ワイルド・スピード(the fast and the furious)シリーズ全作の順番とは?映画の時系列を解説

ワイルド・スピードは2001年にシリーズ第1作が公開されて以来、今やカーアクション映画の頂点に君臨し続けるモンスターシリーズ。

今回は2019年夏に公開される、シリーズ初のスピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の公開を記念して、これまでの“ワイスピ”シリーズをおさらいするとともに、他の様々な映画シリーズと比べてクセのある時系列や順番について解説していきます。

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ワイルド・スピードシリーズのおさらい

まずは、2019年現在で計8作公開され、今後も本編シリーズ2本、スピンオフ1本の公開が予定されている『ワイルド・スピード』映画シリーズについて、公開順で軽くおさらいしていきましょう。

第1作『ワイルド・スピード』(The Fast and The Furious)(2001年)

記念すべき第1作は、ロサンゼルスのストリートレースシーンを舞台にした正統派カーレースにクライム・サスペンス要素を織り交ぜた、まさにシリーズの基礎となった作品です。監督はヴィン・ディーゼルとは『トリプルX』でもタッグを組んでいるロブ・コーエン。

表の顔はロサンゼルス最強を誇るカリスマ的存在の走り屋、裏の顔はトラック窃盗団のリーダーである主人公ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)と、窃盗団を追うためにレーサーを装って潜入捜査しているロス市警の警察官でもう一人の主人公ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)との奇妙な友情を、ブライアンとドミニクの妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)との淡い恋を絡めて描いていきます。

≫ ワイルド・スピード1のあらすじとネタバレ

第2作『ワイルド・スピードX2』(2 Fast 2 Furious)(2003年)

前作のヒットを受けてシリーズ化が決定。監督は惜しくも2019年に他界したジョン・シングルトン。シリーズ(スピンオフを除く)で唯一ヴィン・ディーゼルは出演せず、最初で最後のポール・ウォーカー単独主演作となりました。

本作は舞台をマイアミに移し、前作でドミニクを逃がしたことにより追われる身となったブライアンが罪の帳消しと引き換えに麻薬密売組織の囮捜査を命じられ、破天荒な旧友ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)と手を組んで危険なミッションに挑むことに・・・。後にローマンと共に“ドミニク・ファミリー”入りすることになるテズ・パーカー(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)も本作で初登場しています。

≫ ワイルドスピード X2のあらすじとネタバレ

第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(The Fast and the Furious : Tokyo Drift)(2006年)

シリーズ第3弾となった本作は、舞台を初めてのアメリカ国外となる日本・東京に移し、タイトル通り日本ならではの“ドリフト走行”がメインとなっています。監督は第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』まで4作連続でメガホンを執ることになるジャスティン・リン。

本作の主人公は故郷アメリカでのトラブルが元で父の住む東京に追いやられた車好きの高校生ショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)。師匠ハン(サン・カン)や仲間たちとの出会いを通じてドリフトの才能に目覚めていきます。本作がハリウッドデビューとなった北川景子、海外では“JJサニー千葉”として知られる千葉真一が日本側のキャストとして出演、妻夫木聡や“ドリキン”こと土屋圭市(本作のアドバイザーも務めています)らがカメオ出演、そしてラストでヴィン・ディーゼル演じるドミニクがシリーズにカムバックを果たしています。
なお、後ほど詳しく取り上げていきますが、本作から公開順と時系列の順番が異なっていきます。

≫ ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTのあらすじとネタバレ

第4作『ワイルド・スピード MAX』(Fast & Furious)(2009年)

本作は舞台を再び第1作のアメリカ・ロサンゼルスに移し、第1作以来8年ぶりにヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーの主役コンビが復活を果たしました。なお、本作よりヴィン・ディーゼルはシリーズのプロデューサーも兼任しています。監督は前作に引き続きジャスティン・リン。

