【完全暴露】映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ネタバレあらすじと感想!

トム・クルーズが諜報組織IMFの敏腕エージェント、イーサン・ハントに扮する人気シリーズ第4弾。

今作ではIMFと政府を切り離す「ゴースト・プロトコル」が発令され、チームはたった4人となってしまいます。

核ミサイル発射を阻止すべく、モスクワやドバイ、インドなど世界各地を駆け巡るイーサンたち。果たして史上最大のミッションは成功するのでしょうか?

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』作品情報

タイトル:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

原題:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

監督:ブラッド・バード

脚本:アンドレ・ネメック、ジョシュ・アッペルバウム

製作:トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク

公開日: 2011年12月16日(日米同時公開)

出演:トム・クルーズ, ジェレミー・レナー, サイモン・ペッグ, ジョシュ・ホロウェイ, ポーラ・パットン 他

監督を務めるのはアニメーション映画界出身のブラッド・バードです。過去の監督作品に『Mr.インクレディブル』 『レミーのおいしいレストラン』などがあります。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』キャスト

主演を務めるのはもちろんトム・クルーズ。今作ではなんと世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」を生身でよじ登ります。

サイモン・ペグは第3作から続投、新メンバーとしてジェレミー・レナーとポーラ・パットンが加わりました。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ネタバレあらすじ

ハンガリー、ブタペスト。秘密諜報組織IMFのエージェントであるトレヴァー・ハナウェイ(ジョシュ・ホロウェイ)は、ある機密ファイルを奪う任務に就いていた。簡単なはずの任務だったが、トレヴァーは突如現れた暗殺者サビーヌ・モロー(レア・セドゥ)に殺され、ファイルも奪われてしまう。

ロシア・モスクワのとある刑務所。IMF諜報員のイーサン・ハントは、仕事仲間のベンジー・ダン(サイモン・ペグ)やジェーン・カーター(ポーラ・パットン)らの力を借り、情報屋ボグダン(ミラジ・グルビッチ)を連れて脱獄を図る。ある事情からイーサンは脱獄にIMFからの助けを得ることができなかったが、機密ファイル盗難事件の解決にはイーサンが必要と判断され、呼び戻されたのだ。

クレムリン爆破の濡れ衣を着せられるイーサン

脱獄に成功したイーサンは、逃走車の中でカーターよりファイルが奪われた経緯を知らされる。その横では、イーサンをロシア人だと思っていたボグダンが呆気にとられていた。直後、ボグダンは麻酔弾を撃たれて気絶する。

機密ファイルの中身は核ミサイルの発射コードだった。ロシアの核戦略担当者で、核の兵器使用を企む「コバルト」なる人物がモローを雇い発射コードを盗ませたのだ。コバルトの情報詳細は、クレムリン宮殿内に保管されているという。

コバルトは自分の情報を消去するべくモスクワへ向かっていた。先手を打つため、イーサンはベンジーとジェーンと共にクレムリンへと向かう。

フェデロフという名の将軍に変装したイーサンは、偽造IDのデータダウンロードがあやうく間に合わなくなりそうになるというトラブルに見舞われながらも、無事第一関門を突破。その後もさまざまなハイテク機器を用いてセキュリティを突破していく。

記録の保管場所にたどり着いたイーサンだったが、データはすでに空だった。そればかりか何者かがイーサンたちの無線に「起爆準備よし」と英語で語り掛け、通信をセキュリティに傍受させた。

いったん作戦は中止され、イーサンとベンジーは二手に分かれてその場から逃走する。その最中に、イーサンはブリーフケースを持った男の姿を垣間見る。

なんとか脱出したイーサンだったが、直後にクレムリンが爆発。イーサンは爆破に巻き込まれ気を失った。

目覚めたイーサンの前に立ちはだかったのは、ロシアの諜報員アナトリー・シディロフ(ウラジミール・マシコフ)だった。爆発直前、敵はイーサンたちを罠にはめるため「起爆準備よし」という英語の音声をわざと傍受させていた。そのためシディロフは、イーサンが爆破テロの犯人だと決めつけていたのだ。

イーサンは拘束状態から抜け出しIMFに脱出要請をかける。

 

