映画「デッドプール」のあらすじネタバレと感想!動画を無料視聴する方法も紹介

R指定映画で歴代最高のヒット作となり、日本でも大旋風を巻き起こした衝撃のアクション・コメディ。
アメコミヒーロー史上、最もヤバい”クソ無責任ヒーロー”、その名は『デッドプール』!

今回は超ド級の規格外ヒーロームービー『デッドプール』についてのあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

デッドプールの予告動画

『デッドプール』の作品情報

タイトル:デッドプール
原題:DEADPOOL
監督:ティム・ミラー
脚本:レット・リース/ポール・ワーニック
原作:マーベル・コミック「デッドプール」
製作:ローレン・シュラー・ドナー/サイモン・キンバーグ/ライアン・レイノルズ
公開:2016年2月12日(アメリカ)、2016年6月1日(日本)
出演:ライアン・レイノルズ/エド・スクライン/モリーナ・バッカリン/ジーナ・カラーノ/T・J・ミラー/ブリアナ・ヒルデブランド など

監督は本作品が長編デビューとなるティム・ミラー。
同じくマーベル作品である『アベンジャーズ』のおよそ4分の1という低予算での製作を余儀なくされましたが、革新的なCG技術を駆使して原作の雰囲気を残しつつも無駄のない作品に仕上がっています。

『デッドプール』のキャスト

主演と製作を務めるのは物語とキャラクターに惚れ込んだライアン・レイノルズ。
以前にも『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』で“デッドプール”を演じていたレイノルズですが、あまりにも原作・ファンが望むものとかけ離れたものであり、本作品はまさにリベンジの意が込められた気合の入った作品に仕上がっています。
ほかにもヒロイン役にモリーナ・バッカリン、悪役にはエド・スクラインと総合格闘家でもあるジーナ・カラーノが参戦しています。

デッドプールをフル動画を無料視聴する

デッドプールのフル動画を無料視聴したい方はこちらの記事を参考にしてください。

デッドプールのフル動画を無料視聴する

『デッドプール』のあらすじ・ネタバレ

デッドプール、ド派手に参上!

クリスマス。
タクシーでどこかへ向かう全身赤のコスチュームに身を包んだ男。
その名は『デッドプール』(ライアン・レイノルズ)。

後部座席は退屈だからと助手席に移動、運転手のドーピンダー(カラン・ソーニ)と打ち解け合うデッドプール。
恋人を恋敵に取られたというドーピンダーに、デッドプールは「決して愛を手離すな。俺ちゃんみたいにミスるなよ」と励ますと、「これから“悪い子”を懲らしめに行くのさ」と目的を明かすのだった。

デッドプールが標的とする“悪い子”とは、特殊能力を持つ“ミュータント”のフランシス、またの名をエイジャックス(エド・スクライン)という男である。

フランシスはとある武器商人と“秘密兵器”の商談に臨んでいるのだ。
約束が違うと言う相手を強靭な怪力で締め上げて脅すと、部下たちと共に黒塗りのSUVに乗り込んでその場を後にしていった。

その頃、デッドプールは高速道路を見下ろす橋の上でタクシーを降り、ラジオを聴きながらフランシスの絵を描き、“第四の壁”を超えてスクリーンの向こうの観客に気軽に話しかけながら、その時が来るのを待っていたのである。

「悪党どもが来た」
眼下の高速道路にフランシスの一行が通りがかろうとしていた。

デッドプールは橋の欄干から飛び降り、一行のうちの1台に乗り込んだ。
「フランシスはいないかね?」と尋ねながら、デッドプールはフランシスの部下たちをぶちのめしていったのである。

一行の車は高速道路で大クラッシュ。
デッドプールの拳銃の弾はたったの12発。しかしそんなことはお構いなしの彼はおふざけ半分でコロッサスの一味を弄ぶかのようになぶり殺していたのだ。

高速道路でのバトルはすぐさまテレビのニュースとして大々的に報じられた。
その様子を、かの「X-MEN」の本拠地“恵まれし子らの学園”で見ていたのは、鋼鉄の皮膚を持つ堅物のミュータント、コロッサス(声:ステファン・カピチッチ)。

デッドプールの暴れっぷりに頭を悩ませたコロッサスは、今度こそ彼をX-MENにスカウトするため、ミュータントの少女ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)ともに戦闘機で学園を飛び立っていったのである。