第1作でアメリカから脱出したドミニクは恋人レティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)やハンら仲間たちと共に中南米でガソリン輸送車強盗をしていましたが、警察の手が迫ったことから解散することに。その後、妹ミアからレティが何者かに殺害されたことを知らされたドミニクは、真相解明と敵討ちのために危険を承知でロサンゼルスに舞い戻り、そこでマイアミでの功績でFBIに復職したブライアンと再会、黒幕である麻薬密売組織のボスに近づくために手を組むことに・・・。後に”ドミニク・ファミリー”入りするジゼル・ヤシャール(ガル・ガドット)も本作から登場しています。

 

第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(Fast Five)(2011年)

シリーズ10周年記念作品となった本作はこれまでの過去4作品に登場した主要人物が一堂に集結していよいよ“ドミニク・ファミリー”が本格始動、まさにシリーズの転換期となり、前作の倍のヒットとなりました。監督は引き続きジャスティン・リン。

本作の舞台はブラジル・リオデジャネイロ。前作で再び追われる身となり、リオに流れ着いたドミニクやブライアンらは現地を牛耳る犯罪王の裏金1億ドルに目をつけ、余生を静かに暮らすために世界各地に散らばった“ファミリー”を招集することに。しかしその一方で、ドミニクを逮捕するためにアメリカ本国から最強捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が派遣されていました・・・。

本作から第1作以来にファミリーの結束を示す場面として“バーベキュー”のシーンが復活、ドミニクのライバルとしてドウェイン・ジョンソンが、後にドミニクの新恋人となるブラジルの女性警官エレナ・ネベス役としてエルサ・パタキーがシリーズ初参戦を果たしています。

≫ ワイルド・スピード MEGA MAXのあらすじとネタバレ

第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(Fast & Furious 6)(2013年)

前作で犯罪王の莫大な裏金をせしめることに成功したドミニクたちはそれぞれ静かな暮らしを送っていました。ところが、ドミニクはホブスから『MAX』で死んだはずのドミニクのかつての恋人レティが実は生きていることを知らされ、真相を確かめるべくファミリーの犯罪歴全ての抹消を条件にホブスと手を組み、レティが関わっているとされる国際犯罪組織に挑むことに・・・。

監督は引き続きジャスティン・リン。本作では遂にヨーロッパ進出を果たし、何と戦車とガチンコバトルを挑むなどシリーズのスケールは一気にワイルドワイドに拡大。国際犯罪組織のボスであるオーウェン・ショウ役としてルーク・エヴァンズがシリーズ初参戦しています。

≫ ワイルド・スピードEURO MISSIONのあらすじとネタバレ

第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(Furious 7)(2015年)

本作の撮影中にシリーズの顔だったポール・ウォーカーが急逝、シリーズは存続の危機に立たされましたが、ポールの実弟であるカレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカーを代役に立てて完成させ、シリーズ初となる全世界興行収入10億ドル超えを果たして2019年現在でシリーズ最大のヒット(15億ドル)となりました。監督は『アクアマン』の全世界的メガヒットも記憶に新しいジェームズ・ワン。

本作では前作の悪役オーウェンの兄デッカード・ショウ役のジェイソン・ステイサムが新たな強敵としてファミリーに立ちはだかり、舞台も東京、アゼルバイジャン、アブダビ、ロサンゼルス、そして“空”へと広がる今までにない圧倒的なスケールとなり、ラストで描かれたドミニクとブライアンの“別れ”は大きな反響を呼びました。なお本作では第3作『TOKYO DRIFT』の主人公ショーン役のルーカス・ブラックが復帰、同作ラストで描かれたドミニクとショーンのドリフト対決の“その後”が描かれています。

≫ ワイルド・スピード/スカイミッションのあらすじとネタバレ

第8作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(The Fate of the Furious)(2017年)

ポール・ウォーカーを失った悲しみを乗り越えてシリーズは続行が決定、ヴィン・ディーゼル単独主演となる最終章三部作の第1弾となる本作は前作同様に全世界興行収入10億ドルを突破する大ヒットとなりました。監督は『メン・イン・ブラック:インターナショナル』のF・ゲイリー・グレイ。

