映画「ミニオンズ:アルバイト大作戦」のあらすじネタバレと感想!ラストの結末は?

人気アニメ映画シリーズ『怪盗グルー』のサブキャラクターから身を起こし、今や全世界的な大人気キャラクターとなった、黄色い身体にデニムのつなぎがトレードマークの不思議な生命体“ミニオン”。
今回は2016年公開のアニメ映画『ペット』と同時上映された、おそらく当サイトで取り上げてきた映画の中で最も短い上映時間(4分12秒)となるショートムービー『ミニオンズ:アルバイト大作戦』についてのあらすじとネタバレ、感想を大特集しますので最後までお付き合いください。

『ミニオンズ:アルバイト大作戦』の作品情報

タイトル:ミニオンズ:アルバイト大作戦
原題:Mower Minions
監督:ブルーノ・チャウファード、グレン・マッコイ
脚本:グレン・マッコイ、デイブ・ローゼンバウム
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
公開:2016年7月8日(アメリカ)、2016年8月11日(日本)※『ペット』との同時上映
声の出演:ピエール・コフィン、ジョディ・ゲルブ、デイブ・ローセンバウム

監督は『怪盗グルー』シリーズで特殊効果などを担当しているブルーノ・チャウファードとアニメーターやイラストレーターとして活躍するグレン・マッコイ。
脚本はグレン・マッコイとプロデューサーとして活動するデイブ・ローゼンバウムが共同で手掛けています。

『ミニオンズ:アルバイト大作戦』のキャスト

主役のミニオンたちはこれまでの『怪盗グルー』シリーズで監督兼声優を務めるピエール・コフィンが引き続き一人数役で演じています。
そのほかにも、テレビドラマやミュージカルなどで活動する女優のジョディ・ゲルブや本作の脚本を手掛けるデイブ・ローゼンバウムが声優として参加しています。

『ミニオンズ:アルバイト大作戦』のあらすじ・ネタバレ

ミキサーが欲しい!

テレビではテレフォンショッピング番組が放映されている。
司会の男女コンビが紹介するのは一般的なミキサー「バーブズ・ブレンダー」。

ミキサーにはピューレ機能が搭載されており、野菜や果物をパワフルにシェイクしてくれるのだ。

まずは試しに、剥いたバナナ1本を丸ごとミキサーにかける実演を披露。
司会の女性がスイッチを押し、もう一人の司会の男性が出来上がったバナナジュースを美味しそうに一気飲み。

気になるミキサーの価格は何と19ドル95セント!
(映画公開当時の日本円で2,027円)

バナナが大好物なミニオンたちは物欲しそうにテレビを観ていたのである。

本作に登場するミニオンは6匹。
一つ目のいたずらっ子、カール。
胴長でこの中では一番身長の高い、間の抜けたケビン。
メイドなどのコスプレが大好きなフィル。
ギターと歌が大好きな一つ目のスチュアート。
この中では一番小柄ないじられキャラのジェリー。
髪の毛を真ん中分けしているイケメンなデイブ。

これさえあればフレッシュで美味しいバナナジュースをたらふく飲める。
よだれを垂らしながらテレビに夢中になっていたミニオンたちはミキサーを買おうと思い立ち、家にあるピンクのブタの貯金箱から金を取り出そうとしたのだった。

ミニオンたちは貯金箱に何とダイナマイトを仕掛け、ケビンが発破をかけようとしたが不発に終わった。
そこでフィルはダイナマイトを直接貯金箱に叩きつけてカチ割ったが、中から出てきたのはたった25セントの硬貨ひとつだけだったのだ。

あと19ドル70セント足りず、これではとてもミキサーなど買えやしない。

そうだ、アルバイトすりゃいい!

