2009年に公開された「スター・トレック」シリーズ第3弾の作品で、2016年に公開され主演は前作同様、クリス・パインが務めています。
5年間の長期任務についたエンタープライズ号が、ある異星人の救難信号によりたどり着いた惑星で猛攻撃を受けることになります。
果たして、ジムたちエンタープライズ号のクルーは無事に帰還できるのでしょうか!?
Contents
「スター・トレックBEYOND」の作品情報
タイトル:スター・トレックBEYOND
原題:Star Trek Beyond
監督:ジャスティン・リン
脚本:サイモン・ペグ、ダグ・ユング
原作: ジーン・ロッデンベリー
製作: J・J・エイブラムス、ロベルト・オーチー、リンジー・ウェバー、ジャスティン・リン
公開:2016年7月22日(アメリカ)2016年10月21日(日本)
出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペグ、アントン・イェルチン
脚本家には映画の中でスコット役を演じているサイモン・ペグがタグ・ユングと共に執筆しています。
製作には3作続けてJ ・J・エイブラムスとスター・トレックの大ファンであるロベルト・オーチ-が担当しています。
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スター・トレックBEYONDのキャスト
前作から引き続きヒカル・スールーを演じるのは2018年公開映画「 search/サーチ」で主人公デビット・キム役を演じているジョン・チョー。
最年少クルー天才チェコフ役を演じるのは2004年放送ドラマ「HUFF〜ドクターは中年症候群」でバード役を演じたアントン・イェチン。
2016年に事故でアントン・イェチンが亡くなったため、本作は彼の遺作となりました。
スター・トレックBEYONDのネタバレあらすじ
5年間に及ぶ宇宙探索の任務についていたエンタープライズ号は、ある未開の惑星でエイリアン同士の戦争を仲裁するため尽力していた。
エンタープライズ号艦長のジムは和平を求める別の種族から託されていた「アブロナス」を渡そうとするが交渉に失敗し、「アブロナス」を持ったままエンタープライズ号に転送で戻ってくる。
死んだ父親と同じ年齢になったジムは長期任務にも疲れ、目的を失いエンタープライズ号を降りようかと悩んでいた。
その頃、ヴァルカン星を失ったスポックは故郷の文化を残すために尽力していた老スポックが亡くなったと知らせを受け、後を引き継ぐためにエンタープライズ号を去ることを決める。
そのため、エンタープライズ号の乗組員で地球人の恋人ウフーラと別れる決意を固めると彼女に告げるのだった。
新たな戦いの始まり
そんな中、女性エイリアン・カラーラに星雲で遭難した仲間を助けてほしいと救難信号を受け取ります。
ジムたちはカラーラが案内する星雲の中に突入するが、そこには正体不明の宇宙船が待っていた。
相手はジムの呼びかけには応じず、膨大な数の小型宇宙挺の群れでエンタープライズ号を攻撃し始める。
修復不能なほどの破損をしてしまったエンタープライズ号をジムは乗り捨てて脱出するようにクルーに伝えた。
ほとんどのクルーは脱出用ポッドで艦外へ逃げるが、敵の小型宇宙挺がそのポッドを回収していく。
スポックとボーンズは成り行きで敵の小型艇を乗っ取り脱出するが、ジムは一部のクルーとエンタープライズ号にギリギリまで残り、脱出ポッドの中から墜落するエンタープライズ号を見つめるのだった。
未開の惑星での出会い
近くの惑星に不時着したスコットはそこで女性エイリアンのジェイラに出会う。彼女はスコットが機関士だと知ると手を貸してほしいと隠れ家に案内した。
そこには100年前に行方が分からなくなった惑星連合のUSSフランクリン号があった。
スポックとボーンズも同じ惑星に不時着し、負傷してしまったスポックをボーンズが治療をしていた。
スポックはボーンズに老スポックが亡くなったこと、彼の後を次いでヴァルカン文化の復興をするため艦を降りようと思っていることを話した。それを聞いたボーンズはジムが寂しがると伝えるのだった。
誘拐されたスールーやウフーラは、他のクルーと共にクラルというエイリアンに捕まっていた。クラウは人間の生気を奪い取り自分の命に変えるエイリアンだった。
その頃、エンタープライズ号の近くで不時着したジムとチェコフは合流し、救難信号を出したカラーラに銃口を向けて尋問をしていた。
カラーラは自分のクルーを助けるために仕方なかったというが、ジムは信用できずにいた。チェコフと他のクルーを捜すためエンタープライズ号の設備を使おうと艦まで戻ることにする。
艦に戻るとジムはまずクラルが欲しがっていた「アブロナス」を隠した金庫に向かう。ジムが金庫にたどり着くとカラーラはジムに銃口を向けるが、その後ろからチェコフがカラーラを狙っていた。
その時、襲撃を受けたジムとチェコフは機転を聞かせて逃げ延びるが、カラーラは命を落としてしまう。
100年前に消息不明になったフランクリン号
フランクリン号にいたスコットはジェイラに人が近づいてくると教えられ確認に行くと、そこにはジェイラの仕掛けた罠にかかったジムとチェコフがいた。