本作は新たな強敵としてシャーリーズ・セロン演じるサイバーテロリストのサイファーが登場。元恋人エレナとの間に生まれた息子を人質に取られたドミニクはファミリーを裏切らざるをえない状況に追い込まれ、状況を打破すべく前作で対決した宿敵デッカードと手を組むことに。一方、ドミニクに裏切られる形となったファミリーは彼の無実を信じながら新たなミッションに挑むことに・・・。

≫ ワイルド・スピードICE BREAKのあらすじとネタバレ

スピンオフ第1作『ワイルド・スピード/スーパー・コンボ』(Fast & Furious Presents :
Hobbs & Shaw)(2019年)

シリーズ初のスピンオフとなる本作はルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が主役となり、これまでにないバディムービー作品として描かれます。2019年8月2日に日米同時公開され、監督は『デッドプール2』のデヴィッド・リーチが務めています。

『ICE BREAK』ではホブスがサッカーの試合に出場する娘を応援するためにニュージーランドのマオリ族の民族舞踊“ハカ”を踊り、デッカードはサイファー一味と銃撃戦を繰り広げつつもドミニクの息子をあやすというコミカルな一面をそれぞれ披露しており、本作でも二人がどのような活躍を見せるのか注目ですね。なお、本作ではデッカードの妹ハッティ(ヴァネッサ・カービー)やホブスの兄弟が初登場、本作の悪役としてマーベル映画『マイティ・ソー』シリーズの“ヘイムダル”役で知られるイドリス・エルバが参戦します。

第9作『ワイルド・スピード9(仮)』(Fast & Furious 9(仮))(2020年公開予定)

シリーズ本編の最終章三部作の第2弾として現在撮影中(2019年現在)の本作は引き続きヴィン・ディーゼルがプロデュース、監督は第6作『EURO MISSION』以来となるジャスティン・リンが復帰しています。

全貌は未だベールに包まれたままですが、第8作『ICE BREAK』に登場しなかったドミニクの妹ミア役のジョーダナ・ブリュースターが復帰、強敵サイファー役のシャーリーズ・セロンが続投、新たなキャストとして『トランスフォーマー』35周年記念作『バンブルビー』のジョン・シナが配役未定ながら初参戦する一方、一部でヴィン・ディーゼルとの確執が噂されていたドウェイン・ジョンソンは不参加となっています。

第10作『ワイルド・スピード10(仮)』(Fast & Furious 10(仮))(2021年公開予定)

シリーズ20周年記念作にして完結編となる本作は、監督のジャスティン・リンと主演兼プロデュースのヴィン・ディーゼルが続投する以外は全て謎のベールに包まれたままとなっています。
果たしてどのようなクライマックスを迎えるのか楽しみですね。

『ワイルド・スピード』シリーズの気になる時系列・順番とは?

それでは、『ワイルド・シリーズ』の気になる時系列・順番について特集していきましょう。
本シリーズは他の幾多の映画シリーズ物とは若干異なり、一風変わった時系列を展開していますので本項ではタイムライン順に紹介していきます。
なお、本項には物語の結末・ネタバレが大いに含まれておりますので、未見の方は注意してくださいね。

ワイルド・スピード

ロサンゼルス。ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、夜毎、挑戦してくる連中を相手に、ストリート・レースで大金を稼ぐ凄腕のドライバー。そんな彼の前に、謎めいた男ブライアン(ポール・ウォーカー)が現れる。鮮やかなドライビングテクニックで注目を集めるブライアンだったが、その正体は警察官。トラックの連続ジャック事件を極秘に捜査していた彼は、腕の立つストリート・レーサーたちを容疑者と睨み、潜入捜査を行なっていた。

言わずと知れたシリーズの原点にして全ての起点。

ラストでは本作の悪役であるチャイナ・マフィアとの決着をつけ、ドミニクの正体を知ったブライアンは彼が逮捕される前にと二人だけの“ゼロヨン”対決を挑み、事故で父の形見のダッジ・チャージャーが大破してしまったドミニクにブライアンは愛車トヨタ・スープラを渡して逃がしました。

