映画『The Guilty ギルティ』のあらすじ・ネタバレ!動画を無料視聴する方法も紹介

サスペンス映画の巨匠ヒッチコックを彷彿とさせる作品『The Guilty ギルティ』。緊急通信室へ左遷された警察官・アスガーは、通報を受けた事件を処理する毎日を送ります。ある日、誘拐された女性から連絡が入り、何とか救おうとするうちに、事件は衝撃の展開を迎えます。アメリカのサンダンス映画祭観客賞を始め、各国で数々の賞に輝く異色のスリラー映画です。

『The Guilty ギルティ』作品情報

タイトル:The Guilty ギルティ

原題:Den skyldige

監督:グフタス・モーラー

脚本:グフタス・モーラー、エミール・ナイガード・アルベルトセン

製作:リナ・フリント

公開日:2018年6月14日(デンマーク)、2018年10月19日(アメリカ)、2019年2月22日(日本)

出演者:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー

『The Guilty ギルティ』概要

監督と脚本を兼務したグフタス・モーラーにとって、本作が長編映画デビューとなりました。Youtubeで観た緊急通信室のオペレーターの仕事にヒントを得たモーラーは、9ヶ月間リサーチに費やし脚本を執筆。批評家から大絶賛された本作は、Rotten Tomatoesでは99パーセントとほぼ満点評価を受けています。主演の役者以外、デンマークの映画学校を卒業したばかりの新鋭達が制作した大変クオリティの高い映画です。

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キャスト

スウェーデン人で6才の時からデンマークに在住するヤコブ・セーダーグレンは、北欧では有名な役者で、本作の主人公アスガー・ホルムを演じています。他の主要キャストは、ほぼ声だけの出演で、イーベン役には、イェシカ・ディナウエが担当しました。

『The Guilty ギルティ』あらすじ・ネタバレ

アスガーは、緊急通信室に掛かってきた麻薬中毒者の相手をしながら、自身の携帯に掛かってきたジャーナリストから翌日に控えた裁判について意見を求められ、忙しい1日を送っていた。上司から使用の電話はするなと注意され苛立つアスガー。

緊急事態発生

緊急とは言えない通報を受けるが、一応配送室へ連絡してパトロール車を送るように手配する。そこへ、また緊急通報。呼びかけに対し直ぐに応答しない携帯の持主情報が画面に表示される。アスガーは、持ち主のイーベンに呼び掛けた。

しかし、質問に対する返答内容が奇妙で辻褄が合わない。電話を切ろうとしたアスガーだが、そこに男の声が聞こえてきた。相変わらず、イーベンは子供と会話をしているような話し方をする。

アスガーは、一緒に居る男性は、イーベンが緊急通報している事を知っているのかと尋ねた。イーベンは間を置き、知らないと答える。背後の音からアスガーは車に乗っているのかと訊いた。イーベンは肯定した。

誘拐されたのかと訊くアスガーに、イーベンは平静を装う声でそうだと言った。携帯の電波を受信した基地局の位置から、コペンハーゲンの北である事は分かるが場所の特定ができない。

アスガーは、泣き出すイーベンに、引き続き子供と話している振りをする様に助言。全てイエスかノーの質問をして、高速道路を北に走っている事を突き止めた。アスガーは、直ぐに配送室へ連絡を入れパトロール車を出してもらう。

男の声が断続的に聞こえ、イーベンが緊張しているのが分かる。アスガーは、子供をあやしている素振りをするよう指示。イーベンは、震える声でもう寝る時間だからベッドへ入りなさいと言った。

電話を切ろうとするイーベンに、アスガーは車両の色を知りたいので読み上げる色で正しい時に、「大丈夫」という言葉を使うよう頼む。赤、青、白と言った所で、イーベンが大丈夫よ、バン、と言った。アスガーが自分の名前を伝えると電話が突然切れた。

現場へ向かうパトロール車へ繋いでもらい、アスガーは車種が白いバンだと伝えた。アスガーとの通信を繋いだままにしながら、警察は高速道路を北へ走るバンを発見する。しかし、気づいた運転手が出口へハンドルを切り見失ってしまう。

配送室のオペレーターは、車のナンバーが分からなければ全パトロール車への緊急手配が出来ないため自宅に電話してみるようアスガーにアドバイスした。アスガーが言われた通り家の電話へかけてみると幼い少女が出た。

母・イーベンの救出

マチルダと名乗る6才の少女は、母親イーベンと父親ミケルが一緒に出掛けたがもう結婚していないと言う。父親の電話番号を暗記させられており、アスガーに口頭で伝える。ミケルの名前から車を特定し、車両ナンバーを得た。