硬貨を手にしてがっくりと肩を落とすフィルの目に飛び込んできたのは、向かいの家で芝刈り作業をしていた「ラリーズ・ガーデニング・サービス」の作業員の男が、雇い主の女性から報酬20ドルを受け取っている様子だったのである。

これだ!と思いついたミニオンたちは、作業員の乗るピックアップトラックが牽引する、草刈り機を載せたトレーラーをこっそり切り離して奪い、近所にある「ファジー記念老人ホーム」へと持って行ったのだった。

ミニオンたちは入居する老人たちに交渉を試み、報酬19ドル95セントで芝刈りや庭掃除のアルバイトをさせてほしいと頼み込んだのだ。
耳の遠い老人たちはてっきり飼い猫の世話かと勘違いしたのだが、最終的にミニオンたちを雇ってくれることになったのである。

悪戦苦闘の庭掃除

早速ヘルメットを被ったフィルが草刈り機を運転して庭の芝を刈ることになったが、運転の仕方がわからないフィルは思い切り暴走してしまったのだった。

一方、熊手で刈った草をかき集めていたジェリーは、スプリンクラーの真下に飛んできた小人の陶器製人形を生きているものだと勘違いして話しかけたのだが、当然人形は満面の笑顔のままうんともすんとも動かず、挑発されたものだと思い込んだジェリーはにらめっこを始めたのだ。

フィルの乗った草刈り機はそのまま大きな木に激突、投げ出されたフィルは脳震盪を起こしてフラフラとしてしまったのである。

ブロワー(送風機)を見つけたデイブは誤って掃き掃除していたカールに木の葉を吹きかけてしまい、叱ろうとしたカールの口に強風を浴びせて遊び出す始末。

たまたまバーベキューコンロを見つけたスチュアートは興味津々でいじくってたら大爆発してしまい、真っ黒焦げになったスチュアートはトレードマークのデニムのつなぎも破けてしまい、黄色いお尻が露わになってしまったのだった。

無人となった草刈り機は相変わらず暴走を続け、フィルは必死で追いかけたのだが、ブロワーの取り合いでケンカとなっていたデイブとカールを仲裁した際に誤って犬のフンを踏んでしまったのだ。

困ったフィルは笛を吹いて仲間を呼ぼうとし、どこからか見つけてきた危険物処理用の防護服を着てマジックハンドと紙袋を手にしたカールがフンを処理することになったのである。

その頃、ジェリーは完全に仕事を放り出してまで相変わらず人形相手ににらめっこを続けていたが、人形の内部にはスプリンクラーから大量の水が入り込んでいたのだった。

ミニオンたちが作業(と悪戯)をしている間にも、この老人ホームで飼われている犬がフンをするので、カールはマジックハンドでひとつずつフンを摘まみ上げて紙袋に入れていったのだ。

ブロワーの風の勢いで吹き飛ばされたデイブは木に激突、そのはずみで木の上からハチの巣が真面目に掃除していたケビンの頭上に落っこちてしまったのである。
ケビンは巣を頭に被ったまま怒ったハチたちから逃げようとしたが、熊手に足を引っかけて転んでしまい、起き上がれなくなってしまったのである。

ジェリーは滝のような汗を流しながら未だに人形相手のにらめっこを続けていたが、とうとう水が内部に入ったおかげで人形もひび割れていき、遂に水を撒き散らしながら破裂してしまったのだった。

これに驚いたジェリーはカールから紙袋を奪い深呼吸しようとしたが、カールから中に犬のフンがあると知らされて気持ち悪くなってしまい、体の色も未熟なバナナのように青白くなってしまったのだ。

そこにブロワーを手にしたデイブが飛び掛かり、防護服にブロワーの強烈な送風を受けたカールはまるで風船のようにパンパンに膨れ上がってしまい、ポンポンと芝生の上を飛び回ったのである。

ケビンはハチの巣を被ったまま逃げ回り、ジェリーは悶絶しながらのたうち回り、フィルは草刈り機を追いかけ回し、ミニオンたちはもはやアルバイトどころではなくなってしまったのだった。