ワイルド・スピードX2

マイアミ。警官の職を失ったブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)は、ストリート・カー・レースで勝利して賞金を手にする。その直後、一斉取締まりで逮捕。そこには、ブライアンを再び囮捜査に利用しようとする警察の思惑があった。今回の標的は、表では貿易商を装いながら、裏で国際的なマネー・ロンダリング組織のボスの顔を持つカーター(コール・ハウザー)。ブライアンは幼なじみの前科者、ピアース(タイリース)を相棒に指名。ピアースは、捜査が成功すれば前科記録を抹消するという条件で、協力を承諾する。

マイアミに逃れたブライアンはローマンと共に標的の麻薬密売組織が運び屋をスカウトするために主催したレースを勝ち抜き、運び屋としてまんまと組織に潜り込むことに成功します。ラストでは組織に消されそうになったブライアンとローマンが反撃を開始、クルーザーで逃げようとした組織のボスを追い詰めて逮捕、ブライアンとローマンは見事に過去の犯罪歴を帳消しとなりました。

ワイルド・スピード MAX

 

卓越したドライビングテクニックを武器に輸送車強奪事件を繰り返したドミニク(ヴィン・ディーゼル)は指名手配を受け、LAを離れていた。南米ドミニカでも恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)や仲間とともに、タンクローリー襲撃を成功させる。しかし、当局の捜査の手がすぐ近くに迫っていた。レティを巻き込むことを心配したドミニクは、彼女の前から姿を消す。次に彼が現れたのはLA。妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)から衝撃的な事実を耳にしたドミニクは身の危険を知りつつ、ある人物への復讐を誓い、この街に戻ってきたのだ。その頃、ドミニクのライバルで元警察官、今やFBIの捜査官となったブライアン(ポール・ウォーカー)は、凶悪な麻薬組織を追っていた。捜査の過程でニトロ搭載の改造車に行き当たった彼は、その所有者を追って偶然ドミニクと再会。ドミニクの復讐の相手も、同じ改造車に乗っていたのだ。8年ぶりの再会。狙う相手が同じと知った2人だが、FBIに任せろというブライアンに、ドミニクはこの手で復讐する、と言い放つ。手に入れた情報をもとに、麻薬王ブラガが仕切るストリートレースに、愛車ダッジ・チャージャーで出場するドミニク。その目の前に、スカイラインGT-Rで現れるブライアン。このレースは、メキシコからの麻薬の“運び屋”を選ぶレースでもあったのだ。壮絶なデッドヒートを演じるドミニクとブライアン。ブラガの腹心カンポス(ジョン・オーティス)は、それを見て2人を雇う。彼らに与えられた仕事は、メキシコ国境を越える隠しトンネルを走り抜け、国境警備隊に見つからずにヘロインを運び込むこと。冷酷なフェニックス(ラズ・アロンソ)の先導で任務は成功するが、そこに予期せぬ罠が。生き残るために手を組むことになったドミニクとブライアン。姿を見せないブラガの行方は?そして、真の敵の正体は?事件は意外な真実へと突き進んでいく!

恋人レティが死んだと聞き、逃亡先の中南米からアメリカに舞い戻ったドミニクはブライアンとまさかの再会を果たし、レティがドミニクの罪の帳消しと引き換えにFBIの潜入捜査に協力していたことを知ります。黒幕の麻薬密売組織に運び屋として潜り込んだドミニクとブライアンはメキシコへ密入国してブツを運ぶ危険なミッションに挑みながらもレティを殺した(とされる)真犯人を突き止めて倒し、黒幕の麻薬王も逮捕することに成功しましたが、ドミニクはレティがFBIと交わした約束を反故にされて懲役25年の判決を受け、刑務所に護送されるところをブライアンやミアたちが救出に向かうところでラストとなります。

