロールルームのロウリーにインドミナスの居場所を伝えた。

ヘリから実弾攻撃を仕掛けるがインドミナスは翼竜園に突入し、空いた穴から翼竜たちが飛び出してヘリにぶつかる。操縦不能となったヘリは墜落してマスラニは死亡した。翼竜たちはパークのメインエリアに向かい、ザックたちのジープもメインエリアの西門に到着する。翼竜から逃げつつメインエリアに戻ったクレアはザラからの電話で、西門方面にオーウェンが運転するバギーカーで向かった。

翼竜たちはメインエリアに退避していた来場者や小型の恐竜を襲い、プテラノドンはザックたちと合流したザラを捕まえる。ザラはモササウルスの飼育エリアのプールに落ち、プテラノドンごとモササウルスに飲み込まれた。オーウェンはディモルフォドンに襲われたがクレアが銃で撃ち殺し、オーウェンは思わずクレアにキスする、そして、その様子を見ていたザックたちと再会した。

マスラニが死んだことでホスキンスはコントロールルームの職員を解雇し、新しいチームと交替だと言って仕切る。ロウリーとの電話でそれを知り、ラプトルを使う作戦が始まるのを知ったオーウェンとクレアは、オーウェンを信頼したザックたちを連れてラプトルの飼育エリアに向かった。バリーも作戦を止めようとしたが、実権がインジェン社に移った今、命令は拒否できない。

ヴェロキラプトルを使った作戦

作戦は頭に小型カメラをつけたラプトルたちに匂いでインドミナスを探し出させ、見つけたらオーウェンの合図でインドミナスに攻撃を仕掛けるものだった。ラプトルの飼育エリアのそばのクレアが運転席にいるトラックで待機している時、ザックはグレイに「俺たちは兄弟だ。どんな時も助け合う」と言う。作戦が開始されてオーウェンや兵士たちも同行する中、ラプトルたちが何かを見つけた。

姿を見せたインドミナスがラプトルたちと会話をするのを見たオーウェンは、インドミナスにラプトルのDNAがあることに気づく。ホスキンスの指示で銃撃が始まるが、インドミナスは姿を消してラプトルが人間たちを襲った。だが、オーウェンに気づいたチャーリーは、彼を襲うのをためらうと背後からのロケットランチャーが直撃して死んだ。

朽木に隠れたバリーはブルーに襲われても育ててきた愛着があって撃てず、オーウェンがバギーカーでブルーの気を引いて助ける。作戦失敗で兵士たちは逃げ帰り、彼らを追ってきたデルタとエコーにトラックは襲われた。だが、クレアの奮闘とザックたち兄弟の協力で何とか撃退すると、合流したオーウェンとメインエリアのインジェン社の遺伝子研究所に向かったが研究者はいなかった。

ホスキンスと結託していたウー博士は受精卵を持って逃げたあとで、オーウェンたちは証拠となるものを部下と持ち出すなど後始末をするホスキンスと会うが、そこに来たデルタにホスキンスは殺される。その隙に屋外へ逃げたオーウェンたちだが、メインストリートでラプトル3頭に囲まれてしまった。オーウェンはブルーの小型カメラを外してやるが、そこにインドミナスが現れる。

インドミナスとラプトル、Tレックスの死闘

インドミナスと会話をしたブルーだが、オーウェンの言葉で絆を思い出し、ラプトルたちはインドミナスと戦った。ブルーが気を失っている間にデルタとエコーが連係し、オーウェンが銃で加勢する。クレアたち3人は隠れたが、インドミナスの歯の本数を数えたグレイの「歯が少ない。もっと歯を」という言葉の意味を悟ったクレアは、そばにあった無線を手にTレックスの飼育エリアへ走った。