一方その頃、暗号の専門家レオニド・ライセンカーは自宅でクレムリン爆破のニュースを知る。なにかの危険を察したレオニドは妻と息子を連れて逃げようとするが、一足遅かった。妻子を人質に取られたレオニドは、ある場所へ同行を求められる…。

チームはたった4人に…「ゴースト・プロトコル」の発動

脱出用の車でイーサンはIMF長官、そして分析官ウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)と対面する。クレムリンで目撃した爆破テロ実行犯の特徴を伝えるイーサン。ブラントはその特徴から、ストックホルム大の物理学教授カート・ヘンドリクス(ミカエル・ニクヴィスト)ではないかと答える。

ヘンドリクスは「人類の生命力を高めるには、いったん核で世界を破滅させる必要がある」と信じており、その過激な主張から大学を追われた人物だった。コバルトの正体はヘンドリクスだったのだ。

 

そこで長官(トム・ウィルキンソン)が口を開く。クレムリンの爆破テロはアメリカ政府がIMFに命じた犯行であると疑われていた。ロシアとアメリカはいまやキューバ危機の再来とも呼ぶべき緊張状態にある。両国間での戦争を避けるため、アメリカ大統領はIMFを政府から切り離す「ゴースト・プロトコル」を発動したとのことだった。イーサンたちは後ろ盾も、装備も、本部との連絡手段も失ったのだ。

しかし長官は密かに武器や装備を準備しており、イーサンにその保管場所へ行くよう伝えた。

直後、車が何者かに狙撃される。シディロフの部隊が早まって発砲したのだ。シディロフが止めるも既に時遅く、運転手と長官が死亡。車は川へ落ちた。なおも打ち続ける武装集団に、イーサンは照明弾を使ってブラントと共にその場を抜け出した。

亡き長官が用意した保管庫は、貨物列車のコンテナに偽装してあった。イーサンとブラントが辿り着くと、中には既にベンジーとジェーンの姿があった。

いまやIMFは解体された。残されたのはコンテナ内の僅かな装備と、イーサン、ジェーン、ベンジー、ブラントという4人のメンバーだけ。決意を新たにしたイーサンたちは、チームで核爆弾テロを止めるべく一致団結する。

モローは、手に入れた発射コードをヘンドリクスの部下であるウィストロム(サムリ・エーデルマン)に売る手筈を整えていた。ウィストロムがデータをヘンドリクスへ渡すのは間違いない。そこでイーサンたちはそれぞれモローとウィストロムに変装し、モローからは本物のデータを受け取り、ウィストロムには偽のデータを渡す計画を立てる。

世界一高いビル、ブルジュ・ハリファでの任務

取引場所であるドバイのブルジュ・ハリファへ向かう4人。ブルジュ・ハリファは世界で一番高いビルで、セキュリティも常に厳戒態勢にあった。

無事ブルジュ・ハリファにたどり着いた4人だったが、エレベーターや監視カメラを操作するためには、建物の外からサーバーが設置してある130階に侵入しなければならないことを知る。

イーサンは特殊な吸着手袋を用いて窓に張り付き、サーバー設置階へと向かう。途中右手袋の吸着機能が壊れるというハプニングはあったものの、無事内部へ入ることができた。

しかしここで予想外の出来事が起きる。ウィストロムは暗号の専門家であるレオニドを連れていたのだ。偽のコードを渡せば即座にバレてしまうと考えたイーサンは、ヘンドリクスを捕まえることがまずは先決と考え、ファイルに本物のコードをコピーする。

モローに化けたジェーンは、本物のコードをウィストロムに渡す。家族を人質に取られ無理やり同行させられていたレオニドは解放を求めるが、直後にウィストロムによって射殺されてしまった。

一方その頃、ウィストロムとその同行者に変装したイーサンとブラントは、無事取引を終え、報酬としてモローにダイヤを渡そうとしていた。だが目に入れたコンタクトレンズ型のスキャナがモローにばれ、その場でもみ合いになる。そしてただの分析官と名乗っていたブラントは、なぜかエージェントと遜色ない身体能力で敵を次々と倒していた。