ワイルド・スピード MEGA MAX

前科者のドミニク(ヴィン・ディーゼル)と、彼を脱獄させた元捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)。お尋ね者として追われる身となった彼らは、厳重に張り巡らされた捜査網といくつもの国境を越え、南米の地に降り立った。二人はブラジルの裏社会に身を隠しながら、持ち前のドライビング・テクニックを生かし、超高級車の強奪など命がけのヤマをこなしていく。だが彼らは、逃亡生活から抜け出し永遠の自由を得るために、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを奪うというあまりにも無謀な最後の賭けに出る。難攻不落の厳重なセキュリティを破り大金を盗み出すために、彼らは世界中に散らばる凄腕レーサーを招集。強烈な個性と超絶ドライビング・テクニックが交わるドリーム・チームを結成し、常識を覆す手口の大金強奪ミッションに挑む。しかしそんな彼らの計画の前に、二人を逮捕せよという特命を受けた連邦捜査官・ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が立ちはだかる。狙った獲物は絶対に逃がさず、世界中の犯罪者に恐れられるルークは巨大装甲車グルカを駆り、凄まじい執念で彼らを追い詰めていく。果たしてドミニクとブライアンは、激しい追跡の手から逃げ切る事が出来るのか。そして最高難易度の強奪作戦を成功させ、永遠の自由を得ることが出来るのか!

物語は『MAX』のラスト直後からスタート、ブライアンとミアはドミニクを護送車から救出した後にリオに逃れ、そこでドミニクのかつての仲間と再会したことをきっかけに犯罪王の裏金を狙うミッションに挑みます。
ラストでは、犯罪王に買収された警察署から裏金の入った巨大金庫を奪うことに成功したドミニクとブライアンがリオ市街で警察や犯罪王の手下らと壮絶なカーチェイスを繰り広げ、ホブスをも出し抜いて見事裏金全額を奪うことに成功しました。そしてドミニクは新恋人となったエレナと、ブライアンは自分の子を身籠ったミアと海外で静かな潜伏生活を送ることにしました。

ワイルド・スピード EURO MISSION

リオの犯罪王から100億円を強奪し、逃亡生活を送っていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)の前に、宿敵であるFBI特別捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が現れる。ホブスは、高度な運転技術と特殊な車両を駆使して、世界各国でスケールの大きな犯罪を繰り返す巨大組織を追跡中だったが、警察も軍も歯が立たない。そこで、その組織を壊滅させるために、ドミニクとそのチームに協力を要請しにきたのだ。さらにホブスは、死んだと思われていたドミニクの元恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)が生きており、その犯罪組織に関係している事を仄めかす。一体、なぜレティが?ショウ(ルーク・エヴァンス)という謎の男が率いるその犯罪組織の目的は一体何なのか?ドミニクはブライアン(ポール・ウォーカー)たち馴染みの凄腕ドライバーを招集して決戦の地、ヨーロッパに降り立つ。全ての謎を解き明かし、今度こそ仲間全員で自由を手に入れるために!

レティが生きていることを知り、ホブスと組んで戦線復帰を果たしたドミニクとファミリー。オーウェン率いる組織が差し向けた戦車とのハイウェイでの死闘を制し、まだ記憶が完全に戻っていないレティを取り戻したファミリーはジゼルを失いながらもオーウェン率いる犯罪組織を倒し、全員の犯罪歴を抹消してもらうことに成功しました。エレナはドミニクとレティのために自ら身を引く決意を固めました。
恋人ジゼルを失ったハンはファミリーを離れ、彼女と移り住む予定だった東京で余生を過ごすことにしました。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT

カリフォルニアの高校生ショーン(ルーカス・ブラック)は、衝突事故を起こして警察に逮捕される。これが3度目の逮捕となったショーンは、少年院行きを回避するため、軍人の父を頼って日本へ向かう。編入した日本の高校で知り合ったアメリカ人留学生トウィンキー(バウ・ワウ)に連れて行かれた場所は、深夜の立体パーキング。そこは、スピード・フリークが集うアンダーグラウンドのレース場と化していた。ショーンは、無敵のストリート・レーサー“ドリフト・キング”ことD.K.(ブライアン・ティー)から勝負を挑まれるが!