マチルダは声を上げて泣きだす。ミケルが家に来てイーベンを怒鳴り、まだ赤ん坊の弟・オリヴァーが寝ている部屋へ行き叫んだ後、イーベンの髪の毛を引っ張り連れ出したと話す。

アスガーは慰め落ち着かせようとするが、マチルダはミケルがナイフを持って出て行ったと泣きじゃくる。アスガーは、助けが必要な人を守るのが警察であり、必ず母親と再会させると約束するのだった。

落ち着きを取り戻したマチルダに、テレビを見ながら警察官が来るまで待つよう勧めるが、テレビは壊れていると言う。ミケルはマチルダにオリヴァーが寝ている部屋に入らないよう禁じていた。アスガーは父親の言葉は無視して弟と一緒に居るよう促す。

配送室へ連絡を入れたアスガーは、元夫ミケルによる誘拐事件で、車両ナンバー、ナイフの所持、そして暴行で有罪判決を受けたミケルの犯罪歴を伝えた。イーベンの住所へパトロール車を派遣する事も頼む。

しかし、ナンバーの一致する車を発見するまで待つ事しか思いつかない配送室のオペレーターに対し、警察官として捜査する事が日常だったアスガーは苛立ち、ヘッドフォンを机に叩きつけた。

仲の良い同僚警察官にミケルの自宅へ行って欲しいと頼むアスガーに、それは今与えられた仕事ではなく、翌日の裁判を過ぎればまた警察官に戻れると強い言葉で忠告を受けた。シフト交替まであと10分のアスガーに、帰宅して明日に備えろと諭す。

同僚は最後にパトリシアによろしくと言い、アスガーが妻は出て行ったと話す前に電話を切られる。アスガーは、マチルダから得た情報を基に、思い切ってミケルの携帯へかけてみる。無言のまま応答があった。アスガーは名を名乗り、コペンハーゲン警察だと伝えた。

幼い娘と息子が自宅に居るので様子を見に行くように言う。ミケルは忙しく、イーベンが何処に居るか知らないと答えた。アスガーは、ミケルがイーベンと一緒だと知っている事を明かし、何処へ向かっているのか尋ねた。

ミケルは、関わるなと声を荒げる。アスガーは、また刑務所に服役したいかと静かに脅す。通話が一方的に切られた。アスガーは苛立ち机を叩く。刻一刻と時間だけが過ぎ、焦りが募ったアスガーは、警察官でパートナーを組んでいたラシードへ電話した。

勤務明けのラシードは酒を飲み酔っていた。裁判で証言台に立つラシードに対し、アスガーは怒りを露わにした。ラシードは、自分が余計な事を話してしまうのではないかと恐れていた事を吐露する。

明日が過ぎれば、また2人でパトロールに戻れるとアスガーは断言し、計画通りやろうと励ます。ラシードは分かったと言い動揺した事を謝った。アスガーは、直ぐミケルの住まいが在るアマー島へ行って欲しいと頼んだ。

詳細は到着したら話すと言うアスガーに、快諾したラシードは着いたら連絡すると言って電話を切った。そこへ、マチルダから電話が入っていると他の通信係がアスガーを呼びに来る。

警察官がイーベン宅へ到着したのだった。マチルダが警察官に電話を代わると、子供2人の様子を見に来たとアスガーに話す。警察官が怪我したのか?と尋ね、マチルダが自分のでは無いと答えるやり取りが聞こえて来る。

警察官は、マチルダの手やブラウスに血が付いていると話す。アスガーは、弟オリヴァーの様子を見に行くよう警察官を急かせた。靴音と扉の開く音が聞こえる。赤ん坊は死んでいる、と警察官が報告する。

一瞬言葉を失うアスガーだが、呼吸しているかどうかきちんと確認しろと命じた。警察官は、確認する必要は無いと声を震わせ、オリヴァーの体が切り裂かれていると言い通話が切れた。

子殺し犯を追え

凍りついた表情を浮かべるアスガーは宙を凝視する。そこへ、夜勤と交代だと声を掛けられるが、アスガーはもう少し居残ると伝えた。アスガーが再度ミケルの携帯に電話をかける。ミケルが出ると、オリヴァーにした事は分かっていると唐突に言った。

イーベンと心中するつもりかと迫り、マチルダがオリヴァーの姿を見ており血まみれだと話すと、ミケルが嗚咽し始めた。アスガーは、警察車両を行かせるので、場所を教えるように頼むが、ミケルは言えないと拒否。