移動していたスポックとマッコイは敵に見つかり危険に陥っていたが、突然、フランクリン号の中に転送され命拾いするのだった。
「アブロナス」を探し続けていたクラルは捕らえたエンタープライズのクルーを脅して在り処を聞き出そうとしていた。
脅しに屈したクルーの一人ジルがジムから預かっていた「アブロナス」をクラルに差し出す。
クラルは早速、ジルを部屋に閉じ込めると「アブロナス」を作動させる。それは黒い影のようなもので、ジルの体にまとわり付くとあっという間に彼女を分解してしまう。
クラルは惑星連合を激しく憎み「アブロナス」をヨークタウンで使用し、そこにいる者たちを皆殺しにしようと目論んでした。
「アブロナス」の力を試して満足したクラルは早速、ヨークタウン襲撃に出発した。その頃、ジムたちはエンタープライズ号のクルー救出のために作戦を練っていた。
ジェイラの力を借りて陽動作戦を決行し、無事にクルー全員をフランクリン号に転送することに成功するが、クラルが既にヨークタウンに出発したことを知る。
ヨークタウンの戦い
ジムはフランクリン号を飛ばしクラルを追いかけることにする。
ヨークタウンでは既にクラルが小型挺で攻撃を開始していた。ヨークタウン側も必死に応戦するが敵が多すぎてピンチに陥っていた。
ジム率いるフランクリン号も到着するが古い宇宙艦では全く刃が立たず、苦戦を強いられる。
そこで小型艇の中にスポックとボーンズを転送すると統制している信号を妨害するために音楽を流してみることにした。
作戦は上手くいき、統制の取れなくなった小型艇は互いにぶつかり合い墜落していった。しかし、クラル自身が乗った小型艇はヨークタウンの中に侵入してしまう。
ジムとボーンズの小型艇はクラルを挟み撃ちにして、フランクリン号に激突させることに成功する。
フランクリン号の艦長・エディソン
しかし、それでも生きていたクラルは「アブロナス」を持って逃亡を図った。その頃、フランクリン号内で古い記録映像を見たウフーラはクラルの正体が100年前消息をたったフランクリン号のエディソン艦長であることに気がつく。
エディソンは先住民が持っていた他の生物の生気を吸い取る装置で命を繋ぐうちに、様々な種族のDNAが入り、人間の姿を失ってしまっていたのだった。
救助にこなかった惑星連合を恨み続けていたことを知ったジムは、クラルがヨークタウン全土に向けて「アブロナス」を使おうとしていると気がつく。
ヨークタウンのコアに行くとそこでクラルは「アブロナス」を起動させ、給気ダクトから流そうとしていた。
ジムはクラルと戦い、宇宙空間のダクトに「アブロナス」ごとクラルを排出することに成功した。しかし、ジムも宇宙へと吸い出されそうになってしまうが、小型艇でスポックとボーンズが現れジムを救出してくれる。
ヨークタウンを救った功績が認められたジムは希望していた副総督の椅子を与えられるが、戦いにより気持ちが変わっていたことで副総督は辞任し、エンタープライズ号にまた乗ることを希望する。
スター・トレックBEYONDの感想とまとめ
今作で3作目となる「スター・トレック」シリーズでしたが、監督がJ・J・エイブラムスからジャスティス・リンにかわり、雰囲気が大きく変化しましたね。
USSエンタープライズ号が始まってすぐに破壊しつくされる絶望感から物語が始まる設定は、視聴者をうまく物語に引き込む絶妙な設定だと思います。
また未来的な都市や敵艦の圧倒的な強さと大きさはファンタジックなSF感があるため、本シリーズのファンを裏切らない作りになっていました。
CGの映像美もどんどん進化し、前作を上回る壮大な臨場感に釘付けになると思います。
そして、今回の一番の見どころはエンタープライズ号が襲撃大破したことで、脱出用ポッドでバラバラに脱出したクルーたちが、いくつかのグループに別れて行動するシーンだと思います。
少数ずつ描かれるため1人ずつの個性が前作よりも濃く、それぞれの関係性にも重視されているので面白さが増しています。
特に、まったく気が合わない正反対の性格をしているスポックとボーンズのコンビは、互いに小競り合いを繰り返しながらも、強い友情で結ばれていく流れに感動しました。
シーンの切り替わりもテンポよく描かれているため、ストーリー展開が早く飽きずに見られると思います。
アクションはあまりSFっぽさがなく、接近戦やバイクアクションなど、今までの「スター・トレック」にはないアクションが多く工夫されているのが分かります。
そして今回の敵役も元は人間でジムたちと同じ惑星連合のUSSフランクリン号の生き残りで、原住民とのDNAが結合したことで容姿が完璧に変わってしまったという面白い設定でした。
すでに100年たっているため、自分が人間であった記憶もどのくらい残っているのかよく分かりませんが、強敵であったことは確かです。
全2作と比べても大きくスケールアップした「スター・トレック」ですが、すでに次回作の製作も決まっているので、今のうちに本作を含めた全3作を鑑賞されてみてはいかがでしょうか?
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