東京に移り住んだハンはショーンの才能に目をつけ、彼を鍛え上げて実力者に育て上げました。ところが、一帯を仕切る暴力団組長(千葉真一)の甥のタカシ(ブライアン・ティー)は舎弟であるハンの裏切りを知り、ハンを渋谷でのカーチェイスで追い詰めて事故死に至らしめました。
ショーンはケジメをつけるためタカシとのドリフトバトルに挑み、見事勝利を収めて東京に君臨することとなりました。ハンの死を知ったドミニクは東京に渡り、ショーンとのレースに挑むことにしました。
実は『EURO MISSION』でのラストで、事故死とされていたハンは弟オーウェンの復讐に燃えるデッカードに事故に見せかけて殺されたことが判明しました。

ワイルド・スピード SKY MISSION

オーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)率いる国際犯罪組織を壊滅させたドミニク(ヴィン・ディーゼル)らのもとに、オーウェンの兄イアン・ショウ(ジェイソン・ステイサム)から電話がかかってくる。それは、ドミニクらの仲間を殺したことを告げるものだった。復讐心をたぎらせる最強の敵イアンと怒りに燃えるドミニクらの熱き戦いが始まる!

東京でショーンとのバトルに挑んだドミニクは、ショーンからハンの形見である十字架のネックレスを受け取りました。その後、ドミニクとファミリーはデッカード一味との壮絶な死闘を制して野望を阻止、レティも記憶を完全に取り戻してドミニクと愛を確かめ合いました。
その後、ドミニクは第2子が生まれたブライアンの居場所はもはや“ファミリー”ではなくミアとの家庭にあることを悟り、別れの意味を込めて二人で一緒にひとっ走りすることにし、そしてドミニクとブライアンはそれぞれの別々の道へと分かれていきました。

ワイルド・スピード ICE BREAK

長い逃亡生活と史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)、レティ(ミシェル・ロドリゲス)、ローマン(タイリース・ギブソン)ら、固い絆で結ばれた“ファミリー”は、束の間の日常を楽しんでいた。だが、その平穏を破ったのは、誰よりもファミリーを大切にしてきたはずのドミニクのまさかの裏切りだった。予想外の事態によって投獄されるホブス(ドウェイン・ジョンソン)。崩壊の危機に直面するファミリーだったが!

サイファーに息子を人質に取られ、エレナを殺され、ファミリーを裏切ることとなったドミニクは、一瞬の隙をついてデッカード・オーウェン兄弟の母であるマグダレーン(ヘレン・ミレン)に接触、何とデッカードと手を組んで無事息子を取り戻すことに成功。サイファー一味が差し向けた潜水艦との死闘を制して再びファミリーとの絆を取り戻すことにも成功しました。サイファーには逃げられたものの、ドミニクはホブスやデッカードも交えてバーベキューパーティーを開き、まだ名前のなかった息子に“ブライアン”と名付けました。

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ワイルド・スピード/スーパー・コンボ

まだまだベールに包まれたままの本作ですが、時系列的に『ICE BREAK』の後であることは間違いないでしょう。長年勤めてきた捜査官の任を休養することにしたホブス、ドミニクやファミリーと和解したデッカード、二人のまさかのコンビネーションが見ものですね。

『ワイルド・スピード』時系列・順番についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、シリーズを始めてご覧になる初期者の方には一見取っ付きにくいであろう、『ワイルド・スピード』シリーズの公開順番と時系列の違いを簡単な概要と共に取り上げていきました。

いよいよクライマックスを迎えようとしている“ワイスピ”シリーズ、公開順に観るか時系列順に観るかはファンの皆様がそれぞれの楽しみ方で楽しんでいただけたらと思います。

それでは、まもなく公開される初のスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパー・コンボ』を楽しみに待ちながら、この辺でお開きにするとしましょう。

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