犠牲者はオリヴァー、マチルダ、そしてイーベンであって、お前では無い、死刑になるべきだと怒鳴り、アスガーは怒りを爆発させた。ミケルは通話を切る。そして、ラシードからアマー島の住所へ到着したと携帯に連絡が入った。

アスガーは、その家の住人は息子を殺して元妻を誘拐し北へ逃走中だと説明。家へ押し入り行き先の手掛かりになりそうな物を見つける様に頼んだ。郵便物に目を通すが、大量に有るので暫く時間が必要だとラシードは言う。

事件の真相

アスガーは、イーベンの携帯に電話を掛けてみた。応答したイーベンは、またマチルダと話す振りをしている。アスガーは、イエス・ノーの質問をして2人がシートベルトをしていない事を知ると、イーベンに直ぐシートベルトをする様に指示。

そして、思いっきりサイドブレーキを引けと言った。何をしているんだと言うミケルの怒鳴り声とタイヤが擦れる音がして通話が切れる。直ぐにイーベンに電話を掛けるが応答は無い。指をこすり合わせ気を落ち着かせようとするアスガー。

そこへイーベンから連絡が入る。言われた通りにしたが上手く行かず、後部座席に入れられて何も見えないとイーベンは訴えた。携帯の基地局からエルシノア方面へ向かっている事が分かり、アスガーは、行き先は分かるかと尋ねた。

イーベンは、また拘留されるのは嫌だと泣きじゃくる。子供達の元へ返して欲しいと懇願し、ミケルが何をするのか分からないと興奮し始めた。アスガーは、助けが向かっているとなだめ、武器になる様な物を探す様に言う。

レンガ職人のミケルは車に中に箱に入れたレンガを積んでいる事が分かる。アスガーは、ミケルが車を止めて後部座席の扉を開けたら殴れと指示した。石が擦れる様な音が聞こえて来る。

怯えて取り乱すイーベンを落ち着かせようと、アスガーは好きな食べ物や何をして過ごすのが好きかと尋ねた。イーベンは泣くのを止め、子供達を連れて水族館へ行くのが楽しいと答える。

車が急停車する音が聞こえた。イーベンは、ミケルが車を止めたと怯えた。アスガーは、一緒に居るから落ち着く様にと声を掛け、ミケルが扉を開けたらレンガで力いっぱい殴るように言った。

アスガーは、これは当然の報いだ、とイーベンを勇気づける。イーベンは、ミケルは全く自分を理解してくれないと訴え、オリヴァーはもう大丈夫なのにと言う。アスガーは、意味が分からず説明して欲しいと頼む。

蛇のせいでオリヴァーは痛みに苦しんでいたとイーベン。「お腹に蛇がいてオリヴァーは泣き続けたから、私が取り除いてあげたの」とイーベンは言った。一瞬凍りついたアスガー。ショックで頭を抱えた。そこに、バンの扉が勢いよく開く音が聞こえて来る。

ミケルが落ち着くようイーベンに話す声とあっちへ行けと叫ぶイーベンに続き、レンガが激しくぶつかり、ドサッと言う音がした。イーベンの泣き声と一緒に通話が切れる。

呆然とするアスガーは身動きが出来ない。携帯が鳴る音で我に返ったアスガー。ラシードからで、ミケルとイーベンが親権を巡り裁判で争った記録や犯罪歴が理由でミケルが子供達の面会権を失った事を報告して来た。

そして、エリシノアに関して唯一見つけたものは、イーベンがそこに在る精神病院の患者だった事だとラシードは言う。アスガーは、二度と拘留されるのは嫌だと叫んだイーベンの言葉をやっと理解したのだった。

アスガーは祈るようにミケルに電話をしてみる。応答があるが、イーベンは姿を消したと言う。アスガーは、警察と救急車を行かせると伝えるが、ミケルは自分は何もしていないと怒鳴り始めた。アスガーは間髪入れず、分かっていると返した。

ミケルは、オリヴァーの惨状を見た時自分で対処するしかないと悟ったが、イーベンを助けたかったと泣き始め、電話を切ってしまう。心配したラシードから電話が掛かってきた。アスガーは、翌日の裁判で嘘はつかなくて良いと呟いた。

お前のために嘘をついて今更供述は変えられない、とラシードは声を荒げた。パトリシアが待つ家へ早く帰れと言葉を残し、ラシードは電話を切った。アスガーは、携帯を耳に当てたままじっと動かない。