デルタとエコーがインドミナスに殺され、オーウェンたち3人は窮地に陥る。クレアは他の職員が退去する中で「誰かが残らなきゃ」とコントロールルームに唯一いたロウリーに、Tレックスの飼育エリアのドアを開けさせた。そして、発煙筒を持って走り、Tレックスをインドミナスのところへ誘導する。2頭の壮絶な戦いはTレックスが不利で、インドミナスに止めを刺されそうになった。

だが、目覚めたブルーがインドミナスに襲いかかり、体勢を立て直したTレックスが反撃する。2対1の戦いで弱ったインドミナスはモササウルスの飼育エリアのそばに追い込まれ、モササウルスに噛みつかれてプールの中に引きずり込まれた。それを見届けたTレックスはブルーを襲うことなく去り、何かを尋ねるように首を傾げたブルーは自分を見つめるオーウェンが首を横に振ると走り去る。

前日から来場者のフェリーでの移送が行われ、カレンとスコットがコスタリカの避難所に到着する。クレアが「許して」と言うとカレンは怒らずに「大丈夫?」とねぎらった。ザックたちと両親が抱き合う姿を見たクレアが「私たちどうする?」と聞くと、オーウェンは「一緒にいよう。生きていくために」と答える。無人となった島では自由になったTレックスがパークを見下ろして咆哮していた。

「ジュラシック・ワールド」の感想とまとめ

『ジュラシック・パーク』での登場以来、人間には恐怖の対象でしかなかったヴェロキラプトルが、時間をかけた調教があってこそとはいえ、人間であるオーウェンの指示に従うのは驚きです。一度はインドミナス・レックスに従うようになった彼女たちが、オーウェンと築いた信頼関係によって彼を襲うことなく、インドミナスに立ち向かうシーンには胸が熱くなりました。

恐怖の対象といえば、Tレックス(ティラノサウス・レックス)もそうでした。しかし、今回はなぜか理由はわかりませんが、人間やラプトルを襲うことなくインドミナスと戦い、ある意味、人間を助けることになります。インドミナスがあまりにも凶暴かつ残忍で狡猾なので、ラプトルは可愛らしく、Tレックスは頼もしくさえ感じるほどでした。

ただ、クレアがTレックスを誘導するシーンには疑問符が付きます。『ジュラシック・パーク』では全力で走るジープに追いつくほどのスピードで走ったTレックスが、女性でしかもハイヒールで走るクレアに追いつかないのはどうなのでしょう。飼育エリアの中で20年以上生きて筋力の問題があったとしても、スピードが遅すぎる気がします。

『ジュラシック・パーク』3部作では発見した恐竜のDNAを使い、足りない部分は他の生物のDNAで補って恐竜を復活させましたが、本作はハイブリッドの新種の恐竜が登場しました。インドミナスは確かに恐ろしい存在ですが、富や名声などさまざまな欲求のおもむくままに新種の恐竜を作ったり、恐竜を利用したりする人間という種が一番恐ろしいと思います。

いろいろ考察できる作品ですが、過去の3作には登場しなかった恐竜も多く、恐竜がそこで生きているかのような姿を見られるのを単純に楽しむのもいいでしょう。それにしても、モササウルスはおいしいところを持っていきましたね。

本作でもクリス・プラットは彼らしい二枚目と三枚目の部分をうまく出し、緊迫の場面とコミカルな場面を演じていました。そして、本作で新境地を開拓した感があるのがブライス・ダラス・ハワードです。仕事人間のエリートですが、時には思いがけなくおかしな言動をしてしまうクレアを見事に演じて、新たなヒロインを作り上げたと思います。

このシリーズ作品では大人の人間と恐竜との戦いがメインですが、子供がストーリーで鍵を握っています。本作ではグレイの「歯の本数が多いほど強い」という知識がTレックスを援軍にすることに結びつきました。ザックとの兄弟愛も苦難を乗り越えて強くなり、彼らの姿を見てクレアは子供に対する感情が変化しました。子供目線のシーンがあるからこそ、子供も楽しめる作品なのだと思います。

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