取引現場から逃走したモローを、ジェーンが捕まえる。しかしひょんなことから乱闘になり、ジェーンはモローをビルの高層階から突き落としてしまった。

ウィストロムを追うイーサン。その場に現れたシディロフをかわし、砂嵐吹き荒れる街へと飛び出した。

砂嵐のせいで電波が不安定になり、密かにウィストロムに取り付けた追跡装置も圏外を示している。一瞬復活した追跡装置を見ると、ウィストロムはものすごいスピードですぐ近くにまで迫って来ていた。ウィストロムが運転する車で一度は撥ねられるも、イーサンはすぐに近くの車を奪ってウィストロムを追跡する。

車をクラッシュさせあと一歩のところまで追いつめるものの、ウィストロムはトラックの荷台に乗って逃走。イーサンを見下ろしながら、ウィストロムはマスクを脱ぎ捨てる。マスクを取ったその素顔は、なんとヘンドリクス本人であった。

隠れ家で落ち合った4人だが、情報源のモローをジェーンが突き落としたことや装備の不備をめぐり、チームは仲間割れを起こしていた。そんな中イーサンがブラントに銃を向けると、すぐさまブラントは銃を奪い返した。

「どこがただの分析官だ」と疑いの目を向けるイーサンに、ブラントは「誰にでも秘密はある」と言い放つ。そのままイーサンは「現地での知り合いに会う」と隠れ家を出ていってしまった。

ブラントの正体とは

ブラントは過去をぽつりぽつりと語り始める。

やはりブラントは元現場勤務のエージェントだった。あるとき、クロアチアで夫婦を保護監視するという任務に就いたブラント。簡単なミッションに思えたが、ある日セルビア人の暗殺部隊が彼らを狙っているという情報を得る。

夫婦への接触は禁じられていたが、この情報を教えたいという気持ちに駆られたブラントは夫のあとをつけることに。しかし持ち場に戻ると2人の部下は倒れており、監視対象の妻は消えていた。そして3日後、バラバラにされた妻の遺体の一部が見つかったのだ。

この一件を悔いたブラントは、現場を引退。以降は分析官としてIMFに勤めていた。そしてブラントは、引退のきっかけとなった監視対象の夫こそがイーサン・ハントであると打ち明ける。イーサンと実際に対面してからというもの、ブラントは「奥さんの死は僕の責任だ」とイーサンに打ち明けるべきか否か苦悩していた…。

 

一方その頃イーサンは、脱獄仲間ボグダンの手引きで、武器商人であるボグダンのいとこと対面。ロシアが古い軍事衛星をムンバイのテレコム会社に売却したという情報を得る。

核ミサイルを発射するためには「起動装置」「発射コード」「軍事衛星」の3つが必要だった。

ヘンドリクスは起動装置をクレムリンで、発射コードをドバイで手に入れている。テレコム会社に売却されたという軍事衛星が狙われているのは明らかだった。イーサンたち4人は軍事衛星がヘンドリクスの手に渡るのを防ぐべく、インド・ムンバイへと向かう。

最終決戦の地はムンバイ。核ミサイル発射を阻止せよ!

テレコム会社社長ブリッジ・ナス(アニル・カプール)のパーティーに潜入した4人。

ジェーンはナスから中継室のオーバーライド・コードを聞き出す役割を担当する。そしてブラントは排気孔からコンピューター室へ飛び下り、送信機をセットするという役割だ。磁気で浮く特殊スーツを着込むとは言え、不安そうな表情を隠せないブラント。しかしイーサンの「飛べ!」という指示により無事任務に成功する。

軍事衛星を操作するため、ムンバイのテレビ局を訪れたヘンドリクスとウィストロム。ベンジーたちが必死で阻止しようとするもウィルスによって機器の操作を邪魔され、ついにミサイルが発射されてしまう。

起爆装置のスイッチで核弾頭を無効にすれば、まだ間に合う。起爆装置の入ったブリーフケースを持って逃走するヘンドリクスを、イーサンは巨大な立体駐車場へと追い詰める。

激しい攻防の末、なんとヘンドリクスはブリーフケースもろとも地上へ落下した。普通に降りていっては時間がないと悟ったイーサンは、近くにあった車に乗り込み、車ごと落下する。エアバッグのおかげで無事生きて車から這い出たイーサンは、「ミッション完了」の声と共にスイッチを押す。