The Guilty

そこへイーベンと言う名の女性から電話だと声が掛かる。イーベンは、嘘はつかないでとアスガーに頼み、自分はオリヴァーを殺したのかと尋ねてきた。思わず天井へ視線を向けたアスガーは、でも君はそんなつもりは無かったんだよと枯れた声を出す。

背後に車の往来する音を聞いたアスガーは、橋に居るのかと訊いた。イーベンは、今から飛び降りると言う。アスガーはマイクを手で覆い、周囲に警察車両を急行させる様に頼む。

イーベンは、自分はそんなつもりは無かったと伝えて欲しいとアスガーに言伝る。アスガーは、自分のせいでイーベンが今橋に居る羽目になってんだと呼び掛けるが、イーベンは応答しなくなった。

アスガーは、自分が人を殺した、と言った。19才の若い男性だったと話すアスガーに反応し、イーベンが理由を尋ねた。その青年は酷い間違いを犯した事、そしてアスガーは正当防衛と報告したがそれは嘘だったと説明した。

うんざりして、悪い物を取り除きたかったと続けるアスガーに、イーベンは、それって蛇?と質問する。アスガーは、蛇だったと答えた。

アスガーは、イーベンを愛するマチルダが帰りを待っていると語りかける。君の人生にはまだ君を愛する人達が要るんだと諭すアスガーの耳には、近づいて来るパトカーのサイレンが聞こえてきた。

アスガーは良い人ね、と言葉を残し電話が切れた。直ぐに何度もかけ直すが、応答は無かった。アスガーは両手で顔を覆いうな垂れる。話の一部始終を聞いていた周囲がアスガーを責める様に見つめた。

配送室へ連絡を入れ、イーベンと話したが電話を切られてしまったと報告するアスガーに、オペレーターはイーベンは橋を降りて無事に確保したと伝える。顔を上げるアスガー。オペレーターは、お手柄よと声を掛けて通話を切った。

無言のままデスクから立ち上がったアスガーは、緊急通信室を重い足取りで出て行く。その後ろ姿を周囲が厳しい視線を向けていた。

『The Guilty』を観た感想

犯人だと思っていた人が犯人ではなく、被害者だと思っていた人が実は加害者だったというストーリーに既視感があるにも拘らず、全く予想が出来ない理由は、主人公目線で描かれた物語が、音しか聞こえないという点です。

まんまと騙され満足度が一気に跳ね上がる『The Guilty』。110番を受ける通報室のオペレーターの苦労を垣間見たような気がします。

本作の特徴は、ほぼ主人公を演じるヤコブ・セーダーグレンの1人芝居で物語が完結している事であり、撮影場所も通信室となる1部屋のみです。このアイデアを思い付いたのは、監督を務めたグスタフ・モーラー。

YouTubeの動画を見た事がきっかけだったとインタビューで明かします。正に事件が起きている中、最初に接する緊急通報室は事件の進行に寄り添いつつ、現場に居ないと言う物質的な距離が存在する事に着目。

クライム・スリラー映画を鑑賞する観客と同じ関係に在ると考えたそうです。また、プロットは優れていても、成功するか否かは主人公・アスガーを演じる役者に掛かっていたため、モーラーは、90分間興味を持って見続ける事ができる俳優を探したと話します。

セーダーグレンの目が秘密を持っている様な雰囲気を湛えていた事がキャストした決め手だったとモーラー。確かに、正当防衛ではなく、殺人だったとアスガーが告白する場面は、セーダーグレンの瞳が言葉以上に多くの感情を語っていました。

そして、声優達の見事な演技無くして、この作品は成り立ちませんでした。イーベン、ミケル、そしてラシードを声だけで恐怖、緊張、怒り等全ての感情をリアルに表現した声優達の観る者を引き込む技術は圧巻です。

興味深いのは、ロケーションする必要が全く無かった事から、撮影期間は13日間で終了し、毎日早く帰宅できたとセーダーグレンは笑います。更に、監督のモーラーを含め他のスタッフ全員が映画学校を卒業したばかりで、映画制作をするのは今回が初めて。

事件を何とか解決しようと翻弄したアスガーだけがギルティだと言う、見事なオチでエンディングを迎える本作を産み出したグスタフ・モーラー。大がかりな仕掛けを使わずに観客のイマジネーションを掻きたてる内容にしたかったと語ります。

本作は、その意図が完璧なまでに反映されたスリラー映画であり、各映画祭で絶賛されている理由がよく分かります。才能のある人は最初から輝くと言われますが、モーラーが制作する今後の作品が非常に楽しみです。

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