そんなことも知らず、弾の切れたデッドプールは肩に背負った2本の刀を抜き、手下の一人を串刺しにした。
デッドプールは観客に語り掛ける。

「この映画を“スーパーヒーロー映画”だと思って観にきた君たち、残念だったな。俺ちゃんはただのヒーローじゃないぜ」
デッドプールは、今日に至った経緯を回想し始めるのだった…。

今から2年前…ウェイドとヴァネッサとの出逢い

遡ること2年前。

ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)はストーカー被害に見舞われている女性の用心棒として日銭を稼ぐ日々を送っていた。

この日もストーカーをお仕置きしたウェイドは一杯ひっかけようと、悪友のウィーゼル(T・J・ミラー)が経営する行きつけの酒場「シスター・マルガリータ」を訪れたのである。

ウェイドの前に、美貌の娼婦ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)が声をかけてきた。
互いに悲惨な人生を歩んできた者同士のウェイドとヴァネッサは意気投合、ゲームを楽しんだり、アニメなどの他愛ない話をしながらウェイドの自宅へ。

激しく身体を重ねたウェイドとヴァネッサはいつしか本格的に交際を始め、バレンタイン・感謝祭・クリスマスを一緒に過ごすうちに愛の深まった二人は遂に結婚を決意。

今まさに人生の絶頂期にあったウェイドを病魔が襲ったのである。

ある日、突然意識を失って病院に担ぎ込まれたウェイドは、診断の結果末期の肺癌であることを宣告されたのだ。
ヴァネッサはウェイドの手を取って励ますのだった。

まさかの癌宣告…ウェイドの決意

物語は再び現在の高速道路上に戻る。

手下を全員抹殺したデッドプールは、フランシスの姿を探すも見当たらない。
それもそのはず、フランシスはバイクで別行動をとっていたのだ。

デッドプールはバイクを横転させ、フランシスに暴行を加えたあと、マスクの下の醜く爛れた素顔を見せ「俺ちゃんの顔を元に戻せよ」と詰め寄った。

そこにコロッサスとネガソニックが到着。
デッドプールはコロッサスの怪力で投げ飛ばされていった。

物語は再びウェイドが宣告を受けた直後に遡る。

既にウェイドの癌は脳に転移してしまっていたが、ヴァネッサに励まされたウェイドは闘病を決意、世界各地の癌専門病院のパンフレットをかき集め始めた。

そんなある日、ウィーゼルの酒場にいたウェイドの前にリクルーター(ジェド・リース)と名乗る怪しげな人物が現れたのだ。
彼は癌が完治するどころか特殊な能力が得られると言って、ウェイドに人体実験の被験者となることを提案してきた。

最初は胡散臭いと感じていたウェイドだが、深く悩んだ末、ヴァネッサのためにも人体実験を受ける決意を固めたのである。
ウェイドはヴェネッサが寝ている間に、リクルーターから渡された名刺をもとに施設へと向かっていった。

デッドプール、誕生の瞬間

物語は再び現在に戻る。

デッドプールを投げ飛ばしたコロッサスは、能天気にもデッドプールとフランシスを二人ともX-MENにスカウトしようと話を持ち掛けたのだ。
しかしながらデッドプールにはそんな気はさらさらない。

デッドプールとコロッサス、ネガソニックが押し問答を繰り広げているうちに、肝心のフランシスに逃げられてしまった。

コロッサスは仕方なくデッドプールを手錠にかけ、強引にも“恵まれし子らの学園”に連れて行こうとしたが、デッドプールは何と自らの左手を切り落として逃げ去ったである。
デッドプールは飛び乗ったゴミ収集車のゴミにまみれながら、自身が施設で味わった出来頃を振り返り始めたのである…。

施設に入所したウェイドを待ち構えていたのは、背中から大きな棘の生えた人間などが人体実験を受けている奇妙な光景だった。

ウェイドの前に現れたのは、施設の所長であるエイジャックスと名乗る男とその助手である強面の女エンジェル・ダスト(ジーナ・カラーノ)。
特殊な血清を打たれたウェイドは、強烈なストレスが遺伝子を活性化させるとして拷問にも似た激しい暴行を受け続けるのだった。

エイジャックス自身も人体実験を受けた身であり、その影響で全く痛みを感じない体になったのだという。

ある時、ウェイドはある被験者の発言から、エイジャックスの本名がフランシスであることを知る。
“エイジャックス”とはただの食器洗剤の名称であり、本名を知られたフランシスは途端に不愉快な表情を見せたのだ。