かくして核ミサイルは無効化され、サンフランシスコの沖合に落下したのだった。

すべてが終わった後、イーサンを追ってきたシディロフは、イーサンたちが敵ではなく、すべてがヘンドリクスの罠だったことを悟る。

生きていた妻ジュリア

アメリカ、シアトル。川べりのレストランでは、イーサンと昔からの仲間であるルーサー(ヴィング・レイムス)が談笑していた。やがてブラント、ベンジー、ジェーンの3人が来ると、ルーサーは「次はアフガニスタンで会おう」とその場を立ち去る。

イーサンは「次の任務だ。受けるか?」と、携帯電話を3人に渡す。しかしブラントだけは「僕は降りたほうがいい」と、申し出を断った。

そんなブラントに、イーサンが真実を語り始める。実は妻ジュリア(ミシェル・モナハン)は死んでいなかった。自分と一緒にいれば常に危険がつきまとうと考え、死を偽装しジュリアの身を守ろうとしたのだ。犯人グループ殺害の罪で刑務所に入ったのは、服役囚の中にヘンドリクスの一味がいるという情報があったためだった。イーサンの目線の先には、生きたジュリアが散歩を楽しむ姿があった。

真実を知ったブラントはイーサンと握手を交わし、携帯電話を手に取ってその場を去る。イーサンとジュリアは一瞬目が合い、お互いに微笑みを交わした。

「こんばんは、ハント君。シンジケートというテロ組織が無人機編隊をハイジャックし…」次の任務内容を聞きながら、イーサンは夜の街へと消えていった。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』感想とまとめ

とんでもなく面白いエンタメ大作でした!今作がシリーズ最高傑作との声が上がっているのも納得です。

今作の最大の特徴は、「チームでの活躍」が描かれていること。第1作~第3作までは良くも悪くもトム・クルーズを前面に押し出した映画でした。カッコいいアクションに挑むのも、物語の重大なカギを握るのも、クライマックスでいいところを持っていくのも、すべてがトム・クルーズ。もちろんトムは演技もアクションも凄いのですが、どこか物足りないところもありました。

ですが今作では、ゴースト・プロトコル発令をきっかけにメンバーが団結します。ポーラ・パットンはレア・セドゥとの女同士バトル、ジェレミー・レナーはシリーズ名物の宙づり、サイモン・ペグはポーラをピンチから救うという大役(?)を任されているのです。4者4様の活躍をバランス良く見せることによって、映画の構造に厚みを持たせることに成功したのではないでしょうか。

物語の最後にシリーズお馴染みのキャラクターであるルーサーを登場させ、「マジで”ミッション完了”って言ったのかよ、ウケる」みたいなことを言わせていたのも、良い意味でトムが自分を客観的に見ているなあと感じました。

そして『ミッション:インポッシブル』シリーズの名物であるド派手アクションもパワーアップしています。序盤の脱獄シーンは圧巻ですし、イーサンの乗った脱出車が襲撃されるシーンは緊張感に溢れていました。

そしてDVDやブルーレイのジャケットにもなっている、イーサンがブルジュ・ハリファの外壁をよじ登るシーンは何度観てもハラハラします。高所恐怖症の方はゾッとしてしまうシーンではないでしょうか。

またクライマックスで展開される立体駐車場のシーンも迫力満点で、トム・クルーズはやはり不動のスターだと実感できます。

トム以外のアクションシーンも見せ方がよく練られていました。女暗殺者モローを演じたレア・セドゥはアクションのイメージがあまりなかったのですが、これが見事にハマり役。冒頭の狙撃シーンやジェーン役のポーラ・パットンとの立ち回りは、物語をキュッと引き締めています。

『アベンジャーズ』のホークアイ役としても知られるジェレミー・レナーのスタントシーンも流石といったところ。サイモン・ペグ扮するベンジーが、モローからジェーンを助けるために銃を撃つシーンもカッコ良かったです。

今作のストーリー自体は結構複雑、かつツッコミどころも多々あります。ですがそんな難点を吹っ飛ばすほどの力技で、ものすごい映像をこれでもかというほど次々に繰り出してくる『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。まさに老若男女が楽しめる快作です。

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