まさかの報酬

ところが、ミニオンたちの様子を見続けていた老人ホームの入居者たちは怒るどころがまさかの全員腹を抱えての大爆笑。
これで報酬はもらえないだろうと諦めモードのミニオンたちは、申し訳なさそうに老人たちに歩み寄っていったが、老人たちを代表しておばあさんはミニオンたちを責めるどころか満面の笑みで出迎えたのだ。

そして、おばあさんは老人ホームの入居者たちがコツコツとガラス瓶に貯めてきた小銭、なんとちょうどミキサーが帰るだけの金額を報酬としてミニオンたちに渡してくれたのである。

ミニオンたちは喜び勇んで家に戻り、早速念願のミキサーを購入したのだった。

最新型のミキサー

早速ミキサーでバナナジュースを作り、家でテレビを観ながらまったりと過ごしていたミニオンたち。

テレビはいつものテレフォンショッピングを放映していたのだが、今回は購入したばかりのミキサーの上位グレードが新商品として紹介されていたのだ。

新型ミキサーはボタンを押すと中からロボットアームが伸びてきて、全ての動作を自動的に行ってくれるというものである。
その他の機能はミニオンたちが買ったものとあまり変わり映えのないものだった。

その値段は何と142ドル95セント(映画公開当時の日本円で14,500円)で、ミニオンたちのものの約7倍ほどの価格なのだ。

ところが、それを見たミニオンたちは瞬く間に新型ミキサーに一目惚れしてしまい、早速購入資金を稼ぐために新たなアルバイト先を探しに外へと繰り出していったのである。

その後、あの老人ホームで壊してしまった小人の人形は接着剤で何とか修理しておいたのだが、ジェリーがハグした途端にまた粉々に壊れてしまったのだった。

『ミニオンズ:アルバイト大作戦』の感想とまとめ

2010年から始まった、アメリカのアニメーション製作会社イルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが手掛ける3DCGアニメーション映画『怪盗グルー』シリーズ。
シリーズの主人公である悪党の怪盗グルーに仕える、サブキャラクターであったはずの小さな黄色い不思議な生物“ミニオン”は、その無邪気さや愛くるしさから瞬く間に主役のグルーをも食ってしまうほどの超人気者となり、2015年にはそのミニオンたちを主人公にした初のスピンオフ作品『ミニオンズ』が公開され、本家シリーズをも凌駕する全世界興行収入10億ドルを超える超メガヒットとなり、日本でも興行収入50億円を超えるヒットとなって一躍ムーブメントを巻き起こし、世界最強を誇るディズニーをも脅かすまでの一大コンテンツにまで成長しました。

シリーズ初の短編作品となる本作は、同じくイルミネーション・エンターテインメントが手掛ける新シリーズ第1弾『ペット』と同時上映するために製作され、上映時間もこれまで当サイトで取り上げてきた古今東西の作品の中でも最短となる“4分12秒”となりましたが、これまでシリーズを支え続けてきたスタッフが総集結、短いながらもミニオンたちの魅力をギュッと凝縮したフレッシュでジューシーな作品に仕上がりました。

本作は、これまでグルーをはじめとする悪党たちに仕えることを喜びとしてきたミニオンたちが自分たちの欲望のために動くというストーリーとなっており、ミニオンたちが(アルバイト先の雇用主として)仕えるのはいずれもグルーらとは正反対の善良な老人というシリーズの中でも異色作となりました。もちろんミニオンたちのデザインのモチーフであり、大好物である“バナナ”も本作の重要なキーとして登場し、ミニオンたちが今回の行動(そして騒動)を起こすきっかけともなっています。

ミニオンたちは今や日本でもユニバーサルスタジオジャパン(USJ)を代表するメインキャラクターとなり、最大のライバルであるディズニーの象徴ミッキーマウスを擁する東京ディズニーリゾートと“東西の横綱”のような立ち位置となっています。“令和元年”となった2019年に入り、ディズニー側は『トイ・ストーリー4』『アナと雪の女王2(仮)』など超強力作品をぶつけてきますが、ミニオンシリーズの次回作も楽しみなところですね。

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