過酷な人体実験を受け続けるウェイドに、フランシスは組織の真の目的を明かしたのである。
ここは医療施設とは名ばかりで、その実態は人工的に造り出したミュータントをオークションにかけ、奴隷として売り飛ばすためのものだったのだ。

酸素カプセルに入れられたウェイドの体にいよいよ突然変異が現れ、その顔や皮膚はまさに火傷を負ったかのように醜く爛れていったのである。

意識を取り戻したウェイドは密かに口に含んでいたマッチを使って施設を爆破、フランシスに襲い掛かり殴り合いとなった。
しかし、フランシスの「お前を治せるのは俺だけだぞ」との言葉を聞いたウェイドは彼を殺すことができず、戦意を失って床ごと串刺しにされてしまったのだ。
フランシスは燃え盛る施設を捨てていずこへと姿を消していった。

一晩が明け、ウェイドは瓦礫の中から這い上がった。
ウェイドは醜い姿と引き換えに、驚異の再生能力と不死身の体を手にしたのである。

街を歩くウェイドの風貌に、行き交う誰もが目を背けてきた。
ヴァネッサの姿を見つけたウェイドだったが、どうしても彼女に合わせる顔がない。

仕方なくウィーゼルの元に向かったウェイドは、必ずフランシスを見つけ出すとの決意を新たにするのであった。
ウィーゼルのアドバイスで醜い顔をマスクで隠し、新たなニックネームを名乗ることにした。

その名も「デッドプール」、まさに誕生の瞬間である。

自らの正体をまず悟られることのない盲目の老婆アル(レスリー・アガムズ)の家に居候したデッドプールは、マスクとコスチューム作りに試行錯誤しながら、片っ端からフランシスの手下や関係者を血祭りにあげていったのだった。

リクルーターを叩きのめしたデッドプールはフランシスの居場所を突き止め、ドーピンダーのタクシーでフランシス一味の元へと向かっていったのである。
そして冒頭の場面へと繋がっていくのだ。

ヴァネッサ、誘拐さる…俺ちゃんの怒り爆発!

アルの家へと戻ったウェイドはデッドプールのマスクを取り、左手が再生されるまでの間しばらく静養することにした。
一方、新たに施設を立ち上げていたフランシスは、デッドプールを抹殺する考えをエンジェルに明かすのだった。

どうしてもヴァネッサに会いに行く勇気のないウェイドに、アルは素直に自分の気持ちを打ち明けるべきだと優しく励ましたのである。

フランシスはエンジェルを連れてウィーゼルの酒場に乱入、ウィーゼルを締めあげてヴァネッサの存在を吐かせたのだ。
ウェーゼルから連絡を受けたウェイドは、ヴァネッサが働くストリップバーへと急いだが、裏口におびき出されたヴァネッサはフランシスとエンジェルによって連れ去られてしまったのである。

ウェイドがウェーゼルとともに対策を考えていた矢先、フランシスから挑発のメールが贈り付けられてきたのだ。

居ても立っても居られないウェイドはウィーゼルやアルとともにありったけの拳銃・ライフル・ショットガンや弾薬などをかき集めてバッグに詰め、デッドプールのコスチュームに身を固めた。
既に左手は元通りに再生していたのである。

一方、フランシスとエンジェルはヴァネッサの身柄を、新たなアジトである廃棄された要塞空母へと連れてきたのだった。
ウェイドの生存を知り動揺するヴァネッサ。

その頃、デッドプールは“恵まれし子らの学園”の門を叩き、コロッサスとネガソニックに協力を求めたのである。
ドーピンダーのタクシーで要塞空母に到着したデッドプール、コロッサスとネガソニックは敵陣へと乗り込んでいった。
「さあ、チミチャンガ(デッドプールの大好物)作りを始めようか」

決斗!デッドプールVSフランシス!

しかし、デッドプールは重大なことに気がついた。
何と大量の武器を詰め込んだバッグをドーピンダーのタクシーに置き忘れるという痛恨のミスをやらかしてしまったのだった。

こうなりゃ、2本の刀と根性あるのみ。

デッドプールを嘲笑うかのように、フランシスはエンジェルを差し向けてきた。
甲板から“スーパーヒーロー着地”を決めたエンジェルだったが、デッドプール「あれは膝に悪いんだよなあ」と茶化すのだった。

遂にデッドプールたちとフランシス一味とのバトルが始まった。

コロッサスとエンジェルが格闘戦を繰り広げるなか、デッドプールは得意の二刀流でフランシス一味の傭兵集団を次々と血祭りにあげていったのである。
ネガソニックの超エネルギーで甲板に這い上がったデッドプールは、ヴァネッサを助けるためにフランシスとの一騎打ちに臨むのだった。

拘束を解いたヴァネッサはデッドプールの窮地を救い、コロッサスとネガソニックは協力してエンジェルを倒した。
しかし、ネガソニックの強すぎるエネルギーで要塞空母は崩壊、デッドプールとヴァネッサ、フランシスは地上へ転がり落ちていったのである。

ヴァネッサはコロッサスとネガソニックによって無事救出されたのだった。
デッドプールは馬乗りになり、「俺ちゃんの顔を元通りに戻せよ!」と叫びながらフランシスを殴りつけた。

ところが、フランシスは残酷な言葉を投げかけるのだった。
「バカかお前は。元に戻す方法などないんだよ!」

コロッサスは思い留まるよう説得するが、デッドプールはお構いなしにフランシスを射殺した。

ようやくヴァネッサと対面したデッドプールはマスクを取り、ありのままの素顔を曝け出したのである。
しかし、ヴァネッサは嫌な顔をせずにウェイドを受け入れ、二人はコロッサスとネガソニックが見守るなか深く口づけを交わしたのだった。

エンドロール後の重大告知

デッドプールはバスローブ姿で再登場。

デッドプールはサミュエル・L・ジャクソン(が演じる「アベンジャーズ」のニック・フューリー長官)からオファーがないことを愚痴りつつ、続編には原作では最重要キャラクターである“ケーブル”が登場することを告知。

観客にゴミを片付けてさっさと映画館を出るよう促したところで物語は幕を閉じる。

『デッドプール』の感想とまとめ

前述のとおり、ハリウッドのヒーロー映画としては低予算で作られた本作品ですが、そのハンデをものともせず、登場人物の数を最小限に抑え(劇中でも「X-MEN」がコロッサスとネガソニックしか用意できなかったことをネタにしています)、大風呂敷を広げずにストーリーをシンプルにまとめたことが功を奏しています。

登場人物のコスチュームから性格付けなどの設定を原作に忠実に描きつつ、デッドプールが原作でも繰り広げている“第四の壁”を超えたファンとのコミュニケーションもしっかり描くことで、無責任で自分勝手ながらもフレンドリーで親しみやすいキャラクター像の創造にも大きく関わっているのです。

本作品は随所に様々な映画や音楽、サブカルチャーに関する小ネタが散りばめられており(中には日本のロボットアニメをアメリカ展開した「ボルトロン」に関する台詞もあり)、更には主演のライアン・レイノルズが嫌と言うほど味わった“黒歴史”(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』での口を縫い付けられた原作とは全く別物の“デッドプール”、レイノルズが緑色のヒーローを演じるも興行的に大失敗した『グリーン・ランタン』)をもネタとして昇華しています(レイノルズはよほど腹に据えかねたのか続編『デッドプール2』でも引き続きネタにしています)。

更には劇中で悪役のエンジェル・ダストが披露した“スーパーヒーロー着地”は、レイノルズの前妻だったスカーレット・ヨハンソンのはまり役である『アベンジャーズ』のブラック・ウィドウの得意技でもあり、『アベンジャーズ』で地位を不動のものにしたヨハンソンとは引き換えに『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』『グリーン・ランタン』で嫌と言うほど低迷期を味わったレイノルズにとっては痛烈なまでにリベンジを果たした格好ともなりました。

本作品はヒーロー映画の枠を超えて“エロ”や“グロ”、きわどい放送コードすれすれの台詞などからR-15指定されましたが、まさかの大ヒットを記録したことで、「X-MEN」の主要キャラクター・ウルヴァリン(演:ヒュー・ジャックマン)がメインのスプンオフ最終章『ローガン』や『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』の完全版など続々とR指定のヒーロー映画が世に送り出され、日本ではR指定こそ免れたもののハードでバイオレンスな描写を織り込んだ『仮面ライダーアマゾンズ』が展開されるなど、多方面でも確実に影響を与えていることに異論はないでしょう。

製作費も倍増された『デッドプール2』では告知通りに最重要キャラクターの“ケーブル”が登場するなど進化を遂げており、今後も『デッドプール』シリーズから目が離せないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)